空き家の買取相場は仲介の7~8割!失敗しない業者選びと買取の流れ

空き家買取とは、専門業者などが直接空き家を買い取ってくれる、以下のような売却方法のことです。

買取と仲介の違い
一般的な仲介とは異なり買主を探す行為がないため、短期間で売却できる上にコストをおさえた空き家売却を実現できます。

一方で、仲介と比べて相場の7~8割程度の価格で取引される場合もあるので注意が必要です。

この記事で解説する、失敗しない空き家買取専門業者の選び方や買取のメリット・デメリットを参考に、安心して家を売ることを任せられる買取業者を見極めましょう。

この記事を読むとわかること

  • 失敗しない空き家買取専門業者の選び方
  • 空き家買取のメリット・デメリット
  • 空き家買取の基本的な流れ
「不動産を売りたい」と悩んでいる方へ
  • 「不動産を売りたいけど、どうしたらいいか分からない方」は、まず不動産会社に相談を
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1.空き家買取は専門業者に依頼!失敗しない選び方

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「なかなか空き家の買い手が見つからない」「早く売却したい」などのお悩みには、買取専門業者への依頼がおすすめです。

ただし、買取業者はそれぞれ条件が異なることがあるので信頼できる業者をしっかり見極めることが大切です。失敗しない専門業者の選び方は、以下のとおりです。

  • 空き家買取の実績がある買取業者か?
  • 該当エリアでの買取実績があるか?
  • 複数の業者の中で買取価格が最高値か?
  • 引き渡し日や不用品引取りなどの希望に対応してくれるか?

スムーズに空き家を売却するためにも、4つのポイントを踏まえた上で、条件の合う買取業者を見つけましょう。

1-1.空き家買取の実績がある買取業者か?

空き家買取の依頼先を探す際は、必ず実績がある買取業者を選びましょう。

空き家の買取業者は、買い取った空き家を売却できる状態にリフォームを施してから、再度売り出して収益を得ています。

実績豊富な買取業者であるほど、リフォーム費用を抑えたり買取後の転売ノウハウも豊富なので、買い取ってもらえる物件の条件も幅広く、高値の買取が期待できます。

一方で、空き家買取の実績が少ない業者だと安く買い取られたり、買取自体を断られたりする場合も少なくありません。

1-2.該当エリアでの買取実績があるか?

空き家のあるエリアに精通していない買取業者に依頼してしまうと、買取後の赤字リスクを避けるために、安い価格で提示してくることがあります。

空き家がある該当エリアで実績がある業者であれば、相場も正確に判断できるので、適正価格もしくは少し高値でも買い取ってくれる可能性があります。

少しでも損をするような売却を避けるためにも、空き家があるエリアでの買取実績を確認してください。

1-3.複数の業者の中で買取価格が最高値か?

買取の査定基準は買取業者によって異なるため、一社だけの査定では「相場より高いのか安いのか」などが判断できません。また、査定額にも差が出るので、依頼した会社の査定額が相場に見合った価格でない場合もあります。

少しでも高く売るためには、不動産一括査定の「不動産売却 HOME4U」などを活用して、3〜4社程度に査定を依頼し、最も高い金額を提示された買取業者に依頼しましょう。

なお、ご依頼の際は、備考欄に「買取希望」とご記載ください。

1-4.引き渡し日や不用品引取りなどの希望に対応してくれるか?

買取の場合、査定から契約完了まで最短1週間ほどとスピーディーなので、荷物の整理が必要な場合は事前に引き渡し日の調整が可能か聞いておきましょう。

また、不用品を処分しなくてもそのまま引取ってくれる業者もあるので、対応が可能かも確認しましょう。

信頼できる空き家の買取業者を探すなら、NTTデータグループが運営する一括査定サービス「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー) 」が便利です。

最短1分の基本情報を入力するだけで、一度に複数社の査定を受けられるため、比較検討が簡単です(依頼の際は、備考欄に「買取希望」とご記載ください)。

あなたの不動産いくらで売れる?

不動産売却 HOME4U」は、20年以上のサービス運用実績と累計55万件以上の査定依頼の実績があります。 全国の優良な不動産会社2,300社の中から、最大6社を選んでまとめて査定依頼ができます。

信頼できる優良な不動産会社を探すなら、「不動産売却 HOME4U」をぜひご活用ください。

2.空き家買取のメリット│「短期間でコストをおさえた売却」

空き家買取のメリット「短期間でコストをおさえた売却」

空き家買取のメリットは、「短期間での売却」と「コストをおさえた売却」が実現することです。

買取には以下のような5つのメリットがあります。

  • 最短1週間程度の短期間で売却が可能
  • 解体(費用)が不要なケースが多い
  • 仲介手数料不要で費用を抑えられる
  • 契約不適合責任が免責になるケースが多い
  • 仲介で扱えない物件でも売却できる

2-1.最短1週間程度の短期間で売却が可能

空き家の買取は、最短1週間程度の短期間で売却が可能です。

一般的な「仲介」での売却であれば、売却準備や買主との条件交渉なども含めると、3〜6ヶ月程度は時間がかかります。一方で業者が直接買い取ってくれる「買取」であれば、双方が合意すればすぐに売却手続き、引渡しへと進められます。

そのため、買取は「とにかく早く売却したい」という方におすすめの方法です。

2-2.解体(費用)が不要なケースが多い

空き家買取では、買取業者が購入後に解体するケースが多いので、基本は売主側で解体費を用意する必要はありません。

ご自身で解体業者に依頼すると、家の大きさによっては数百万円程度の費用がかかる場合もあるため、急ぎで売却したいなど特別な事情がないのであれば、建物を残したまま売りに出すことをおすすめします。

ただし、物件の劣化状況や業者によっては、売主負担で解体しなければならないケースもあるので注意が必要です。

2-3.仲介手数料不要で費用を抑えられる

買取業者に依頼する際は、仲介手数料が不要です。

仲介業者を利用して空き家を売却すると、買い手を探すための販促費や広告費、各種サービス料などを含めた仲介手数料が発生します。しかし、買取の場合は業者が直接買い取るので、仲介手数料は発生しません。

少しでも諸費用をおさえたい方にとっては、仲介より買取の方が魅力的と言えます。

2-4.契約不適合責任が免責になるケースが多い

契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)とは、売買契約時に告知していなかった不具合が後から発覚した場合、売主が補修費用や損害賠償などの責任を負わなければいけない責任のことです。

もしも売却した後に、契約書に記載していない雨漏りやシロアリ被害などが見つかれば、売主は契約不適合責任に問われて費用な どを負担しなければいけない可能性があります。

しかし、買取の場合は契約不適合責任を免責にするのが基本ですので、売主は売却後に欠陥が発覚した場合でも、修繕費用の負担やトラブルに発展するリスクを避けられます。

買取業者に依頼する際は、契約不適合責任免責の条項があるか念のため確認しておきましょう。

2-5.仲介で扱えない物件でも売却できる

買取業者は、購入後に解体して更地で売り出す、もしくはリフォームしてから再販することを前提としているので、条件の悪い物件でも買い取ってくれるケースがあります。

仲介で扱えなくても買い取ってもらえる空き家としては、以下のようなものがあります。

  • 建物の劣化がひどい
  • 築年数が古く、仲介で売り出しても買い手がつかない
  • 建物の価値はないが、立地がよくエリアの人気も高い

「できれば仲介で売りたい」と考えていても、不動産会社から断られてしまったり、ほとんど価格がつかなかったりするような査定結果なのであれば、買取を検討してみましょう。

3.空き家買取のデメリット│相場が「仲介の7~8割程」

空き家買取のデメリット│相場が「仲介の7~8割程」

空き家買取のデメリットは、売却相場が「仲介の7~8割程になる」こと です。

空き家買取は業者が空き家を購入した後にリフォームなどを施して収益を得ているため、その分の費用を差し引く形となり相場よりも安い価格で取引されます。

「仲介の7~8割程度」はあくまで相場ですので、劣化があまりにも激しく大規模な修繕や解体が必要になると、相場の5割程度で買取されることもあります。

そのため、「高く売りたい」という方には不向きな方法と言えます。

4.空き家を放置すると管理費用や税金負担が増えるリスクも

空き家を放置すると管理費用や税金負担が増えるリスクも

空き家は放置し続けると、以下3つの管理費用や税金負担が増えるリスクがあります。

  • 草木の剪定や除草の管理費用
  • 不法侵入や災害、放火に備えた保険の加入費用
  • 固定資産税が増える可能性

空き家に庭がある場合、放置すると、雑草や樹木が生い茂り、害虫やネコなどの住処となって近隣住民の迷惑になることが少なくありません。空き家が遠方の場合は管理のために交通費も必要となるでしょう。

また、空き家が放火されたり、台風などの被害で近隣の家や車に損害を与えたりするリスクもあるため、維持管理のために火災保険の加入も検討する必要があるでしょう。

さらに、空き家を放置し続けると「特定空き家」に認定され固定資産税の支払いが増える可能性があります。「特定空き家」とは、倒壊するリスクがあったり、衛生上に問題があったりする住宅が対象で、認定されると固定資産税の特例措置から除外され、通常の6倍程度まで税が引き上がるのです。

放置し続けると費用は膨れ上がる一方ですので、今後も利用しないのであれば早めに買取業者へ依頼しましょう。

5.空き家買取の基本的な流れ

空き家買取の基本的な流れ

空き家買取の基本的な流れは、以下のとおりです。仲介の流れと比較してみましょう。

買取と仲介の流れの違い

買取・仲介ともに価格査定まで流れは同じですが、買取の場合は査定結果を元に買取業者が決まれば、すぐ売買契約の手続きに移行します。

対して仲介の場合は売却活動や買い手の内覧などがあるため、買取の場合は最短1週間〜1ヶ月程度、仲介の場合は3ヶ月〜6ヶ月程度と期間の差が生じます。

買取と仲介どちらもスムーズに手続きを進めるためには、自分で価格調査を行い、費用や節税となる特別控除などについても調べておくとよいでしょう。

まとめ

空き家買取を失敗しないための買取業者の選び方や、買取のメリット・デメリットなどを解説しました。

空き家の買取業者を探す際は、空き家買取の実績やエリアでの買取経験があるか、引き渡し日の調整や不用品引取りなどの希望にも対応してくれるかを確認することがポイントです。

また買取は、短期間で売却できる上にコストをおさえて売却できるメリットがあります。
一方で、仲介に比べて7~8割程で取引されるデメリットもあるため、3〜4社程度から比較して最も高値で買取してくれる業者を選ぶのがおすすめです。

空き家買取業者を探すなら、「不動産売却 HOME4U 」で複数社に査定を依頼し、信頼できる会社を見つけましょう。ご依頼の際は、備考欄に「買取希望」とご記載ください。