注文住宅の間取りを決める6つのポイント&おすすめ間取り実例の解説

間取りの決め方 こだわりランキングも公開

注文住宅を建てる際、頭を悩ませるのが間取りです。
注文住宅は1から自分たちで自由にプランを考えられる分、どのように間取りを決めていったらよいのか、どのような間取りが自分たちに合っているのか悩む人が多いです。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

この記事でわかること
  • 注文住宅の間取りを決める6つのポイント
  • おすすめの間取り実例
  • 注文住宅で1番間取りにこだわった空間のランキング

さらに間取りの成功例や注意点もお伝えするので、ぜひ最後までご覧いただき、実際に間取りを作成する際の参考にしてください。

本記事は「HOME4U」が行った以下の独自アンケート調査をもとに作成いたしました。

  • 調査対象:有名・大手ハウスメーカーで注文住宅を建てた方(建て替え含む)
  • 調査人数:1,812人
  • 調査期間:2022年3月11日~3月21日
  • 調査企業:株式会社マクロミル
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1.注文住宅の間取りを決める6つのポイント

注文住宅の間取りを決める際に考える6つのポイントは下記のとおりです。

  1. 部屋数・ライフスタイルを考える
  2. 家の階数・タイプを考える
  3. 収納や家具・家電の配置を考える
  4. 家事動線・生活動線・来客動線を考える
  5. 土地の形状・周囲の環境に合わせて考える
  6. 日当たり・風通りを考える

これらのポイントを抑えた間取りにすることで、「暮らしやすい家づくり」を実現することができます。
以下より詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

1-1.部屋数・ライフスタイルを考える

部屋数やライフスタイルを考える際には、まず一緒に暮らす人の人数をイメージしましょう。
夫婦2人なのか子どもがいるのか、将来的に子どもが増える可能性や、二世帯住宅になる可能性、現在子どもがいて、今後は世帯人数が増える可能性がないという家庭であっても、子どもが巣立ったあとのことも考慮しなければなりません。

また将来的に夫婦どちらかに介護が必要となる可能性もあります。注文住宅を建てる際は、変化に柔軟に対応できる間取りにしましょう。

1-2.家の階数・タイプを考える

注文住宅を建てる際は、土地の制限によってある程度建てられる住宅の間取りや階数は決まってしまいます。
間取りを考え始める前に、平屋や2階建て、3階建て、狭小住宅など、その土地で建てられる建物のタイプについて把握し、大まかにどのような家を建てたいのか決定しておきましょう。

なお、二世帯で暮らしたい場合は、「完全分離型」「部分共有型」「完全同居型」など、どの二世帯住宅の間取りタイプがよいのかを世帯間でよく話し合っておきましょう。

土地の広さによる住宅面積の上限には、「建ぺい率」「容積率」といった、2つの決まりがあります。
前者は建物が土地を覆う面積の割合のことで、後者は敷地面積に対する延床面積(それぞれの階の床面積を合計した面積)の割合です。

注文住宅の間取りの決め方!手順と成功例・失敗例、注意点を解説

1-3.収納や家具・家電の配置を考える

収納や家具・家電の配置には、十分に注意が必要です。
収納場所や家具などの配置は暮らしやすさと直結する要素であるため、間取りを決める際にはあらかじめ考えておく必要があります。

1-3-1.収納

間取りを決める際、ついつい部屋の広さばかりに気を取られてしまいがちですが、「収納」の方が重要となるケースもあります。

収納が足りないと、部屋を広く確保したとしてもごちゃごちゃとした印象に見えてしまうこともあるためです。すっきり開放的に見せるためには、収納スペースはある程度確保しなければなりません。

【新築住宅の間取り事例】収納のある注文住宅のメリット&デメリットとおすすめ間取り

1-3-2.家具・家電の配置

同じ広さのリビングでも、家具・家電の配置によって部屋全体の印象は大きく変わります。
もちろん、家具や家電のサイズによっても、配置場所が変わる可能性があります。

また、家具や家電の配置によって、掃除のしやすさも変わります。家の中を常にきれいな状態で保っておくためには、スムーズに掃除ができる配置を考える必要があるでしょう。

1-4. 家事動線・生活動線・来客動線を考える

室内でスムーズに動けるように動線を確保することで、家事や暮らし事態が円滑に行え、さまざまな時短に繋がります。動線には「家事動線」、「生活動線」、「来客動線」の3つがあります。

  • 家事動線:炊事や洗濯などをおこなう際の道筋
  • 生活動線:炊事や洗濯などに限らず、日常生活における活動を線状に表した道筋
  • 来客動線:来客が来た際、客間まで案内する道筋

例えば、単純に「広いキッチン」=「使いやすい」というわけではありません。
料理をする際の「実際の動き」をチェックしたうえで、適切な広さはどのくらいなのか、冷蔵庫やシンク、コンロはどの位置にあることが理想的なのかを決めておきましょう。

「生活動線に考慮して、間取りを考える」と言われると、少し複雑に感じるかもしれません。しかし、家の間取りというのは、以下3点を決めることである程度形を決めることができます。

  1. 玄関の位置
  2. 階段の位置
  3. リビングの動線

何から決めればよいのかわからないという方は、まずは上記3つを決定したうえで、細かな間取りを考えていきましょう。

【新築住宅の間取り事例】家事動線・回遊動線を考えたおすすめ間取り

1-5.土地の形状・周囲の環境に合わせて考える

土地の形状や、住宅周辺の環境にも考慮しましょう。土地の方位や形状、また住宅が面している道路の特徴なども合わせて、間取りを考える必要があります。

道路に面した部屋を寝室にしてしまうと、車の騒音などの悩みにつながる可能性があります。もちろん、防犯対策なども忘れないようにしましょう。

1-6. 日当たり・風通りを考える

日当たりに関しては、特に家の中心となるリビングなどは、十分に考慮する必要があります。
また、風通しが悪ければ、湿気がこもってしまうため、しっかりと風の通り道も確保する必要があります。
窓の配置やサイズには、くれぐれも注意が必要です。

【新築住宅の間取り事例】採光・風通しがよい家のメリット&デメリットとおすすめ間取り

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2.注文住宅のおしゃれで快適な暮らしやすい家の間取り実例

本章では「二世帯住宅」「子育て世代」「共働き夫婦」「3階建て」「平屋」の4パターンに分けて、実際の間取り例をご紹介します。
注文住宅の間取りを決める6つのポイントを抑えながら、それぞれの特徴やより快適な間取りにするためのポイントなども解説するので、自身が建てようと考えている住宅やライフスタイルに合った実例を参考にしてください。

注文住宅の間取りを決める6つのポイントについては「1.注文住宅の間取りを決める6つのポイント」をご覧ください。

2-1.【約50坪】「二世帯住宅」おすすめの間取り実例

【約50坪】「二世帯住宅」おすすめの間取り実例1F
【約50坪】「二世帯住宅」おすすめの間取り実例2F

二世帯住宅の間取りの種類は、大まかには「完全分離型」「部分共有型」「完全同居型」の3タイプに分けられます。

上図は「完全分離型」の間取りで、玄関・バス・キッチンなど生活に必要な空間のすべてが世帯ごとに分けられています。
居住空間を上下で完全に分けているので、同居している感覚があまりないかもしれません。
お互いのプライバシーを尊重したい方にはおすすめの間取りです。

2-2.【約20坪】「子育て世代」おすすめの間取り実例

【約20坪】「子育て中」おすすめの間取り実例

子育て世代におすすめの注文住宅の間取りは平屋の「ワンフロアデザイン」です。
部屋と部屋、室内と室外が横に広がっていくような間取りで、室内部分がすべて平面で横つながりになっており、屋内外の境目をできるだけ減らした作りになっています。

室内のどこにいても家族同士の距離が近く、常に目の届くところに子どもがいるという安心感もポイントです。
家族の「会話」が自然に生まれる工夫がされた住宅が多く、コミュニケーションが円滑になります。

2-3.【約35坪】「共働き夫婦」おすすめの間取り実例

【約35坪】「共働き夫婦」おすすめの間取り実例1F
【約35坪】「共働き夫婦」おすすめの間取り実例2F

共働き夫婦には、将来的に世帯人数が増えることを考慮した、変化に対して柔軟に対応できる間取りがおすすめです。
主寝室を広めに設計しておけば、仕切りを設けることで子どもが幼い頃はもちろん、大きくなっても使えます。

また、共働きの夫婦はお互いに多忙なため、LDKは掃除ロボットを導入することを前提に設計するのがおすすめです。
玄関からLDKの動線上に、家族全員分のロッカースペースを配置するのもよいでしょう。帰宅したあと、リビングへ向かうまでの間に、カバンや鍵を収納できます。

共働きにおすすめの間取り例と費用相場|失敗例に見る4つの注意点

2-4.【約40坪】「3階建て」おすすめ間取り実例

【約40坪】「3階建て」おすすめ間取り実例1F
【約40坪】「3階建て」おすすめ間取り実例2F
【約40坪】「3階建て」おすすめ間取り実例3F

3階建ての注文住宅の間取りの場合は、「高さ」を活かした間取りにするとよいでしょう。
1階部分に設ける部屋としておすすめするのは、ゲストルームです。

ゲストルームが1階にあることで、リビングや寝室などのプライベート空間を来客に見られることがありません。
2階部分は生活空間として、浴室やサニタリー、キッチンを配置しましょう。そして3階には、各自の居室や収納をメインにするのがおすすめです。

「三階建て」は後悔しない?メリット・デメリットや、費用、間取り例を公開

2-5.【約30坪】「平屋」おすすめ間取り実例(子育て世代・ファミリー向け)

【約30坪】「平屋」おすすめ間取り実例(子育て世代・ファミリー向け)

子育て世代やファミリーに向いている平屋の間取りのポイントは、室内外をできるだけ一体化させることで、明るい居住スペースを確保することです。
例えば、LDKと一体化したデッキ空間などです。リビングからそのまま外へ出られるので、子どもが遊んでいる姿もすぐに確認できます。

また、リビング内に「子どもの遊び場」を作るのもおすすめです。常に子どもの姿が視界に入ることで、親子のコミュニケーションがとりやすくなります。

2-6.【約20坪】「平屋」おすすめ間取り実例(シニア世代・夫婦・単身者向け)

【約20坪】「平屋」おすすめ間取り実例(シニア世代・夫婦・単身者向け)

シニア世代や単身者、夫婦2人暮らしの平屋の場合、夫婦だけでなくペットが暮らしやすい家を目指すこともおすすめです。室内の温度差が少ないため、ペットが暮らしやすい住宅になります。

また明るさを重視して間取りを考えると、孫や客人が遊びに来た際にも開放的な印象を与えられます。
趣味が増えた場合にも対応できるよう、ある程度空間に「ゆとり」を設けておくのもよいでしょう。

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坪数別に間取りを比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。

【家・土地の坪数別】
間取り事例とポイント

30坪の間取り 40坪の間取り 50坪の間取り

3.注文住宅で1番間取りにこだわった空間のランキングと成功例

本章では、実際に注文住宅を建てた人が「1番間取りにこだわった空間」のランキングを紹介します。
あわせて、ランキングに入った間取りの中から成功例をお客様の声を踏まえて解説します。

3-1.注文住宅で1番こだわった間取りのランキング

注文住宅で1番間取りにこだわった空間のランキング
空間
1位 リビング
2位 キッチン(アイランドキッチン、カウンターキッチン)
3位 収納(ウォークインクローゼット)
4位 ダイニング
5位 収納(パントリー、キッチンクローク)
6位 室内干しスペース・ドライルーム・ランドリールーム・洗濯室
7位 2階リビング
8位 ウッドデッキ・インナーバルコニー・インナーテラス
9位 収納(屋根裏部屋・階段下収納)
10位 リビング階段
11位 パティオ・中庭
12位 玄関まわり(シューズクローク、玄関収納)
13位 書斎・テレワーク環境

※弊社調べ

調査の結果、実際のオーナーが最もこだわって作る空間は、リビングやキッチン、収納、ダイニングであることがわかりました。

ここから、下記6つの間取りについて成功例と実際のお客様の声を紹介します。

  • 第2位:アイランドキッチン・カウンターキッチン
  • 第3位:広いウォークインクローゼット
  • 第5位:パントリー収納
  • 第6位:ランドリールーム
  • 第13位:書斎

3-2.第2位:アイランドキッチン・カウンターキッチン

アイランドキッチン・カウンターキッチン

料理をしながら、子どもの様子を確認できるので安心

アイランドキッチンにしたことで、育児中でも安心して料理できるのがうれしいです。
リビングは開放的になりましたし、おしゃれなので、友人からの評判も高いです。
子どもが大きくなったら一緒に料理するのが楽しみです。

3-3.第3位:広いウォークインクローゼット

広いウォークインクローゼット

家族の服を一か所に収納できるため、洗濯のあとが楽になりました!

家族全員分の衣服を1箇所にまとめて収納できるだけで、家事動線がスムーズになりました。
また、注文住宅の間取りにウォークインクローゼットがあることで限られたスペースもすっきりし、家中を広々と見せることができます。

ウォークインクローゼットのある間取り例と費用相場|失敗例に見る4つの注意点

3-4.第5位:パントリー収納

パントリー収納

非常食などの防災グッズをたくさん保管できて安心

注文住宅の間取りにパントリー収納があると、乾物や缶詰、常温保存ができる食材などをたくさん保管できるので便利です。
非常食やストック用品も安い時にまとめ買いできます。
収納場所に困らず、楽々収納できるのがうれしいですね。万が一の災害時に備えられるので、安心です。

【新築住宅の間取り事例】パントリー・キッチンクロークのメリット&デメリットとおすすめ間取り

3-5.第6位:ランドリールーム

ランドリールーム

1箇所で洗濯家事が全てできるので疲れにくい

ランドリースペースで洗濯、乾燥、アイロンがけをすべて行えます。
雨の日にはここで洗濯物を干せるので、部屋干しをお客さんに見られることもありません。
洗濯周りの家事の効率が上がり、その分を趣味の時間に費やせるようになったのがうれしいです。

【新築住宅の間取り事例】ランドリールームのメリット&デメリットとおすすめ間取り

3-6.第13位:書斎

書斎

テレワークですぐオンオフの切り替えができる

書斎は主にテレワーク時の仕事部屋として活用しています。
もともとテレワークではなかったのですが、妻がちょっとした調べ物のためにリビングの一角に書斎を設けてくれ、今ではほとんど私が使っています。
ちょっとした空間を設けるだけで一気に集中力が上がるので、作ってもらってよかったです。

書斎のある間取り例と費用相場|失敗例に見る5つの注意点
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4.間取りイメージの伝え方と依頼方法

理想の間取りがある程度固まってきたら、建築を依頼したいハウスメーカーに間取り作成を依頼しましょう。
このとき、ハウスメーカーの担当者に自身の希望を伝えますが、伝え方を工夫することで、自身の理想がより反映しやすくなったり、担当者から有意義な提案を受けたりすることができます。

間取りのイメージを伝える工夫
  1. 「目的」を添えて伝える
  2. 自分だけでなく「家族の」要望を伝える
  3. 参考となる写真やイラストをできる限り用意する

重要なのは、1つのハウスメーカーに間取りプラン作成を依頼するのではなく、複数社に依頼し、比較・検討することです。

同じような内容で間取りプラン作成を依頼しても、ハウスメーカーによって見積もりや間取り図は異なります。
また、注文住宅の満足度は、住宅性能や設備、かかる費用によっても左右されるため、総合的に検討を進める必要があります。

まとめ

注文住宅の間取りを決める際は、ポイントや注意点を踏まえることで、後悔しない間取りにすることができます。
それではおさらいです。

この記事のポイント

注文住宅の間取りの決め方は?

注文住宅の間取りを考える際には、事前に以下6つのポイントを押さえましょう。

  1. 部屋数・ライフスタイルを考える
  2. 家の階数・タイプを考える
  3. 収納や家具・家電の配置を考える
  4. 家事動線・生活動線・来客動線を考える
  5. 土地の形状・周囲の環境に合わせて考える
  6. 日当たり・風通りを考える

詳しくは「1.注文住宅の間取りを決める6つのポイント」をご覧ください。

注文住宅で人気の間取りランキングは?

3.注文住宅で1番こだわった間取りのランキングと成功例 」では、実際のオーナーが注文住宅の間取りを作る際に一番こだわった空間をランキング形式で紹介しています。

1位:リビング
2位:キッチン
3位:収納

13位まで公開しているので、ぜひご覧ください。

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