注文住宅の商品には、いくつかの種類があります。
異なるハウスメーカーでも、おおよその商品は共通しているため、種類を理解しておくと、スムーズに希望する住宅を建てられるようになります。
この記事では、注文住宅の商品を理解するために必要な次の情報をまとめました。
- 注文住宅の商品の種類と特徴
- 商品ごとの費用相場
- 自分に合う住宅商品の選び方
注文住宅は1から自分たちでプランを決められる反面、やみくもに手を出すと途中で整理が追い付かなくなり、最悪の場合、「プランを最初から練り直し…」といったケースもあります。
注文住宅の商品を理解しておくことは、順序よくプランを立てることに役立ちます。
ぜひこの記事を参考に、効率のよい家づくりを行ってくださいね。
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Contents
1.注文住宅の主な住宅商品の特徴と費用目安
注文住宅の主な商品としては、次のものが挙げられます。
- 二階建て住宅
- 平屋
- 二世帯住宅
それぞれの特徴や費用相場、メリット・デメリット、間取り例などについてまとめました。
以下より1つずつ見ていきましょう。
1-1.二階建て住宅
二階建て住宅は、屋内に階段を設置し、上下2階を連結する建物で、注文住宅商品の中でも一般的なスタイルです。
ほとんどのハウスメーカーでは、二階建て住宅を主力商品として複数種類、展開しています。
個室の数を多く確保したい人や、採光にこだわる人におすすめの商品です。
二階建て住宅のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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二階建て住宅は2つのフロアがあるため、間取りのバリエーションが豊富です。
ただし、生活動線に配慮しないと、家事の時間が長引いたり、出かけるときの支度に手間取ったりすることがあるので注意して間取りを考えてください。
また、段差がある分、平屋よりもケガをするリスクがありますが、段差が少ないバリアフリー仕様にしたり、手すりをつけたりすることも検討できます。
屋内の温度差が生じやすいため、断熱性や気密性を高め、外気による影響を防ぐことも検討してください。
二階建て住宅の費用相場
延床面積が30~40坪で3,000万~4,000万円程度(土地代含まず)
二階建て住宅の間取り例
1-2.平屋
平屋は、階段がなくワンフロアのみの住宅商品です。中にはロフトや1.5階があるタイプもあります。
生活動線がシンプルで、階段を昇り降りする必要がないため、暮らしやすさを重視する人から多くの支持を集めています。
また、個室の数にはこだわらない人、階段の昇り降りを避けたい人にもおすすめです。
二階建て住宅と比べると住宅商品の種類は少なめのため、複数のハウスメーカー・工務店を比較して選びましょう。
平屋のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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二階建て住宅と比べると床面積が狭くなる分、新築平屋の価格は低めです。しかし、1坪あたりの建築費用は割高になることもあるため、注意しましょう。
また、平屋は採光を確保しにくいため、生活音を気にせずに暮らすためにも、ある程度広い敷地が必要です。広い敷地が手に入らない場合は、中庭や天窓などを活用することも検討しましょう。
間取りを考える際には、ワンフロアでプライバシーを確保するためにも、住宅の奥側に個室を設置する、廊下を設けてリビングを通らずに個室に行ける動線をつくるとよいでしょう。
平屋の費用相場
延床面積が25~35坪で2,000万~3,000万円程度(土地代含まず)
平屋の間取り例
1-3.二世帯住宅
ひとつの建物で2つの世帯が暮らす二世帯住宅には、主に以下のようなタイプがあります。
完全分離型 | すべての設備を世帯ごとに設置する |
---|---|
部分共有型 | 一部の設備を共有する |
完全共有型 | 世帯ごとに居住スペースや設備を分けず、すべて共有する |
また、完全分離型を選ぶときは、縦割り(左右で2世帯に分ける)か横割り(階ごとに世帯を分ける)のどちらにするかも考えておきましょう。高齢の親世帯との二世帯住宅ならば、横割りで1階は親世帯、2階は子世帯がおすすめです。
敷地内に2つの住宅を建てるよりも費用を抑えられることもあり、親世帯と子世帯や、親同士が兄弟の世帯などに選ばれることがあります。
二世帯住宅のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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二世帯住宅の費用は、注文住宅を2軒建てるよりは低めですが、水回りの設備などが増えるため、一般的な住宅よりは高めです。とりわけ水回りの設備をすべて2つ以上設置する完全分離型は、建築費用が高額になります。
また、部分共有型を選ぶときは、どの設備を共有するのか決めることが必要です。
生活リズムが似ている場合は、浴室や洗面所が混みあいます。世帯ごとに浴室・洗面所・トイレを作るほうがよいでしょう。
住み始めてからのトラブルを極力避けたい人は、完全分離型を検討してください。
また、将来的に売却を検討する場合は、間取りが特殊になりづらい完全共有型が好ましいです。
二世帯住宅の費用相場
- 完全分離型:3,000万~4,500万円
- 部分共有型:2,500万~4,000万円
- 完全共有型:2,000万~3,000万円
二世帯住宅の間取り例
以上が、注文住宅の主な商品の種類です。
上記以外にも、ハウスメーカー・工務店によってはさまざまなこだわりに適した住宅商品が用意されていることがあります。
複数のハウスメーカー・工務店について調べ、ご自身のこだわりに合う住宅商品を見つけてください。
とはいえ、全国に数万社あるといわれているハウスメーカー・工務店を片っ端から調べていくのはとても大変。
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2.注文住宅の商品の選び方
先述のとおり、注文住宅の商品は今回ご紹介したもの以外にもたくさんあり、どれを選ぶべきか迷ってしまいます。
住宅商品を絞り込めないときは、次の選び方を参考にしてみてください。
- こだわりで選ぶ
- 家族構成で選ぶ
- 専門家に相談する
それぞれの選び方について見ていきましょう。
2-1.こだわりで選ぶ
まずは家族で話し合って、何にこだわった注文住宅を目指すのか決めましょう。
注文住宅はこだわりによって適切な商品が異なります。
- 価格にこだわる…ローコスト住宅、標準仕様が充実した商品
- 光熱費を抑えたい…ZEH住宅
- 小さな土地に建てたい…狭小住宅、三階建て住宅
例えば、価格にこだわって注文住宅を選びたい方なら、ローコスト住宅がおすすめです。機能や設備などは標準的なものばかりとなりますが、大量に生産・注文することでコストを抑え、低価格を実現しています。
また、標準仕様が充実し、なおかつ好みのスタイルの住宅商品を選ぶと、オプションをほとんど選ばなくても理想の住宅に仕上げられます。ローコスト住宅ではなくても、価格を抑えやすくなるでしょう。
2-2.家族構成で選ぶ
家族構成によっても、適切な住宅商品は異なります。
- お年寄りや小さな子どもがいる場合…バリアフリー住宅、平屋
- 親世帯と同居する場合…二世帯住宅
お年寄りや小さな子どもがいる場合はバリアフリー住宅や平屋、親世帯と同居するときなら二世帯住宅などを選択できます。
子どもが2人以上いる場合なら、幼いうちは一緒の部屋で、成長してから個室に分けられるような柔軟性のある仕様が好ましいでしょう。
すでに子どもが中高生なら、家族で話をする機会が減っているご家庭もあるかもしれません。リビング内に階段のある間取りや、リビングを経由して個室に行く間取りなど、自然と家族のコミュニケーションが増える住宅商品も検討してみましょう。
2-3.専門家に相談する
多くの方が、注文住宅の初心者です。
あらかじめ注文住宅の専門家を味方につけておけば、無駄な労力や時間をカットでき、理想のマイホームへの近道になるでしょう。
もちろん、どのような注文住宅にするか、事前に家族で話し合うことは大切です。それぞれのこだわりや必要な機能・設備などを把握し、家族の総意としてまとめていきます。
しかし、家族にとって「よい」と思える機能・設備でも、実際に暮らしてみて必要な機能・設備とは限りません。
例えば、家族全員が音楽好きで、浴室でも音楽を楽しめるようにと浴室スピーカーを設置したものの、実際にはシャワーを使うことが多く、ゆっくりと音楽を聞く機会がなかった、というケースもあります。
浴室スピーカーの設置にかけた数万円が、無駄になってしまうこともあるかもしれません。
家族にとって本当に必要な設備や機能を絞り込むためにも、ぜひ注文住宅の専門家に相談してみてください。
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3.大手ハウスメーカーの人気商品を紹介
どの住宅商品にするか迷ったときは、大手ハウスメーカーの人気商品を検討してみましょう。
人気商品には、多くの人々を魅了する優れた特徴が多数あります。
最後に、大手ハウスメーカーの人気商品について、どのようなこだわりを持った人におすすめなのかも交えて解説します。
- トヨタホーム「SINCEシリーズ」
- パナソニック ホームズ「CASART」
- 三菱地所ホーム「ORDER GRAN」
- 住友不動産「J・URBANシリーズ」
- ダイワハウス「XEVO Σシリーズ」
以下より1つずつ見ていきましょう。
3-1.トヨタホーム「SINCEシリーズ」
トヨタホームの人気商品「SINCE(シンセ)シリーズ」は、高品質を短工期で叶えるユニット工法の住宅です。
- 一から決めるよりも、ある程度選択肢が絞られているほうが決めやすい人
- シンプルな住宅を好む人
SINCEシリーズには、さまざまなこだわりに対応する住宅商品があります。一例を紹介します。
住宅商品 | 特徴 |
---|---|
SINCE・LQ | 間取りや外観、インテリアをプロが厳選したものから選択。Webプランニングにも対応。 |
SINCE・MEZZO | 独自の吹き抜け構造により、視線を遮りつつダイナミックな空間を確保。都市部向け。 |
3-2.パナソニック ホームズ「CASART」
パナソニック ホームズの「CASART(カサート)」は、15cm単位で設計できる住宅商品です。
- 次のこだわりを持った人におすすめです。
- 住宅の広さや高さなどに細かなこだわりがある人
- 敷地を有効活用したい人
屋外とつながるテラスやロッジアもCASARTの魅力です。
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3-3.三菱地所ホーム「ORDER GRAN」
三菱地所ホームの「ORDER GRAN」は、世界にひとつの家づくりを実現する住宅商品です。
- 内装・外装ともに実現したいビジョンが決まっている人
- 予算に余裕がある人
完全オーダーメイドのこだわりの住宅を目指す人におすすめです。
3-4.住友不動産「J・URBANシリーズ」
住友不動産の「J・URBANシリーズ」は、都市部向けの住宅商品シリーズです。
- プライバシーを重視する人
- 家事をしやすい家づくりを目指す人
J・URBANシリーズの住宅商品をいくつか紹介します。
住宅商品 | 特徴 |
---|---|
J・LECONTE | 2階6層構造。家事をしやすい生活動線が特徴。 |
J・URBAN COURT | 郊外の街並みにフィットするデザイン。中庭を中心とした住まい。 |
3-5.ダイワハウス「XEVO Σシリーズ」
ダイワハウスの「XEVO Σ(ジーヴォシグマ)シリーズ」は、強度の高い鉄骨造りの住宅商品シリーズです。
- 災害に強い住宅を目指す人
- 天井高にこだわりがある人
XEVO Σシリーズには、次の住宅商品があります。
住宅商品 | 特徴 |
---|---|
XEVO Σ | 272cmの天井高。ゆとりのある空間が魅力。 |
XEVO Σプレミアム | 性能とデザインのハイレベルな融合。美しく高級感のある窯業系外壁材。 |
以上が、大手ハウスメーカーで人気のある住宅商品です。
もちろん、上記以外にも大手ハウスメーカーはたくさんありますし、今回ご紹介した住宅商品以外にも多くの住宅商品があります。
効率よく自分に合った住宅商品を見つけるには、まず無料のHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスで、スマホやパソコンからあなたに合ったハウスメーカー・工務店を調べてみてください。
実際の住宅プランを見比べることもできるため、あなたが建てようとしている家の価格相場やプラン内容もイメージしやすくなり、家づくりがスムーズに進むはずですよ!
困ったことやお悩みがあれば、すぐコーディネーターに相談してくださいね。
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まとめ
注文住宅は、家族のこだわりを叶える住宅商品を選ぶことから始めましょう。
デザインや機能が希望に近い住宅商品を選ぶと、打ち合わせの回数を減らせ、短期間で満足できる住宅を完成できます。
この記事のポイント
- 二階建て住宅
- 平屋
- 二世帯住宅
各商品の詳細は「1.注文住宅の主な住宅商品の特徴と費用目安」をご覧ください。
- こだわりで選ぶ
- 家族構成で選ぶ
- 専門家に相談する
「2.注文住宅の商品の選び方」で詳細を確認し、自分たちに合った住宅商品を絞り込んでみましょう。
「3.大手ハウスメーカーの人気商品を紹介」では、以下の住宅商品について解説しています。
- トヨタホーム「SINCEシリーズ」
- パナソニック ホームズ「CASART」
- 三菱地所ホーム「ORDER GRAN」
- 住友不動産「J・URBANシリーズ」
- ダイワハウス「XEVO Σシリーズ」
どのようなこだわりを持った人におすすめなのかも交えて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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