
転勤や相続などで持ち家やマンションを貸そうと思った時、まずは「いくらで貸せるのか」を知るために、賃料査定をしたいですよね。
そこでこの記事では、初心者の方にもおススメの賃料査定や管理会社へ相談方法を紹介していきます。時間もお金もかからない方法なので、「貸そうかな」と思っている方は、参考にしてみてください。
Contents
1. 賃料査定の方法
賃料査定はご自身で無料システムを使ってシミュレーションをする方法もありますが、より正確に知るには、不動産会社に依頼して査定してもらうことがおすすめです。
不動産会社による査定には「簡易査定」と「訪問査定」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。ひとつずつ解説します。
1-1. 不動産会社に依頼:簡易査定
簡易査定とは、賃貸に出す住宅のデータをもとに簡易的に行う査定です。具体的には、以下のポイントをもとに査定します。
- 築年数
- 面積
- 駅までの距離 など
簡易査定では不動産会社の訪問を伴わず、あくまでデータをもとに査定する形式です。手間なく査定を行ってもらうことができ、結果が早く受け取れることがメリットです。
1-2. 不動産会社に依頼:訪問査定
訪問査定とは、言葉のとおり不動産会社が実際に現地に足を運んで目視し、計算する査定方法です。簡易査定で確認するポイントに加えて、以下のような点も加味して査定されます。
- 日照や眺望、風通し
- 前面道路の幅や接面状況
- 外装、内装、設備、リフォーム状況
- 商業施設や病院、学校など周辺の利便性
- 騒音や振動
- 下水処理場や墓地など嫌悪施設との距離
訪問査定では簡易査定より多くの情報をもとに査定を行うため、より正確な賃料査定を受けられることになります。ただし、訪問やヒアリングを伴うため、簡易検査よりも手間はかかるのはやむを得ません。
2.貸し方で賃料査定は変わる
ちなみに、同じ物件でも「貸し方」によって賃料が変わることをご存知ですか? 実は貸し方には以下の3種類があります。
- 普通借家契約:一般的な借家契約。賃貸物件の多くはこの契約方法
- 定期借家契約(リロケーション):契約の更新が原則ない借家契約
- サブリース契約:サブリース専門会社に一括で借り上げてもらい、家賃保証を得る契約
それぞれの特徴から賃料が相場並みに設定できるものと、相場より安くなる傾向のものがあります。
貸し方 | 賃料(収益) | 備考 |
---|---|---|
普通借家契約 | 相場どおり | |
定期借家契約 | 相場より安め | 入居者の希望による更新が原則できないため、相場より安めとなる |
サブリース契約 | サブリース専門会社が決定 | 家賃の約10%が管理手数料となる |
普通借家契約は、入居者が契約の更新を希望すれば基本的に更新が有効となるため、長期間貸し出せる方向けの契約です。定期借家契約は貸し出せる期間が決まっているため、相場より安くなるのが一般的です。
サブリース契約は、サブリース専門会社による家賃保証が受けられる反面、家賃の約10%程度を管理手数料として支払う必要があります。
3. 一括で賃料査定する方法
賃料査定を不動産会社に依頼するには、同じ情報を複数の不動産会社に提供し、同一の条件のもとで各社から査定額を出してもらって相場感をつかむのがベストです。
ただ、実際に不動産会社を個別に訪問したり、各社のホームページから問い合わせると、会社によって話す内容や入力する項目が異なってしまうので、同一条件での比較にはなりません。だからといって、同じ内容になるように気をつかいながら、何社とも話をしたりフォームを入力するのは、面倒ですよね。
そこでおススメしたいのが、一括で同時に複数の不動産会社に賃料査定依頼や相談ができる「賃貸経営 HOME4U(ホームフォーユー)」です。無料で利用できる上、NTTデータグループが運営しているので、個人情報のセキュリティもしっかりしていて安心です。
お持ちの物件の情報などを入力すると、その物件の賃料査定に対応できる不動産会社がシステムから自動的にピックアップされます。提携している不動産会社は実績豊富な優良企業のみが厳選されているので、できるだけ多くの企業から査定を受け、情報を集めることをお勧めします。
これであとは各社から査定額が届くのを待つだけです。
4. 賃料査定で知っておきたいこと・注意点
よりリアルな賃料査定を受けたい場合には、不動産会社と相談し、訪問査定を受けるのがベターです。状態がよかったり、リフォームを行ったりしているのであれば特に「実物を見てもらう」に越したことはありません。
訪問査定を受けたからといって、必ずその会社と契約しないといけないということはないので、お持ちの物件の実力値を知るために、訪問査定を利用するのもおすすめです。
最後に、賃料査定を依頼する際に知っておきたいことと注意点について紹介します。
4-1. 査定結果が異なる場合
賃料査定を依頼するなら、そもそも「賃料査定の結果とは査定する不動産会社によって違う」という点をおさえておいてください。これは、不動産会社それぞれが持っているデータに基づいて算出するため、会社によって査定結果が異なる場合があるからです。
また、不動産会社によって、仲介で扱う物件の得意・不得意があるため査定額に差が出ることもあります。例えば、土地売買、マンション売買、賃貸など領域の仲介が得意か、どのエリアが得意かによって査定価格が変わってくることもあります。
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つまり、「会社によって違う」ということは、「一社だけに査定を依頼しても、それが適切な賃料かどうかはわかりにくい」ということ。ここは大事なポイントです。
一括で同時に複数の不動産会社に賃料査定依頼や相談ができる「賃貸経営 HOME4U」をご利用ください。
4-2. 不動産会社の選び方
賃料査定は、家を貸すときに不動産管理を任せる不動産会社を探す第一歩でもあります。そのため、賃料査定を依頼する際は、査定結果やそこに至るまでの不動産会社の対応、担当者の持っているノウハウなどをチェックしながら進めるのがおすすめです。
賃料査定を不動産会社選びの入口と考え、以下のような視点でチェックしてみるのがおすすめです。
- 過去の実績や管理物件の入居率はどうか
- 担当者の対応や提案には満足できるか
- 査定結果についての説明は明確で納得できる内容か
まとめ
いかがでしたか?
「賃料査定」はひとつの不動産会社に聞くだけでは、相場の判断がつきません。「賃貸経営 HOME4U」でできるだけ多くの不動産会社の査定を受けて、比べることが大切です。
また、貸し方によっても賃料の設定の仕方は変わるので、「長期に貸したいのか」「短い期間だけ貸したいのか」「収益優先か」「安定した家賃保証が優先か」など自分の希望を整理して不動産会社に相談すれば、より細かな提案を受けることが可能です。
ぜひこの記事を参考にして、上手に賃料査定を受けてくださいね。