将来、注文住宅を建てるときは子どもが増えることを考え、5LDKの間取りを考えている方もいるでしょう。LDKに5つの部屋がある5LDKの注文住宅は、家族それぞれの個室を用意してプライバシー空間を確保できるのがメリットです。また、二世帯住宅を作る余裕もあることも魅力的です。
「注文住宅を5LDKにする場合、どのような間取りになるだろう」という方に向けて、この記事では5LDKの間取り例について、8つのパターンを紹介します。
- 5LDKの注文住宅の特徴
- 5LDKの注文住宅の間取り例
- 5LDKの注文住宅を検討する際の注意点
5LDKの住まいは、掃除が大変になるといったデメリットもあります。注文住宅の間取りは、子どもの独立など将来の家族構成を考えて検討することも大切です。ぜひ最後までお読みいただき、注文住宅の間取りを決める際の参考にしてください。
1.5LDKの注文住宅とは?
5LDKは、リビング・ダイニング・キッチンのほかに、5つの部屋がある間取りです。広さがあるだけに間取りにもさまざまな工夫ができます。
まずは、5LDKの特徴や必要な土地の広さを確認しておきましょう。
1-1.5LDKの特徴
5LDKは部屋が5つあり、子どもが多い家庭向けの間取りです。家族で団らんできる広いスペースと、個々の専用部屋を設けてプライベートの空間を確保できます。
子どもの数は少なくても、夫婦それぞれの寝室にしたり、親と同居する二世帯住宅にしたりする場合にちょうど良い間取りです。客間や書斎を作ることもでき、荷物が多い場合は収納スペースを増やすなど、希望の住まいを叶えやすい間取りでいえるでしょう。
1-2.5LDKの注文住宅に必要な広さ
5LDKの注文住宅を建てる場合は、目安として延床面積30~40坪(約99〜132平米)以上の広さが必要です。面積により、部屋の広さも変わります。
都市部で広い土地面積を確保できない場合、5部屋を確保するには3階建てなどにする必要もあるでしょう。
平屋の場合は階段スペースや2階トイレの必要がないため、リビング・ダイニングや各居室の面積を広く取ることができます。
2.5LDKの注文住宅・間取り例
5LDKの広さでは、ライフスタイルや家族構成、用途に合わせてさまざまな間取りを考えることができます。
ここでは、5LDKの間取り例を9つのパターンに分けて紹介します。
2-1.広いリビングの間取り
LDKが20畳あり、広い空間でくつろげる間取りです。1階には広めの洋室を配置し、玄関からはリビングを通らずに直接移動できる動線になっています。
2階には、収納付きの4部屋を配置しています。バルコニーに面して並ぶ3部屋は、壁ではなく間仕切りにすることもおすすめです。将来家族構成が変わったとき、簡単に部屋数を調整することができます。
2-2.動線に配慮した間取り
生活動線や家事動線に配慮した5LDKの間取りです。暮らしやすさを考え、動線に合わせて各所に収納スペースを設けています。整理整頓をしやすいよう配置にこだわっており、いつも家の中がすっきりと片付くため家族の負担を軽減します。
1階の和室には、洗濯物を干す場所を設置しているのも工夫のひとつです。洗濯物を洗ってから干すまでの距離をできるだけ短くすることで、家事効率を高めています。
2-3.部屋数の多い間取り
狭い敷地で、できるだけ部屋数を確保することにこだわった間取りです。35坪にLDK+5部屋を効率良く確保しています。収納は少なめながら、個々の部屋を確保してプライバシーを重視した作りです。
リビングには開放的なウッドデッキがつながり、明るさを演出しています。キッチンの横には家事コーナーがあり、明るいスペースで裁縫やアイロンがけなどの家事もはかどります。
また、水廻りの各室を集中させることで、家事や生活の動線にも配慮した間取りです。
2-4.家族間のコミュニケーションを考えた間取り
リビングとキッチン・ダイニングが独立し、落ち着いた空間で家族がコミュニケーションを取りやすい間取りです。料理の音や匂いがリビングに届きづらく、くつろぎの空間を確保できます。キッチンとダイニングが隣接していることで、食事の上げ下げが楽にできるのもメリットです。
階段が中央にあり2階へのアクセスが良く、回れる動線で動きやすくなっています。
各部屋には収納を設けているため、荷物がすっきり片付くのも魅力です。
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2-5.快適さを重視した二世帯住宅の間取り
親世帯と子世帯、別々の玄関を設けた二世帯住宅の間取りです。子世帯の玄関土間を通じて行き来ができ、親世帯の住まいには両親のそれぞれの寝室が確保されています。どちらの部屋からもLDKにつながり、部屋の間は引き戸にして開け閉めができます。
2階は夫婦の寝室と子ども部屋として活用できる間取りです。
2-6.我が家でリゾート気分になれる間取り
南側に、自然豊かな山林が広がる立地を生かした間取りです。1階にはリビングからウッドデッキへと続く開口部を設け、ダイニング・キッチンにある東側の大窓からも採光できる仕組みです。ウッドデッキはアウトドアリビングにもなり、リゾート気分を楽しめるでしょう。
2階の北側にはバルコニーを囲んだ3つの子ども部屋があり、夫婦の寝室と廊下でつないでいます。吹き抜けや2つのバルコニーからは爽やかな風と光が入り、開放的な空間をとなっています。
2-7.趣味の部屋を取り入れた間取り
趣味や、勉強に使える部屋を設けた間取りです。キッチン横にデスクコーナーを設けており、子どもの勉強やパソコンの作業などに使えます。
家事動線を考えて水廻りを固め、家事の負担を抑えているのも特徴です。キッチンからはリビング・和室を見渡せて、家族の様子を見守れます。
2階は3つの洋室があり、主寝室にできる洋室にはウォークインクローゼットと書斎を設けています。書斎は場所を区切られ、仕事や趣味などさまざまな目的に活用できる落ち着いたスペースです。
2-8.収納を考えた大家族向けの間取り
収納スペースを大きくとった、大家族向けの間取りです。玄関には土間収納を配置し、ベビーカーやスポーツ用品など大きなものを収納できます。
また、和室の押入れの一部を玄関側に向けてコート・ジャケットなどをかける空間を作っているため、ホコリや花粉のついた衣類を室内に持ち込まずに済みます。
LDKは21畳と広く、家族が集まってゆったり過ごせるでしょう。2階には子ども部屋が3部屋あり、主寝室には書斎とウォークインクローゼット、インナーバルコニーを設置するなど、ゆとりのある間取りです。
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3.5LDKの間取りのメリット・デメリット
5LDKの間取りには、メリット・デメリットの両方の側面があります。注文住宅の間取りを考える際は、デメリットな部分も把握しておくとよいでしょう。
ここでは、5LDKのメリット・デメリットを解説します。
3-1.5LDKのメリット
5LDKは、家族それぞれの個室を作れるのがメリットです。個室があることでプライベート空間を確保し、快適に暮らせます。
家族が少ない場合には、仕事や趣味の部屋、客室などを設けることができ、将来子どもが増えたときには子ども部屋にするなどの対応ができます。近年はリモートワークを導入する会社も増えており、自宅で仕事をするようになったときには、独立した書斎にするといった選択もできるでしょう。
5LDKであれば、二世帯住宅にすることも可能です。敷地の広さによっては、別々のキッチン・リビングを設けることもできます。
大家族でも二世帯住宅でも、ゆとりのある快適な暮らしができるのがメリットです。現在は子どもが少なくても将来増やしたい場合や、いずれは両親と暮らす予定があるときは、5LDKを検討してみるのもよいでしょう。
将来、子どもが独立して部屋が不要になったときは、壁を取り払ってリフォームできるのもメリットです。空間を広げ、ゆったり過ごすことができます。
3-2.5LDKのデメリット
5LDKは、掃除など管理の手間がかかる点がデメリットです。LDKと5部屋、さらに水回りの掃除を毎日するのは負担が大きいでしょう。ロボット掃除機を使用するなど、効率良く掃除する方法を考える必要があります。
また、部屋が増えれば、それだけ照明や冷暖房といった光熱費もかかります。手間とコストが増えるという点は、考慮しておかなければなりません。
5LDKは個々の部屋を設けてプライベートを確保できる点がメリットですが、それぞれが個室で過ごす時間が長くなると家族のコミュニケーションが減ることもあります。リビングに、家族が自然に集まるような工夫も必要になるでしょう。
4.5LDKの注文住宅を建てる際の注意点
5LDKの注文住宅を建てる際は、生活動線や家事効率など、住みやすさを考えることが大切です。また、将来間取り変更をすることを考え、リフォームしやすい設計にすることも必要になるでしょう。
5LDKの注文住宅を建てる際の注意点について、詳しく解説します。
4-1.生活動線や家事効率を考える
5LDKの注文住宅では、生活動線や家事効率を考えた設計を考えましょう。とくに端から端までの距離が長い平屋は動線が長いため、効率的に動ける配置にすることが大切です。
例えば、玄関近くにファミリークローゼットを置けば、出かける前に着替えや支度ができて、日々の衣類もまとめて収納できるため、便利です。
また、掃除が大変というデメリットを解消するためには、家事効率を高める設計が欠かせません。各所で掃除機を使うために、コンセントの配置も考慮する必要があります。
2階建ての場合は上下の移動が多いと負担が大きくなるため、同じフロア、短い距離で動作できる間取りが必要です。水回りをまとめたり、スムーズに回遊できたりする配置を考えましょう。
家事効率を高めるには、ランドリールームに収納スペースを置き、洗濯から乾燥、アイロンがけ、収納まで完結できるようにする方法もあります。
4-2.将来の間取り変更を考える
子どもが多い、もしくは増えることを見越した5LDKの間取りは、将来、子どもが独立したあとの活用を考え、リフォームを視野に入れた設計も大切です。
広めの子ども部屋を間仕切りで区切っておけば、将来的には間仕切りを取って別の用途に使うなど、柔軟に対応できます。
二世帯を予定している場合は、バリアフリー設計を取り入れることがおすすめです。二世帯ではない場合でも、長く暮らす家で将来の暮らしやすさも考慮した設計にすれば、リフォームの手間を省けます。
段差をなくす、廊下を広くするといった工夫だけでなく、生活動線を短くする・1階だけで生活や家事ができるといった間取りを考えておくと安心です。
また、そもそも5つの部屋が、本当に必要かなのかを考えることも必要です。両親との同居が終了したあとや子どもの独立後に間取り変更を考えても、夫婦二人だけの生活では部屋を活用しきれないかもしれません。使用しない空間ができて、掃除の手間ばかりかかるということのないよう検討が必要です。
まとめ
注文住宅の5LDKは子ども3人の家族や、両親との二世帯住宅を検討している人に向いています。また、書斎・趣味などの部屋や、来客が多い家庭の客室を設けることも可能です。
5LDKはゆとりのある快適な暮らしができるというメリットがありますが、日々の掃除が大変になるのがデメリットです。効率良く動けるため、動線を考えた間取りが必要になるでしょう。将来の生活も考えて、5LDKの間取りを検討してください。
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