マンションの売却にあたっては、部屋がどの位置にあるかが価格を決める重要なポイントになります。
特に、角部屋の場合だと高く売れるような気がするものの、実際に査定額に部屋の位置が加味されるのか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、角部屋ならではのメリットを活かし、より価値を高めるためのポイントや、売却を成功させるための不動産会社の選び方をご紹介します。
この記事を読めば、マンションの住み替えなどに向けた売却成功のポイントが分かります。
Contents
1.マンションの角部屋は高く売れる?価格差を解説!
マンションの売却にあたって、角部屋は、売却価格が中部屋より高くなる傾向があります。
具体的にどのくらいの価格差となるのか、詳しく解説していきます。
1-1.角部屋と中部屋に価格差はある!
マンションの建物の中でも、角部屋は、外部に面している壁面が2面以上ある点が特徴です。
角部屋の価格は、両脇を他の部屋に挟まれている中部屋と比較すると、価格差はおおむね10~20%程度高いと言われています。
一般的には、建物全体の戸数の占める割合において希少である点も、価格を押し上げる要因の一つです。
1-2.角部屋でも階数によって異なる
角部屋であれば必ず価格が高くなるとは言い切れません。
角部屋でも階数が低いと高値がつかないこともあります。
一般的にマンションは階数が高いほど価値が高くなります。
1階の角部屋と最上階の中部屋なら、最上階の中部屋のほうが高く売れやすいでしょう。
角部屋に加えて階数が高いと価値を高く評価されます。
1-3.角部屋でも北向きは少し安くなる
人気の高い角部屋ですが、方角によっても価格差が生じます。
日当たりが良い南向きの角部屋は人気が高い一方で、北向きなど日当たりが悪いと価格が低く設定されるケースも少なくありません。
また、北東や北西向きも日中は日が入りづらく、南東や南西に比べると人気がなく、価格も下がり気味です。
方角ごとの角部屋の特徴は以下の通りです。
角部屋の方向 | 特徴 |
---|---|
南東向き | 朝日が入る、午前中に日当たりが良い |
南西向き | 西日が入る、夏は暑くなりやすい |
北東向き | 涼しい。洗濯物が乾きづらい |
北西向き | 西日が入る。洗濯物が乾きづらい |
角部屋であっても、方角によっては南向きの中部屋よりも価格が低く設定されることがあるのです。
2.マンションの角部屋はなぜ人気がある?5つの理由を解説
角部屋はなぜ人気を集めるのでしょうか。その理由は以下の通りです。
- 窓が多いため、風通しが良い
- 採光面が多くて部屋が明るい
- 騒音トラブルが起こりにくい
- 部屋・ベランダが広い場合がある
- 玄関前を通る人が少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1. 窓が多いため、風通しがよい
外気を取り入れられる窓が多ければ、それだけ風通しが良いとも言えます。
臭いがこもりにくく、カビが生えにくい環境になるため、生活がしやすいでしょう。
2-2. 採光面が多くて部屋が明るい
異なる角度からの採光は、総じて日の当たる時間が長いため、明るい部屋で過ごせます。
日の光を浴びると体内でビタミンDが生成されるので、日当たりのよさは健康面でもメリットが大きいといえるでしょう。
2-3. 騒音トラブルが起こりにくい
両サイドに居住者がいる中部屋と比較すると、角部屋は、隣接する部屋が少ない分、騒音トラブルも起きにくいのも特徴です。
隣人に迷惑をかけるリスクも、かけられるリスクも軽減できます。
2-4. 部屋・ベランダが広い場合がある
構造上、フロアの端に位置する角部屋は、中部屋よりも専有面積が広いなど間取りが異なるケースが少なくありません。
また、ルーフバルコニー(階下の居住スペースの屋根部分)となっているケースもあり、家庭菜園など趣味に活用することも可能です。
「ルーフバルコニーのある物件」を検索する購入希望者も多く見られます。
2-5. 玄関前を通る人が少ない
角部屋はフロアの端に位置するケースがほとんどですので、基本的に、他の住人や宅配業者、点検スタッフなどが玄関前を横切る可能性が低いです。
プライバシーが守られるという点でメリットは大きいでしょう。
3.マンションの角部屋を売るときのポイント
マンションの角部屋を売るときは、購入希望者の立場で考えてみると、伝えるべきメリットや魅力が思い浮かぶでしょう。
購入希望者が物件を内覧した際に、手に入れたいと思えるような配慮をしつつ、以下のポイントを意識することをおすすめします。
【マンションの角部屋を売るときのポイント】
- 内覧時は窓をあけて風通しの良さをアピールする
- 内覧は日当たりのよい時間帯を選ぶ
- 他の部屋よりも広いバルコニーを入念に掃除しておく
詳しく見ていきましょう。
3-1.内覧時は窓を開けて風通しの良さをアピールする
窓が多いことで得られる明るさ、風通しのよさをアピールしましょう。
春や秋には、エアコンなどがなくても快適に過ごせる環境は、光熱費削減にも繋がります。
何より湿気がこもりにくいため、カビが発生しづらいことは大きなアピールポイントです。
3-2.内覧は日当たりのよい時間帯を選ぶ
内覧を設定する時間帯は、なるべく日中の時間帯を選びましょう。
部屋の状態や日当たりの状態を確認できるからです。
冬季の夕方は日が暮れるのも早いため、あまりおすすめできません。
また、リビングが西向きの物件の場合、夏季の夕方だと西日で部屋が暑くなる可能性がありますので、そういった時間帯は避けたほうが得策です。
基本的には、午前中、または午後の明るい時間帯に設定することをおすすめします。
3-3.ベランダ・バルコニーを入念に掃除しておく
内覧は、室内に見に来ると思いがちですが、角部屋の場合はベランダ・バルコニーの掃除にも気を配りましょう。
物件にもよりますが、角部屋だからこその魅力は、バルコニーの広さも大きな要素です。
バルコニーが汚いと、「掃除が大変かも」という印象を与えかねませんので、可能な限り入念に掃除しておいてください。
売却を進めていきたい方は、さっそく査定を依頼してみましょう。
不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)を利用すると、全国から厳選された2,300以上の不動産会社の中から、最大6社にまとめて査定依頼ができます。
不動産会社選びが簡単になるので、ぜひご活用ください。
- 「マンションを売りたいけど、どうしたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
- 「不動産一括査定」なら複数社に査定依頼でき”最高価格(※)”が見つかります ※依頼する6社の中での最高価格
- 「NTTデータグループ運営」のHOME4Uなら、売却に強い不動産会社に出会えます
4.マンションの角部屋を高く売却するには?
ここからは、マンションの角部屋をさらに高く売る方法をお伝えします。
以下の点を意識して売却を検討しましょう。
【マンションの角部屋を高く売却する方法】
- 「仲介」で売却する
- 複数社に査定依頼を出して相場を把握する
- 売り出し価格は少しだけ高めに設定する
詳しく見ていきましょう。
4-1. 「仲介」で売却する
不動産会社にマンションの売却を依頼するときの契約方法は、「仲介」を選びましょう。
仲介のほか、「買取」でも依頼が可能ですが、買取での売却価格は仲介の7割程度となるため、高額売却を希望するならおすすめできません。
なお、仲介契約には、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。
「一般媒介契約」は複数の不動産会社と契約できるものです。
不動産会社間で競争原理が働くため、早期売却が目指せます。
高く売りたい場合は、「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」のいずれかを選ぶといいでしょう。
4-2.複数社に査定依頼を出して相場を把握する
マンションをより高く売るためには、複数の不動産会社に査定を依頼することが大切です。
不動産会社によって査定で重視するポイントが異なるため、査定結果にも差が生じます。
ときには数百万以上もの差が出るので、複数社の査定価格を比較した上で不動産会社を選ぶのが得策です。
複数社に査定を依頼する際に便利なのが、NTTデータグループが運営する一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」です。
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4-3.売り出し価格は少しだけ高めに設定する
売り出し時には、値下げ交渉されることを前提に価格を少しだけ高めに設定することをおすすめします。
物件を気に入った購入希望者が設定額で購入申し込みに至れば何よりですが、基本的には購入条件として値下げ交渉のステップを踏むことになるでしょう。
また、仮に売れ残ってしまった場合には、売却価格を下げて販売活動を再開するなどのリスクに備える必要があります。
- 「マンションを売りたいけど、どうしたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
- 「不動産一括査定」なら複数社に査定依頼でき”最高価格(※)”が見つかります ※依頼する6社の中での最高価格
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この記事のポイントまとめ
マンションの角部屋は、中部屋と比較すると、高く売れる傾向にあります。
- 角部屋と中部屋に価格差はある
- 角部屋でも階数によって異なる
- 角部屋でも北向きは少し安くなる
詳しくは「1.マンションの角部屋は高く売れる?価格差を解説!」をご覧ください。
マンションの角部屋は以下のようなメリットがあるため、人気が高いと言えるでしょう。
- 窓が多いため、風通しがよい
- 採光面が多くて部屋が明るい
- 騒音トラブルが起こりにくい
- 部屋・ベランダが広い場合がある
- 玄関前を通る人が少ない
詳しくは「2.角部屋は実際に人気がある」をご覧ください。
マンションの角部屋を売るときのポイントは以下の通りです。
- 内覧時は窓をあけて風通しの良さをアピールする
- 内覧は日当たりのよい時間帯を選ぶ
- 他の部屋よりも広いバルコニーを入念に掃除しておく
詳しくは「3.マンションの角部屋を売るときのポイント」をご覧ください。
マンションの角部屋は高く売却できる傾向がありますが、以下のポイントをおさえるとさらに高く売却できます。
- 「仲介」で売却する
- 複数社に査定依頼を出して相場を把握する
- 売り出し価格は少しだけ高めに設定する
詳しくは「4.マンションの角部屋を高く売却するには」をご覧ください。