
土地の広さや建築制限などによって、可能な間取りが変わります。60坪の土地に住宅を建てるなら、どのような間取りが可能なのでしょうか。
この記事では、土地60坪に住宅を建てる場合について以下の内容を解説します。
- 60坪の土地に建てられる住宅の間取り
- 世帯人数別の延床面積の目安
- 60坪の土地に家を建てる際の注意点
ぜひ最後までご覧いただき、暮らしやすいマイホームを建ててくださいね。
坪数別に適した間取りを比較したい方は「理想の間取り」もご覧ください。
1.土地60坪に建てられる住宅の広さは?
住宅の広さによって暮らし方は変わります。小さい住宅にすれば生活がコンパクトになり、掃除や移動が楽になります。また、庭部分が広くなるため、駐車スペースや子どもの遊び場、家庭菜園などの目的でも利用しやすくなるでしょう。
反対に敷地をフル活用した建物にすれば、部屋数を増やしたり、広々としたLDKを確保したりできるようになります。庭部分は狭くなりますが、手入れに時間がかからないため楽だと感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、住宅の広さは完全に自由に決められるわけではありません。住宅の広さを決める要素としては、次の2つが挙げられます。
- 建ぺい率、容積率
- 居住面積水準
建ぺい率と容積率は「住宅の最大限の広さ」を決めるうえで大切な要素です。一方、居住面積水準は「住宅の最低限の広さ」を決める要素です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1-1.建ぺい率と容積率から計算してみよう
土地ごとに建ぺい率と容積率が決められています。
建ぺい率(%) | 建物面積(建物を上から見たときの面積)÷敷地面積×100 |
---|---|
容積率(%) | 延床面積(各階の床面積の合計)÷敷地面積×100 |
建ぺい率は50%・60%・80%のいずれか、容積率は100%か200%のいずれかであることが一般的です。建ぺい率と容積率の組み合わせごとの延床面積については、以下をご覧ください。
建ぺい率・容積率 | 平屋 | 二階建て | 三階建て |
---|---|---|---|
50%・100% | 30坪(約99平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 |
60%・100% | 36坪(約119平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 |
80%・100% | 48坪(約159平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 |
50%・200% | 30坪(約99平米)以下 | 60坪(約198平米)以下 | 90坪(約298平米)以下 |
60%・200% | 36坪(約119平米)以下 | 72坪(約238平米)以下 | 108坪(約357平米)以下 |
80%・200% | 48坪(約159平米)以下 | 96坪(約317平米)以下 | 120坪(約397平米)以下 |
なお、「住宅の最大限の広さ」は、建ぺい率と容積率だけで決まるのではありません。土地によっては高さ制限や斜線制限などもルールもあるため、さらに条件が厳しくなることもあります。
1-2.居住面積水準から計算してみよう
居住面積水準とは、世帯人数ごとの「住宅の最低限の広さ」を示した基準です。健康で文化的な暮らしのために最低限必要とされる「最低居住面積水準」と、豊かな暮らしのために最低限必要とされる「誘導居住面積水準」の2つの種類があります。また、誘導居住面積水準には都市居住型と一般型があります。
世帯人数 | 最低居住面積水準 | 誘導居住面積水準 (都市居住型) |
誘導居住面積水準 (一般型) |
---|---|---|---|
1人 | 25平米 | 40平米 | 55平米 |
2人 | 30平米 | 55平米 | 75平米 |
3人 | 40平米 | 75平米 | 100平米 |
4人 | 50平米 | 95平米 | 125平米 |
5人 | 60平米 | 115平米 | 150平米 |
たとえば、世帯人数が5人の場合、豊かな暮らしを送ろうと思うなら都市部では115平米、都市部以外では150平米の広さが必要です。
60坪の土地が建ぺい率50%・容積率100%なら、平屋では最大30坪(約99平米)の広さしか確保できないため、豊かな暮らしは難しくなります。二階建てや三階建てを選び、床面積を増やす必要がありそうです。
2.土地60坪に建てる住宅の間取り7選
住宅の広さと階数を決めてから、間取りを決めていきます。土地60坪に建てられる住宅の間取りを7つまとめました。ぜひご覧になり、世帯人数やライフスタイルに合った間取りを見つけてください。
2-1.【延床面積25坪・平屋】1LDKのシンプルな間取り
一人ないしは二人で生活するなら、1LDKのシンプルな間取りはいかがでしょうか。個室は一つのみですが、ユーティリティ(家事室)があり、LDKも約24畳と広々としているため圧迫感がありません。
玄関部分とLDKを吹き抜けにすることで、縦にゆとりがうまれ、広い空間がさらに広く見える効果も期待できます。また、部屋が少ないことで掃除が楽なのもメリットです。仕事や趣味活動などが忙しい方にもおすすめの間取りです。
2-2.【延床面積27坪・平屋】水回りをまとめた間取り
LDKを20畳以下に抑えれば、平屋でも個室を3つ確保できます。プライベートスペースが充実すると一緒に暮らす人とのふれあいが減ってしまいますが、LDKを家の中央部分に配置した間取りなら、顔を合わせる機会が増え、自然にコミュニケーションも増えるでしょう。
また、平屋は床面積が狭くなりがちなため、モノが散らかって見えることもあります。各部屋にクローゼットを配置するだけでなく、パントリーや玄関収納、シューズクローゼットも設置し、すっきりと片付いた空間を維持できるのも特徴です。
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2-3.【延床面積35坪・二階建て】横長の敷地を活かした間取り
横長の敷地(うなぎの寝床)なら、横の長さを活かす横長の建物がおすすめです。玄関を建物の端に配置することで玄関から各部屋への距離が遠くなり、家の広さを感じながら暮らせるようになります。
また、子ども部屋はあえて区切らず、一つの部屋としても使えるようにしているのもポイントです。子どもの成長やライフスタイルの変化に対応できる間取りにしておくことで、大がかりなリノベーションをしなくても長期的に暮らせる住宅になります。
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2-4.【延床面積36坪・二階建て】収納スペースの多い間取り
LDKに接した大きな納戸、キッチンにはパントリー、玄関よりも広い大きなシューズクロークなど、収納スペースを多く確保した間取りです。収納スペースを多く確保するとモノがすっきりと片付くだけでなく、おしゃれで洗練された印象になるため、家具やインテリアもさらに映えます。
二階のプライベートスペースにも、各個室のクローゼットに加え、廊下に収納庫を付けました。適切な場所に適切なモノを片付けられるため、モノを探す時間を減らせます。
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2-5.【延床面積40坪・二階建て】家事動線に配慮した間取り
延床面積40坪(約132平米)あれば、間取りの自由度はさらに広がります。20畳を超える広いLDKに4つの個室、広々とした二階のホールなど、家事動線が意識された家でゆとりのある生活を送りやすくなります。
LDKにはウッドデッキを接することで、より広さを実感できるように工夫しました。掃き出し窓を全開すればさらにリビングが広くなります。また、洗面所とウッドデッキの距離が近く、洗濯物を干しやすいのも特徴です。
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2-6.【延床面積60坪・二階建て】二世帯住宅の間取り
一階と二階の形状が同じボックス型の住宅なら、建ぺい率が50%でも延床面積を広く確保できます。一階は2LDK、二階は3LDKの二世帯住宅も、無理なく建てられるでしょう。
玄関も水回りもすべて世帯ごとに設置しているため、プライバシーを守れるのも魅力です。子世帯には広い小屋裏部屋があり、広い収納スペースを確保しています。
2-7.【延床面積60坪・三階建て】ビルトインガレージのある間取り
大切な車を雨風から守るビルトインガレージの付いた間取りはいかがでしょうか。LDKから直接ガレージにアクセスできるなら、雨の日のお出かけも、買い出ししたモノの片付けも楽になります。
一階から二階を挟んで三階までを貫く吹き抜けが、住宅全体に明るさと開放感を生み出しています。また、主寝室にはバルコニーもあり、各部屋2方向以上の採光・通風を確保しているのも特徴です。
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3.土地60坪に建てる住宅の費用相場
住宅の費用相場は、坪単価×延床面積で計算できます。
なお、目安となる坪単価は、ハウスメーカーによって異なります。注文住宅を依頼するハウスメーカーが、低価格を特徴としているローコストハウスメーカーか、中堅ハウスメーカー・大手ハウスメーカーかを見極め、以下を参考にして費用相場を概算してください。
延床面積 | 30坪 | 45坪 | 60坪 |
---|---|---|---|
ローコストハウスメーカー | 1,200万~2,100万円 | 1,800万~3,150万円 | 2,400万~4,200万円 |
中堅ハウスメーカー | 1,500万~2,700万円 | 2,250万~*4,050万円 | 3,000万~5,400万円 |
大手ハウスメーカー | 2,100万~3,600万円 | 3,150万~5,400万円 | 4,200万~7,200万円 |
4.土地60坪に住宅を建てる際に知っておきたいこと
土地60坪に住宅を建てるときは、固定資産税や外構工事費用などについてもチェックしておく必要があります。建てる前に確認したいポイントを紹介します。
4-1.住宅用地の固定資産税軽減措置が適用される
固定資産税は、固定資産を所有している方が毎年納めるべき税金です。ただし、住宅用地は軽減措置が適用されるため、納付額を抑えられます。
区分 | 固定資産税 | 都市計画税 |
---|---|---|
小規模住宅用地(1戸につき200平米までの部分) | 1/6 | 1/3 |
一般住宅用地(小規模住宅用地以外の住宅用地) | 1/3 | 2/3 |
60坪(約198平米)の土地なら、すべて小規模住宅用地扱いとなるため、固定資産税を1/6に抑えられます。また、都市計画税の納付が必要な場合も1/3に抑えられるため、負担軽減が可能です。
4-2.外構工事費用がかさむことがある
土地が広くなると、その分、外構工事費用がかさむことがあります。たとえば、周囲をフェンスや塀で囲う場合や植栽する場合も、土地が広ければ広いほど費用が高額になります。
あまり手を加えずにシンプルに仕上げるのも素敵ですが、土地が広い分、殺風景な印象になることもあるため注意が必要です。資金計画を立てるときは、建物代だけでなく外構費用も含めておくと良いでしょう。
しかし、建物代が予想以上にかさんだときや追加費用がかかったときなどは、外構工事に予定していた金額を使えなくなってしまうことがあります。そのようなときは無理に工事を進めるのではなく、新築住宅に暮らしながら、少しずつ外構を完成させていくのはいかがでしょうか。防犯が気になるときはフェンスだけを先に取り付け、ガレージ部分や植栽などは後から完成させます。
4-3.建ぺい率・容積率以外の制限を受けることがある
建物の広さを決めるときは、建ぺい率と容積率の制限を受けます。また、土地によっては、建ぺい率・容積率に加え、次の制限を受けることもあります。
- 高さ制限
- 斜線制限
- 日影規制
高さ制限とは建物の高さを制限するルールです。第1種低層住居専用地域と第2種低層住居専用地域に建てる場合は、建物の高さが10mもしくは12mを超えてはいけないと定められています。なお、10mか12mかは都市計画で決められているため、お住まいの自治体で調べておきましょう。
斜線制限とは、隣接する敷地・道路の日照や通風を確保するためのルールです。建物の形状や高さが制限されるため、間取りを決める前にチェックしておきましょう。
日影規制とは近隣の日照権確保を目的としたルールです。第1種・第2種低層住居専用地域の7mを超える建物や、三階建て以上の建物に適用されます。
4-4.メンテナンス費用も考慮する必要がある
住宅はメンテナンス費用がかかります。ハウスメーカーによってはメンテナンスを無料提供していることもありますが、築年数が一定以上経過すると適用されなくなったり、無償・有償の点検を受けていることが条件となったりすることもあります。いつまでも快適に暮らすためにも、メンテナンス費用も見積もっておきましょう。
ここまで、60坪の土地に対して家を建てた場合の費用とその詳細を解説してきました。
しかし、土地によって適用される制限や建てたい家の構造でかかる費用は大きく変わるほか、修繕費用などもかかるため、かかるお金は人それぞれになり、あくまで概算になってしまいます。
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まとめ
土地60坪に新築住宅を建てるときは、土地に適用されるルールを確認し、どの程度の延床面積を確保できるのか調べておきましょう。また、世帯人数による居住面積水準もチェックしておくと、豊かな生活を維持するための最低面積がわかります。ぜひ紹介した内容も参考にして、暮らしやすい間取りを決めてくださいね。
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