ハウスメーカーの坪単価は建築費の目安!計算方法や注意点を解説

注文住宅を建てる際に重要になるのが予算です。この記事では、ハウスメーカーの坪単価に関して、以下の内容を解説します。

この記事でわかること
  • 坪単価の基礎知識
  • 坪単価を比較する際の注意点
  • 坪単価別に人気・おすすめのハウスメーカー

ハウスメーカーの種類別の坪単価の目安について、より詳しく知りたい方は関連記事「坪単価とは?新築戸建て住宅の坪単価相場と費用を抑えるコツ」をご参照ください。

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1.【坪単価別】人気・おすすめハウスメーカー 一覧

ここでは、人気があるおすすめのハウスメーカーを坪単価別に紹介します。
ハウスメーカーを選ぶ際の目安として参考にしてください。

ハウスメーカーの坪単価比較一覧表
坪単価 ハウスメーカー ハウスメーカーの特徴 住宅の特徴
50万円台 タマホーム
  • 木造
  • 優れた断熱性
ローコスト住宅~平均より少しグレードの低い住宅
レオハウス
  • 木造
  • 耐震・制震構造を標準仕様で搭載
アイフルホーム
  • 木造
  • 優れた断熱性
クレバリーホーム
  • 木造
  • 耐久性に優れた外壁タイルを標準仕様で搭載
ユニバーサルホーム
  • 木造
  • 床暖房を標準仕様で搭載
アエラホーム
  • 木造
  • 優れた高気密・高断熱
アイダ設計
  • 木造
  • 自社プレカット工場で資材をミリ単位で調整し、品質管理を行う
60万円台 タマホーム
  • 木造
  • 優れた断熱性
平均より少しグレードの低い住宅~平均的な住宅
一条工務店
  • 木造
  • 優れた断熱性
トヨタホーム
  • 鉄骨造
  • 優れた耐震性
住友不動産
  • 木造
  • 優れた耐震性
三井ホーム
  • 木造
  • 優れた耐震性
70万円台 パナソニック ホームズ
  • 鉄骨造
  • 優れた耐震性
平均的な住宅
一条工務店
  • 木造
  • 優れた断熱性
セキスイハイム
  • 木造、鉄骨造
  • 優れた耐震性
アキュラホーム
  • 木造
  • 優れたデザイン性
80万円台 ミサワホーム
  • 木造
  • 優れた制震性
平均よりもグレードの高い住宅
一条工務店
  • 木造
  • 優れた断熱性
三菱地所ホーム
  • 木造、鉄骨造、鉄筋造
  • 優れた耐震性
パナソニック ホームズ
  • 鉄骨造
  • 優れた耐震性
セキスイハイム
  • 木造、鉄骨造
  • 優れた耐震性

※坪単価は目安です。

以下より、坪単価別のハウスメーカーについて詳しく解説します。

1-1.坪単価50万円台のハウスメーカー

坪単価50万円台で注文住宅を建てる場合は、ローコストハウスメーカーか中堅ハウスメーカーに建設を依頼します。

ローコストハウスメーカーで建てるならば、予算に余裕がある場合、部分的にグレードを上げつつ、基本的には標準仕様のプランのままで建てるのがおすすめです。
中堅ハウスメーカーならば、あまりオプションを追加せずに標準仕様のプランで建てることになります。

坪単価50万円台のハウスメーカー例

若者世代にも人気の高いタマホーム は、コストを抑えながら注文住宅を建てることに定評があります。
実大振動実験を実施するなど、地震に対する高い性能も証明しているため、無理のない資金計画で高性能な住宅を建てたい方におすすめです。

1-2.坪単価60万円台のハウスメーカー

坪単価60万円台は、全国平均とほぼ同等か少しコストダウンした価格です。
この価格で注文住宅を建てる場合は、中堅ハウスメーカーか大手ハウスメーカーに建設を依頼します。
外観デザインは、シンプルモダンやナチュラルモダンが多いです。

坪単価60万円台のハウスメーカー例

坪単価60万円台では、一条工務店 がおすすめです。
一条工務店はモデルハウスが標準仕様となっているため、住んでからのイメージがつかみやすく、快適性や省エネ性の高い家が作れます。

1-3.坪単価70万円台のハウスメーカー

坪単価70万円台は、全国平均に近い建築費の住宅です。
坪単価70万円台で注文住宅を建てる場合は、少しずつグレードのよい設備を取り入れられます。大手ハウスメーカーに依頼します。

坪単価70万円台のハウスメーカー例

坪単価70万円台であれば、パナソニック ホームズ がおすすめです。
パナソニック ホームズには「エアロハス」という全館空調システムがあり、空調コントロールしつつ部屋ごとの温度調整もできます。

1-4.坪単価80万円台のハウスメーカー

坪単価80万円台で注文住宅を建てる場合は、一般的な家よりも間取りや設備のグレード、外観デザインなどにこだわることができます。大手ハウスメーカーに依頼します。
各住宅設備メーカーが出す上位グレードの設備も選択可能です。また、鉄筋コンクリート製で耐震・耐火・防音の性能に優れたRC造での建築も検討できるでしょう。

坪単価80万円台のハウスメーカー例

坪単価80万円台であれば、三菱地所ホーム がおすすめです。
フルオーダーの自由設計が可能で、高断熱で高気密の地震に強い家が作れます。設計時からコーディネートを練ってくれるので、家族がくつろげる空間デザインを提供してくれるでしょう。

2.ハウスメーカーの比較で使う坪単価の基礎知識

ハウスメーカーの坪単価は、家づくりをハウスメーカーに依頼する際、建築費の目安になるものです。
同じハウスメーカーであっても作る家によって坪単価は異なりますが、ハウスメーカー選びの際、各社のコストパフォーマンスを確認できる数字として非常に便利です。

はじめに、ハウスメーカーの坪単価に関して、以下のような基礎知識を解説します。

坪単価の基礎知識
  • ハウスメーカーの坪単価とは?
  • なぜハウスメーカーの坪単価が大事なのか
  • 注文住宅における坪単価の計算方法
  • 理想の坪単価目安を予算から算出する方法

以下より詳しくお伝えします。

2-1.ハウスメーカーの坪単価とは?

坪単価とは、床面積1坪当たりにかかる建築費がどれほどなのかを算出した数値です。

例えば、ハウスメーカーの坪単価がわかっていれば、30坪の家を新築で建てるとするといくらになるのかのだいたいのイメージができるようになります。

ちなみに、1坪あたりの面積は約3.3平米であり、畳に換算すると約2枚分です。

2-2.なぜハウスメーカーの坪単価が大事なのか

注文住宅を建てる際にハウスメーカーごとの坪単価を比較することは多いですが、坪単価だけで家の建築に必要な費用の総額がわかるわけではありません。

しかし、坪単価は不動産の知識がない人でも比較しやすく、わかりやすい目安の1つです。そのため、ハウスメーカーの坪単価は注文住宅を検討する際に重要視されているのです。

なお、坪単価を比較する際に気を付けるべきポイントは「3.ハウスメーカーを坪単価で比較する際に気を付けるポイント」で後述します。

2-3.注文住宅における坪単価の計算方法

注文住宅における坪単価の一般的な計算方法は、以下のとおりです。

住宅の本体工事価格÷延床面積(坪数)=ハウスメーカーの坪単価

上記計算式の延床面積とは、建物における床面積の合計のことを指します。
例えば、2,400万円の本体工事価格で延床面積40坪の家を建築した場合は、以下のような計算が可能です。

2,400万円÷40坪=坪単価60万円

一般的には、各ハウスメーカーの過去の実績をもとに上記の計算をして坪単価を算出し、新築住宅検討時の参考数値として使います。

2-4.理想の坪単価目安を予算から算出する方法

まずは住宅にかける本体価格の予算を決定しておき、そこから坪単価の目安を算出する方法があります。

例えば、本体価格の予算 が2,000万円で、40坪の注文住宅を建築したい場合には、以下のような計算になります。

2,000万円÷40坪=坪単価50万円

実際には、坪単価に反映される金額以外にも、付帯工事費や諸費用、オプション追加費用などが必要になるため、総額予算は余裕のある金額に設定しましょう。
どの程度余裕を持っておけばよいかは、「3-1.総額費用は坪単価だけでは出せない」で解説します。

予算内で失敗のない家づくりをするためには、住宅プランの比較が大事!

似たような坪単価なのに、実際の総額は異なったり、標準で提供してくれる設備や建材の違いから、まったくイメージの異なる家が完成したりするということはよくあります。複数のプランを比較することで、自分の理想にあった家づくりを実現することができます。

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3.ハウスメーカーを坪単価で比較する際に気を付けるポイント

ハウスメーカーを坪単価で比較する際に気を付けるポイント イメージ

ハウスメーカーごとの坪単価を比較する際には前提として、坪単価はハウスメーカーから公式に発表されている数値ではない点に注意してください。
営業担当者に尋ねると坪単価を伝えてくれる場合もありますが、あくまで目安と捉えましょう。

また、以下の5点にも注意しましょう。1つずつ詳しく解説します。

  1. 総額費用は坪単価だけでは出せない
  2. ハウスメーカーによって計算方法が違う
  3. 施工面積を計算に用いるハウスメーカーもある
  4. 家の構造や大きさなどによって相場は変わる
  5. 家を建てる場所によって坪単価は変わる

3-1.総額費用は坪単価だけでは出せない

坪単価はあくまで本体価格で算出されるものであり、家づくりの際にかかる費用の7割程度であると捉えておいてください。

実際には、残り3割の費用として付帯工事費や諸費用、オプションの追加費用、土地がない場合は土地代もかかります。

くれぐれも、坪単価と延床面積だけで計算した数字が総額と思って資金計画を立てないよう注意してください。

3-2.ハウスメーカーによって計算方法が違う

坪単価は、すべてのハウスメーカーが同じ基準で算出している数値ではありません。
計算方法には特別なルールがないため、ハウスメーカーごとによる計算方法の違いがあります。

例えば、ハウスメーカーによっては、電気やガスの配管費用や照明設備などを住宅の本体価格に含める場合があります。この場合には住宅の本体価格が高くなるため算出した坪単価も上がってしまいます。
しかし、この場合は追加で必要となる付帯工事費が低くなり、総額では坪単価が低いケースと似た金額になる可能性があるでしょう。

ハウスメーカーに相談する際は、本体価格の内訳や費用の総額も確認するのがおすすめです。

3-3.施工面積を計算に用いるハウスメーカーもある

一般的に、坪単価の算出をする際には延床面積が使われています。

しかし、延床面積ではなく施工面積を計算に用いるハウスメーカーもあり、延床面積で求めたデータとそのまま比較できない場合があるのです。

施工面積とは、実際に施工した面積のことで、延床面積よりも数値が大きくなります。
そうすると住宅の本体工事価格から割り算をする数値が大きくなるため、1坪あたりの単価が安く算出されてしまうのです。

計算に用いる数値が延床面積か施工面積かをチェックして、正しく比較できるように気を付けましょう。

3-4.家の構造や大きさなどによって相場は変わる

家の構造や大きさなどによっても、坪単価の相場が変動します。
「木造住宅」か「鉄骨住宅」か、それとも「鉄筋コンクリート(RC)造住宅」かなど、家の構造が異なると目安となる坪単価が変動します。

なお、「鉄筋コンクリート(RC)造住宅」「鉄骨住宅」「木造住宅」の順番で坪単価が安くなります。
家の大きさでは、大きな家は坪単価が安くなり、小さな家は坪単価が高くなりやすいです。

3-5.家を建てる場所によって坪単価は変わる

家を建てる場所によっても坪単価は変わります。

狭小地や変形地などでは土地に合わせた形にしなければならないため、坪単価が上がりやすいです。家の外観は複雑な形になると、延床面積に比べて基礎のサイズが大きくなってしまうため、建築費が高くなりやすいです。

また、東京などの都心部では人件費が高いことが影響し、地方よりも坪単価が高くなります。

予算内で失敗のない家づくりをするためには、住宅プランの比較が大事!

似たような坪単価なのに、実際の総額は異なったり、標準で提供してくれる設備や建材の違いから、まったくイメージの異なる家が完成したりするということはよくあります。複数のプランを比較することで、自分の理想にあった家づくりを実現することができます。

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4.坪単価が安いハウスメーカーを選ぶ際の注意点

「坪単価が安いハウスメーカーであれば予算が抑えられ、こだわりもたくさん詰め込められる」と思う方は多いかもしれませんが、坪単価が安いローコストハウスメーカーを選ぶ際には、注意すべき点があります。

ローコストハウスメーカーの注意点
  • メンテナンスや光熱費がかさむ恐れがある
  • 設備費用が含められているかどうか確認する
  • 使用する設備の仕様やグレードによって差が出る

予算に合わせた注文住宅を選ぶことは重要です。
しかし、安いと思っていたらほかの部分でコストがかさんでいたという場合もあるため、事前に注意すべき点をチェックしておきましょう。

4-1.メンテナンスや光熱費がかさむ恐れがある

坪単価が安いローコスト住宅を選んだ場合、メンテナンス費用や光熱費などのランニングコストがかさむ恐れがあります。

屋根や外壁、内装などの予算を抑えて建築すると、早い時期に塗り替えや張り替えが必要になってしまいかねません。ローコスト住宅にしても結局将来のメンテナンス費用がかさんでしまうことがあるため、注意が必要です。

また、予算を抑えて坪単価を安くした分、気密性や断熱性を高める設備をカットすることになる可能性があります。
この場合には、設備をカットしなかった場合と比べて家自体の性能が落ちてしまい、快適に過ごすために光熱費がかさむようになってしまいます。

4-2.設備費用が含められているかどうか確認する

ハウスメーカーによっては、コストパフォーマンスを良く見せようとするあまり、見積もりに設備費用を含めず計算するケースがあります。

設備や仕様に自身のニーズに合ったものが含められているのかについてもしっかりとチェックしておきましょう。詳細がわかりにくい見積もりであった場合は、営業担当者に確認を取るのがおすすめです。

4-3.使用する設備の仕様やグレードによって差が出る

使用する設備の仕様やグレードによっても住宅の本体価格に変動があるため、坪単価にも差が付きます。
特に、お風呂やキッチンは高い設備費用がかかるものであり、坪単価の差は出やすいです。

坪単価が安いハウスメーカーを探す際は、使用する設備の仕様やグレードがほかのメーカーと比較してどうなのかチェックするとよいでしょう。

また、標準仕様にもオプションにもないものを別メーカーで注文すると、仕入れ価格が上がってコストアップしてしまうことにも注意してください。

5.坪単価でよくある質問とその回答

最後に、坪単価でよくある質問とその回答をチェックしておきましょう。

Q1.坪単価は税込み?
一般的に、坪単価は税抜きの場合が多いです。

Q2.坪単価を安くするポイントは?
坪単価は計算方法などによっても異なるため、総額の予算を抑えるには、坪単価を安くするよりも建物の建築費を抑えるほうがよいでしょう。

具体的には、外観をシンプルにする、設備のグレードを落とすなどの方法があります。

Q3.地元工務店のほうがハウスメーカーよりも安い?
地元工務店であれば人件費や宣伝広告費、展示場などの管理費用が抑えやすいため、建築費用が安いことが多いようです。

ただし、全国で建築を行うハウスメーカーのほうがさまざまな建築実績を持っていたり、アフターサービスが充実していたりする傾向にあるため、ランニングコストも考慮するのであれば、ハウスメーカーのほうがおすすめです。

まとめ

ハウスメーカーの坪単価について解説しました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

ローコストハウスメーカーの坪単価は?

ローコストハウスメーカーの坪単価はだいたい50万円台が目安です。
1.【坪単価別】人気・おすすめハウスメーカー 一覧 」では、坪単価別にハウスメーカーや住宅の特徴を解説しているので、ハウスメーカー探しの際の参考にしてください。

ハウスメーカーの坪単価とは?

ハウスメーカーの坪単価は、家づくりをハウスメーカーに依頼する際、建築費の目安になるものです。
2.ハウスメーカーの比較で使う坪単価の基礎知識」では、以下のような坪単価に関する基礎知識をお伝えしています。

  • ハウスメーカーの坪単価とは?
  • なぜハウスメーカーの坪単価が大事なのか
  • 注文住宅における坪単価の計算方法
  • 理想の坪単価目安を予算から算出する方法
ローコストハウスメーカーをやめた方がいい人は?

以下の点が気になる方は、ローコストハウスメーカーをやめるか、注文住宅の相談サービスなどでプロに相談しながらハウスメーカーの選択肢を増やしたほうがよいかもしれません。

  • メンテナンスや光熱費がかさむ恐れがある
  • 設備費用が含められているかどうか確認する
  • 使用する設備の仕様やグレードによって差が出る

詳しくは「4.坪単価が安いハウスメーカーを選ぶ際の注意点 」で解説しています。

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