あまり住宅に費用をかけ過ぎないという考え方から、1,000万円以下(または1,000万円台)のローコスト住宅に注目が集まっています。
本記事では、以下の内容について解説します。
- 1,000万円台・1,000万円以下建てる家の間取り事例と特徴
- 家を建てるために必要な費用内訳
- ローコスト住宅を建てる際の注意点
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実際にかかる費用を調べたり、見積もりをしたい方は「予算をシミュレーションしよう」の記事もご覧ください。
Contents
1. 1,000万円以下・1,000万円台の家の間取り事例
1,000万円以下また1,000万台の住宅の代表的な間取りを価格別に3つ紹介します。
1-1. 1,000万円以下の家の間取り事例
引用元:アイフルホーム「平屋+ロフトの1.5階建てプランの間取り。おしゃれでモダンな外観と広い小屋裏収納が魅力の家|i-Prime7」
坪数 | 21坪程度 |
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間取り | 1LDK+ロフト |
想定人数 | 2人程度 |
1,000万円以下の家であれば、下記のような間取りが実現できます。
- LDKの他に、寝室とロフトを設置できる
- キッチン近くにパントリーを設置できる
1,000万円以下で建てた1.5階のロフト付き平屋です。
廊下部分を極力減らすことで費用を抑えています。
一人暮らし・ご夫婦やパートナー同士の二人暮らしには十分な広さの住宅です。ロフト部分は広く設けているので、収納や趣味のスペースとしても活用できます。
1-2. 1,000万円~1,500万円程度の家の間取り事例
引用元:アイフルホーム「コンパクトな平屋の家。2LDKの小さな家でも広々とした空間のあるプランの間取り|i-Prime7」
坪数 | 21坪程度 |
---|---|
間取り | 2LDK |
想定人数 | 3人程度 |
1,000万円~1,500万円程度の家であれば、下記のような間取りが実現できます。
- LDKの他、寝室と洋室を設置できる
- 寝室横にウォークインクローゼットを設置できる
- 玄関に収納スペースを設置できる
2LDKの平屋住宅です。
収納スペースがあるので、予備の食材・日用品などを保管しておく際にも便利です。
リビングと庭をつなげることで、開放的な空間を演出することができます。
1-3. 1,500万円~1,000万円台後半の家の間取り事例
4LDK+書斎の2階建て住宅の間取りです。書斎スペースは、収納部屋や子どもたちの学習スペースとして使うこともできるため、実質的には5LDKのような使い方ができるでしょう。
また、リビングに吹き抜けがあることも、この住宅の特徴です。陽の光がたっぷりと入り、開放的で明るい室内を実現できます。洗面所やトイレ、キッチンといった水回りを1箇所に集めることで、コストを抑えています。
坪数 | 30坪程度 |
---|---|
間取り | 4LDK+書斎 |
想定人数 | 4人程度 |
1,500万円~1,900万円程度の家であれば、下記のような間取りが実現できます。
- 吹き抜けリビングを実現できる
- 階段下の収納スペースを活用できる
- 書斎のある暮らしを実現できる
4LDK+書斎の2階建て住宅の間取りです。
書斎スペースは、収納部屋や子どもたちの学習スペースとして使うこともできるため、実質的には5LDKのような使い方ができるでしょう。
また、リビングに吹き抜けがあることも、この住宅の特徴です。陽の光がたっぷりと入り、開放的で明るい室内を実現できます。
洗面所やトイレ、キッチンといった水回りを1箇所に集めることで、コストを抑えています。
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2. 1,000万円以下・1,000万円台で建てるローコスト住宅って?
新築の戸建て住宅の平均相場価格は3,534万円のため、1,000万円以下(または1,000万円台)で建てるローコスト住宅は、かなりコストが抑えられているのがわかります。
ローコスト住宅はどのようなものになるか、詳しく解説していきます。
参照:住宅金融支援機構「 2020年度 フラット35利用者調査」
2-1. 1,000万円以下・1,000万円台で建てる注文住宅の特徴
1,000万円以下・1,000万円台で建てる住宅の特徴には、以下の3つがあります。
- 外観のデザインはシンプルになる
- 設備のグレードは抑える
- 壁を少なくするためにシンプルな間取りとなる
2-1-1.外観のデザインはシンプルになる
凹凸の多い外観はそのぶんコストがかかります。外壁の面積が多くなればなるほど、木材や外壁材など多くの材料が必要となるためです。
コストを抑える際には、まず外観をシンプルにすることが大切です。
2-1-2.設備のグレードは抑える
設備のグレードを上げるほど、当然費用は高額になります。設備を最低限に留めることで、1,000万円台でも住宅を建てることができます。
2-1-3.壁を少なくするためにシンプルな間取りとなる
壁を多く作り、部屋数を増やすことも費用を上げてしまう理由です。壁を減らすことで、費用を抑えつつ開放的な空間を作ることができます。
2-2. 1,000万円以下は基本的には「規格住宅」になる
1,000万円以下の住宅は「超ローコスト住宅」などと言われており、完全な注文住宅で建てることは難しくなります。そのため、基本的に「規格住宅」となるケースが多いようです。
規格住宅とは、内装や間取り、設備、外観デザインなどハウスメーカーが事前に用意した規格に沿って、住宅を建てる方法です。
すでに出来ている建売住宅とは異なりますが、基本的に規格を変更したり、アレンジをしたりといったことはできません。
ご自身の理想とする間取りなどとハウスメーカーが用意している規格がマッチしていれば、安価な規格住宅を建てることも選択肢の一つとして考えるよいでしょう。
「物足りない」と感じるようであれば、以下の予算別・注文住宅特徴を参考に少し予算を上げることを検討しましょう。
本体価格 | 特徴 |
---|---|
1,000万円以下~1,000万円台 |
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2,000万円台 |
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3,000万円台 |
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4,000万円台 |
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5,000万円台・以上 |
|
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3. そもそも注文住宅を建てるのに必要な費用の内訳は?
1,000万円以下または、1,000万円台というのは、基本的な建築費としての予算です。
しかし、注文住宅を建てる際は、
- 土地代
- 建築費・外構工事費
- 諸経費
- ローンの利息
といった費用が発生します。本章では建築費も含めて、注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳を解説します。
3-1. 土地代
注文住宅を建てる際、まず必要となるのが土地の購入費用です。土地を所有していない場合は必ずかかる費用です。
土地の価格は、面積や立地によって大きく変わります。立地は以下のように複数の条件から判断されます。
- 単純に駅からの距離やエリア
- 周辺に学校・幼稚園などがあるか
- 過去に災害の少ない地域か、災害リスクが少ないか
- 家周辺の道路の幅などによって建築制限があるか など
また土地の地盤が弱い場合には、地盤改良工事なども必要となり、その場合にもまた追加費用が発生します。
3-2. 建築費・外構工事費
次に考える費用は「建築費」や「外構工事費」です。建築費を抑えることで、1,000万円以下の住宅を建てることもできます。
「外構工事費」は、玄関までのアプローチや庭、駐車場、門扉などを施工する費用が含まれます。
外構も、住宅の雰囲気に多く影響する要素であるため、こだわりたい方はしっかりと費用を用意しておきたいところです。なお、ローコストで家を建てる場合、外構工事費はなるべく抑えるのが一般的です。
3-3. 諸経費
注文住宅を建てるためには、数多くの手続きが必要となり、その手数料なども発生します。
「諸経費」として考えられるものの一例としては、以下のとおりです。
- 各種保険料
- 各種税金
- 建築確認の申請にかかる費用
- 電気や水道などの引き込み工事
- 登記にかかる費用
- 引っ越し費用
- 備品(照明やカーテンなど)の購入費
ひとつひとつは大きな金額ではありませんが、これら全てが合わさるとやはり相応の金額になります。きちんと予算に含めておき、想定外の出費がかさまないように注意してください。
3-4. ローンの利息
ローンには金額に応じた「金利」によって「利息」が発生します。金利を考慮せずに予算を組んでしまうと、後々の生活が苦しくなってしまう可能性もあります。
金利は借入額や金融機関によって異なるため、一概にいくらほどとは言えませんが、シミュレーションができるサイトなども多くあります。トータルでいくらくらい返済しなければならないのか把握し、無理のない返済プランを考えておきましょう。
4. 注文住宅で費用が上がってしまう要因3つ
ローコスト住宅には以下のような特徴があります。
- 外観デザインがシンプルになる
- 設備のグレードをあげることは難しい
これは、外観のデザインや設備のグレードが、注文住宅の価格に大きく影響するためです。
それ以外にも注文住宅の費用を上げてしまう要因は他にもあります。費用を抑えたい場合に気を付ける要因を3つ紹介します。
- 外観や間取りを含めた設計に夢を詰めすぎる
- 設備や素材にこだわりすぎる
- デザインを凝りすぎる
4-1. 外観や間取りを含めた設計に夢を詰めすぎる
最も価格に影響を与えるのは、間取りを含んだ「住宅全体の設計」をする段階です。
夢が膨らみすぎて、こだわりの間取りを実現しようとしたり、部屋数を増やしたり、個性的な外観にしようとしたりすると、費用は大きく膨らみます。
個性的な形状で外壁や屋根面積が増えると、素材によって費用が大きく変わります。また、部屋数や廊下部分が増えれば、ドアや壁が多く必要になり、建築費用が多く発生します。
費用を抑えるポイント
キューブ住宅などのシンプルな箱型にしたうえで、部屋数を抑えた開放的な間取りにするのがおすすめです。
4-2. 設備や素材にこだわりすぎる
キッチンやトイレ、浴室などの水回りの設備も、全体の価格に大きく影響します。また内外装の素材によっても費用が増減します。
費用を抑えるポイント
設備は最低限必要なものに絞り、内装に使用する素材をできる限り統一すると、メーカー側が大量発注できるようになるため費用を抑えられます。
また、リビングだけなど一部分の素材にのみにこだわりを反映させ、他の部分は費用削減に努めることでもローコスト住宅を建てることができます。
4-3. デザインを凝りすぎる
住宅全体のデザインも、費用に影響を与えます。
家具などをオーダーメイドにすると、費用がかさみます。オーダーメイドの家具は、スペースを有効活用できるうえに、デザイン性も優れていますが、材料費がかかるだけでなく、追加の組み立て工事も必要になります。
費用を抑えるポイント
外観・内装のデザインをシンプルにすることで費用を抑えられます。
メーカーによって費用を抑えるポイントが異なるため、どういったデザインならば費用が抑えられるか、担当者と相談をしながら決めていくのもよいでしょう。
予算がある程度決まっている場合、予算や完成のイメージを伝えることで、自分の理想にあった家づくりを実現することができます。将来的な家族構成をあわせて相談することで、より長期的に住みやすい家に仕上げることができます。
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5. ローコスト住宅を建てる際の注意点
本章では、このような事態に陥らないため、ローコスト住宅を建てる際の「注意点」を解説します。費用をかけるところとそうでないところに、メリハリをつけて、注文住宅を建てましょう。
5-1. 安全性に関わる予算は削らない
安全性に関わる予算を削ることはおすすめできません。住宅とは、長期間を過ごす場所であり、生活を支える基盤となります。安心して過ごせない住宅では、快適な生活はできません。
耐震性はもちろん、断熱性・気密性にも考慮してください。断熱性能や換気性能をおろそかにしてしまうと、かえって光熱費がかさむリスクがあります。
費用を抑えたいからといって、なんでも節約してしまうことは避けましょう。
5-2. 優先順位を明確にする
「理想」と「コスト」のバランスを考えることが重要です。
妥協できない点に優先順位をつけ、こだわるところとそうでないところを分けて考えるようにしてください。またこだわりのポイントを決めておくことで、ハウスメーカーも選びやすくなります。
マイホームへのこだわりと費用バランスをしっかりと確認しながら、ハウスメーカー選びを進めたい方は、「HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービス」がおすすめです。
間取り・資金計画プランを見ながらハウスメーカーを比較することで、予算オーバーを防ぎつつ、こだわりポイントを実現するハウスメーカーを探すことができます。
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まとめ
1,000万円以下もしくは、1,000万円台で建てる注文住宅について解説しました。いわゆるローコスト住宅と呼ばれる注文住宅を建てるにはまず以下の方法を試してみてください。
- 内外観のデザインをシンプルなものにする
- 部屋数を減らす
- 設備のグレードを見直す
上記のポイントを検討したうえで、こだわりのポイントのみに費用を割くと、コストを抑えながらも理想に近い住宅に仕上がるでしょう。
この記事のポイント
1,000万円以下の家の間取りは、一人暮らし・二人暮らし向けのコンパクトなど間取りが多くなります。
また、1,000万円台の家の場合は、ファミリー向けの間取りも可能となります。
全体として、平屋から二階建てまでの間取りとなるケースが多くなります。
具体的な間取りイメージは「1. 1,000万円以下・1,000万円台の家の間取り事例」でチェックしてみてください。
- 外観のデザインはシンプルになる
- 設備のグレードは抑える
- 壁を少なくするためにシンプルな間取りとなる
1,000万円以下の場合は、基本的に規格住宅となり、1,000万円台であれば、注文住宅の新築が可能です。詳細は「2. 1,000万円以下・1,000万円台で建てるローコスト住宅って?」をご覧ください。
- 安全性にかかわる予算は削らない
- 優先順位を明確にする
注意点の詳細は「5. ローコスト住宅を建てる際の注意点」にて解説しています。
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