カウンターキッチンに憧れている人は多いのではないでしょうか?キッチンをカウンターキッチンにするだけで、開放感ができ、リビング・ダイニングが広く感じられます。しかしカウンターキッチンにはデメリットも多いので、設置する際は慎重に検討するようにしましょう。
この記事では、カウンターキッチンのメリットやデメリット、間取り例や設置の注意点などについて解説していきます。カウンターキッチンに憧れがある人は、ぜひ参考にしてみてください。
カウンターキッチンのメリット |
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カウンターキッチンのデメリット |
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カウンターキッチンはこんな場合に活用できる
Contents
1.カウンターキッチンのある間取り例5選
カウンターキッチンを設置した間取り例を、建物の延床坪数・タイプ別に5つ紹介していきます。
どんな人に人気の間取りか、費用はいくらかかるのかも記載していますので、ぜひ参考にしてください。
- 1-1.【20坪台】カウンターキッチンのある間取り例
- 1-2.【35坪台】カウンターキッチンのある間取り例
- 1-3.【30坪台】カウンターキッチンのある間取り例
- 1-4.【35坪台】カウンターキッチンのある間取り例
- 1-5.【40坪台】カウンターキッチンのある間取り例
1-1.【20坪台】カウンターキッチンのある間取り例
廊下をなくした一体感重視の間取り
こんな人に人気 | 子供への目の届きやすさを重視する人 |
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世帯 | 夫婦2人+子供2人 |
坪数(延べ床面積) | 27坪 |
間取り | 平屋3LDK(+パントリー+畳コーナー+ウッドデッキ) |
費用 | 約2,000万円 |
この間取りは玄関以外の廊下なしの作りが特徴です。住スペースを最大限に活用できるだけでなく、どの部屋に行くにもリビングを通る必要があり、子供を見守りやすく、安心して過ごせます。畳の和室で子供が遊んでいてもリビングに隣接しているので、大人の目が届きます。小さな子供のいる人におすすめの間取りです。
1-2.【35坪台】カウンターキッチンのある間取り例
土地条件に左右されずに広いリビングを確保した間取り
こんな人に人気 | 土地条件があっても広々空間が欲しい人 |
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世帯 | 夫婦2人+子供2人 |
坪数(延べ床面積) | 35坪 |
間取り | 2階建3LDK(+ウォークインクローゼット+納戸+書斎+バルコニー) |
費用 | 約2,350万円 |
1階部分のほとんどを縦長のリビングにすることで、うなぎの寝床の土地でも広々とした空間を実現しています。カウンターキッチンからは家のすみずみまで見通すことができ、大きな窓からは自然の光が入ってくるため、温かく開放感のある空間になっています。
1-3.【30坪台】カウンターキッチンのある間取り例
一日中自然光が入る、暖かな空間を作り出す間取り
こんな人に人気 | 明るさと開放感のあるキッチンが欲しい方 |
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世帯 | 夫婦2人+子供3人 |
坪数(延べ床面積) | 31坪 |
間取り | 2階建2LDK(+シューズクローク+ウォークインクローゼット) |
費用 | 約2,900万円 |
1階はアイランドキッチンのあるLDKを中心とした配置です。リビング・ダイニングは家族がいつも集まる場所として、明るさと開放感を大切に。南側に大きな窓を設け、半分を吹き抜けに。日中はキッチンとリビングに暖かな自然光が降り注ぐようになっています。また吹き抜けの上にはヌックを設け、リモートワークにも対応できるようにしています。
1-4.【35坪台】カウンターキッチンのある間取り例
キッチンから奥の和室まで見渡せる!家族の会話が弾む間取り
こんな人に人気 | 家族団らんの時間を楽しみたい方に |
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世帯 | 夫婦2人+子供2人 |
坪数(延べ床面積) | 35坪 |
間取り | 2階建4LDK(+シューズクローク+ウッドデッキ+ウォークインクローゼット+書斎+バルコニー) |
費用 | 約3,500万円 |
カウンターキッチンと広々したリビングが特徴的な物件。リビングの隣には趣のある和室があります。カウンターキッチンからは奥の和室まで見渡せるため、子供たちが何をしているのか、誰がどこにいるのかを確認できます。将来親の介護が必要になったときにも安心です。キッチンには勝手口があるので外への出入りも便利です。
1-5.【40坪台】カウンターキッチンのある間取り例
明るいカウンターキッチンとウッドデッキがある間取り
こんな人に人気 | 少しでも家事を楽にしたい方 |
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世帯 | 夫婦2人+子供1人 |
坪数(延べ床面積) | 42坪 |
間取り | 2階建5LDK(+パントリー+ウッドデッキ+納戸+ウォークインクローゼット) |
費用 | 約2,500万円 |
ウッドデッキを囲むようにL字に配置されたLDKは、家族の様子や庭の木々をみながら料理ができます。家事導線に考慮し、将来は1階だけで過ごせるよう、すべての機能が1階に配置されています。キッチンの側にはスタディコーナーがあるため、キッチンに立ちながら子供の宿題の様子を見ることを見ることができます。
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2.カウンターキッチンの費用相場
2-1.カウンターキッチンの費用相場は?
カウンターキッチンの設置費用は、キッチンのグレードにより大きく異なり、背面に収納があるかどうかで変わります。既存の家にカウンターキッチンをつける場合は、120万〜200万円を目安にするとよいでしょう。
キッチン本体価格 | 80〜100万円 |
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解体工事 | 7万円〜 |
設備工事費 | 10万円〜 |
床や壁の補修工事 | 3万円〜 |
取り付け工事 | 5万円〜 |
外壁工事 | 3万円〜 |
- カウンターキッチン本体:90万円
- 解体工事:15万円
- 設備工事費:20万円
- 床や壁の補修工事:10万円
- 外壁工事:15万円
※あくまでもシミュレーションです。お住まいの地域のハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
2-2.カウンターキッチンを設置した注文住宅の費用シミュミレーション
延床面積30坪で、カウンターキッチンを設置した注文住宅の費用をシミュレーションしてみましょう。
地方都市に延べ床面積30坪の注文住宅(2階建て2LDK)を建てた場合の費用シミュレーションです。
建築本体工事費:約2,030万円
帯工事費、別途工事費:約580万円
その他諸費用:約290万円
※あくまでもシミュレーションです。お住まいの地域の土壌によって変動するのでハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
3.カウンターキッチンをつくる前に!失敗例からわかる注意点
3-1.【計画段階】キッチンが狭くて使いづらい
3-2.【計画段階】丸見えすぎて気になる
使ってみると周りから見られているようで気になる…
ショールームで一目惚れして決めたカウンターキッチン。でも、来客時に周りから常に見られているようで気になります。
食べ終わった食器などもすぐに洗い終えないと、丸見えのままは置いておけません。その部分は想定外でした。
注意点:収納可能なロールスクリーンを設置する
カウンターキッチンはリビングダイニングとつながるのが魅力ですが、逆に生活感が見えやすくなります。
見えてしまうのが気になる方には、ロールスクリーンがおすすめです。家族だけで過ごすならそのままで、来客時などは下げるなど必要に応じて隠すことができます。ただしスクリーンの素材には気を付けましょう。油ハネや水ハネで汚れてしまう可能性があるため、洗濯する必要があります。水に強い防水性の高い素材にすれば、お手入れも簡単になるでしょう。
3-3.【設備】料理の匂いが充満する
油を使うと部屋中が油臭くなる……
キッチンとリビングの間に仕切りがないため、料理の匂いが充満します。ご飯の際は気にならなくても、前日の夜に油物を食べて翌日リビングに入ると「油っぽい…」と感じます。
注意点:十分な換気をする
匂いが気になる方は十分に換気しましょう。窓を開けたり、換気扇を回したりするだけでも匂いの充満度は異なります。また、油ものをするときだけ仕切るのも効果的です。突っ張り棒などでカーテンを付けて換気するだけで、かなり効果はあります。ただし、火に近いところには設置しないようにしてください。
3-4.【設計段階】カウンターの高さが合っていない
高身長な自分には高さが合わない……
義母が私たちの結婚祝いということでリフォームをしてくれました。お金を出してもらうので、あれこれ口出しをしないようにしていたのですが、カウンターキッチンの高さが私には少し低いようです。私は身長が170cm以上あるのですが、キッチンの高さはどうやら普通サイズのようです。使えないことは無いのですが、せっかくであれば高さについてはしっかりと意見を言っておけばよかったです。
注意点:キッチンをよく使う方の高さに合わせて設計する
高さの合わないキッチンで作業していると、動きづらいだけでなく腰痛などを引き起こしてしまうかもしれません。カウンターの高さはキッチンをよく使う方に合わせましょう。自分がどの高さが合うのか分からない場合は、ショールームに行って実際にキッチンに立ってみるのをおすすめします。
3-5.【設備】カウンターに物が溢れてしまう
ちょうど良い高さなので、ついつい物を置いてしまう……
カウンターとキッチンの仕切り部分の枠がちょうど物を置きやすい高さなので、郵便物や文房具、車の鍵、お菓子などをついつい置いてしまいます。建てたばかりの頃はきれいな状態を維持していたのですが、徐々に物が置きっぱなしになっていきました。誰か来たら恥ずかしいな、と思いながらもそのままです。
注意点:カウンターの下に小物を置けるスペースを確保
カウンターキッチンにした場合、カウンターの枠がもの置き場になるケースは多くあります。カウンターの枠はリビングから見やすい場所になるため、注意が必要です。
小物を手の届く場所に置きたい方は、カウンター下に収納スペースを作ることをおすすめします。用途に合わせてカゴや箱に入れてもよいですし、インテリアのように棚に直接置くのもよいでしょう。
4.カウンターキッチンのある注文住宅のおすすめのハウスメーカー3つ
4-1.セキスイハイム
セキスイハイムの特徴は、地球環境にやさしく、エネルギーを節約でき、暖かいこと。「あったかハイムが待っている」というCMを知っている方は多いのではないでしょうか?キッチンとリビングはつながっているので、部屋全体が温まるのに時間がかかります。断熱性と気密性の高いセキスイハイムなら、寒い冬でも暖かく過ごせるでしょう。
STAY&WORK(ステイ&ワーク)
ステイ&ワークは人生100年の時代、快適にずっと豊かな暮らしを実現するためのニューノーマルモデルです。これまでの常識とは異なる生活スタイル、人生設計までしっかり考えた家づくりができます。1日中ずっと快適に過ごせるよう質な屋内環境を実現する「快適エアリーY-SAS」を採用しているので、空間がつながっているカウンターキッチンもリビングダイニング側もいつでも快適です。
4-2.一条工務店
一条工務店は、圧倒的な性能とコストパフォーマンスが人気のハウスメーカー・工務店です。外内ダブル熱構法を採用しているため断熱性が高く、また耐震性にも優れています。一条工務店のカウンターキッチンは、調理スペースの広さや収納力などで実際に利用している人からの定評があります。
GRAND SMART(グラン・スマート)
洗練されたデザインと、健康、快適、省エネな暮らしを実現してくれる充実の性能が魅力です。外内ダブル断熱工法で、一年を通して快適な屋内環境を実現しています。さらに災害にも強いため、安心も手に入れられるでしょう。おしゃれなカウンターキッチンをお考えの方におすすめです。
4-3.三菱地所ホーム
三菱地所ホームは富裕層向けの高級注文ハウスメーカー・工務店です。全館空調システム「エアロテック」が標準装備され、24時間365日快適な温度を維持してくれます。床の強度が高く、壁も耐高級壁を使用するなど耐震性も抜群。カウンターキッチンの作業スペースは広く、2人立っても動きやすい設計になっています。
ONE ORDER(ワン・オーダー)
ワン・オーダーは、自分だけのオンリーワンをかなえる自由設計が魅力の商品です。期待を超えるデザイン性・安心の技術で理想の住まいを実現してくれます。快適さとデザイン性を兼ね備えたカウンターキッチンが欲しい方におすすめです。
まとめ
注文住宅でカウンターキッチンにしたいなら、多くの間取りを見て、理想の形を見つけてください。
この記事ではカウンターキッチンのある間取り事例5つをご紹介しました。費用相場や注意点、おすすめのハウスメーカーも併せて参考にしていただき、理想の住まいづくりを実現してくださいね。
この記事のポイント
この記事では、カウンターキッチンを設置した間取り例を、建物の延床坪数・タイプ別に5つ紹介しています。
1-1.【20坪台】カウンターキッチンのある間取り例
1-2.【35坪台】カウンターキッチンのある間取り例
1-3.【30坪台】カウンターキッチンのある間取り例
1-4.【35坪台】カウンターキッチンのある間取り例
1-5.【40坪台】カウンターキッチンのある間取り例
既存の家にカウンターキッチンをつける場合は、120〜200万円が目安です。
注文住宅にカウンターキッチンを設置する場合の費用については「2.カウンターキッチンの費用相場」で解説しています。
失敗事例と注意点と対策は「3.カウンターキッチンをつくる前に!失敗例からわかる注意点」で解説しています。
「4.カウンターキッチンのある注文住宅のおすすめのハウスメーカー3つ」では、カウンターキッチンにおすすめのハウスメーカーと商品をご紹介しています。
カウンターキッチンのある理想の住まいづくりをするなら、ぜひこの記事をお役立てください。
リビング・ダイニング・キッチンの間取り解説
開放感はあるけれどキッチンが狭い……
壁付けのオープンキッチンから対面キッチンにリフォームしたら、リフォーム前と比べて狭くなってしまい使いにくくなりました。図面も確認して問題なさそうに見えたのに、いざ使い始めると思ったより狭く、新しいキッチンなのに残念です。
注意点:通路は90cmを目安に確保する
壁付けキッチンよりもカウンターキッチンの方が広い面積が必要です。おしゃれな雰囲気と開放感だけで選んでしまうと、キッチンの狭さに使いづらさを感じるかもしれません。
カウンターキッチンにする際は、通路幅を90cm以上確保しましょう。注文住宅にカウンターキッチンを取り入れる際は、ハウスメーカー・工務店にしっかり相談しましょう。