間取りが2LDKの平屋は1人暮らしから2人暮らし、家族3人暮らしにもおすすめです。

戸建てにしては手狭に感じる方もいるかもしれませんが、工夫を凝らせばライフスタイルに応じたおしゃれな暮らしを実現できるでしょう。

こちらの記事では2LDKの平屋の間取りについて知りたい方に向け、以下の内容を解説します。

2LDK平屋の間取りが暮らしやすくなるアイデアも解説するので、ぜひ最後までご覧いただき、2LDK平屋の間取りを考える際の参考にしてください。

さまざまな平屋の間取りを比較してみたいという方は「平屋の間取り」もご覧ください。

1.間取り2LDK平屋の広さ

間取りが2LDK平屋の場合、2人暮らしや3人暮らしに適していますが、具体的な広さはどのぐらいなのでしょうか。

厚生労働省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、居住面積の目安は以下のように計算できます。

1坪は約3.3平米のため、世帯人数別に見ると、以下が目安になるでしょう。

2LDKの平屋は2～3人で住むのに適している広さなので、75～100平米（23～30坪）程度が目安となります。

平屋であれば階段がない分、大きな窓を設けたり、天井を高く設定できたりするため、同じ広さの2階建てよりも開放的な空間を実現できます。

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2.間取り2LDK平屋のおしゃれな事例5選

2LDKの平屋の広さ目安は75～100平米（23～30坪）程度ですが、1章で解説したとおり、住む人数によって適切な広さは異なるでしょう。

ここでは、2LDK平屋のおしゃれな間取り例を、坪数や想定世帯人数、ポイントともに解説します。

以下より1つずつ見ていきましょう。

2-1.【25坪】夫婦2人で暮らす2LDK平屋の間取り

※建物本体価格の目安です。

水回りの家事動線にこだわった間取りです。
キッチンの背後に洗面室や浴室を配置することで、スムーズな動線を実現しています。

LDKの中心はアイランドキッチンになっており、おしゃれで使い勝手のよいレイアウトになっています。

また、室内は勾配天井と化粧梁を組み合わせて開放感を演出しています。

▶「2人暮らしに適した2LDK平屋」などの間取りを比較する方法はこちら

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2-2.【25坪】和モダンスタイルの2LDK平屋の間取り

※CL…クローゼット
※WIC…ウォークインクローゼット

※建物本体価格の目安です。

和室や板の間を取り入れた、「和モダンスタイル」の間取りです。

玄関を入ってすぐの場所にレイアウトされた囲炉裏のある板の間は、日本ならではの「おもてなし」を感じさせます。
来客時には板の間に続く戸を開け放ち、板の間を腰掛けとして使うことも可能です。

リビングには掘りごたつがあり、多くの人が思い描く「理想的な田舎暮らし」を再現できています。

▶「和モダンスタイルの2LDK平屋」などの間取りを比較する方法はこちら

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2-3.【20坪】ウッドデッキと一続きになった2LDK平屋の間取り

※WIC…ウォークインクローゼット

※建物本体価格の目安です。

広いLDKとウッドデッキが一続きになった間取りです。

おしゃれなウッドデッキで開放感を味わえるほか、廊下がないためLDKから寝室や子ども室へ直接アクセスできるようになっています。

玄関から室内へ続くL字型の土間は、LDKや洗面脱衣室とつながっているため、手洗いや着替えなどの動線がスムーズです。

▶「ウッドデッキがある2LDK平屋」などの間取りを比較する方法はこちら

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2-4.【30坪】同居人とのつながりを感じられる2LDK平屋の間取り

※CL…クローゼット
※FC…ファミリークローゼット

※建物本体価格の目安です。

廊下なしの居住空間で、同居人とのつながりを感じられる間取りです。

LDKや洗面室、浴室が1か所にまとめられており、動きやすい家事動線を実現できています。
LDKから各部屋へアクセスできるため家族との会話が生まれやすく、家族間でのコミュニケーションも取りやすいです。

また、玄関横には大容量の収納スペースを確保しています。
普段使いするものは各部屋の収納へ、頻繁に使用しないものは玄関横の収納スペースに収納するようにすれば、家の中が常にすっきりとした空間となるでしょう。

▶「ファミリークローゼットがある2LDK平屋」などの間取りを比較する方法はこちら

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2-5.【40坪】将来的にも暮らしやすい2LDK平屋の間取り

※SC…シューズクローク

※建物本体価格の目安です。

廊下をつくり、ある程度のプライバシーを確保した間取りです。

高齢になってからも暮らしやすい間取りになっており、将来的に車いすや介助が必要になったとしても、最小限のリフォームで対応できます。

浴室や洗面室などの水回りは玄関付近に集約されているため、生活動線も良好です。

和室はさまざまな活用法があり、リビングの延長空間として利用したり、客間や親世帯の住空間としたりすることもできるでしょう。

▶「将来的にも住みやすい2LDK平屋」などの間取りを比較する方法はこちら

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ここまでの代表例から、
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3.間取り2LDK平屋のメリットとデメリット

2LDKの平屋で快適に暮らすには、2LDK平屋特有のメリット・デメリットを理解しておく必要があります。

以下より1つずつ解説します。

3-1.間取り2LDK平屋のメリット

平屋は階段がなく上下の移動が不要なため、コンパクトで効率的な生活動線・家事動線を実現できます。

例えば、2階建ての場合は1階で洗濯をして2階のベランダで洗濯物を干し、1階のクローゼットに収納するという流れになりがちですが、平屋なら階段を昇り降りする必要がなくスムーズです。

居住者同士でコミュニケーションを取りやすい点も、メリットといえます。

平屋はすべての部屋が1階にあり、部屋と部屋の距離も近いので、家族が顔を合わせる機会が多くなるためです。

また、2階・3階部分がなく住宅の構造が安定しており、耐震性に優れている平屋の魅力といえるでしょう。
日本は地震が多い国のため、耐震性に優れている点は大きなメリットです。

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3-2.間取り2LDK平屋のデメリット

平屋は1階部分に、すべての部屋を集約しなければなりません。

そのため2階建てや3階建ての住宅と比較すると、居住面積が同じ広さだったとしても、より広い土地面積が必要です。

特に、都心部をはじめとする土地代が高いエリアの場合、平屋が建てられるような広さの土地を確保するにはそれなりの費用が必要となるでしょう。

平屋は1階部分しかないため、外からの視線が気になりやすい点もデメリットです。
外から室内の状況がわかりやすく侵入されやすいことから、防犯にも気を配る必要があります。

部屋と部屋の距離が近いため、家族同士のプライバシーの確保も難しいでしょう。

また、建物の高さが低い平屋は、周辺環境次第で採光・風通しが悪くなってしまう場合があります。
採光・風通しを改善するには、天窓を配置したり、建物の形状をコの字型やL字型にしたりするなどの工夫が必要です。

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4.暮らしやすい間取り2LDK平屋のアイデア

2LDKの平屋をおしゃれで機能的にするには、以下のようなアイデアがおすすめです。

以下より、それぞれのアイデアについて詳しく解説します。

4-1.ランドリールームを設けて家事効率アップ

ランドリールームとは、洗濯に関する家事をまとめて行える空間のことです。

2階がない平屋はバルコニーがない場合が多く、洗濯物を干す場所の確保が難しいとされていますが、ランドリールームを設ければ、いつでも洗濯物を室内干しできます。
ランドリールームであれば、天候や日当たりに左右されず洗濯物を干せるので、2階建てでもあえてランドリールームを採用するケースも多いです。

動線を意識して洗面室に隣接した場所にランドリールームを設ければ、家事効率アップも期待できます。

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4-2.シューズクロークで収納力確保

シューズクローズとは、玄関横に設置された大きな収納スペースのことです。
デザイン性に優れたものが多いため、シューズクロークがあれば平屋のデザイン性と利便性を同時に高められます。

なお、シューズクロークには「ウォークイン」と「ウォークスルー」の2種類があります。

収納力を求めるならウォークインタイプ、整理整頓のしやすさを求めるならウォークスルータイプを選択するとよいでしょう。

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4-3.小屋裏収納でデッドスペースを活用

屋根と天井の間にできるスペース（小屋裏）はデッドスペースになりがちですが、収納スペースとして活用することが可能です。

収納スペースを確保できる平屋の間取りアイデアとしては「ロフト」も定番ですが、小屋裏はロフトと違って部屋からは見えないため、来客の目や落下のリスクを気にする必要がありません。

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4-4.中庭で開放的な空間を実現

開放感のある平屋を求めている場合は、「中庭」を検討してみましょう。

3-2では、平屋のデメリットとして、日当たりや風通しの悪さを挙げましたが、中庭があれば中庭に面したスペースの日当たりや風通しがよくなります。

中庭は壁に面しているため、平屋の開放感が高まるだけでなくプライバシー性も高いです。
また、中庭の存在はおしゃれな雰囲気も作りやすくなります。

ただし、中庭を設置するとその分外壁が多くなり、構造も複雑になるため、工事費用が高額になる場合がある点には注意してください。

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5.間取り2LDK平屋のポイント

最後に、2LDKの平屋を建てる際のポイントは以下の3つです。

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

5-1.採光や通風を意識する

2LDKの平屋を建てる際は、採光や通風を意識するようにしましょう。

3-2で挙げたように、2階がない平屋は日当たりや風通しが悪くなってしまう場合があるためです。
なるべく開放的なスペースをつくり、日当たりや風通しのよい空間づくりを意識してください。

2階がないという特徴を活かし、天井を高くする、大きな窓を設けるなどの工夫を取り入れれば、面積以上の広さを感じられるような空間をつくり出せます。

天窓や中庭、LDKと一続きになったウッドデッキなどを設置すれば、さらに日当たりや風通しがよくなり、平屋の開放感をより高められるでしょう。
あえて廊下を設けずに、開放的な空間を意識するのもおすすめです。

5-2.静かに過ごせる環境をつくる

部屋と部屋が近い平屋は居住者間のコミュニケーションを取りやすいですが、同時にプライバシーの確保が難しいという課題も抱えています。

そのため、2LDKの平屋を建てる際は、居住者それぞれが静かに過ごせる環境をつくることも大切です。

隣の部屋の音が気になってしまうケースは少なくないため、音がどのように伝わるかを確認し、なるべく音の影響が少なくなるような間取りにしましょう。

必要に応じて、プライベートスペースを設けるのもおすすめです。

5-3.防犯性を考慮する

暮らしやすい平屋を実現するには、防犯性への配慮も欠かせません。

2階のない平屋はどうしても、外からの視線の張りやすさや、侵入のしやすさがデメリットになりがちです。

空き巣は窓から侵入する場合が多いため、窓の防犯対策には特に気を配る必要があります。

窓の防犯対策としては、窓をできる限り少なく、小さくするのが一般的です。
しかし、この対策を取り入れると採光や通風の確保が難しくなってしまいます。

そのため、採光や通風の確保と防犯性を両立させたい場合は、高窓や天窓など侵入されにくい配置の窓を取り入れましょう。

防犯ガラスの採用や外構の設置などの防犯対策も効果的です。
外構を設置する場合は外からの視線が完全に遮断されるものではなく、適度に透け感があるものをおすすめします。

まとめ

間取りが2LDKの平屋は、コンパクトな家事動線・生活動線を実現できる、耐震性に優れているなどのメリットがあります。

ランドリールームやシューズクロークなどを取り入れれば、2人暮らしや3人暮らしに適したおしゃれで機能的な住まいも実現できるでしょう。

ただし、防犯性を考慮する必要がある点や、日当たり・風通しが悪くなる場合がある点には注意が必要です。

なお、これらのデメリットは工夫次第で解消できるため、時には無料サポートサービスも活用しながら、効率よく理想の2LDK平屋の間取りを検討してみてください。