【新築住宅の間取り事例】パティオのメリット&デメリットとおすすめ間取り

パティオ(コートハウス)という言葉は聞いたことはあるけど、実際にどのような役割をしているのか分からない人も多いかと思います。

パティオ(コートハウス)とは?

パティオとは住宅の壁や柱に囲まれた中庭のようなスペースを指します。そのような中庭やパティオを建物や塀で囲んだ造りの住宅のことをコートハウスと言います。一般的なコートハウスでは、外側の窓を大きくせずに、中庭に面した窓を大きくする間取りが多いです。パティオを配置することで効果的に光や風を取り込む方法もあり、都心などの狭小住宅でも取り入れることで周りから見られないプライベート空間を作り出すことができます。

この記事ではパティオ(コートハウス)を導入するメリットとデメリットや間取り例、費用相場などを解説します。

パティオ(コートハウス)のメリット
  • プライベートな空間を作り出すことができる
  • 太陽光や風を取り込みやすくなる
  • セカンドリビングとして憩いの場となる
パティオ(コートハウス)のデメリット
  • 建築コストが高い
  • 水害リスクがある
  • 断熱性が下がる可能性がある

パティオ(コートハウス)のおすすめ間取り

・家族の集いの場としてくつろげる間取りはこれ!
パティオはセカンドリビングとしての空間を作ることができます。またLDKと隣合わせにすることで、キッチンで料理する際にもパティオで遊んでいる子供にも目が届くので安心です。

1-4. 【45坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例

・プライバシー性を確保する間取りはこれ!
パティオを取り入れることで、住宅密集地でもプライバシーが守られた憩いの場を演出することができます。屋外でありながら隣人の目を気にすることなく、洗濯物を干せたり、子供が遊んだり、BBQをしたりなど多様な使い方ができます。

1-2.【35坪台】パティオ(コートハウス)間取り例

・太陽光や風を十分に取り込む間取りはこれ!
一般的には日当たりを考えて、南側に庭や大きな窓を設置することが多いですが、奥まった位置や集合地に家を建てる場合は日が十分に当たらないこともあります。パティオのある家にすることで、中庭に面する部屋にまんべんなく日光や風が入るようになります。

1-3.【40坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例

・友人とのパーティースペースとして活用できる間取りはこれ!
開放的で近隣の視線も気にならないパティオは、友人とのパーティーに最適な間取りです。パティオに屋根をかけることで雨といった天気を気にせずに使える空間になります。ウッドデッキやタイルを敷き分けることでおしゃれで用途に合った使い方ができるようになります。

1-1.【30坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例

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定番のおすすめ間取りについて知りたい方は「家のおすすめ間取り」もご覧ください。

1.パティオ(コートハウス)の間取り例5選

パティオを設置した間取り例を、延床の坪数やタイプ別に5つ紹介していきます。

どんな人に人気の間取りか、設置したパティオ(コートハウス)の費用も記載していますので、是非参考にしてください。

1-1.【30坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例

3つのゾーンに別れたプライバシー重視のインナーパティオ

【30坪台】パティオ(コートハウス)の間取り1F
【30坪台】パティオ(コートハウス)の間取り2F

こんな人に人気 パティオをさまざまな用途で使いたい人
世帯(想定) 夫婦2人+子供2人
坪数(延べ床面積) 34坪
間取り 2階建て4LDK(+小屋裏収納+インナーパティオ+バルコニー+ウォークインクローゼット+シューズインクローゼット)
費用 約2,000万円

LDKに面しているパティオは壁に囲まれたプライベートな空間で、デッキ・タイル・芝生の3つのゾーンに分かれている間取りです。

パティオで食事や昼寝をしたり、時には友人を呼んでBBQをしたり、様々な用途で使えます。

▶【多目的に使えるパティオ】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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1-2.【35坪台】パティオ(コートハウス)間取り例

狭小地でもプライベートな空間を

【35坪台】パティオ(コートハウス)間取り1F
【35坪台】パティオ(コートハウス)間取り2F

こんな人に人気 狭小地や変形地にパティオを取り入れたい人
世帯(想定) 夫婦2人+子供1人
坪数(延べ床面積) 35坪
間取り 1階建て3LDK(+パティオ+ウォークインクローゼット+バルコニー)
費用 約1,700万円

旗竿地で住宅密集地にも関わらず、中庭に面して開口部を多く設置することで日光や風を十分に取り込むことを実現しました。

また、プライベート感のある空を中庭から上を見上げることができます。

▶【変形地のパティオ】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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1-3.【40坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例

光と風を最大限に取り込んだ解放的なパティオ

【40坪台】パティオ(コートハウス)の間取り1F
【40坪台】パティオ(コートハウス)の間取り2F

こんな人に人気 光と風を最大限に取り込みたい人
世帯(想定) 夫婦2人
坪数(延べ床面積) 40坪
間取り 2階建て3LDK(+パティオ+バルコニー)
費用 約2,500万円

中庭を中心としたコの字型の間取りです。大きな開口部から光と風を最大現に取り込むことができるようになっています。

リビングルームは窓を開ければパティオとの一体感で解放的な空間を演出してくれます。

▶【リビングと一体化できるパティオ】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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1-4.【45坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例

家族が集まる憩いの空間

【45坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例 1F
【45坪台】パティオ(コートハウス)の間取り2F

こんな人に人気 家族が集まれる空間を作りたい人
世帯(想定) 夫婦2人+子供2人
坪数(延べ床面積) 46坪
間取り 2階建て5LDK(+ウォークインクローゼット+パティオ+バルコニー)
費用 約2,700万円

中庭を囲むように設置されたLDKと家の中心にはアイランドキッチンを設置した間取りです。

LDKに続くパティオは自然と家族が集まる憩いの空間を演出してくれます。キッチンからは家全体の見通しが良いため、子供が中庭で遊んでいても安心です。

▶【LDKに続くパティオ】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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1-5.【二世帯住宅】パティオ(コートハウス)の間取り例

プライバシーと交流空間を両立した間取り

【二世帯住宅】パティオ(コートハウス)の間取り1F
【二世帯住宅】パティオ(コートハウス)の間取り2F

こんな人に人気 二世帯住宅を建てたい人
世帯(想定) 両親2人+夫婦2人+子供1人
坪数(延べ床面積) 71坪
間取り 2階建て4LDK(+パティオ+フリースペース+シューズインクローゼット+バルコニー+パントリー)
費用 約4,000万円

子供世帯と親世帯を横に並べ、パティオによってつなげた間取りになっています。

各世帯のプライベート空間を確保しながらも、パティオが二世帯の程よいコミュニケーションの場となります。

二世帯住宅を考えている人で、プライベート空間と家族団欒の空間を両立させたい人におすすめです。

▶【二世帯住宅のパティオ】など、自分の理想を叶える間取りをチェック(無料)
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2パティオ(コートハウス)の費用相場

2-1.パティオ(コートハウス)の費用相場

パティオを取り入れる場合、一般的な注文住宅と比べると庭を囲うための壁が増えるので建築費用が少し高くなります。

例えば30〜35坪の平均的な相場が約3,000万円であるのに対して、中庭を設置すると3,500万円〜となります。

2-2.パティオ(コートハウス)の費用シミュレーション

【例】中庭付きの30坪2階建てを立てた場合
  • 工法:木造軸組
  • 家族構成:夫婦2人+子供
  • 立地:郊外 (60万円/坪)
合計:約2530万円
  • 物件価格:約2000万円
  • 建築工事費用:約250万円
  • その他工事費用:約200万円
  • その他諸費用:約180万円

ただし、費用相場やシミュレーションはあくまで目安です。

注文住宅は1戸1戸住宅プランが異なるため、人によって総額が異なる点は念頭に置いておきましょう。

「思った以上に費用がかかった」「予算オーバーした」など、せっかく建てるマイホームで後悔しないためにも、注文住宅を検討する際にはハウスメーカー・工務店が提案する実際の資金計画を複数比較しましょう。

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3.パティオ(コートハウス)を選ぶ前に!失敗例からわかる注意点

3-1.【計画段階】家事動線を考えていなかった

キッチンと洗濯室が中庭を挟んでいるため日々の家事が大変

デザインにこだわりすぎて、生活動線を考えるのを忘れていました。せっかくの理想的なおしゃれな家になったのですが、日々の家事が負担に思うようになっていまいました。

注意点:生活動線の距離を考えた間取りにする

デザインばかりを優先してしまい生活動線を考慮しないと、キッチンや洗濯場などの水回りが離れていて家事への負担になったり、寝室とトイレへの距離が遠回りになってしまったりと後々後悔することになるでしょう。

中庭がある家は設計も難しいので、実績豊富なハウスメーカーや設計士に相談することが、理想の家を実現するための一番の方法でしょう。

3-2.【設備】雨水による浸水の可能性

雨が降った後中庭の排水が悪く困っています

小さな排水を設置しているのですが、大雨の後だと中庭に水が溜まってしまったり、庭木の枯れ葉が落ちて排水が詰まってしまうなど大変です。

注意点: 排水管や床材など排水機能を考える

中庭を作る際は、必ず排水設備が必要になります。

特にロの字型の間取りの場合は溜まりやすく、浸水してしまう恐れもあります。
中庭のサイズに合った排水管の設置や床材には水はけの良いものを採用するなど、設計段階でしっかりと排水設備を確認しておきましょう。

3-3.【生活面】冷暖房の効率が悪い

冷暖房の効きが悪く光熱費が高いです

窓が多く中庭に面した部屋はなかなか冷暖房が効きづらいため、光熱費が高くなりました。

注意点:断熱対策で室温を保つ

パティオのある家は一般的な家に比べると窓が多くなるため、その分断熱効果も下がり光熱費が高くなります。

また大きな窓を取り入れることで耐震強度が下がるというデメリットもあります。

設計段階で断熱材や断熱ガラスを取り入れるのか、窓の数や広さを減らすなど相談しながら決めましょう。

3-4.【お金】通常の住宅よりコストがかかる

中庭を取り入れたら予算より高い建築費になりました

どうしても中庭のある家に住みたかったのですが、建築費用が予算を超えてしまいました。また、中庭のメンテナンスなどの予想外の維持費用も掛かり大変です。

注意点:間取りの工夫でコストを抑える

パティオのある家は一般的な形の家と比べると、庭を囲う分の壁や窓を設置する面積が広くなるため費用もそれなりに高くなります。

建築コストはロの字型、コの字型、L字型の間取りの順に高くなりますので、予算と広さを考慮しながらどの間取りにするかハウスメーカーと相談することをおすすめします。

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4.パティオ(コートハウス)の注文住宅を探す方におすすめのメーカー3つ

4-1.住友不動産


住友不動産

住友不動産をおすすめする理由は、グッドデザイン賞を多数受賞する卓越したデザイン力と長年の技術力があるからです。

中庭を取り入れた「J・アーバン」は2003年にグッドデザイン賞を受賞しています。

J・アーバン

「J・アーバン」は限られた敷地を有効に活かす設計をコンセプトとし、中庭のあるデザインは光や風を取り入れる工夫と先進的なデザインを取り入れた住まいを実現しています。

出典:住友不動産 ホームページ

▶【住友不動産】などの特徴をプロに聞く(無料)

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4-2.ミサワホーム


ミサワホーム

ミサワホームをおすすめする理由は、カテゴリーごとの間取り例の多さです。

ミサワホームでは、こだわりのポイントによってさまざまな間取り例を見ることができ、中庭のある間取りを作成する前の情報を十分に集めることができます。

INTEGRITY

蓄積されてきた豊富なノウハウを凝縮したデザイナー住宅です。

外へ閉じた設計でプライバシーを守りながらも、家族や地域社会との交流など求められる全ての価値を追求した住まいを実現できます。

出典:ミサワホーム ホームページ

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4-3.アイ工務店


アイ工務店

アイ工務店をおすすめする理由は、高品質・高性能を備えた「的質価格」で思い描く理想の暮らしをデザイン・プロデュースしてくれるからです。

大手メーカー約70%の価格を目指しつつ、1mm単位の自由設計で理想の家づくりを実現しています。

N-ees

N-eesシリーズには、「ずっと楽しく、ずっと快適に。」をテーマにしたプランと、クラシカル・モダンな家をテーマとしたプラン、ナチュラルテイストな家をテーマとしたプランの3プランが用意されています。

いずれも高水準な断熱性能を標準装備しているため、パティオに接する室内に大きな窓をつけても快適な住宅性能を保つことができます。

出典:アイ工務店 ホームページ

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まとめ

注文住宅でパティオ(コートハウス)をつける間取り例や費用をご紹介してきました。

パティオを設けるなら、失敗例からわかる注意点にも気を付けて、ぜひおすすめのハウスメーカー・工務店で理想の住まいを手に入れてくださいね。

この記事のポイント まとめ

パティオ(コートハウス)のある間取りを知りたい
パティオ(コートハウス)の費用相場

パティオ(コートハウス)を作る場合、30〜35坪の平均的な相場は3500万円以上が一般的です。坪数やどんな家を建てるかで費用は大きく変わります。
そこで、具体的なイメージができるシミュレーションを「2.パティオ(コートハウス)の費用相場」でご紹介しています。参考にしてください。

パティオ(コートハウス)の失敗例や注意点は?
パティオ(コートハウス)の注文住宅でおすすめのメーカーは?

パティオを作るなら、実績のあるハウスメーカー・工務店がおすすめ。「4. パティオ(コートハウス)の注文住宅を探す方におすすめのメーカー3つ」で、ハウスメーカー・工務店とおすすめのポイントをご紹介しています。

ぜひこの記事を読んで、パティオ(コートハウス)のある素敵な家づくりにお役立てください。

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