築10年の一戸建ての売却相場はいくら?高く売るコツと注意点を解説!

築10年の一戸建ての売却相場はいくら?高く売るコツと注意点を解説!

築10年の一戸建ての売却相場が気になっていませんか?

築10年の一戸建ての売却相場は、新築時の50%ほどになるのが一般的です。

ただし、立地や建物の状態がよければ、相場よりも高く売却できます。

そこでこの記事では、築10年の一戸建ての売却相場と高く売るためのポイントをご紹介 します。

読んでいただければ、ベストなタイミングで売却を判断できるようになるでしょう。

この記事を読むとわかること
  • 築10年の一戸建ての売却相場
  • 築10年の一戸建てを高く売るコツ
  • 築10年の一戸建て売却の流れ
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1.築10年の一戸建ての売却相場は新築時の50%ほどに!

築10年の一戸建ての売却相場は新築時の50%ほどに!

築10年の一戸建ての「建物」の売却相場は、新築時から50%ほど下がる と言われています。

この章では、一戸建ての経年による売却相場の変化をお伝えし、そのうえで築10年の一戸建てに需要があるかどうかを明らかにします。

1-1.建物の価値は下がるも土地の価値は建物とは別!相場が上がることも

一戸建ての売却では、「建物の価格」と「土地の価格」を分けて考えます。
土地は経年による価格の変化がありません。しかし、建物は築年数の経過につれて価格が低下します。

国土交通省が発表した中古住宅の資産価値に関するデータによると、一戸建ての建物の価値は築年数の経過とともに下がる とされています。

中古戸建て住宅の価値査定の例

国土交通省「PDF中古住宅流通、リフォーム市場の現状」をもとに、お家のいろはが独自に作成

そのため、一戸建てを高く売却するためには、なるべく築浅の状態で売却することが重要です。

建物の価値は築10年でもかなり下がってしまいますが、土地の価格は災害などよほどの大きな事情がない限りは下がることはほぼありません。

学校やショッピングモール建設、都市開発によるインフラの整備など、周辺環境の改善があった場合は、むしろ価格が上昇することも考えられます。

1-2.築10年の一戸建て、実は需要がある!

「築10年の一戸建て住宅に需要はあるの?」と疑問に思われるかもしれませんが、実は需要は多いのです。

1年間に中古一戸建てがどれくらい売れたかを示す統計データによると、築6年から築10年までの一戸建ての成約比率がもっとも高い と確認できます。

築10年の一戸建ての売却相場は新築時の50%ほどに!

PDF築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2023年)|東日本不動産流通機構. 2024-2-28」をもとにお家のいろはが独自作成

以下は、国土交通省の「既存住宅流通市場の活性化」(令和2年発表)内のデータです。

既存住宅流通市場の活性化1

出典:PDF既存住宅流通市場の活性化|国土交通省. 2020-3(参照2024-6-5)

マンションと一戸建て、双方を合算したデータではありますが、今後の持ち家の住み替えを希望する方たちの中では、新築住宅の購入希望者は減り、中古住宅の購入希望者の割合は増加傾向にある ことがわかります。

出典:PDF既存住宅流通市場の活性化|国土交通省. 2020-3(参照2024-6-5)

上記の2つは同じく国土交通省「既存住宅流通市場の活性化」内のデータですが、住宅の所有について全体の6.4%が既存戸建てです。

つまり中古一戸建ての購入希望者が、中古マンションの購入希望者よりも多いことがわかります。

また、後者のグラフからは中古の一戸建てを希望する世代は特に20代と40代が多いことがわかりました。
20代は若くまだ収入が少ないこと、40代は今後ローンを払い続ける年数と定年までの年数を考え、中古の一戸建てを希望する人が多いと思われます。

築10年の一戸建ては、建物の状態や立地の良さによっては高く売れる可能性があります。
ただ、どのような物件が高く売れるかは、不動産会社の査定を受けてみないとわかりません。

そのため、一戸建てを売却するなら、まずは不動産会社に査定の依頼をしましょう。

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2.築10年の一戸建てを高く売るコツ

築10年の一戸建てを高く売るコツ

では、実際に築10年の一戸建てを高く売却するにはどうしたらよいのでしょうか?

ポイントは以下の4つです。

  • できるだけ早く売りに出す
  • 複数の不動産会社に査定依頼をする
  • 一戸建て売却が得意な不動産会社に依頼する
  • 時間に余裕を持って売り出す

詳しく見ていきましょう。

2-1.できるだけ早く売りに出す

前述のように、建物の資産価値はどんどん下落します。
築20年を超えると資産価値はほぼゼロと言ってもよいでしょう。

一戸建ての価格は、5年ほどで数百万円も下がります。

東日本不動産流通機構の「PDF首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2024年01~03月】」では、以下の価格差が確認できました。

  • 築10年~築15年の一戸建て:4,911万円
  • 築15年から20年の一戸建て:4,304万円

たった5年で資産価値が607万円も下がっています。
そのため、一戸建てを売ると決めたらなるべく早く売却することが重要 です。

2-2.複数の不動産会社に査定依頼をする

中古住宅の査定価格は、担当する不動産会社によってもかなり差が出てきます。
売却を決めたら、なるべく複数の会社に査定を依頼しましょう。

また、不動産売却は非常に大きな金額が動くものであり、不動産会社とも長期間にわたる付き合いになります。そのため、担当者との相性や、信頼できる会社かどうかという点も重要です。
そういった意味でも、複数の会社とコンタクトを取り、しっかり比較検討するのがよいでしょう。

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2-3.一戸建て売却が得意な不動産会社に依頼する

中古一戸建てを売却する際に重要なのは、売りたい物件に適した不動産会社を見つけることです。

不動産会社によって「得意分野」は異なります。
特に中古住宅の売却の場合、買い手に魅力をどう伝えるか、ポイントをどこにするかなどの工夫や知見が新築物件以上に必要です。それらは不動産会社の持つ経験やスキルに大きく作用されます。

中古一戸建ての売却が不得手な不動産会社に任せてしまった場合、相場よりも低く売却されてしまうことがあるかもしれません。

そういった事態を防ぐためにも、不動産会社のホームページなどで売却実績を確認するなど、任せる会社を慎重に見極める必要があります。

2-4.時間に余裕を持って売り出す

中古一戸建ての売買の場合、買う側も時間をかけて検討しているものです。
そのため、売る側に「◯ヶ月以内に売却を決めなければいけない」などの事情があった場合、買う側から「早く決めるかわりに値下げしてほしい」と条件を付けられることもあるでしょう。

期限があるからといって安易に条件をのむと、相場より安価で売って大きく損をするおそれがあります。

交渉をなるべく有利にするためにも、時間に余裕があるときに売却を進めていくことをおすすめします。

3.築10年の一戸建てを売る際の注意点

築10年の一戸建てを売る際の注意点

実際に築10年の一戸建てを売却する場合は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?

築10年の一戸建てを売る際の注意点
  • 住宅ローンの残債を確認する
  • リフォームせずに売る
  • 内覧対策に最低限の清掃をする
  • 特例控除を確認する
  • 火災保険の解約を忘れずにする

3-1.住宅ローンの残債を確認する

売却前に、「住宅ローンの残債がいくらあるのか」を確認しておきましょう。

多額の住宅ローンが残っていて売却金でも返済しきれない場合には、貯金などの自己資金を使って完済しなければなりません。
査定額と自己資金などのバランスを考え、判断することが大切です。

3-2.リフォームせずに売る

なるべく高く購入してもらうために、壁紙や設備のリフォームを考える方もいるかもしれません。
しかし、リフォームしたからといって必ずしも買い手が見つかるとは限りません。

リフォーム費用を上乗せする分、売り出し価格が上がってしまい、買い手が敬遠する可能性もあります。

まずは、リフォームはせずに、売り出してみましょう。

3-3.内覧対策に最低限の清掃をする

リフォームの必要性はありませんが、買い手に内覧してもらうときは、なるべくきれいな状態で見てもらったほうが印象は良くなるもの。特に水回りは、購入者が気にするポイントの1つです。

水回り設備がきれいで今後のリフォームが不要と判断できれば、買い手にとっては大きなメリットに。その分、良い条件での売却が期待できます。

高価格での売却を叶えるためにも、日頃からきれいに清掃をしておくことが大切です。

3-4.特例控除を確認する

住宅の売却の際には、さまざまな税制の控除が利用できます。
たとえばマイホームを売ったときは、所有期間の長短に関係なく譲渡所得から最高3,000万円まで控除ができる特例があります(3,000万円特別控除)。

また、10年以上物件を所有していた場合は売却価格が6,000万円以下の場合は軽減税率の適用を受けることができます(10年超所有軽減税率の特例)。

そのほか、買い替えの場合は「特定の居住用財産の買換え特例」「居住用財産の買い替えの場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例」が適用される場合もあるので、これらの制度と条件を確認しておきましょう。

3-5.火災保険の解約を忘れずにする

住宅を売却する場合は、住宅にかけている火災保険を解約する必要があります。忘れることが多いので、売却が決定した際には忘れずに保険会社に連絡をしましょう。

途中解約の場合は、未経過分の保険料が返ってくることもあります。

4.築10年の一戸建て売却の流れ

築10年の一戸建て売却の流れ

実際に築10年の一戸建てを売却する場合の、実際の流れを見ていきましょう。

  1. 相場を知る
  2. 不動産会社に査定を依頼
  3. 販売活動
  4. 売買契約・確定申告

4-1.相場を知る

まずは不動産情報サイトなどで、近隣の同じような条件の物件がどのくらいの価格なのか、相場を自分で調べておきましょう。

不動産流通機構が運営するサービス「レインズ・マーケット・インフォメーション」や、国土交通省「不動産情報ライブラリ」などで不動産価格の相場を調べることができます。

レインズ・マーケット・インフォメーション(不動産流通機構)
http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do

不動産情報ライブラリ(国土交通省サイト内)
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/

4-2.不動産会社に査定を依頼

つづいて、不動産会社に査定を依頼しましょう。

なるべく時間をかけず複数の不動産会社の中から優良な一社を選びたい。そんな時に便利なのが、複数の不動産会社に一括査定を依頼できるサービスです。

このサービスを利用すれば、時間をかけることなく各社のおおよその査定金額を知ることができます。

4-3.販売活動

売却を依頼したい不動産会社が決まったら、媒介契約を締結します。

この媒介契約には複数の会社と契約する「一般媒介契約」と、一社と契約する「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」があります。
一般媒介契約は多くの会社に任せるため、買い手が見つかる確率が高くなるものの、あまり力を入れてくれない可能性もあります。

一方で、「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の場合は契約期間が3ヶ月と決められているため、集中して買い手を探してくれる可能性が高いという違いがあります。

自身の状況や売却までの時間を考えて選ぶとよいでしょう。

役割としては、インターネットやチラシへの情報掲載は不動産会社が行い、売主は内覧準備や内覧時の対応を行います。

4-4.売買契約・確定申告

双方が納得する価格で買い手が決まったら、売買契約を締結します。

売買契約で売主が関係するポイントは以下の4つです。

  1. 売買契約書の内容の確認
  2. 売買契約書への署名・押印
  3. 買主からの手付金の受け取り
  4. 不動産会社へ仲介手数料の50%を支払う

4については、買い手から手付金として売買代金の5〜10%を受け取ったあと、不動産会社へ仲介手数料の50%を支払う必要があります。
一般的に現金払いが多いため、準備を忘れないようにしましょう。

また、不動産売買をした場合は確定申告をする必要があります。
所有不動産を売却して譲渡所得(利益)が発生した場合はもちろん、取得額よりも売却額が小さくなり損失が出た場合にも忘れずに確定申告をしましょう。

思い立ったら、まずは一括査定を!

「不動産売却を考えているけれど、不動産会社探しが面倒で……」
「忙しいからなかなか1社ずつ話を聞く時間が取れない」

そんな人におすすめしたいのが、オンラインで行える不動産売却一括査定サービス。
今住んでいる住宅の相場を知ると同時に、売却のサポートをしてくれる優良な不動産会社も見つけられます。

一戸建てを売却すると決めたら、まずは気軽にアクセスしてみましょう!

5.まとめ

築10年の一戸建てを売却する場合、思った以上に需要はあること、決断するなら早い方が良いことがおわかりいただけたのではないでしょうか。

だからといって、売却を急ぐ必要はありません。ライフステージや環境を併せて考えながら、信頼できる不動産会社をじっくりと見つけていきましょう。

不動産売却は、思い立ったらすぐにスタート!

築10年を節目に、建物の価格は下がっていく一方の中古一戸建て住宅。

もしも売却を考えるなら、なるべく早くスタートしたほうがメリットは大きいと言えるでしょう。