土地別のおすすめ間取り!広さ・形状ごとに向いている人やポイントを解説

自分の土地であっても、自由に建物を建てられるわけではありません。

土地ごとに「建ぺい率」や「容積率」などのルールがあり、建てられる住宅の大きさや高さが制限されます。

すでに家を建てるための土地を持っている方、検討中の土地がある方の中には「この土地でどのような間取りが実現できるんだろう?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

「土地が狭い」「土地の形が独特」など、土地に関する悩みはさまざまです。
「土地が広い」といった一見問題がなさそうなケースでも、「予算が少なく、土地に見合った建物を建てられないかも…」と悩むことがあります。

満足できる家を建てるためにも、土地の広さ・形状に合った間取りを知っておくことが大切です。

まずは、土地と建物(間取り)の関係や制限について解説するので、ぜひ最後までご覧いただき、素敵な間取りづくりの参考にしてくださいね。

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1.土地と建物(間取り)との関係

土地と間取りの関係を決める主なルールについては、以下をご覧ください。

<建物のルール>
ルール 概要
建ぺい率 土地に対する建築面積(真上から建物を見たときの面積)の割合
容積率 土地に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合
斜線制限 道路境界線・隣地境界線からの距離に応じて建物の各部分の高さを制限すること
市街化調整区域 建物の建築が制限される地域。建築・建て替え・増改築などの際には自治体の開発許可が必要

以下より各ルールについて解説します。

1-1.建ぺい率と容積率

建築基準法では用途地域(市街地を用途によって分けたエリア)によって、建ぺい率と容積率を定めています。

住宅を建てる土地がどの「用途地域」に分類されるのか調べ、建ぺい率と容積率に応じた建物面積・延床面積を算出しましょう。

今回は2つの事例でシミュレーションするので、ぜひ参考にしてください。

土地30坪(建ぺい率60、容積率200)

建ぺい率60%、容積率200%の土地が30坪ある場合、その他の制限を受けないならば、建物面積と延床面積は以下のように計算できます。

建物面積と延床面積の計算例
建築面積:30坪×60%=18坪=約59.5平米
延床面積:30坪×200%=60坪=約198.3平米

例えば、ワンフロアが約59.5平米以下になるように調整した3階建ての場合、建ぺい率・容積率を満たしつつ、ある程度の広さを確保できます。

土地30坪(建ぺい率40、容積率80)

建ぺい率40%、容積率80%の土地が30坪ある場合、その他の制限を受けないならば、建物面積と延床面積は以下のように計算できます。

建物面積と延床面積の計算例
建築面積:30坪×40%=12坪=約39.7平米
延床面積:30坪×80%=24坪=約79.3平米

ワンフロアが約39.7平米以下になるように調整した2階建てなら、用途地域の条件を満たした建築が可能です。

なお、一定の条件を満たしているときは、用途地域による制限が緩和されることもあるため確認してみましょう。

制限が緩和されるケース一例
  • 防火地域内に耐火建築物を建てる場合
  • 準防火地域内に準耐火建築物・耐火建築物を建てる場合
  • 特定行政庁の指定する角地である場合

上記のような場合、建ぺい率を10%割り増しにできることがあります。
また、複数条件を満たす場合は建ぺい率が20%割り増されます。

1-2.その他の制限

建ぺい率と容積率以外にも、「市街化調整区域」や「斜線制限」などの制限を受けることがあります。

各制限の概要
  • 市街化調整区域…市街化開発を行っていないエリア。一般的な宅地は該当しないが、該当する場合は自治体に開発許可を求め、制限内で間取りを決める必要がある。
  • 斜線制限…建物の高さを決める制限。

「斜線制限」の主な種類は、以下をご覧ください。

<斜線制限の種類>
種類 概要
道路斜線制限 前面道路の反対側の境界線から、一定の勾配で決められた斜線の範囲内に建物を建てる
隣地斜線制限 隣地境界線上に一定の高さを設定し、そこから一定の勾配で決められた斜線の範囲内に建物を建てる。第一種低層住居専用地域と第二種低層住居専用地域では隣地斜線制限は適用されない
北側斜線制限 北側隣地境界線上に一定の高さを設定し、そこから一定の勾配で決められた斜線の範囲内に建物を建てる。第一種・第二種低層住居専用地域、第1種・第2種中高層住居専用地域において北側斜線制限が適用される

このように、自分の土地であっても、さまざまなセ減によって、自由に建物を建てられるわけではありません。

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2.【土地の広さ】おすすめの間取り5選

制限について理解したら、好みの間取りを探してみましょう。
この章では、「土地の広さ別」におすすめの間取りを紹介します。

この章で紹介する間取り例
  • 【20坪の土地】注文住宅の間取り例
  • 【30坪の土地】注文住宅の間取り例
  • 【40坪の土地】注文住宅の間取り例
  • 【50坪の土地】注文住宅の間取り例
  • 【60坪の土地】注文住宅の間取り例

土地の制限によっては、紹介する間取りで建築できないこともあるので、事前にハウスメーカーや工務店の担当者に確認してから決定しましょう。

以下より各間取りのポイントを解説します。

2-1.【20坪の土地】注文住宅の間取り例

【20坪の土地】注文住宅の間取り例1階イメージ【20坪の土地】注文住宅の間取り例2階イメージ【20坪の土地】注文住宅の間取り例3階イメージ

※WIC…ウォークインクローゼット
※CL…クローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供2人
おすすめの方
  • 通勤や買い物に車を頻繁に使用する
  • 事務所を併設したい、あるいは将来的に事務所を開設する予定がある

20坪という一般的に「狭小地」といわれる土地であっても、厳しい高さ制限がなければ、暮らしやすい住宅を建てられます。

例えば、上図では、3階建て構造で床面積を確保し、個室や共用スペースに加え、事務所の併設も可能にしています。

また、ガレージは2階部分が屋根代わりとなるため、雨やホコリがかかりにくくなり、大切な車を美しい状態に保ちやすくなります。ガレージには扉がなく、出し入れしやすいのも特徴です。

▶【20坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

▶【20坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

2-2.【30坪の土地】注文住宅の間取り例

【30坪の土地】注文住宅の間取り例1F【30坪の土地】注文住宅の間取り例2F

※WIC…ウォークインクローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供2人
おすすめの方
  • 採光性にこだわりたい
  • 大容量の収納スペースを確保したい

敷地の南側に建物が隣接し、北側に道路がある場合は、南側に広めのバックヤードを取り、建物内に日光がしっかりと入るようにしてはいかがでしょうか。
上図では2階にLDKとサンルームを設置し、明るさを有効活用できるように工夫しています。

また、ロフトや納戸、ウォークインクローゼットといった収納スペースが多い点も特徴です。
玄関脇には扉付きの倉庫もあり、ガーデニング用品やアウトドアグッズ、自転車の収納に活用できます。

▶【30坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

▶【30坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

2-3.【40坪の土地】注文住宅の間取り例

【40坪の土地】注文住宅の間取り例1F【40坪の土地】注文住宅の間取り例2F

想定世帯人数 夫婦+子供2~3人
おすすめの方
  • まとめ買いをよくする
  • DIYやアウトドアが趣味

玄関からキッチンまで続く広い土間が特徴の間取りです。

まとめ買いをよくする方も、土間からパントリーにアクセスしやすいため、わずかな時間で食料品や日用品を片付けられるでしょう。

土間は単に通り抜けるだけの場所ではなく、DIYをしたり、自転車やアウトドアグッズの整備をしたりする場としても活用できます。趣味の時間を大切にしたい方にも、広い土間はおすすめです。

▶【40坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

▶【40坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

2-4.【50坪の土地】注文住宅の間取り例

【50坪の土地】注文住宅の間取り例1F【50坪の土地】注文住宅の間取り例2F

※WIC…ウォークインクローゼット
※FCL…ファミリークローゼット
※CL…クローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供2~3人+親世帯1人
おすすめの方
  • 二世帯住宅を検討している
  • 来客が多い
  • 大容量の収納スペースを確保したい

玄関のそばに個室があれば、客間や事務所などの多用途に活用できます。

上図では、LDKや洗面所といった生活が見える場所と玄関脇の洋室が完全に分離されているため、応接室やワークスペースなどにも使えるでしょう。

各個室にクローゼットや押入れがあり、収納力が高いのも特徴です。
2階にはファミリークローゼットもあり、季節のイベントグッズやスーツケースなどもすっきりと片付けられます。

▶【50坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

▶【50坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

2-5.【60坪の土地】注文住宅の間取り例

【60坪の土地】注文住宅の間取り例1F【60坪の土地】注文住宅の間取り例2F

※CL…クローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供3~4人
おすすめの方
  • 家事動線にこだわりたい
  • 広いプライベートスペースを確保したい

土地が広いなら、建築制限の範囲内で個室の広さにこだわった間取りも可能です。

プライバシーを確保できるだけでなく、趣味活動や勉強などにも集中しやすくなります。

また、ユーティリティ(家事室)や壁際に設置された家事コーナーがあることで、ほとんどの家事をキッチン周りで済ませられます。
家事時間を短縮したい方にもおすすめの間取りです。

▶【60坪の土地】など、自分の理想を叶える間取りをチェック

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3.【土地の形状】おすすめの間取り5選

土地の形状によっても、おすすめの間取りは異なります。
この章では、特徴的な5つの形状をピックアップし、それぞれの間取り例を紹介します。

この章で紹介する間取り
  • 【狭小地】注文住宅の間取り例
  • 【変形地】注文住宅の間取り例
  • 【旗竿地】注文住宅の間取り例
  • 【正方形】注文住宅の間取り例
  • 【うなぎの寝床】注文住宅の間取り例

以下より、間取り図とともにポイントを見ていきましょう。

3-1.【狭小地】注文住宅の間取り例

【狭小地】注文住宅の間取り例1F【狭小地】注文住宅の間取り例2F【狭小地】注文住宅の間取り例3F

※WIC…ウォークインクローゼット
※CL…クローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供3~4人
おすすめの方
  • 家事動線にこだわりたい
  • 広いプライベートスペースを確保したい

狭小地にはスペースを有効活用できるボックス型の3階建て住宅がおすすめです。

隣家と距離が近い場合はLDKを2階・3階に配置することで、共有空間のプライバシーを確保しましょう。

▶【狭小地】など、あなたに合った間取りプランを比較する(無料)

3-2.【変形地】注文住宅の間取り例

【変形地】注文住宅の間取り例1F【変形地】注文住宅の間取り例2F

※WIC…ウォークインクローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供1~2人+親世帯1人
おすすめの方
  • プライバシーもコミュニケーションも重視したい
  • 採光性にこだわりたい

一角が隣家の敷地の場合、建物の形状が制限されるだけでなく、窓の位置も制限されます。

隣家と向かい合わない場所には大きめの窓をつけ、採光性と通気性を確保しましょう。

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3-3.【旗竿地】注文住宅の間取り例

【旗竿地】注文住宅の間取り例1F【旗竿地】注文住宅の間取り例2F

※SC…シューズクローク

想定世帯人数 夫婦+子供2人
おすすめの方
  • 同居人の生活時間帯が異なる
  • LDKの明るさにこだわりたい

旗竿地は入口が狭く、場合によっては採光性が低くなることもあります。

特に1階は暗くなりがちなため、吹き抜けや広めの窓などで明るさを確保しましょう。

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3-4.【正方形】注文住宅の間取り例

【正方形】注文住宅の間取り例1F【正方形】注文住宅の間取り例2F【正方形】注文住宅の間取り例小屋裏収納

想定世帯人数 夫婦+子供2人
おすすめの方
  • 大容量の収納スペースを確保したい
  • 勉強や仕事がはかどる間取りにしたい

正方形の建物は、家の中心部が暗くなりがちです。

窓を増やすだけでなく、ランドリールームやベランダなどの光が大量に入るスペースを確保し、建物の中心まで明るくなるように工夫しましょう。

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3-5.【うなぎの寝床】注文住宅の間取り例

【うなぎの寝床】注文住宅の間取り例1F【うなぎの寝床】注文住宅の間取り例2F【うなぎの寝床】注文住宅の間取り例3F

※WIC…ウォークインクローゼット

想定世帯人数 夫婦+子供1~2人
おすすめの方
  • プライバシーを重視したい
  • 将来的に建て替えや同居を検討している

1階部分にあまり光が入らない場合は、2階以上にリビングを配置しましょう。

また、1階に広めの個室や水回りを配置しておくと、階段の昇り降りが負担になったときも暮らしやすさを維持できます。

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4.圧迫感なく暮らす間取りのポイント

圧迫感なく暮らす間取りのポイントイメージ

土地に制限がある場合、理想どおりの間取りを実現できない可能性があります。

圧迫感が気になるときは、ぜひ次のポイントを実践してみてください。
制限がある中でも圧迫感なく暮らしやすくなります。

圧迫感なく暮らす間取りのポイント
  • 天井高やバルコニーを活かして空間を広げる
  • 間仕切りを減らす
  • 屋根裏・天井部分を収納スペースに活かす

各ポイントを解説します。

4-1.天井高やバルコニーを活かして空間を広げる

天井高を高くすれば、空間が広がり、床面積が狭くても開放感を得られます。

また、掃き出し窓からバルコニーにつながる構造にすれば、横の広がりも得られます。

4-2.間仕切りを減らす

間仕切りが多いと部屋数は確保できますが、屋内が狭く見えてしまいます。

可能な限り間仕切りを減らし、広く見えるように工夫しましょう。
また、簡単に間仕切りをつけられる構造にしておけば、世帯人数が増えたときにも対応しやすくなります。

4-3.屋根裏・天井部分を収納スペースに活かす

収納スペースが不足するときは、小屋裏部分を活用できないか検討してみましょう。

個室やリビングの一部にロフトを設けるのもおすすめです。

まとめ

土地によって建物の高さや形状が制限されますが、事前に情報を整理し、条件に合った間取り例を確認しておけば、暮らしやすい理想の家づくりの近道になります。

時には無料サポートサービスも活用しながら、機能的かつ暮らしやすい間取りを完成させてくださいね。

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