延床面積が32坪の間取りは、4人家族にちょうどいい広さです。3LDKから5LDKまでの間取りが可能で、家族でくつろぐリビング・ダイニングや子ども部屋、夫婦の寝室を設けることができます。工夫をすれば十分な収納を設けたり、家事効率の高い間取りにしたりすることも可能です。
「実際にどのような間取りにできるだろう」という方に向けて、この記事ではさまざまな32坪の間取り事例を紹介します。
- 32坪で総2階の間取り事例
- 32坪で方角別の間取り事例
- 32坪の注文住宅を購入する際の予算
実際の図面を見ながら、32坪でどのような間取りにできるかをイメージできます。ぜひ最後までお読みいただき、注文住宅を購入する際の参考にしてください。
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Contents
1.32坪でどのような間取りにできる?
32坪は3LDK〜4LDK程度の広さに該当し、4人家族の住宅に向いています。将来、子どもが生まれたときのことを考え、32坪の注文住宅を考えている方もいるでしょう。
ここでは、32坪で実現できる間取りについて解説します。
1-1.32坪は4人家族の平均的な坪数
各階の床面積の合計が32坪程度の広さは、4人家族が住む住宅の平均的な坪数です。1坪は約3.3平米で、およそ2畳分の広さに該当します。32坪の住宅は、約100平米ということです。
32坪で、家族が集まるリビング・ダイニングと夫婦の寝室、子ども部屋を設けられます。家族の団らんとそれぞれがくつろぐ部屋が揃った理想的な家の坪数といえるでしょう。
1-2.32坪で人気の間取りとは
32坪の広さでは、3LDKか4LDKの間取りが人気です。リビング・ダイニングとキッチン(LDK)に、3〜4つの部屋を設けるスタイルになります。部屋を4.5畳など小さめにして間取りを増やせば、2世帯など5人以上で暮らすことも可能です。
LDK以外の部屋は夫婦の寝室や子ども部屋、リビングに隣接する和室を設けるのが一般的です。ファミリークローゼットを設置し、収納スペースを確保しながら家事効率を高めることもできます。
2.32坪で総2階にする場合の間取り例
1階と2階がほぼ同じ面積である「総2階」の住宅は、効率よく間取りを作ることができます。ここでは、32坪で総2階の住宅にする場合の間取り例をみてみましょう。
2-1.3LDKの間取り
収納が充実した3LDKの間取りです。1階のリビングと洗面脱衣室の間にウォークスルータイプのファミリークローゼットを設置し、生活動線を短くしています。キッチンの横に大容量の収納スペースがあり、キッチンやリビングをスッキリと使えるのも魅力です。
2階には夫婦の寝室と子ども部屋を配置し、それぞれに十分な収納スペースが確保されています。雨の日でも洗濯物が干せるインナーバルコニーが設置され、急な天候の変化を心配する必要がありません。
▶【32坪で3LDK間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
2-2.4LDKの間取り
32坪の総2階で、4LDKの間取りです。南側に広いLDKを配置し、明るいリビングを実現しています。キッチンの裏に洗面脱衣所を設置し、生活動線を短くしているのが特徴です。料理の合間に洗濯もできるなど、家事効率を高めています。
2階は子ども部屋が2部屋と寝室が1部屋の間取りで、寝室には3畳ほどのウォークインクローゼットを設けています。衣類だけでなく、使わない季節のアイテムなどさまざまな物を収納し、部屋を広く使えるのが魅力です。
▶【32坪で4LDK間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
2-3.5LDKの間取り
32坪で5LDKをコンパクトに配置した間取りです。階段下のスペースに洗濯機置き場を配置し、脱衣所にはメイクコーナーを設けています。スペースを有効活用し、使いやすさを重視した設計です。
2階には4.5畳の個室を3部屋、6畳の寝室を配置し、寝室には3畳のウォークインクローゼットを設けて十分な収納を確保しています。トイレと洗面所も設置し、効率の良い配置を実現しています。
▶【32坪で5LDK間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3.32坪で実現できるさまざまな間取り例
総2階以外にも、生活の用途に合わせてさまざまな間取りができます。ここでは、32坪の広さで実現できるユニークな間取りの実例を紹介します。
3-1.1階が生活のメインになる間取り例
平屋建てのように生活が1階で完結できる間取りです。1階のリビングには吹き抜けからの光が注ぎ、ワークスペースも設けられています。寝室には広いウォークインクローゼットが設置され、収納スペースも十分です。
2階の寝室は客室や予備の部屋にでき、ウォークインクローゼットと広めの納戸が設けられているため、部屋を広々と使えます。
▶【32坪で1階が生活のメインになる間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3-2.1階に広いLDKを配置した間取り
使いやすさを重視した32坪の間取りです。1階に20帖の広々としたLDKを配置し、開放感のあるフルフラットのアイランドキッチンを採用しています。キッチンとダイニングは横並びにして動線を短くしており、料理の上げ下げを楽にできる仕様です。
玄関のそばには独立した洗面台を設けているため、家に帰ってきてすぐに手洗いをする習慣ができます。洗面台の隣には収納スペースも配置し、日用品の収納に便利です。
リビングから直結した場所には、ランドリールームを配置しています。洗濯や干す・たたむといった一連の家事を同じスペースで完結できるため、家事効率が高まるでしょう。
2階は4つの部屋とともに広めのファミリーホールを配置し、洗面台も設置しています。家族で朝の身支度をするなど、共有スペースに利用できます。
▶【32坪で1階に広いLDKを配置した間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
3-3.収納スペースの多い間取り
32坪で4LDK、収納スペースを多く採用した間取りです。1階のLDKには畳コーナーがあり、家族でゆったりと過ごせます。階段下には収納スペースがあるため、荷物を収納してリビングを広く使えるのがメリットです。
2階には4つの部屋を設け、各部屋にはクローゼットが配置されています。バルコニーに面した洋室には大型のクローゼットが設けられ、スッキリとした生活空間で過ごせます。
▶【32坪で収納スペースの多い間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
4.32坪の方角別・間取り例
住まいの方角により、住宅の設計も変わります。ここでは、方角別に32坪の間取り例をみていきましょう。
4-1.北向き玄関
北側の道路に面した土地は、日差しが入りやすい南側に建物が建っている確率が高く、南道路よりも土地が安価なケースが多いのが特徴です。
こちらの間取りは正方形で総2階の間取りで、建築費も抑えられます。1階には日が入りやすい南側にLDKがあり、対面キッチンの隣に洗面脱衣室・洗濯機を配置して家事動線を短くしているのが特徴です。
引き戸の和室はリビング・キッチンから見えやすいため、子どもの遊び場にして、見守りながら家事をすることもできます。
2階は廊下のスペースを少なくすることで、部屋数や収納を確保しています。南側に2室あり、子ども部屋に最適です。8畳の寝室には4畳のウォークインクローゼットがあり、荷物をたっぷりと収納できます。
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4-2.南向き玄関
狭い敷地面積で、32坪の延床面積を実現した3階建ての間取りです。狭く3方が囲まれた立地環境で、いかに広く、明るくするかをコンセプトにしています。
南向きの立地を活かし、2階に18帖の広い開放的なLDKを配置しているのが特徴です。
1階と3階に4つの部屋を設け、各部屋にクローゼットを配置しています。収納も十分で、シンプルで無駄のない設計の暮らしやすい間取りとなっています。
南向きの間取りをもう一例、みていきましょう。廊下などの移動空間を減らし、収納や部屋数を増やした4LDKの間取りです。玄関に土間収納、キッチンにはパントリーと物入れを設置するなど、上手に収納スペースが作られています。
また、リビングの南側には光を採り入れる大窓を作り、対面する和室に北窓を設置して風通しの良い空間を作り出しています。
キッチンと洗面室、浴室の配置を近くに固め、効率的な家事動線を作っているのも特徴です。
駐車場のそばにはキッチンへの出入り口を設けており、玄関を経由せずに買い物の荷物を運べます。
▶【32坪で南向き玄関の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
4-3.東向き玄関
南側にLDKとサンルームを配置し、上手に採光できる間取りです。玄関には土間収納があり、十分な収納量を確保しています。キッチン奥の洋室は予備室として子どものお昼寝や家事のスペース、客室などに利用できます。
キッチンとダイニングは横並びにして配膳の動線を短くしており、キッチン作業の延長上に脱衣室の洗濯機を配置しています。
洗濯物は洋室を通ってサンルームに干し、洋室では取り込んだ洗濯物をたたむなどの作業ができるなど、家事効率を考えた設計です。
2階には子ども部屋2つと寝室があり、各室にクローゼットが設けられて収納スペースも十分確保しています。
▶【32坪で東向き玄関の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
4-4.西向き玄関
西向き玄関で、32坪・4LDKの間取りです。LDKは17.6帖で、周囲が建物の近接している敷地であるため、吹抜けリビングにして高窓から光を取り込める工夫をしています。
キッチンからパントリー、洗面所に入れる動線で、帰宅してからすぐに洗面所で手を洗えます。また、キッチンと洗面所が近接しているため、家事効率が良いのが特徴です。
2階の階段上には室内干しができるスペースがあり、隣にファミリークローゼットが配置してあるため、すぐに衣類の収納ができます。
2階は書斎と子ども部屋、寝室があり、広めの寝室は、将来子ども部屋が必要になったときに間仕切りで分けられる工夫がしてあります。
▶【32坪で西向き玄関の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
5.32坪間取りの注文住宅を購入する予算は?
将来、32坪の注文住宅を購入しようと考えるとき、気になるのが価格です。予算をどのくらい用意しておけばいいのか、ある程度の概算を把握しておくとよいでしょう。
ここでは、32坪の注文住宅を購入する際の予算について、土地・建物を購入する場合と、今ある住宅を建て替える場合とに分けて解説します。
5-1.土地・建物を購入する場合
注文住宅を購入する際、費用の目安となるのが坪単価です。坪単価とは1坪当たりの建築費のことで、建物の本体価格を延床面積(坪)で割った数値を指します。32坪の注文住宅は、坪単価×32で建築費を算出できます。
坪単価の相場は50万円〜65万円が目安とされ、家の形状や構造、工法などでも変わります。また、大手ハウスメーカーか、地元の工務店にするかでも、価格は変わります。32坪の住宅の場合、建物の部分で1,900万円〜2,500万円程度と考えておけばよいでしょう。
さらに、土地代と次の費用がかかります。
- 仲介手数料
- 不動産取得税
- 固定資産税
- ローン申込手数料
- 付帯工事費
- 引越し費用
- 家具代
付帯工事費は、外構工事や水道管・ガス管工事など、建物以外の部分の工事にかかる費用です。また、新居が完成したあとの引越し費用もかかります。
5-2.今の住宅を建て替える場合
現在の住居を建て替える場合、注文住宅の費用のほか、次の費用がかかります。
- 解体費用
- 仮住いの費用
- 仲介手数料
- 不動産取得税
- 固定資産税
- ローン申込手数料
- 付帯工事費
- 引越し費用
- 仮住まいの賃貸料
- 家具代
土地代はかからない代わりに、古い建物の解体費用が必要です。
また、引越し費用は2回分かかります。新居ができるまでの仮住まいへの引越しと、新居への引越しです。仮住いを賃貸する場合は、敷金礼金など初期費用と賃貸料も負担しなければなりません。大きな荷物をトランクルームに預ける場合には、その賃貸費用も必要です。
ここまで、32坪間取りの注文住宅を購入する予算感を解説しました。希望の間取りを実現する際のより具体的な予算や、ハウスメーカーごとの違いなど、気になる方も多いのではないでしょうか
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まとめ
32坪は4人家族が住む平均的な坪数で、3LDK〜5LDKの間取りを実現できます。家族がくつろぐLDKや夫婦用の寝室、子ども部屋を作るほか、十分な収納スペースや便利なファミリークローゼットを設置することも可能です。総2階の住宅であれば、シンプルで建築費を抑えた住宅にすることもできます。広めの敷地であれば、1階部分を広くして、生活が1階で完結する家にすることもできるでしょう。
記事では、土地の方角に合わせた間取りも紹介しました。それぞれの間取り例を参考に、暮らしやすさも考えながら理想の間取りを見つけてください。
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