家を建てる費用の相場とは?予算ごとの家のイメージと予算・資金計画の立て方を解説!

家を建てる費用 予算金額の目安を解説

子供のための個室を増やしたり、老後の生活スタイルの変化を考えたりして、一軒家を建てる計画を検討している方に、家を建てるにはどれぐらいの費用が必要なのかを解説します。

この記事を読んだらわかること
  • 家を建てる費用の全国平均
  • 【予算別】建てられる家のイメージ
  • 家を建てる前後にかかる費用の内訳
  • 家を建てる予算と資金計画の立て方
  • 資金計画や予算オーバー回避のコツ

マイホーム購入を考える際に、一番心配なのは「費用面」といっても過言ではありません。プランニング、建築、完成までがスムーズに運ぶよう、まずは家を建てるときの費用感をしっかりとつかみましょう。

具体的な資金計画を立てるには、住宅ローンの借入額、頭金の金額なども考慮することが大切です。また、予算オーバーを防ぐポイントも併せて紹介するため、理想の家づくりのために、ぜひ最後までご覧ください。

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1.一軒家を建てる予算の全国平均は3,717万円

住宅金融支援機構が行なった2022年(令和4年)の調査によると、家を建てる際の費用目安について、注文住宅を建てた方の全国平均費用は3,717万円でした。「2021年度 フラット35利用者調査」における全国平均費用は3,572万円のため、1年で145万円の差が生じています。

エリア別に見ると、以下のとおり報告しています。

【エリア別】注文住宅の「資金」ランキング 平均額との差額
1位 首都圏 4,017万円 +300万円
2位 近畿圏 3,991万円 +274万円
3位 東海圏 3,798万円 +81万円
4位 その他地域 3,503万円 -214万円

首都圏を筆頭に、都市部の建築費用は平均金額よりも高く、その他の地域は平均金額よりも安い傾向にあります。
このように、家を建てる際の費用や住宅面積は地域によって目安が異なります。また、建物のグレードやプランなどによっても大きく変動するので、平均値はあくまで参考として捉えるとよいです。

【参考】住宅金融支援機構「PDF2022年度 フラット35利用者調査

2.【土地あり・土地なし】家を建てる費用相場の差は977万円

土地がある場合、土地がなし場合、家を建てる費用にはどれぐらいの差が生まれるのでしょうか?
「2022年度 フラット35利用者調査」をもとに、「土地あり(土地があって土地購入が不要)の場合」と「土地なし(土地購入が必要)の場合」に分けて、家を建てる費用相場を比較してみました。

  家を建てる費用相場(平均金額)
エリア 土地あり 土地なし 差額
全国平均 3,717万円 4,694万円 +977万円
首都圏 4,017万円 5,406万円 +1,389万円
近畿圏 3,991万円 4,894万円 +903万円
東海圏 3,798万円 4,694万円 +896万円
その他地域 3,503万円 4,151万円 +648万円

【参考】住宅金融支援機構「PDF2022年度 フラット35利用者調査

全国平均の相場で見ると、土地がある場合の家の建築費用が3,717万円であるのに対し、土地がない場合は4,696万円で、977万円の差があります。

地価の高い首都圏では、土地ありの場合と土地なしの場合で、1,389万円もの差額が生じています。土地がなく土地購入が必要な場合は、家を建てたいエリアによってトータルの予算相場が大きく異なる可能性があることを理解しておきましょう。

なお、土地付注文住宅における、エリアごとの「土地取得費」は次のとおりです。

エリア 土地取得費
全国平均 1,499.5万円
首都圏 2,288.2万円
近畿圏 1,760.4万円
東海圏 1,299.5万円
その他地域 927.2万円

土地を持っている場合、土地の取得費がかからないため、家を建てる費用を安く抑えられます。ただし、土地を購入するには、土地の代金に加えて諸費用が発生するので注意が必要です。

土地を購入する諸費用は、手付金、印紙税や不動産取得税、登記費用などが挙げられます。

「このエリアで家を建てるなら、予算相場はどれぐらい?」「予算に合わせて土地を探したい。でもどう探せばよい?」とお悩みの方は、ぜひ一度HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご利用ください。

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3.【予算別】建てられる家のイメージ(仕様・工夫・間取り例)

家づくりの予算は、どのような住宅を建てたいかによって大きく異なるため、事前に自分の検討している予算から建てられる家のイメージを確認しておくことも重要です。

ここからは、「いくらでどのような家が建つのか」を解説しながら、予算ごとの仕様目安や理想に近づくための工夫、間取り例についてご紹介します。

3-1.予算1,000万円台の家のイメージ

予算1,000万円台の家のイメージ

予算1,000万円台の仕様

建築費用の予算が1,000万円台の場合、「必要なもの」と「こだわりたい部分」を大きく取捨選択する必要があります。

しかし、子供がまだ小さかったり、比較的若い世帯であったりする家族は、住宅ローンが年収によって限られ、頭金にもゆとりがない可能性があり、予算を1,000万円台に設定することもあるでしょう。

予算1,000万円台の工夫

建物の形状 シンプルで凹凸が極力少ない外観にする
内装 室内の間仕切りは極力少なく、オープンにするなど壁面積を減らす
設備や素材 低コストのグレードにする
外構や植栽 はじめから完全な形を目指すのではなく、必要な部分を優先的に行ない、数年単位で段階的に計画する
坪数 全国平均の坪数が約38坪であるのに対し、20坪後半から30坪前半あたりで検討するなど、坪数を抑える

上記のほか、ハウスメーカーによっては、以下のような対応をしてくれるケースもあるので、費用を抑えるのであれば狙い目です。

  • モデルハウスとして使っていた戸建て住居を安く払い下げてくれる
  • 新築キャンペーンの抽選で標準価格より安い価格で建築できるプランを用意してくれる

ただし、上記のようなケースは数や期間に限りがあるので、気になるハウスメーカーがあれば、あらかじめ一括で資料を取り寄せたり、メルマガ購読をしたりして、情報を逃さないよう気を付けましょう。

また、このような住宅商品は間取りや設備などが自由に設定できないこともあるので、気になる商品があったらハウスメーカーに詳細を聞くようにしましょう。

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予算1,000万円台の間取り例(1)

建築費用1,000万円台前半の注文住宅間取り 1F4-1.建築費用1,000万円台前半の注文住宅間取り 2F

1階:LDK
2階:3部屋+WIC+フリースペース

キッチン、洗面所、トイレなどの水回りを1箇所に集めることで、コストダウンを叶えた間取りです。

収納スペースは2階に2ヵ所しかありませんが、どちらもWIC(ウォークインクローゼット)になっており、ファミリークローゼットとして利用できます。

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予算1,000万円台の間取り例(2)

建築費用1,500万円台の注文住宅間取り1F建築費用1,500万円台の注文住宅間取り2F

1階:LDK+書斎+階段下収納
2階:4部屋

1階の書斎は、テレワークスペースや収納、子どもの学習スペースなど、さまざまな用途で使うことができます。

また、リビングから2階にかけて吹き抜けがある造りになっているため、日中は明るく開放的な室内が叶います。

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3-2.予算2,000万円台の家のイメージ

予算2,000万円台の家のイメージ

予算2,000万円台の仕様

建築費用の予算が2,000万円台であれば、1,000万円台よりも坪数やグレードに少しゆとりが生まれます。とはいえ、なんでもできるほど自由な選択肢があるということではありません。建築費用の予算が2,000万円台の場合は、どこに予算をかけるか、メリハリをつけることが重要です。

外観イメージでいうと、建物の形状を複雑な形にすると費用が大きくかかるため、予算内でできるデザインを選択することになります。

予算2,000万円台の工夫

建物の形状 シンプルで凹凸が極力少ない外観にする
内装 室内の間仕切りは極力少なくする
設備や素材 こだわりたいところとそうでもないところで、取捨選択する
外構や植栽 はじめから完全な形を目指すのではなく、必要な部分を優先的に行ない、数年単位で段階的に計画する
坪数 建物や外構にこだわりたい場合は坪数を抑え、逆に広さを優先する場合は建物や外構のグレードを抑える

予算を抑えつつデザイン性に凝りたいのであれば、例えば、外壁全てにレンガタイルを貼ってしまうと予算が高くなりがちなので、道路沿いなど通行人の目につく部分にのみおしゃれなタイルを貼るといった工夫が有効です。

また、住宅設備のグレードアップや、書斎、家事室といったこだわりの空間設置を実現するには、間仕切り壁や建具を少なくし、その分の予算をまわすことをおすすめします。

このように、工夫次第では予算を削りながらデザイン性の満足度を上げることは可能なので、ハウスメーカーの担当者にも相談してみてください。

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予算2,000万円台の間取り例

建築費用2,000万円台の注文住宅間取り 1F建築費用2,000万円台の注文住宅間取り 2F

1階:LDK
2階:3部屋+納戸+WIC

2階の納戸をはじめ、収納スペースをたっぷり設けた間取りです。
納戸は収納スペースだけでなく、通常の部屋としても利用できるため、家族のちょっとしたパーソナルスペースにも役立つでしょう。

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3-3.予算3,000万円台の家のイメージ

予算3,000万円台の家のイメージ

予算3,000万円台の仕様

冒頭でもお伝えしたとおり、注文住宅を建てた人の全国平均費用は3,572万円。
建築費用の予算が3,000万円台であれば、家族内の要望をある程度取り入れたり、坪数にゆとりを持たせたりすることが可能です。

住宅設備や内外装に使う素材をグレードアップするなど、予算1,000万~2,000万円台よりも選択肢が広がります。リビング・ダイニングや各個室の大きさ、壁紙や天井の造作にも手がかけられそうです。住宅性能のグレードアップも検討できるでしょう。また、同居する家族の数にもよりますが、コストバランスを考慮しながら二世帯住宅を建てることもできます。

予算3,000万円台の工夫

建物の形状 凹凸があるデザインも可能
内装 以下のような内装が可能になる

  • 壁にニッチをつくる
  • 天井に勾配をつける
  • 玄関にウォークスルークローゼットをつくる
  • 1階と2階の両方にシャワールームやミニキッチンをつくる など
設備や素材 グレードの選択肢が広がり、アレルギー対応の壁紙や壁土なども可能
外構や植栽 家の建築とほぼ同時に、完成形を目指して計画が進められる
坪数 エリアやグレードによっては、全国平均坪数より広く設計することが可能

建築費用の予算が3,000万円台であれば、全館空調といったハイグレードシステムを検討することも可能です。設置には100万円以上かかり、そのあともメンテナンスコストや15年程度での取り換え費用がかかりますが、冬や夏の気温差によるヒートショックを防ぐことができるので、高齢者がいる家庭ではメリットが大きいといえます。

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予算3,000万円台の間取り例

建築費用3,000万円台の注文住宅間取り 1F建築費用3,000万円台の注文住宅間取り 2F

1階:LDK+1部屋+和室+納戸+学習スペース+シューズクローク
2階:4部屋+セカンドリビング+フリースペース

和室は客室や家族のくつろぎスペースに便利です。LDKとつながっているので、和室で遊んだりお昼寝をしていたりする子供の姿を、家事をしながら見守ることができます。

2階のセカンドリビングでは、寝る前に家族でコミュニケーションをとったり、ホームパーティーで開放したりと、さまざまな場面で活躍します。

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3-4.予算4,000万円台の家のイメージ

予算4,000万円台の家のイメージ

予算4,000万円台の仕様

建築費用の予算が4,000万円台の場合、希望の外観イメージに近づけたり、設備グレードの選択肢が広がったりと、かなり自由に設計しやすいです。

個性的なデザインを取り入れ、内外装にレンガやタイル、石材などの素材を使うことも可能になります。内装仕上げでは、漆喰(しっくい)などの塗り壁を選択することもできるでしょう。
また、外構や植栽などの付帯工事にもゆとりが生まれます。塀や庭、駐車スペースへの予算配分もしやすくなるでしょう。

また、玄関含めて住空間を完全に別々にする「完全分離型」の二世帯住宅を計画することも可能です。

予算4,000万円台の工夫

建物の形状 デザイナーズハウスのような凝った外観も可能
内装 以下のような内装が可能になる

  • 輸入物や伝統工芸品が使える
  • ドアに一枚ものの木材を使える可能性がある
  • 床材に天然木の総ひのきが選べる可能性がある
設備や素材 質の高いものや輸入物などが選べる
外構や植栽 デザイン性の高い庭が可能
坪数 十分な広さが確保でき、二世帯住宅も可能

上記以外にも、屋根瓦に輸入品を使う、浴室にジェットバスを設置するなど、こだわりを随所に出すことができそうです。

予算が多くなるほど夢は膨らみますが、資金計画は慎重に考えましょう。例えば、奇抜なデザインは飽きがくるのも早く、住み始めたのちに後悔するケースもあります。できるだけオーソドックスを基本としたデザインがおすすめです。

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予算4,000万円台の間取り例

建築費用4,000万円台の注文住宅間取り 1F建築費用4,000万円台の注文住宅間取り 2F建築費用4,000万円台の注文住宅間取り 屋上

1階:LDK+和室
2階:3部屋
屋上

1階だけでなく、2階にも洗面所やトイレを設けた間取りです。水回りが増えることで、家族の朝の準備がスムーズになります。

また、屋上スペースを設ければ、趣味のガーデニングやバーベキュー、グランピングなども気軽に楽しめます。

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以上が、予算別の注文住宅のイメージです。
予算と建てたい家のイメージがわかったら、今度は実際に建築を依頼するハウスメーカーを探しましょう。

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4.家を建てる前後にかかる費用の内訳

家を建てる際には、家を建てる前の費用に気を取られがちですが、家は建てた後にもお金がかかります。

家を建てる前後にかかる費用項目
家を建てる前
  • 土地購入費用(土地なしの場合)
  • 建築費用(本体工事費用・付帯工事費用・諸費用)
家を建てた後
  • 不動産取得税
  • 固定資産税
  • 都市計画税

詳しく見ていきましょう。

【参考】住宅金融支援機構「PDF2021年度 フラット35利用者調査

4-1.家を建てる前にかかる費用の内訳

まず、土地がない人は、家の建築費用のほか、土地購入費用も視野に入れて資金計画を立てる必要があります。

ここでは、「土地購入費用」「建築費用」、そして「建築費用」に含まれる3つの費用項目のバランスについて、見ていきましょう。

4-1-1.土地購入費用と建築費用の内訳とシミュレーション

住宅金融支援機構の調査によると、注文住宅を建てるために購入した土地費用の全国平均は、1,499.5万円。そのうち建築費用の全国平均は、3,194.6万円です。

内訳は「土地購入費用」が全体の3割、「建築費用」が7割で検討されることが多いということがわかります。

3-1

ただし、2章でお伝えしたとおり、エリアによって平均値は変動するので、その分費用の内訳も変わってきます。

ちなみに、土地の購入費用項目は以下のとおりです。

土地購入費用の項目
  • 土地代金
  • 不動産会社への仲介手数料(売買価格の3%+6万円+消費税)
  • 所有者変更の登記手数料(6万~8万円+登録免許税)
  • 印紙代
  • 不動産取得税(後日納付)

4-1-2.建築費用3項目の内訳とシミュレーション

一般的な建築費用は「本体工事費用」「付帯工事費用」「諸費用」の3つに分けられます。

全体の割合でいうと、「本体工事費用」が7割、「付帯工事費用」が2割、「諸費用」が1割を占めるといわれており、建築費用が3,194.6万円の場合、以下のような内訳になります。

3-2

それぞれの費用の概要と、費用項目について解説していきます。

本体工事費用

建築費用のおよそ7割を占める「本体工事費用」とは、住宅の建物部分の建物費です。
一般的に坪単価をあらわすときには、本体工事費用を計算に用いることが多く、付帯工事費用諸費用などが含まれていない場合が多いため、比較する前に確認することが大切です。

本体工事費用の主な費用項目
工事の項目 項目の内容
仮設工事 外回りの足場、メッシュシート張り、竣工クリーニング、発生材処分、養生、仮設電気・水道工事、仮設水道光熱、仮設トイレ、工事看板設置
土・基礎工事 基礎工事、土間工事、残土処分
木工事 構造をつくる木材、大工施工費
屋根・板金・外壁工事 屋根・外壁の施工費
外装工事 左官・タイル工事、塗装工事
内装工事 クロス張り、Pタイル床張り、畳施工費
建具・住宅設備機器工事 玄関ドア・サッシ材、建具材、キッチン・ユニットバス・洗面台・トイレなど
防水工事 内外シーリング施工
電気工事 電線引き込み配線、コンセント、照明器具施工、ネット・インターホン施工、電力申請
給排水衛生工事 給排水配管施工、外部足洗場施工、メーターボックス設置
ボイラー等熱源工事 給湯・暖房等ボイラー施工

ハウスメーカーによって、項目の分類や内容が異なる場合があります。また、全体を占める割合も、住宅の形やグレードなどによって大きく異なることがあります。あくまで参考にとどめておきましょう。

付帯工事費用

建築費用のおよそ2割を占める「付帯工事費用」とは、建物本体以外にかかる工事費用で、「別途工事費用」ともいいます。

工事の項目 内容
地盤改良工事 地盤調査の結果、改良が必要な場合に行なう工事
既存建築物解体工事 建て替えで解体工事が必要な場合
水道・ガス引き込み工事 敷地内への配管工事
照明器具工事 照明器具や取り付け
カーテン工事 カーテン、ブラインド施工
冷暖房工事 エアコン、暖房工事
外構工事 塀、カーポート、駐車スペース、アプローチ施工
造園工事 植栽施工

付帯工事にかかる費用項目は、敷地の状態や周辺環境により異なります。
建て替えや古屋付期の土地の場合は、前の家の解体費用がかかります。また、地盤改良工事、水道引き込み工事などは敷地の条件によって、不要となる場合もあります。

諸費用

建築費用のおよそ1割を占める「諸費用」とは、事務的な部分にかかる費用、または税金です。おもな諸費用の項目は、次のとおりです。

項目 項目の内容
建築確認申請手数料 設計図面等を添えて役所に申請するときの手数料
登記費用 建物完成後の所有権保存、住宅ローンのための抵当権設定等の申請手数料
火災保険料 建物の火災保険料(長期加入することも)
金融機関融資手数料 融資時の手数料、つなぎ融資手数料など
印紙代 契約書作成など
仮住まい費用 建て替え時の仮住まい家賃
引っ越し費用 新居への引っ越し費用など
家電・家具購入費 新居の家電品・家具調度品購入費

以上が、「家を建てる前」にかかる費用ですが、家を購入する人の状況や住宅プランなどによって具体的にかかる費用は異なります。

おすすめは、HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスで、ハウスメーカー・工務店があなたのために作成した住宅プランを複数比較してみること。

実際の住宅プランを比較することで、「あなたが建てたいと思っている住宅」の費用相場がつかみやすくなるので、予算オーバーで慌てたり、暮らし始めてからの家計を圧迫したりといったリスクを抑えやすくなりますよ。

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4-2.家を建てた後にかかる費用の内訳

ここまでにご紹介した費用とは別に、家が完成したあとで必要になるのが下記3つの税金です。

税金 内容
不動産取得税 土地を購入したあとに課されるもの。 課税通知が届くのは数ヵ月後になることもある。
固定資産税 毎年1月1日時点で所有している土地、建物などの不動産に対して課される。
都市計画税 毎年1月1日時点で市街化区域内に固定資産を有している場合に納める地方税。固定資産税と一緒に課税される。

ちなみに、国土交通省「認定長期優良住宅に関する特例措置」によると、固定資産税は一定の条件を満たした新築住宅(適用期限:2024年(令和6年)3月31日)であれば軽減措置があり、5年間は固定資産税が1/2になります。

そのほかにも、新築の住宅を購入することで、さまざまな税金の優遇を受けることができます。お得な税金の制度や補助金を活用して家を建てたいのであれば、注文住宅のプロに相談してみるのもおすすめです。業界の最新情報やお得に家を建てるコツを教えてくれるはずですよ。

5.家を建てる予算と資金計画の立て方

家を建てたいと考えたら、まず始めてほしいのが「建てたい家のイメージづくり」と「資金計画を立てること」です。具体的にどうすれば良いのか、それぞれのポイントとコツについて解説します。

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5-1.無理なく返済できる住宅ローンの借入額を決める

住宅ローンの借入額は、無理なく返済できる金額にすることが大切です。住宅ローンの審査は収入の金額だけでなく、「返済負担率」も含めて判断されます。

返済負担率とは、年収に対する年間のローン返済額の割合のことです。「年間のローン返済額÷年収×100=返済負担率(%)」で、返済負担率を求められます。

無理なく返済できる返済負担率は、年収の20~25%が目安とされます。具体的な返済額を把握するには、金融機関のシミュレーションの活用がおすすめです。

なお、注文住宅の購入を検討しはじめた時点で、住宅ローンの審査を受けることがポイントです。審査結果によっては、借入可能額が希望額に達しない、または審査に通らない可能性もあるためです。

5-2.支払える頭金の金額を把握する

頭金とは、住宅ローンとは別に、先払いする資金のことです。住宅ローンの借入額を減らせるため、返済の負担を軽減できます。また、頭金を支払っておくと、審査に通りやすくなるメリットもあります。

住宅購入の予算を決めるときは、「頭金をいくら出せるか」を確認することが大切です。頭金になる自己資金は、預貯金、親族の援助、現在の住まいの売却金に該当します。

頭金を払えない場合、現金で支払う諸費用の金額は手もとに残しておきましょう。現金の支払いが必要な諸費用は、以下が挙げられます。

諸費用 項目
注文住宅の契約
  • 手付金
  • 印紙税
  • 仲介手数料
住宅ローンの契約
  • 事務手数料
  • 印紙税
  • 司法書士の報酬
不動産購入に関する税金
  • 不動産取得税
  • 登録免許税
  • 固定資産税・都市計画税
その他
  • 火災保険料
  • 修繕積立金
  • 地盤や測量などの調査費用
  • 引越し費用

ただし、頭金の割合が多いほど住宅ローンの返済が軽くなる反面、生活費などの家計に負担がかかることがあります。土地と建物の代金の2割程度の頭金を用意できれば、生活費と返済のバランスがとりやすいでしょう。

費用の支払いが発生するタイミングに注意

工事費や諸費用は一度にまとめて出ていくわけではなく、工事のスケジュールに合わせ、数回に分かれて支払いが発生します。
支払いのおおまかなタイミングは以下のとおりです。

また、地盤改良工事や解体工事を請負工事に含まず別途発注する場合は、それぞれの工事が完了した時点で支払いが発生します。

5-3.住宅ローンの返済以外に必要な支出を考慮する

注文住宅を建てる際には建築費用だけでなく、家を建てたあとにもお金がかかります。
ローンの返済以外に、以下の項目についても、考えておきましょう。

  • 将来の教育費や介護費用の貯蓄
  • 家の購入後にかかる税金
  • 修繕・メンテナンス費用に積み立

思いもよらぬタイミングで修繕が必要になるケースもあるため、修繕・メンテナンス費用は日ごろから積み立てておくことをおすすめします。

なお、将来的に年収が変化することも考慮しましょう。昇進により年収が増える可能性だけでなく、業績不振などの影響で年収が下がるパターンも考えられます。

特に、住宅ローンは借入れする期間が長いため、転職や再就職をする可能性もあります。年収が変化したとしても、返済が可能な額を決めましょう。

5-4.つなぎ融資を検討する

つなぎ融資とは、住宅ローンが支払われる前に借入れる資金のことです。

住宅ローンによる融資は、住宅の建築が完了したタイミングで実行されます。しかし、住宅が完成する前に、支払わなければならない費用がいくつかあります。

工事費用における手付金、着工金、中間金は、建築費用の約7割を占めるほど高額です。また、住宅ローンの諸費用も発生するため、まとまった金額の支払いが発生します。

自己資金での支払いが難しいときに、立て替える目的で一時的に融資を利用するのがつなぎ融資です。家の完成後に住宅ローンの融資が実行されたら、つなぎ融資を一括で返済します。

自己資金に余裕がない場合、つなぎ融資の利用も検討しましょう。

ただし、つなぎ融資の元金は住宅ローンで一括返済しますが、利息の支払い方法は金融機関で異なります。融資の上限額や資金を受け取れる回数など、金融機関に相談することが大切です。

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6.予算オーバーを防ぐ5つのポイント

最後に、資金計画でよくある「予算オーバー」にならないためのコツをご紹介します。

6-1.建てたい家の条件に優先順位をつける

まず、「建てたい家のイメージづくり」をする際に大切なのは、希望する項目を書き出し、優先順位をつけることです。以下のように、重要度ごとにまとめてみましょう。

建てたい家の希望を書き出した例
最重要
  • 子供が大きくなることを考えて、3LDK以上の部屋数がほしい。
  • 耐震性が強い家。
  • 車1台分の駐車スペースがほしい。
重要
  • 通勤時間が60分以内の土地。
  • スーパーや小・中学校が徒歩圏内にある。
  • 開放的なLDK(リビング・ダイニング・キッチン)がほしい。
  • 洗面所やお風呂など「水回り」を効率よく使える間取りにしたい。
  • ウォーキングクローゼットと玄関収納がほしい。
可能だったら入れたいもの
  • 「全館空調」「高断熱・高気密」など、寒さや暑さに強い家にしたい。
  • 家庭菜園ができるぐらいの小さな庭がほしい。
  • 駐車場は、できればビルトインガレージがいい。
  • 室内で洗濯物を干すスペースがほしい。
特にこだわらないもの
  • 外観やデザインはシンプルでOK。間取りや性能を重視したい
  • 外構には最低限でOK。そこまでお金をかけたくない

子どもの生活スタイルも組み入れて考えることが大切です。スポーツや習い事をされている場合は、簡単な練習ができるスペースについても考慮しましょう。
また、そうしたスペースはのちのち不要となる可能性もあるため、別のスペースとして活用する方法も同時に検討しておきましょう。

なお、立地にこだわりたい場合、土地の購入に充てる資金を多くする必要があります。一方、住宅の内装や設備をこだわるときは、建築費用に優先して資金を回しましょう。

低予算を重視する場合は、1,000万円台の注文住宅が適しています。また、注文住宅に強いこだわりがない方は、建売住宅や中古住宅も含めて検討しましょう。

6-2.床面積を少なくする

住宅の床面積が大きくなるほど、建築費用と土地の取得にかかるコストが高くなります。子どもの独立などのライフイベントを考慮し、必要な床面積を算出することが大切です。

6-3.建物をシンプルな構造にする

建築費用を抑えるには、1階と2階の作りが同じなどのシンプルな構造にするのがポイントです。凹凸がある設計の建物は、壁や屋根の面積が広くなることでコストが高くなります。

1,000万円で建てられる家のイメージを見てもわかるように、コストを抑えた家はシンプルな外観と間取りの家になる傾向にあります。ただし、建物の外にウッドデッキを設置するなど、工夫次第でおしゃれな家を作ることが可能です。

6-4.内装や設備のグレードを抑える

注文住宅の費用が高くなる要因は、こだわった内装や設備のグレードです。予算に余裕がない場合は、こだわりたいポイントを絞りで建築費用を抑えましょう。

なお、設備のグレードを選ぶときは、設備の使用頻度を考慮して決めることが大切です。お風呂やトイレなどの水回りのグレードを上げたいときは、水回りの位置を1ヵ所にまとめると費用を抑えられます。

6-5.複数のハウスメーカーで費用を比較する

複数のハウスメーカーや工務店に相談し、費用を比較検討することが大切です。

間取りや面積など、同じ条件であっても、ハウスメーカーによって費用が異なります。さらに、ハウスメーカーによって得意分野が異なるため、なるべく多くのメーカーに相談することをおすすめします。

ただし、住宅の品質だけでなく、建物が完成したあとのアフターフォローの有無も含めて検討しましょう。

複数の会社の見積もりを比較することで、「こだわりたい内容が基本仕様に入っている分、こっちのほうが安い」「安いと思ったら、オプションやグレードアップが必要になる分、こっちのほうが高くなる…」など、広告に掲載されている坪単価ではわからない部分も、しっかりと比較することができます。

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まとめ

一軒家を建てるのに必要な費用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
一軒家を建てるには、まず大きく分けて「土地購入費用」「建築費用」といった2つの費用がかかります。「建築費用」はさらに「本体工事費用」「付帯工事費用」「諸費用」に分けられ、家を建てたあとには「税金」がかかります。

一軒家を検討する際には、単に住宅の建築費だけでなく、そのほかにかかる費用にも注意して資金計画を立てましょう。ただし、具体的な予算と資金計画を立てる前に、住宅ローンの審査を受けることが大切です。自己資金が不足する可能性があるときは、つなぎ融資も含めて検討しましょう。

建てたい家の条件に優先順位を付けたうえで、予算内で建てられるように内容を調整することが大切です。複数のハウスメーカーを比較検討する際は、「「家づくりのとびらのプラン作成サービス」をご活用ください。

この記事のポイント まとめ

一軒家を建てる費用の相場はいくら?

一軒家を建てる予算の全国平均は3,717万円です(住宅金融支援機構調べ)。

エリアごとの費用相場が知りたい方は「1.一軒家を建てる予算の全国平均は3,717万円」をご参照ください。

土地あり・土地なしの場合で、家を建てる費用相場はどれぐらい違うの?

全国平均で見ると、土地がある場合の家の建築費用が3,717万円であるのに対し、土地がない場合は4,694万円で、977万円の費用差があります。

エリア別に相場費用の差が知りたい方は「2.【土地あり・土地なし】家を建てる費用相場の差は977万円」をご一読ください。

予算1,000万円・2,000万円・3,000万円・4,000万円台で、建てられる家のイメージは?

予算別の建てられる家のイメージ概要は以下の通りです。また、イメージの詳細は「3.【予算別】建てられる家のイメージ(仕様・工夫・間取り例)」の各項目をご参照ください。

  • 予算1,000万円台の家:「必要なもの」を優先し、「こだわりたい部分」は最低限にする
  • 予算2,000万円台の家:こだわりたい部分を絞って、グレードを上げたり、オプションを追加したりできる
  • 予算3,000万円台の家:建てる家に対して、希望する内容の7割を実現することができる
  • 予算4,000万円台の家:こだわりたい部分のほとんどを実現できる

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