注文住宅の建築依頼先を検討する中、「ハウスメーカー」についてよくわからないという方も多いでしょう。
理想の注文住宅を実現するためには、建築依頼先選びが最も重要であるといっても過言ではありません。
しかし、全国にはたくさんの建築依頼先があるため、まずは大まかな分類で特徴をつかんでおくことが大事です。
この記事では、
「ハウスメーカーに注文住宅の建築を依頼するメリットは?」
「ハウスメーカーと工務店ってどう違うの?」
「ハウスメーカーに建築を依頼する流れは?」
といった疑問をお持ちの方に向け、ハウスメーカーに関する基礎知識をまとめています。
ぜひ最後までご覧いただき、自分の要望や予算に合ったハウスメーカーで、理想の家づくりができるよう準備してくださいね。
まとめて依頼!
ハウスメーカーと工務店の違いについて気になっている方は「ハウスメーカーと工務店の比較」の記事もご覧ください。
Contents
1.そもそもハウスメーカーとは?
ハウスメーカーとは、一般的に、全国規模で展開している注文住宅の建築依頼先のことを意味します。
自社の生産設備を保有し、注文住宅の大量生産体制を整えている企業を指すことが多いですが、「ハウスメーカー」という言葉の正式な定義は存在しません。
自社ブランドをもって住宅の大量生産をすることで、効率的かつ品質の高い注文住宅を提供できるのが特徴です。
ハウスメーカー | 平均坪単価 | 記事詳細 |
---|---|---|
セキスイハイム | 87.6万円 | 詳細 |
アイ工務店 | 69万円 | 詳細 |
積水ハウス | 93.0万円 | 詳細 |
住友不動産 | 81.8万円 | 詳細 |
三井ホーム | 89.2万円 | 詳細 |
ヤマダホームズ | 77.5万円 | 詳細 |
一条工務店 | 89.9万円 | 詳細 |
よく比較される建築依頼先に「工務店」があります。
工務店は、地域密着型からフランチャイズ展開しているような企業までさまざまです。
大規模な工務店であっても、自社の建材生産設備やブランドをもたず大量生産に対応していないことから、ハウスメーカーとは異なります。
工務店とハウスメーカーの違いは、3章で詳しく解説します。
2.ハウスメーカーのメリットとデメリット
ハウスメーカーの概要が掴めたところで、具体的なメリットとデメリットに注目してみましょう。
注文住宅の具体的な検討を進める際に知っておきたい、ハウスメーカーのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
以下より詳しく解説します。
2-1.メリット
注文住宅を建てる際、ハウスメーカーに建築を依頼する主なメリットは、次の3つです。
- 完成時のイメージがわきやすい
- 安心感がある
- 工期が短くて済む
工務店や設計事務所(建築家がいる事務所)と比べた際、対応エリアの広いハウスメーカーだからこそ得られるメリットは多いです。
以下より1つずつ見ていきましょう。
メリット1:完成時のイメージがわきやすい
ハウスメーカーのホームページを確認したり、ショールームを訪問したりすることで、検討の段階から自宅完成時のイメージをしやすいのが1つ目のメリットです。
注文住宅を検討する際に、なかなか理想の自宅イメージが固まらないという方もいらっしゃるでしょう。
その点ハウスメーカーを利用すれば、それぞれにブランドの特色やデザインが異なるため、比較や検討を進めやすくなります。
ハウスメーカーは、インターネットを使えば簡単に提供している注文住宅の情報を得られるため、情報収集も難しくありません。
メリット2:安心感がある
ハウスメーカーは、自社生産や大量生産に対応できることが一般的であるため、さまざまな面で安心感を得やすいでしょう。
たとえば、注文住宅の安全性に関しても、同様の工法で建築された住宅が全国に存在するなど、多くの検証が重ねられているとわかります。
また、各部材が工場で大量生産されることから、建築現場技術者のスキルの差による住宅品質の振れ幅も小さくて済むでしょう。
メリット3:工期が短くて済む
規模の大きいハウスメーカーによる注文住宅建築は、これまでに蓄積したノウハウやシステムを利用するできるため、比較的工期が短くて済むのもメリットです。
注文住宅に使われる建材や工法なども基本的にはすでに決まっているため、スムーズに作業が進みます。
また、大規模な企業としての財力やコネクションを活かして、建材の調達から生産、設計、施工までの効率的なサイクルが確立しているのが一般的です。
部材は工場である程度完成されてから現場に運ばれるケースもあり、工期の短縮が期待できます。
2-2.デメリット
メリットが多いハウスメーカーですが、次のデメリットにはご注意ください。
- 特別な仕様は割高になる
- 柔軟性に欠ける
大量生産を前提にシステムが構築されているハウスメーカーの注文住宅では、イレギュラーが発生する場合にデメリットが浮き彫りになりがちです。
以下より1つずつ解説します。
デメリット1:特別な仕様は割高になる
ハウスメーカーの注文住宅が費用を抑えられるのは、建材が大量生産にて準備させるほか、間取りやデザインを統一することなどが関係しています。
そのため、自宅に対する強いこだわりが多い場合は、もともとの注文住宅からオーダーメイドで変更する点が多くなり、オプション費用が発生してしまうでしょう。
基本の住宅建築費用を格安に抑えているハウスメーカーであっても、オプション費用に関しては割高であるケースもみられます。
他には見られないようなオリジナリティあふれる住宅に仕上げたい場合は、ハウスメーカーのメリットが享受しにくいかもしれません。
デメリット2:柔軟性に欠ける
ハウスメーカーは全国に支店をもつ大企業であるため、規模の小さい企業と比べると柔軟性に欠けるおそれがあります。
社内での承諾を得るのに時間がかかったり、対応が画一的になったりするかもしれません。
事前にハウスメーカーの営業担当者としっかりと話し合い、納得して家づくりを進められるように、ある程度の注文住宅に関する知識は蓄えてしましょう。
以上が、ハウスメーカーのメリット・デメリットです。
実際にハウスメーカーを検討する際には、いきなり住宅展示場に行くのではなく、あらかじめあなたの要望や予算に合ったハウスメーカーを見繕っておくと効率的です。
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3.ハウスメーカーと工務店の違い
ハウスメーカーと混同されがちなのが「工務店」です。
工務店も住宅工事を請け負うメーカーとして、新築からリフォーム、増築などの依頼に対応するため「わかりづらい」と感じる方もいるでしょう。
両者の違いを以下にまとめました。
比較項目 | ハウスメーカー | 工務店 |
---|---|---|
コスト | 高め | 比較的安価 |
施工エリア | 全国各地 | 限定エリア |
プラン・デザインの自由度 | 低い | 高い |
工期 | 短い | 長い |
施工精度 | 安定して高い | 依頼先により差がでる |
アフターメンテナンス | 手厚い | 依頼先により差がでる |
ハウスメーカーは大規模な企業として全国エリアに支店をもち、広告や宣伝にもある程度の費用をかけているケースが多く、コストは高くなりがちです。
大量生産に対応できるように住宅の仕様を統一しているため、工期短縮や品質安定が期待できる一方で、住宅プランやデザインの自由度は工務店や設計事務所よりも低くなります。
対して工務店は限定的なエリアに対応しているのが一般的。
工期は長くなりがちですが、自由度が高い間取りやデザインをかなえやすく、コストも抑えられる傾向にあります。
ただし、施工精度やアフターメンテナンスは依頼先によって差がでやすい点には注意してください。
4.ハウスメーカーに依頼する流れ
家づくりをハウスメーカーに依頼する場合は、次の流れで話が進んでいきます。
- 間取りや予算を検討する
- 複数のハウスメーカーに見積もりを取る
- 詳細なプランの作成を依頼する
ハウスメーカーは、理想の自宅を完成させるための重要なパートナーです。
ご紹介する流れを参考にしながら、ハウスメーカーの選定方法と注文住宅契約の進め方を確認しておきましょう。
4-1.間取りや予算を検討する
ハウスメーカーの比較・検討に入る前に、まずは自宅の間取りや予算を決めておくことが重要です。
どのような家に仕上げたいかが決まっていないと、優先事項がわからず、具体的なハウスメーカーの選定や契約ができないでしょう。
建築が進んでから後悔することがないように、希望の間取りや譲れないポイント、予算について決めておくことが大事です。
同居人がいる場合は、全員の意見を聞き、整理しておきましょう。
特に予算については、具体的な金額と、借り入れの有無やローンの種類まで細かく検討しておくよとよいです。
4-2.複数のハウスメーカーに見積もりを取る
理想のデザインや間取り、予算がイメージできたら、次はハウスメーカーへ見積依頼をしてみましょう。
ひとえにハウスメーカーといっても、取り扱っている住宅プランや建材、アフターサービスの内容などが異なります。
初めから1つのハウスメーカーに決めてしまうのではなく、いくつかの候補先から見積もりをもらい、内容を比較するようにしましょう。
見積もりを依頼するハウスメーカーの候補を探すためには、インターネットで希望エリアに対応している企業を探したり、【完全無料】のHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご利用いただいたりする方法があります。
4-3.詳細なプランの作成を依頼する
建築依頼先の候補となるハウスメーカーがある程度決まったら、住宅プラン作成を依頼しましょう。
希望する注文住宅を実現するために、最終的に必要となる金額を試算してもらうのが目的です。
間取りはもちろん、具体的な要望や利用する建材の情報など、さまざまな要素を考慮してプランが提案されます。
ここで注意しておきたいのは、同じような要望を伝えても、ハウスメーカーによって提案内容は大きく異なるケースがある点です。これは、ハウスメーカーによって強みが異なるためです。
住宅プランの作成を依頼する際には、必ず複数社に依頼し、比較検討してください。
【自分に合ったハウスメーカーを探したい方へ】
全国には数万社のハウスメーカーがあるといわれています。
手当たり次第に調べだすと、無駄な時間や労力をかけてしまうので注意してください。
ハウスメーカー選びの際には、まず無料のHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご利用いただくことがおすすめです。
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5.ハウスメーカー選びで確認すべきポイント
ここまでハウスメーカーの概要や依頼の流れを確認しましたが、自分たちに合った企業を見つけられるか不安な方もいるでしょう。
最後に、ハウスメーカーを選ぶ際に確認しておくべき4つのポイントについて解説します。
- 構造や工法の豊富さ
- デザインの得意分野
- コスト
- サービスの質
それぞれのポイントを詳しく解説します。
5-1.構造や工法の豊富さ
ハウスメーカーを比較する際には、どのような建築構造や工法を採用しているかを確認しましょう。
注文住宅の場合は木造住宅であることが一般的ですが、中にはワンフロアを広く活用しやすい鉄骨造の住宅に対応しているハウスメーカーもあります。
また、木造と一口に言っても、メジャーな工法である「木造軸組工法」と、耐震性や耐風性に強みがある「2×4(ツーバイフォー)工法」に分けられます。
それぞれのメリット・デメリットや、自宅の特徴に合わせて構造や工法を検討することが重要です。
5-2.デザインの得意分野
ハウスメーカーごとに、大切にしているイメージやコンセプトが異なるため、デザインの得意分野を確認しておく必要があります。
標準仕様の注文住宅の中に自分がイメージしている自宅のデザインに近いものがあれば、ハウスメーカーを利用してスムーズに理想の自宅を実現できるでしょう。
デザインの具体例としては、シンプルモダンやナチュラルモダン、和モダン、洋風などが挙げられます。
以下の記事も参考に、どのような家に仕上げたいかイメージを膨らませてみてください。
5-3.コスト
予算内で注文住宅を完成させるためには、コスト面でも納得のできるハウスメーカーを探しましょう。
同じハウスメーカーであっても、大手企業とローコスト専門住宅を提供している企業では差がでます。
ハウスメーカーを探す段階から具体的に理想の自宅のイメージができていれば、コスト面でマッチするハウスメーカーを探しやすくなるでしょう。
また、オプションの費用はどうしても割高になりがちです。
標準仕様でも気に入るデザインや設備を展開しているハウスメーカーなら、「あとになってオプションを付け足したら予算オーバーしてしまった」といったリスクも抑えやすくなります。
5-4.サービスの質
理想の住宅実現のために営業担当者が親身になってくれるか、実際に住み始めてからの住宅にまつわるアフターサービスは充実しているか、などを確認します。
特に住宅の建築工事が始まってからは、ハウスメーカーの営業担当者と二人三脚で進めていかなければなりません。
サービスの質はもちろん、営業担当者との相性も建築依頼先の決め手となるでしょう。
ハウスメーカーの提供するサービス内容をしっかりと理解し、安心して任せられる企業を選ぶ意識が重要です。
自分に合った営業担当者を見つけるには?
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ハウスメーカーとコンタクトを取る際、一般的にはオーナー側が営業担当者を指名することはできません。
しかし、本サービスなら平屋や二世帯住宅、こだわりのインテリア・外観など建てたい住宅の知識・提案経験が豊富な営業担当者へご案内できます。
要望に沿ったハウスメーカーのピックアップからサポートいたしますので、家づくりを着実に進められますよ!
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まとめ
ハウスメーカーとは、自社独自の住宅ブランドをもち、建材などの大量生産によって安定した品質の注文住宅建築を担う建築依頼先です。
ハウスメーカーの対応エリアは全国各地におよび、ホームページを確認したり、ショールームに訪れたりすることで、気軽に注文住宅の情報収集ができます。
注文住宅の契約にハウスメーカーを利用するメリットは、完成時のイメージがしやすく、他の方法よりも工期を短縮できる可能性がある点などが挙げられます。
ただし、こだわりが強く特別な仕様にしたいと考えている場合には割高になってしまうので念頭に置いておきましょう。
ご紹介したハウスメーカー選びのポイントや契約の流れを参考に、信頼できるハウスメーカーを探してみてくださいね。
この記事のまとめ
一般的に、全国規模で展開している注文住宅の建築依頼先のことを意味します。
自社の生産設備を保有し、注文住宅の大量生産体制を整えている企業を指すことが多いですが、「ハウスメーカー」という言葉の正式な定義は存在しません。
比較項目 | ハウスメーカー | 工務店 |
---|---|---|
コスト | 高め | 比較的安価 |
施工エリア | 全国各地 | 限定エリア |
プラン・デザインの自由度 | 低い | 高い |
工期 | 短い | 長い |
施工精度 | 安定して高い | 依頼先により差がでる |
アフターメンテナンス | 手厚い | 依頼先により差がでる |
詳細は「3.ハウスメーカーと工務店の違い」で解説しています。
- セキスイハイム
- アイ工務店
- 積水ハウス
- 住友不動産
- 三井ホーム
- ヤマダホームズ
- 一条工務店 他
「1.そもそもハウスメーカーとは?」を確認し、自分に合ったハウスメーカーを見つけましょう。