
本記事では、ローコスト住宅を検討している方に向けて、ローコスト住宅が安い理由を明らかにし、安さによって生じるデメリットのリスクをどう抑えるかという点について解説します。
- ローコスト住宅が安く建てられる理由!
- ローコスト住宅のデメリットと対策(実際の失敗談もご紹介します)
- ローコストで建てるテクニックとローコストハウスメーカーの選び方
「ローコスト住宅は本当にベストな選択なのだろうか」「安いのは、品質が悪いから‥?」と不安に感じている方に、後悔しないための注意点をお伝えします。
ローコスト注文住宅を建てる際には、本記事を参考に、予算内でとことん理想の家づくりが実現するよう、ぜひ楽しみながら計画を進めてください。
Contents
1.ローコスト住宅とは?注文住宅なのになぜ安い?
ローコスト住宅とは、一般的な住宅に比べて建築コストを抑えた住宅のことを指します。予算を抑えてシンプルな家づくりができるため、以下のような方におすすめです。
- 予算は少ないが、中古住宅ではなく、新築の注文住宅でマイホームが欲しい
- 所有している土地に安価な家を建てたい
- シンプルな家、またはコンパクトな家を建てたい(建て替えたい)
しかし、ローコスト住宅はなぜ一般的な住宅よりも安く建てることができるのでしょうか。
以下より、ローコスト住宅が安い理由と実際にどれくらいの金額で建てることができるのかという点を含めて、ご説明します。
1-1.ローコスト住宅はなぜ安いのか
ローコスト住宅を低価格で建てることができる理由は「粗利を確保する工夫をしているから」です。
粗利とは、建物の総額から原価を差し引いた金額で、利益と経費をすべて合計したものを指します。広告宣伝費や人件費、研究開発費など、経費の多いハウスメーカーほど1棟あたりの粗利率は高くなります。
ローコスト住宅が建てられるハウスメーカーでは、以下の方法から経費の削減を行い、粗利率の確保に取り組んでいます。
業務項目 | 経費削減の工夫 |
---|---|
営業・集客 |
|
仕様グレード・材料仕入れ |
|
工場作業・工事現場 |
|
特に合理化によるコストカットは重要で、設備グレードや建材を限定することで、大量発注による仕入れコストのダウンや発注ロス(余り)の削減に努めています。
さらに工事の仕様が一定だと作業効率も上がるため、現場監督や職人が品質を損なうことなく数棟の新築物件を掛け持ちすることも可能になります。
このように、現場の稼働率を高めることで利益を上げ、建築費をコストダウンしてお客さまに還元しているのです。
1-2.ローコスト住宅の建築費はいくらくらい?
一般的には建物の建築坪単価が40万円程度までのもの、もしくは工事費の総額が2,000万円までの住宅をローコスト住宅と呼びます。
一方、一般的な注文住宅の場合は、建築坪単価が60万円前後、工事費の総額が2,500万~3,000万円くらいになることが多いようです。建て売りの分譲住宅でも建物価格は1,500万~2,000万円くらいするため、そう考えるとローコスト住宅は確かに手頃な価格に感じられることでしょう。
なお、家を建てるためには、土地代や諸費用の支払い方法、ローン返済計画などを含めた資金計画を立てる必要があります。ここで失敗してしまう方も多いため、特に注意が必要です。
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2.ローコスト住宅のデメリットと対策。実際の失敗談も紹介
ローコスト住宅は費用が抑えられるという大きなメリットがありますが、逆に「安価」であることで生じるデメリットもあります。
この章では、以下3つのデメリットとそれを補う対策について、実際の失敗談とともにお伝えします。
- 住宅の性能・素材の耐久性が低い可能性がある
- 購入後のアフターサービス・アフターメンテナンスが十分ではない
- 間取りやデザインなど、自分が思い描いた家づくりができない
2-1.住宅の性能・素材の耐久性が低い可能性がある
まず大きなデメリットとして挙げられるのが、住宅性能や耐久性の問題です。
ローコスト住宅の購入後に後悔した事例として多いのが、家の断熱や気密性にかかわる問題です。また災害への耐久性に対する関心も高まっています。
このほかにも、外壁のひび割れや足音などの騒音問題など、住宅の性能や素材がすべて満足できるレベルのものではない可能性があります。
対策:譲れないポイントを重視したハウスメーカー選びをする
ローコスト住宅のハウスメーカーでは、差別化を行うために、それぞれのポイントをアピールして、商品価値を高める努力をしています。
ローコストであることから、すべてを高性能にしてこだわった素材を使うことは難しいですが、「どのポイントにこだわりたいか」を絞り込んだうえで、ローコスト住宅のハウスメーカー選びを行いましょう。
こだわりのポイントとして、具体的に以下のような点が挙げられます。
- 高断熱・高気密の家づくり
- 耐震・耐風性能がしっかりした家
- 強い外壁・屋根材
ローコスト住宅のハウスメーカーを探す前に、住宅の性能や耐久性について、こだわりたいポイントを整理しておきましょう。

ここがポイント!
プロ・専門家の視点
オプション仕様による高額見積もりにはご注意ください!ローコスト住宅では、標準仕様を変更することで一気に見積金額が上がる可能性があります。
キッチンやトイレ、お風呂などの水回りのオプション仕様のアップグレード、窓のサッシなどを断熱性の高い仕様への変更などを希望する場合は、必ず先に金額を確認してください。
2-2.アフターサービス・アフターメンテナンスが十分ではない
残念ながら、ローコスト住宅には、大手ハウスメーカーのような手厚いアフターサービスやアフターメンテナンスは期待できません。会社によって、アフターサービスの質は異なりますが、以下の問題が発生した事例もあります。

雨漏りが発生して対応を依頼したが、修理まで時間がかかった‥
ローコスト住宅を購入したが、雨漏りが発生。何とか早く対応してもらいたかったが、実際の修理工事まで時間がかかり、大変なストレスを感じた‥。定期点検の訪問もなく、自分の目で劣化がないかを確認していますが、不安です。
ローコスト住宅を専門に扱う会社では、人件費を削減している関係で、急なトラブルへの対応が遅れたり、アフターメンテナンスの定期訪問がおろそかになってしまったりする可能性があります。
対策:住宅購入者の口コミでアフターサービスを確認する
ローコスト住宅を購入する場合、実際の経験者の口コミをチェックして、アフターサービスの様子を確認しておくことが大切です。
また、住宅瑕疵担保履行法によって、新築住宅の保証期間は最低限のラインが「10年」と義務付けられていますが、大手ハウスメーカーでは、30年~60年などさらに長い保証期間を設けています。
ローコスト住宅でも、保証期間を長く設定している、また長期にアップグレードすることができるハウスメーカーがあるため、ハウスメーカーを選ぶ際の比較項目として覚えておきましょう。
ハウスメーカーの保証期間・アフターサービスの比較方法については以下の関連記事も合わせてご参照ください。
参照:住宅瑕疵担保責任保険協会HP「住宅瑕疵担保履行法とは」
2-3.間取りやデザインなど、自分が思い描いた家づくりができない
ローコスト住宅では、間取りの自由度が低く、デザインもシンプルなものに限定されるため、自分が思った理想の家づくりを叶えることが難しい可能性があります。
また、建築費用を削減するために、坪数を抑えるケースも多く、以下のように後悔した事例もあります。

安さに惹かれてローコスト住宅を購入したが、狭くて暮らしづらい・・
ローコスト住宅を勢いで購入したが、引っ越して家具を入れてみると、リビングが狭く感じられるようになった‥。もっと開放感がある空間にこだわって選べばよかったと後悔しています。また、テレワークをするようになって「もう一部屋あればよかったのに」と思いました!
上記のように、実際に家具や荷物を入れて住み始めてから「狭さ」に不満を感じるケースもあるため、リビングや部屋の広さには注意する必要があります。
また、建てた後で、周囲の家と比べてシンプルな外観デザインに不満を感じるケースも見られます。
対策:理想に近いローコスト住宅を探す
ローコスト住宅にこだわって家を建てる場合は、まず「理想に近いローコスト住宅」を探すことが何より大切です。実際に標準仕様を見て判断することで、イメージとのギャップが生じるのを防ぐことができます。
モデルハウスなどはアップグレードした状態のものを展示している可能性も高いため、最もローコストとなる「標準仕様」を確認するようにしてください。
また、セミオーダー形式で安価に新築できる「規格住宅」は、デザイン・間取り・設備・素材など、それぞれニーズに合わせた選択が可能となるため、ローコスト住宅を探す方にはおすすめです。
テレワークしやすい間取りについて知りたい方は、関連記事「【実例あり】テレワークしやすい「間取り」のポイントと注意点」も合わせてご参照ください。
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3.ローコストで注文住宅を建てる方法とポイント
ローコスト住宅を建てるには、ハウスメーカーの社内的な取り組み以外にも、プランニングをする上で施主側でも工夫できるポイントがいくつかあります。
通常の注文住宅においても、コストダウンのテクニックとしても活用できるものですので、知識として持っておいても損はありません。
以下より、具体的な内容をお伝えします。
形状やデザインを「シンプル」にする
建築費の大部分を占めるのは、建物に関わる部分です。したがって、建物の形状をできるだけシンプルにすることで建築コストは大幅にカットできることが少なくありません。
建物を四角い箱のような家にするとコストダウンできるということは、ご存じの方も多いかもしれません。なぜ、四角い家だと建築コストが下がるのでしょうか。
四角い家と凹凸のある家を比較してみると、同じ床面積でも凹凸のある家のほうが壁面の量が多くなります。つまり、単純に使用材料の数量が増えるのです。また、凹凸が多いほどコーナーの部材が増え、材料のロスも出やすくなり、細かい作業も多くなります。そのため、材料費や手間代が多く発生します。
同様に、同じような床面積でも2階建てに比べると平屋は割高になると言われています。2階建ての家に比べて、平屋の家は基礎や屋根の面積が大きくなってしまうのがコストアップの原因です。
そこで、平屋の場合は階段や廊下のようなデッドスペースを極力減らし、家全体の面積を抑えることで金額を調整します。
- 四角の家にすることで、壁面や屋根部分の面積を減らし、費用削減する。
- デッドスペースを減らすことで、建坪面積減らす。
3-1.建築費を抑える工夫をする
すべての希望を100%かなえようと思うと、建築費が膨らみ、ローコスト住宅の実現は難しくなります。しかし、住宅プランの内容を見直すポイントを理解しておくことで、それほど妥協をしなくても建築コストは意外と簡単に抑えることが可能です。
費用を抑えるためにプランを見直すポイントとなるのが、以下の3つの点です。
- 間取りもデザインも「シンプル」にする
- 「規格」「標準仕様」を大事にする
- 動線は「コンパクト」にまとめる
以下、一つずつ、わかりやすく解説していきます。
「規格」「標準仕様」を大事にする
ローコスト住宅は、グレードや仕様を統一することで合理化を図っているとお伝えしました。つまり、「規格化」や「標準仕様」なしではローコスト住宅は成立しません。
同じ材料を大量発注することで安価に仕入れられるということは、普段使わない材料を仕入れる場合は割高になってしまうということでもあります。
そのため、窓や内外装材、水回りなどの設備を標準以外のものに変更すると建築コストは一気に上がり、最終的にはローコストどころか、一般的な住宅よりも高い家になってしまうということが起こりうるのです。
建材や設備は、できるだけ規格内に納めましょう。造り付けの家具を依頼する場合も、建材を使った家具にすることでコストを抑えることができます。
また、ローコスト住宅の場合、性能面でも規格が設けられていることが多いです。耐震レベルや気密性・断熱性を上げることで、大きく費用が上がる可能性があります。
しかし、最近では高性能を売りにしたローコスト住宅も増えていますし、一般的な性能であっても法律で定められた範囲は当然クリアしています。ご自身がこだわりたい部分に強みをもつローコスト住宅やハウスメーカー選びを行いましょう。
- 標準仕様でどんな性能にこだわっているのかを確認する
- 造り付け家具には建材を使用する
- オプション仕様を盛り込みすぎない
間取りや動線は「コンパクト」にまとめる
ローコストの基本は、面積を小さくすることです。坪単価が40万円とすると、3坪小さくすれば単純計算で120万円のコストダウンになります。
3坪とは、およそ畳6枚分の広さを示します。6畳間を減らすのは難しいかもしれませんが、部屋ごとの面積を少しずつ小さくし、デッドスペースをなくすことで、狭さを感じさせることなくコンパクトにまとめることは十分可能です。
間仕切り壁をできるだけ少なくしたシンプルな間取りにすると、構造や仕上げ、建具にかかるコストをカットできるだけでなく、機能的で使い勝手のよい動線に仕上がるというメリットもあります。
人の動線だけでなく、配管の動線をコンパクトにまとめることもコストダウンにつながります。例えば、トイレや浴室、洗面、キッチンなどの水まわりは一カ所にまとめて集約することで配管が短くなり、工事の手間も少なくなります。
同様に、水まわりを敷地内のできるだけ道路に近い位置に配置することで、屋外の給排水工事にかかる費用もカットすることができます。
- 間仕切り壁を使わず、シンプルな間取り・動線にする
- 水回り(キッチン・トイレ・浴室・洗面所など)をまとめる
- 水回りは道路に近い場所に置き、配管にかかる費用を抑える
3-2.家に求めることの優先順位は明確にする
注文住宅にはこだわりを持っている方も多く、それらをすべて実現したいと思うのは決して悪いことではありません。
しかし、ローコストで満足ができる注文住宅を建てるためには、100%の希望を叶えようとするのではなく、費用対効果を考えながら優先順位を決めてプランニングしていくことが重要になります。
希望 | 優先度 | 実際のプラン例 |
---|---|---|
キッチンは絶対にグレードアップしたい | ◎ | キッチンのみをグレードアップして、そのほかは標準仕様にする |
リビングにキッズコーナーを作りたい | △ | 子供が大きくなった後も活用できるよう、リビングの一部に畳のスペースを作る。 また、その分は子供部屋を狭くする。 | 客間があったら便利 | × | 来客は年に数回程度。優先順位は低い |
上記のように、ただ諦めるのではなく、優先度の高い項目を実現することで、大切なことは我慢せずにコストダウンしていくことができます。
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4. ローコストハウスメーカーの選び方!後悔しないための注意点3つ
この章では、後悔せずにローコストハウスメーカーを選ぶ方法について、3つの注意点をお伝えします。
ローコストの注文住宅を建てる上で注意しなければならないのは、契約後の追加工事による予算オーバーです。
「費用を抑えるためにローコストメーカーを選んだのに、数十万円単位で追加が出てきて、気付いたら一般的な住宅と同じような金額になっていた」
ローコスト住宅を建てた方の中には、こんな理由で後悔している方も少なくありません。後悔しないために、しっかりとローコスト住宅を選ぶ方法とコツを理解しておきましょう。
4-1.複数社の提案内容と金額を比較する
注文住宅の建築コストというのは大変わかりづらく、出てきた金額が適正かどうかを判断するためには、数社の提案内容を比較検討する必要があります。
複数のプランを比較するうえで大切なのは、希望を伝えてその条件を満たすプランを提案してもらうのではなく、希望と予算を伝え、できるだけ希望をかなえた上で予算内に収まるプランを提案してもらうことです。
- 面積の広さを比較する
- 面積が小さい場合は坪単価高めに設定されているため、構造や性能、デザインなど理由を確認する。
- ご自身の優先順位に合ったものは価格だけれふるい落とさないようにする
他社と比べて極端に金額の安いハウスメーカーは、避けたほうがよいでしょう。安すぎるプランでは下請け会社を買いたたいている可能性がありますから、品質への悪影響も考えられます。
可能であれば、ローコスト住宅として平均的な価格帯のハウスメーカーを選択することをおすすめします。
また、注文住宅は分譲住宅を購入する場合と違い、何度も打ち合わせを重ねることになります。
休日ごとの打ち合わせでご家族に負担がかからないよう、一度に提案を受けるのは3~4社程度にとどめておくとよいでしょう。
しかし、残念ながら、プラン提案の段階でイメージや理想と異なるプランが差し出されることもあります。
そんながっかりする展開を防ぐために、より早い段階でハウスメーカーのプランを比較することをおすすめします。
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4-2.プランの内容はきちんとチェックする
プランの内訳をすべてチェックするのは難しいですが、建材や設備のグレードは、カタログまたはショールームで確認することができます。
ローコスト住宅の場合、グレードが低めに設定されていることが多いため、あとからグレードアップして追加費用が発生する場合が少なくありません。
グレードアップするとしても早い段階でわかっていれば、他の部分でコストダウンして調整するか、予算を見直すことも可能です。
次に、「プラン内容に含まれていない項目」を確認します。例えば、図面に外構や家具が描かれていても、それらはあくまでも参考イメージで提案内容には含まれていない場合があります。
あとからオプションとして追加し、余計な費用が発生することのないよう、「外構」「家具」「冷暖房空調設備」「照明器具」「カーテン」が含まれているかどうかを確認しておきます。また、これら以外にも実際に住むとなった時にほかに必要な工事がないかどうか、担当者に確認してください。
また、プランの書類の表記に関して「一式見積もり」は一般的に信頼性が低いと言われていますが、ローコスト注文住宅の場合、必ずしもそうとは言い切れません。
費用を細かく積み上げていくと、工事費の総額は大きくなります。そのため、ローコストメーカーは「この金額でお願いします」と毎回一定の金額で下請け会社に発注します。合理化された仕組みの上で継続発注が可能だからこそ、「一式見積もり」というシステムが成り立つのです。
- グレードアップしている箇所に間違いがないかを確認する
- 「外構」「家具」「冷暖房空調設備」「照明器具」「カーテン」がプランに含まれているかを確認する
- 上記以外に住むために必要な工事がないかを確認する
4-3.予算には余力を残しておく
提案内容と金額を比較し、ようやく1社に絞って契約を結んだとしても、絶対に予算オーバーしないとは限りません。
契約して着工し、工事が進んでいくのを見ているうちに、どうしても「ここをもっとこうしたい」という希望が出てくるかもしれないからです。むしろ、まったく追加費用が発生しないまま竣工することのほうが珍しいと思っておきましょう。
解決策としては、予算を決める際に少し余力を残しておくことです。総工費の1割程度を予算取りしておくと、万が一の追加費用にも対処できるでしょう。
そして、現時点でどれだけ追加費用が発生しているか一目でわかるような増減リストをハウスメーカーの担当者に作ってもらい、追加工事が増えすぎないよう歯止めをかけておくことをおすすめします。
ローコスト住宅の購入でも、余裕のある予算づくりを行うことは、ローンの返済で苦しまないためにも、大切なことです。
しかし、余裕をもって資金計画を行ったと思っていても、思わぬ追加費用が発生し、結局月々の返済額が多くなってしまうケースは少なくありません。
そうした費用の取りこぼしを防ぐために、おすすめしたいのが「HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス」です。最初の段階で、間取り図と予算プランの作成依頼ができるため、その後、より緻密な打ち合わせや費用計画を立てることができます。
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5.ローコスト住宅でおすすめの大手ハウスメーカー3選
ここからは、実際にローコスト住宅を提供しているハウスメーカーを3社ご紹介します。
以下より1社ずつ見ていきましょう。
5-1.レオハウス
レオハウスは、「ヤマダデンキ」で有名なヤマダホールディングスグループのハウスメーカーです。
2020年2月末の時点で、28,000棟以上の引渡実績があります。
省エネ住宅・ZEH住宅を検討中の方におすすめ
グループ会社の力を活かし、一般的な住宅よりもコストがかかるZEH住宅においても、費用を抑えて建てることができます。
省エネ住宅を得意としており、自然の力を利用した造りで室内の温度差を減らしつつ冷暖房費を低減することで、快適な住空間を実現しています。また、省エネルギー住宅の第一人者を選ぶ「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー(一般財団法人 日本地域開発センター)」に7年連続で受賞しています。
引用元:ヤマダレオハウス 公式HP
5-2.ナイス
ナイスは、木材市場で唯一全国展開しているハウスメーカーで、多くの種類の木材を取り扱っています。
注文住宅をはじめ、新国立競技場といった有名な大規模建造物を手掛けることもあり、「木をルーツとする専門家集団」を名乗っています。
強くて自由度の高い家を求める方におすすめ
低コストが可能な理由は、設計から資材調達、施工までを一貫して担っているから。そして、さまざまな建築資材を取り扱っているため、高品質のものをより安く仕入れることができるからです。
住宅の性能は、「複合サッシ・複層ガラス」や「床下断熱材」を採用することで、断熱等性能等級は最高クラスの4に対応。デザインのバリエーションも豊富で、ラグジュアリーなテイストからシンプルモダン、南仏風、ナチュラルなテイストまで幅広く提案しています。
また、スキップフロアやルーフバルコニーといった設計の住宅提案も得意なので、さまざまな要望やライフスタイルに寄り添うことができます。
引用元:ナイス 公式HP
5-3.アキュラホーム
アキュラホームは、全国に約250社のホームビルダーのネットワークを持っているハウスメーカーです。一般的な木造住宅は壁数が多いためかなうことがなかった大開口設計を、独自開発の壁で実現したメーカーでもあります。
設計へのこだわりが強い方におすすめ
ホームビルダーを主宰する独自のネットワークにより、資材や設備の大量一括仕入れを全国規模で行っています。これにより、高品質かつ適正価格の家づくりを実現しています。
独自の「8トン壁」の強さは、一般の木造の耐力壁8枚分以上にあたります。「8トン壁」を採用することで、これまで木造住宅ではあきらめられていた大空間・大開口が可能となり、大型2台以上のビルトインガレージ(インナーガレージ)の設計も実現できます。
引用元:アキュラホーム 公式HP
以上が、優れたローコスト住宅を提案するハウスメーカー3選です。
もっと詳しく知りたい方は、各メーカーのホームページを吟味してみたり、カタログを取り寄せたりしてもよいでしょう。
また、「HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス」で間取り・予算プランを見比べながら、より正確に情報を整理するのもおすすめです。
「HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス」では、一人ひとりの要望をヒアリングするため、あなたにぴったりの間取り・予算プランの提案を受けることができます。話しながら、自分の要望整理もできるので、非常に効率よく、理想の住宅プランを手に入れることができますよ。
「契約直前まで話が進んだけどほかのハウスメーカーを検討したい」といったときにもおすすめのサービスです。
プランの作成依頼は完全無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください。
【厳選特集】こだわり・目的から
ハウスメーカーを選ぶ
まとめ
「安かろう、悪かろう」というのは昔の話で、今や「ローコスト住宅」は注文住宅の1つのジャンルとして確立されています。
とにかく安くマイホームを手に入れたいというのであれば、建て売りの分譲住宅や中古住宅を購入するという選択肢もあるでしょう。しかし、ローコストであるか否かに関係なく、注文住宅を建てたいと希望されている方は多いのではないでしょうか。注文住宅であれば、建築中の現場を確認できるという安心感もあります。
どうすればコストダウンできるのか、ムダな費用をかけずに済むのかしっかりと頭に入れた上で、ぜひ信頼できるハウスメーカーを選び、理想のローコスト住宅建築を実現してください。
また、ローコスト住宅を建てる際には「どんなハウスメーカー・住宅商品を選択するのか」がとても重要です。最も大切といっても過言ではないハウスメーカー選びに少しでも不安を感じている方は、「HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス」を活用し、実際のプランを入手してハウスメーカーを比較してみてくださいね。
この記事のポイント まとめ
ローコスト住宅とは、一般的な住宅に比べて建築コストを抑えた住宅商品を指します。
一般的には建物の建築坪単価が40万円程度までのもの、もしくは工事費の総額が2,000万円までの住宅をローコスト住宅と呼びます。
以下のような経費削減の工夫を凝らし、「利益を確保する工夫をしているから」です。
業務項目 | 経費削減の工夫 |
---|---|
営業・集客 |
|
仕様グレード・材料仕入れ |
|
工場作業・工事現場 |
|
詳細は「1-1.ローコスト住宅はなぜ安いのか」をご覧ください。
デメリット1:住宅の性能・素材の耐久性が低い可能性がある |
---|
対策:譲れないポイントを重視したハウスメーカー選びをする |
メリット2:購入後のアフターサービス・アフターメンテナンスが十分ではない |
対策のポイント:住宅購入者の口コミでアフターサービスを確認する |
デメリット3:間取りやデザインなど、自分が思い描いた家づくりができない |
対策:理想に近いローコスト住宅を探す |
デメリットや対策の詳細については、「2.ローコスト住宅のデメリットと対策。実際の失敗談も紹介」の各項目をご参照ください。
- 建築費を抑える工夫をする
- 形状やデザインを「シンプル」にする
- 「規格」「標準仕様」を大事にする
- 間取りや動線は「コンパクト」にまとめる
- 家に求めることの優先順位は明確にする
注文住宅をよりローコストにするためのテクニックについて、詳しく知りたい方は「3.ローコストで注文住宅を建てる方法とポイント」をご参考ください。
- 複数社の提案内容と金額を比較する
- プランの内容はきちんとチェックする
- 予算には余力を残しておく
注意点の詳しい内容については、「4.ローコストハウスメーカーの選び方!後悔しないための注意点3つ」にて解説しています。
各ハウスメーカーのおすすめポイントについて知りたい方は「5.ローコスト住宅でおすすめの大手ハウスメーカー3選」をご覧ください。
窓の断熱性能が低くて、結露と寒さがきつい‥
窓が大きくて明るい家だと思い、おしゃれなローコスト住宅を標準仕様で購入。しかし、実際住んでみると、窓から暖かい空気が逃げていき、寒さ対策が全くされていない家だと身に染みてわかった。
結露もすごく、PCが壊れないように気を付けています‥。