家を売ると決めたものの、長い期間売れなかったら不安ですよね。
そもそも家を売るのにかかる期間も、どのくらいかかるか分かりにくいものです。
そこでこの記事では、家を売るのにかかる期間の目安を解説し、早く売るコツやタイミングもご紹介します。
これを読めば、家を早く売ることが可能になるでしょう。
- 家の売却にかかる期間
- 家がなかなか売れない理由
- 家を早く売るためのコツ
家売却の基礎については『家を売る方法』でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
Contents
1.家の売却期間は3~6ヶ月がめやす
家の売却にかかる期間は、平均的には3~6ヵ月程度です。
これはあくまで目安ですが、以下の手順で家を売却すると、およそ半年かかります。
- 相場を調べて査定依頼
- 媒介契約を結んで価格・期間を決定
- 販売活動・内覧
- 売買契約・引き渡し
- 確定申告
では、それぞれの内容と、だいたいどのくらいの期間がかかるかについて解説します。
1-1.相場を調べて査定依頼
まずは、家の安売りや、値段が高すぎることによる売れ残りを防ぐため、家の売却相場を調べます。
家の売却相場は、「レインズ・マーケット・インフォメーション」で調べるのがもっとも手軽です。
「レインズ・マーケット・インフォメーション」にアクセスしたら、次の4ステップで必要な情報を入力しましょう。
- 「マンション」「戸建」のいずれかの検索設定画面で「都道府県」と「地域」を選択
- 「検索する」ボタンをクリック
- 取引情報一覧ページで「追加条件」(築年数や間取りなど)を入力
- 再度「検索する」ボタンをクリック
すると、一覧情報が更新されます。ここで「単価」を確認していけば、おおよその相場感がつかめます。
相場を把握できたら、複数の不動産会社に査定を依頼します。
より高く売却するために、複数の不動産会社に査定を出してもらいましょう。
不動産会社によって売値が数百万円単位で変わることがあります。
そのため、複数の査定結果を比較することが高額売却を実現させる早道となるのです。
相場の調査から査定依頼にかかる期間は、1~3週間程度です。
査定を依頼する際は、NTTデータグループが運営する不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)を、ご活用ください。
全国から厳選した2,500を超える不動産会社の中から、最大6社にまとめて査定依頼ができるサービスで、査定の比較が簡単にできます。
1-2.媒介契約を結んで価格・期間を決定
不動産会社を決めたら、媒介契約を結びます。
媒介契約には、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。
「一般媒介契約」は複数の不動産会社と契約できるものです。
複数契約できるため、不動産会社間で競争となり、結果的に早期売却が目指せます。
一方、「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」は、ひとつの不動産会社とだけ契約するものです。
成約すれば必ず仲介手数料を受け取れるため、不動産会社は熱心に売却活動をサポートしてくれる傾向にあり、高額売却を目指せます。
媒介契約を結んだら、家の価格と売り出し期間を決めます。
しっかりと話し合い、納得のいく条件で合意しましょう。
媒介契約を結んで価格・期間を決定するのにかかる期間は、1週間程度です。
1-3.販売活動・内覧
続いて、販売活動を開始します。具体的には、広告の掲載やチラシ配布、ホームページへの物件情報の掲載などを行います。
物件に興味を持った購入希望者から、内覧の問い合わせが来ます。
内覧は買い手の購買意欲を高めるための重要なステップなので、しっかりと対応しましょう。
かかる期間は1~3ヵ月程度です。
1-4.売買契約・引き渡し
買主が決まったら、売買契約と引き渡しを行います。
売買契約は、買主と売主の条件に対する合意のもと、不動産会社からの重要事項説明を受けたあとで行われます。
買主は売主へ手付金を支払い、住宅ローンの審査を経て残金の支払いを終えた段階で売主から買主に家と鍵の引き渡しが行われます。
これらにかかる期間は、1~2ヵ月程度です。
1-5.確定申告
最後に、確定申告を行います。
ただし、利益が出なかった場合は確定申告の必要はありません。
確定申告を行うのは翌年の2月16日~3月15日の間です。
2.家の売却期間が長引いてしまう5つの理由
ここまでお伝えしてきた家の売却にかかる期間は、あくまで目安です。
実際にはもっと長引いてしまうことケースもあります。
家の売却期間が長引いてしまう主な理由は以下の5つです。
- 選んだ不動産会社が適切でない
- 売り出し価格が相場より高い
- 立地条件が良くない
- 競合がいるタイミングで売り出している物件
- 不動産会社に「囲い込み」されている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.選んだ不動産会社が適切でない
選んだ不動産会社が不適切な場合、家はなかなか売れません。
不動産会社が不適切な例は、主に3つ挙げられます。
1つ目は、受け身で営業活動に力を入れてくれない不動産会社です。
不動産会社によっては、アクセスの良いところに店舗を構えてひたすら買い手が来るのを待っているところもあります。
不動産を買う立場からすれば問題ありませんが、不動産を早く売りたいという売主にとっては、このような不動産会社に対して不安を抱いてしまうでしょう。
2つ目は、営業力のない不動産会社です。
決して営業活動に力を入れてくれないわけではないのですが、物件に合わせて「このような販売戦略をとるのが良い」と積極的に提案してくれない場合は、営業に関するノウハウがあまり蓄積されていない可能性が高いです。
3つ目は、売りたい家の売却実績が乏しい不動産会社です。
不動産会社によって、マンションよりも戸建てが得意だったり、強いエリアが異なったりします。
そのため、売りたい家に近いタイプの物件の売却実績が乏しい場合は、家が売れにくくなってしまうでしょう。
2-2.売り出し価格が相場より高い
買い手も自身で相場を調べるため、売り出し価格が相場よりも高いと、家は売れにくくなります。
また、買い手はいったん高いと判断した物件をすぐに購入物件の候補から外してしまいます。
売り出し価格が相場よりも高い状況を放置しておくと、どんどん売れにくくなってしまうのです。
さらに不動産ポータルサイトに長期間掲載されていると、「売れ残り」のレッテルを貼られてより買手がつきづらくなります。
販売を開始してからなかなか問い合わせが来ない場合は、売り出し価格を見直してみましょう。
2-3.立地条件が良くない
立地条件が良くないと、家は売れにくくなります。
たとえば駅から遠くにある家や、周辺にコンビニやスーパーがない家は、生活をするうえで不便なため、買い手に敬遠されがちです。
このような場所にある家は、売却期間が長引く可能性があります。
2-4.競合がいるタイミングで売り出している
競合がいるタイミングで家を売り出すと、比較されてしまうため売れにくくなります。
たとえば同じような条件の家が周辺に2軒あった場合、大多数の方が価格が安いほうを選ぶでしょう。
このように、売り出すタイミングが悪いと家は売れにくくなるので注意しましょう。
2-5. 不動産会社に「囲い込み」されている
不動産会社による「囲い込み」とは、仲介を依頼された物件を他の不動産会社に契約させないことです。
たとえば、他の不動産会社から「この家に興味がある方がいるから紹介させて欲しい」との連絡が入っても、「この物件はすでに申込がされています」などと嘘をつき、紹介を断ります。
このようなことをされると、家の売却期間がむやみに長引いてしまいます。
問い合わせが長期間来ない場合は、囲い込みの可能性を疑いましょう。
3.家を早く売るための5つのポイント
家の売却期間をできる限り短くするためには、早く売るポイントをおさえておきましょう。
家を早く売るためのポイントは以下の5つです。
- 売れやすいタイミングに合せる
- 不動産会社に買い取ってもらう
- 一括査定サービスを利用する
- 写真や内覧に力を入れる
- 適切な媒介契約を結ぶ
では、それぞれについて解説します。
3-1.売れやすいタイミングに合わせる
家は、売れやすいタイミングに合わせて売り出しましょう。
家がもっとも売れやすいのは、転勤や進学で新生活を開始する人が多い2~3月ごろです。
次に9~10月頃も売れやすい傾向があります。
2~3月に家を売りたいなら、1月頃から準備を進めるのが良いでしょう。
なお、避けたほうがいいのは、長期休暇を取る人が多い1月と8月です。
3-2.不動産会社に買い取ってもらう
不動産会社に買い取ってもらうのも手です。
不動産会社に家を買い取ってもらうことで、手続きが完了次第、即日現金が手に入ります。
そのため、すぐに現金が必要になった場合にも便利です。
ただし、不動産会社に家を買い取ってもらう場合、相場のおよそ6~7割の価格となります。
高値での売却を目指す場合には不向きといえるでしょう。
3-3.一括査定サービスを利用する
家を早く売りたい場合は、一括査定サービスが便利です。
一括査定サービスは、一回の情報送信だけで複数社に査定を依頼できるため、1社1社に依頼する時間と手間がかかりません。
もし一括査定サービスを利用するなら、NTTデータグループが運営する「 不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」がおすすめです。
「不動産売却 HOME4U」はカンタンな情報を入力するだけで、全国の優良な不動産会社2,100社のなかから、6社を選んでまとめて査定依頼ができます。
家の売却を検討しているなら、ぜひ「不動産売却 HOME4U」をご活用ください。
3-4.写真や内覧に力を入れる
家を早く売るうえで、写真や内覧に力を入れることは重要なポイントの1つです。
まず、購入希望者は写真を見ます。
そのため、写真の見栄えが良くないと、その時点で候補から外されてしまいます。反対に、写真の見栄えが良ければ興味を持ってもらえる可能性が高まります。
また内覧については、部屋の明るさや清潔さに気を配りましょう。
もし部屋の照明が暗かったり、掃除が行き届いていなかったりすると、訪問者の心象は悪くなってしまいます。
また、売り主の印象も家の売れやすさに影響するため、明るく親切な対応を心がけましょう。
3-5.適切な媒介契約を選ぶ
媒介契約には「一般媒介契約」「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」の3種類があり、状況に応じて最適なものを選ぶ必要があります。
選び方の目安は以下の通りです。
- 早く売りたい:一般媒介契約
- 高く売りたい:専属専任媒介契約
- 自分で見つけた買い手に売りたい:専任媒介契約
「一般媒介契約」は複数の不動産会社と契約できるものです。
不動産会社間で競争原理が働くため、早期売却が目指せます。
一方、「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」は、ひとつの不動産会社とだけ契約するものです。
「専属専任媒介契約」は、不動産会社から1週間に1回以上の報告が義務付けられています。
そのため、不動産会社が販売活動を怠ることを抑止でき、結果的に高額売却が期待できます。
「専任媒介契約」は、自分で見つけた買い手に売りたいときに利用できる契約方法です。
友人・知人へ売却の話を持ちかけているなら、「専任媒介契約」が適しています。
4.家の売却が進まないときの5つの対処法
家がなかなか売れないときは、売れない原因を見極めて対処する必要があります。
そこでこの章では、家の売却が進まないときの対処法を5つご紹介します。
- 売れやすい時期に再度売却する
- 水回りをリフォームして最新設備にする
- 広告掲載内容を見直す
- 価格を相場よりも安くする
- 不動産会社を変える
では、それぞれについて解説します。
4-1.売れやすい時期に再度売却する
もし家が売れない期間が長引いてしまった場合は、いったん掲載を取り下げて、翌年の2~3月に改めて売り出すのが得策です。
ずっと家が売れない状態でいると、物件情報を以前から見ている方に「この家は何か問題があるのかな」と思われてしまうからです。
もしそうなった場合、家はなおさら売れにくくなってしまいます。
このような悪循環を避けるため、改めて売り出す手も使いましょう。
ただし再掲載までの間には、広告の画像や文言の変更、価格見直しなどやるべきことがたくさんあるため、不動産会社に相談しながら計画を練り直しましょう。
4-2.水回りをリフォームして最新設備にする
設備の古さや傷みによって家が売れにくい場合は、水回りのリフォームをするのがおすすめです。
水回りは特に機能や衛生面が気になる部分であり、不具合があれば大きなデメリットになります。
水回りのリフォームの費用相場は、以下の表のとおりです。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
キッチンの交換 | 50万~150万円程度 |
洗面台・洗面所の交換 | 10万~50万円程度 |
浴室の交換 | 50万~150万円程度 |
トイレの交換 | 15万~50万円程度 |
リフォームにかけられる予算は限られているので、水回り以外の設備のリフォームはしないほうがいいでしょう。
4-3. 広告掲載内容を見直す
広告掲載内容を見直すことで、購入希望者は増やせます。
問い合わせが少ない場合は、閲覧者の印象がよくなるよう、広告内容をより魅力的に変えてみるのがおすすめです。
広告掲載内容を見直す際は、以下のポイントに着目すると良いでしょう。
- 写真の数は充分にあるか
- 部屋が暗く映っていないか
- 家の内観よりも周辺施設の写真が多く載っていないか
- もっと物件の強みをアピールできないか(日当たりが良い、駅から近いなど)
4-4. 価格を相場よりも安くする
価格を相場よりも安くすることで、家が売れる可能性は高まります。
相場については、物件売り出しの段階で一度調査しているはずですが、物件がなかなか売れない場合は改めて相場をチェックしてみましょう。
家の価格を下げる場合は、500万円の区切りを意識することがおすすめです。
不動産のポータルサイトでは、物件の価格検索が500万円ごとに区切られています。
そのため、価格帯を下げると検索ヒット件数が増えるのです。
たとえば家を3,500万円で売り出している場合、価格を3,490万円に下げることによって、3,500万円以下のマイホーム購入を検討しているユーザーにもリーチできるようになります。
4-5. 不動産会社を変える
家が売れない期間が長く続く場合は、不動産会社に原因がある可能性が考えられます。
たとえば、「人手不足で販売活動に十分な時間を割けない」「地域の事情に通じていない」などです。
このような不動産会社に頼り続けても、成果が出る可能性は低いでしょう。
新たに不動産会社を選ぶ際は、家の売却実績の豊富さや販売力の高さ、信頼できそうな担当者が在籍しているかなどを基準としましょう。
ただし、不動産会社の数は膨大であるため、お手軽に自分に合った不動産会社を選びたい場合は一括査定サービスの利用がおすすめです。
5.早く家を売るためには不動産会社選びも重要
<家をできるだけ早く売りたいなら、販売活動を熱心にサポートしてくれる優良な不動産会社を選ぶことが重要です。
とはいえ、優良な不動産会社を探すため1社1社に問い合わせると、時間と手間がかかります。
そこでおすすめなのが、複数の結果を比較できる「不動産一括査定サイト」の利用です。
「不動産一括査定サイト」なら、複数の企業から査定価格をまとめて取り寄せることができるので、不動産会社を探す時間と労力がかかりません。
複数社に査定を依頼する際に便利なのが、NTTデータグループが運営する一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」です。
不動産売却 HOME4Uはカンタンな情報を入力するだけで、全国の優良な不動産会社2,100社のなかから、6社を選んでまとめて査定依頼ができます。
ぜひ不動産売却 HOME4Uで比較して、信頼できる優良な不動産会社を見つけてください。
この記事のポイントまとめ
家を売るのにかかる期間は、以下のとおりです。
- トータルで3ヵ月~半年程度
- 相場の調査から査定依頼まで:1~4週間程度
- 媒介契約を結んで価格・期間を決定:1週間程度
- 販売活動・内覧:1~3カ月程度
- 売買契約・引き渡し1~2カ月程度
詳しくは「1.家の売却期間は3~6ヶ月がめやす」をご覧ください。
家がなかなか売れない理由は、以下のとおりです。
- 選んだ不動産会社が適切でない
- 売り出し価格が相場より高い
- 立地条件が悪い
- 競合がいるタイミングで売り出している物件
- 不動産会社に「囲い込み」されている
詳しくは「2.家の売却期間が長引いてしまう5つの理由」をご覧ください。
家を早く売るための方法は、以下のとおりです。
- 売れやすいタイミングに合わせる
- 不動産会社に買い取ってもらう
- 一括査定サービスを利用する
- 写真や内覧に力を入れる
- 適切な媒介契約を結ぶ
詳しくは「3.家を早く売るための5つのポイント」をご覧ください。
家がなかなか売れないときの対処法は、以下のとおりです。
- 売れやすい時期に再度売却する
- 水回りをリフォームして最新設備にする
- 広告掲載内容を見直す
- 価格を相場よりも安くする
- 不動産会社を変える
詳しくは「4.家の売却が進まないときの5つの対処法」をご覧ください。
不動産を早く売るうえで不動産選びが重要になる理由は、以下のとおりです。
- 実績がないと売れないため
- 販売力が低いと売れないため
- 営業力が低いと売れないため
- 信頼できる担当者がいないと売れないため
詳しくは「5.早く家を売るためには不動産会社選びも重要」をご覧ください。