
ロフト付きの平屋の魅力は、縦方向に空間を有効活用できることです。
収納のほか、子供の遊び場や書斎など、ワクワクするような使い方ができることも魅力です。
敷地の面積が限られていても使えるスペースを増やし、自然光を採り入れることで開放的な家づくりを実現できます。
- ロフト付きの平屋の魅力
- 平屋にロフトを設ける場合の費用相場
- 平屋にロフトを設けるときのポイント
- 平屋にロフトを設ける場合の注意点
- ロフト付きの平屋を建てるのにおすすめのハウスメーカー
「2階建てではなく平屋で、空間を無駄なく使える家づくりをしたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
さまざまな平屋の間取りを比較してみたいという方は「平屋の間取り」もご覧ください。
Contents
1.ロフトがある平屋の魅力
<ロフトがある平屋の間取り例>
平屋にロフトを設けることで、延床面積を増やすことなく使える空間を増やし、自然光や縦の広がりを活かした家づくりができます。
また、条件を満たしたロフトを設けることで、2階建てに比べて固定資産税を抑えられる可能性もあります。
平屋にあえてロフトを設ける魅力を、以下で見ていきましょう。
※参考:e-Gov法令検索「建築基準法施行令」
1-1.デッドスペースだった空間を多目的に活用できる
ロフトを設けることで、1階の天井の上から屋根の裏までの空間を有効に活用できます。
2階のない平屋では、収納場所や部屋の数の確保が難しい場合もあるでしょう。平屋であってもロフトを設ければ、同じ敷地面積でも使えるスペースを増やせます。
ロフトは収納や子供の部屋、書斎などさまざまな用途に利用可能です。
ただし、建築基準法に沿った条件を満たさなければ2階として扱われ、床面積算入となり法定床面積を超えて建築基準法に違反してしまう可能性もあります。
1-2.住まいに開放感を加えられる
ロフトはドアや壁で区切らず、1階からつなげて吹き抜けとすることが一般的です。
平屋は2階部分がない分、天井の高さや窓の取り方を柔軟に設定できます。
横の広さがなくても縦方向への広がりがあるため、開放感のある住まいを実現できます。
1-3.小窓を設けることで採光につながる
ロフトに窓を設ければ、高い位置からの採光が可能です。自然の光を採り込みながら、明るく快適に過ごせるでしょう。
1階建ての平屋の場合は、近隣が2階建てであったり高い建物があったりすると、日当たりが悪くなる場合があります。しかし、ロフトの高い窓からであれば、周りにさえぎられることなく光を取り込みやすいでしょう。
1-4.固定資産税を抑えながら活用できる空間が増やせる
建築基準法上の一定条件を満たせば、ロフトの面積は法定床面積に含まれません。活用できる空間が増やせることにより、「固定資産税」を抑えられることがあります。
ただし、固定資産税の評価額は面積のみで決まるわけではありません。固定資産税を抑えながらロフトを設置したい場合は、ハウスメーカーとよく相談しましょう。
- 天井高が1.4メートル以下
- 面積が直下の階の2分の1以下
上記を満たすロフトにすると、大人は過ごしにくかったり頭をぶつけてしまったりする場合があります。自治体によっては、ロフトへの固定階段を付けることが認められていない場合もあります。
上記の条件と、2階建てではなく平屋にあえてロフトを設けるメリットを踏まえて、家族が使いやすいロフトを設計しましょう。
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2.平屋にロフトを設ける場合の費用目安
平屋にロフトを設けたい場合は、費用も気になるところです。
新築の場合、ロフトを設ける費用の目安は以下のとおりです。
1畳あたり5万~10万円
たとえば、収納や子供の遊び場として5畳のロフトを設けたい場合は、25万~50万円ほどと考えられます。
ゆったり過ごせる10畳のロフトであれば、50万~100万円程度となるでしょう。
ロフトに窓を設置するかどうか、上り下りははしごと階段のどちらにするかなどによって、ロフトの設置費用は変わります。
3.平屋にロフトを設けるときのポイント
平屋にロフトを設ける場合は、以下の点を踏まえて考えましょう。
- 用途を明確にしてから設計する
- 断熱性能を重視する
- 採光と通風を考慮した設計にする
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
3-1.用途を明確にしてから設計する
ロフトを作る前に、どのような用途で使うのかを考えましょう。
収納や子供部屋、書斎など、ロフトの使い道にはさまざまな選択肢があります。
収納であれば荷物の出し入れ・上げ下ろしのしやすさ、子供部屋や書斎であれば明るさや1階とのつながりなどを考えましょう。
ロフトを設けるには費用がかかるため、「作ってはみたけど結局使わなくなってしまった」という事態は避けたいものです。前もって用途をしっかりと考えておくことで、ロフトを有効活用できるでしょう。
3-2.断熱性能を重視する
ロフトを作る場合は、断熱材にも注目しましょう。
ロフトは屋根のすぐ裏にあるため、夏は日光の熱が伝わって温度が上がりやすいためです。
ロフトの断熱性能を高めると建築にかかる費用も高くなるものの、ロフトを快適な環境に保つためのエアコン代やランニングコストを節約できます。
快適に使えるロフトを作ることは空間の有効活用につながり、長期的にみると効果が高いといえるでしょう。
3-3.採光と通風を考慮した設計にする
ロフトを設けるときは、適度な明るさを保つ採光や、暑さや寒さを避けて快適に過ごすための通風を考慮しましょう。
換気ができるよう窓を設置することで、夏の暑さへ対処できます。ただし、直射日光が入るとロフトの温度も高くなるため、カーテンやブラインドをうまく使うことも大切です。
1階のエアコンの冷気を循環させられるよう、サーキュレーターやシーリングファンを活用することも検討しましょう。必要に応じて、ロフト部分にエアコンを設けることも選択肢の1つです。
4.平屋にロフトを設ける場合の注意点
平屋にロフトを設けることで、限られた面積の中で空間を有効活用できます。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 天井高の制限に注意する
- 昇降時の安全性を考慮する
- 将来的な使用頻度を考慮する
それぞれの注意点について、以下で詳しくみていきましょう。
4-1.天井高の制限に注意する
ロフト部分を2階ではなく建築基準法上のロフトとするには、天井高を1.4メートル以下に収めなければなりません。
天井高が1.4メートルを超えてしまうとロフト部分は2階として扱われ、固定資産税の評価対象となる可能性があるためです。
1.4メートル以下の天井は、大人が立って歩くと頭がぶつかってしまう高さです。用途によっては不自由さを感じることもあるでしょう。
固定資産税を抑えるよりも、ロフトを快適な空間にして有効活用したい場合は、天井を1.4メートル以上にしてロフト風の2階とすることも選択肢の1つです。
4-2.昇降時の安全性を考慮する
ロフトへの上り下りで転落することのないよう、安全性に気を配りましょう。
上り下りの方法としては、固定式の階段か可動式のはしごが考えられます。
安全性を優先するなら、固定式の階段がおすすめです。はしごより傾斜の緩い場合が多く、両手がふさがっていても上り下りができます。子供やお年寄りも、上り下りしやすいタイプです。
ただし、自治体によってはロフトに固定階段を設置できない場合もあります。事前にハウスメーカーや自治体に相談し、固定階段を設置できるかどうか確かめておくことが大切です。
固定階段を設置できない場合は、足をかける板の幅が広いはしごや、手すりの付いたはしごを選び、安全性を強化しましょう。
4-3.将来的な使用頻度を考慮する
ロフトを使い続けるかどうか、長期的に考えておくことも大切です。
そもそも住宅に平屋を選ぶのは、2階への上り下りがなく高齢になっても暮らしやすいという点を重視する場合が多いものです。平屋であっても、ロフトを日常的に使うことを考えると、上記のメリットは薄れます。
完成当初はワクワクしながらロフトを使っていても、慣れてしまうと徐々に使わなくなるかもしれません。子供が小さいうちは遊び場として使っても、大きくなると使わなくなることも考えられます。
ロフトの使い方について、こうした場合も踏まえて考えておく必要があります。長期的に考えると、ロフトは必要ないという結論に至るかもしれません。
住宅にロフトを作る前に、将来的な使用頻度や用途を考えたうえで、設置するかどうかを検討すると後悔が少なくなるでしょう。
5.平屋にロフトを設ける場合のおすすめハウスメーカー
遊び心を採り入れながら空間を有効に活用できるロフトを平屋に設けたい場合は、ハウスメーカー選びが重要です。
温度が高くなりがちなロフトにおいて、断熱性能は重視したいポイントです。
使い勝手や安全性、将来の使い道を考慮した柔軟な提案を受けられるハウスメーカーであれば、長年にわたって満足できる家づくりを実現できるでしょう。
最後に、平屋にロフトを設けたい場合におすすめのハウスメーカー3社の特徴を解説します。
5-1.ミサワホーム
ミサワホームは、高断熱の構造体や高性能グラスウール、高断熱サッシを標準装備した、断熱性能の高い家づくりをしています。
断熱性能によって空調にかかるエネルギー量を抑えたうえで、省エネの設備や太陽光発電による「創エネ」によって、エネルギーの年間消費量をプラスマイナスゼロにする「ZEH(ゼッチ)」を実現します。
こうした取り組みによって、熱のこもりがちなロフトでも快適に過ごせるでしょう。光熱費を抑えながら、環境にも配慮した空間づくりが可能です。
ミサワホームの主な平屋商品には、「CENTURU Stylepro HIRAYA」「SMART STYLE Roomie(平屋・平屋蔵タイプ)」の2つがあります。いずれも「1.5階」を設けた2層構造にできるため、空間を最大限に利用したい方にはとくにおすすめです。
出典:ミサワホーム 公式HP
5-2.一条工務店
一条工務店は、性能重視の家づくりをするハウスメーカーです。
耐震性をはじめ、断熱性や気密性、耐火性などを考慮し、実験によって性能を検証することで安全な住まいを提供しています。
断熱性や気密性は、屋根に近いロフトでの快適さを左右します。夏はロフトの温度が上がりすぎたりエアコンの冷気が十分に届かなかったりして、使わなくなってしまうことも少なくありません。性能を重視する一条工務店で、ロフトのある平屋を建てれば、こうした心配も少ないでしょう。
一条工務店では、断熱材や設備を自社で製造したり、現場ではなく工場での工程を増やしたりすることで、コストの削減にも努めています。価格を抑えて高性能を実現させるよう取り組んでいる点も、一条工務店の魅力です。
出典:一条工務店 公式HP
5-3.タマホーム
タマホームは、理想の家づくりが低価格で叶うローコストハウスメーカーとして知られています。
省エネの地域区分に合わせた豊富な商品ラインナップを用意しており、自由設計で家族構成や暮らしに合った間取りの提案を受けられます。丁寧なヒアリングから、家族に適したロフトを提案してくれるでしょう。
高品質の住宅を適正な価格で建てられ、安全・安心を追求できます。長期優良住宅の認定を受けた住宅で、定期的な点検と有償のメンテナンスを継続することで、最長で60年の保証を受けられます。
出典:タマホーム 公式HP
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まとめ
平屋にロフトを設けることで、平屋ならではの縦の広がりを活かしつつ、空間を有効活用できます。
収納スペースにして普段使わないものをスッキリと収めたり、子供の遊び場や書斎などワクワクしながらお家での時間を過ごせるスペースにしたりと、さまざまな使い方が考えられます。
ロフトを設ける場合は、事前に用途をしっかりと考えておくことが大切です。安心して快適にロフトを使うために、断熱性や通風、安全性も考慮しましょう。
固定資産税を抑えたい場合は、建築基準法の条件を満たすことも重要です。
上り下りの面倒さや家族構成の変化によって、ロフトを徐々に使わなくなってしまうことも少なくありません。後悔のない家づくりをするために、事前にロフトの使い方をしっかりと考え、自分にとって最適なハウスメーカー・工務店を見つけましょう。
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