
「ツーバイフォー(2×4)工法の住宅は耐震性能に優れていると聞いた。取り扱っているハウスメーカーを知りたい」
「ツーバイフォーと在来工法の違いやメリット・デメリットを詳しく知りたい」
ツーバイフォー工法の住宅を建てられるハウスメーカーをお探しでしょうか。この記事では、これから住宅を建てるにあたりツーバイフォー工法の注文住宅を考えている方に向けて、ツーバイフォー住宅を取り扱っているハウスメーカーを10社紹介し、各メーカーの特徴を説明します。
また、ツーバイフォー住宅のメリット・デメリット、在来工法との違い、建てる場合の注意点などについても解説します。
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Contents
1.ツーバイフォー住宅が得意なハウスメーカー10選
ツーバイフォー住宅を得意とするハウスメーカー10社の特徴や坪単価の目安を、メーカーごとにご紹介します。なお坪単価はあくまでも目安であり、諸条件によって異なります。
(※50音順。掲載情報およびスクリーンショットは全て2020年8月現在のもの)
1-1.アーデンホーム
アーデンホームは、輸入住宅を取り扱い、自然素材を使った住まいをローコストで提供している住宅会社です。
小説「赤毛のアン」の家を彷彿とさせるカントリースタイルを得意とし、輸入住宅ならではのデザイン性に富んだ豊富なマテリアルを用意。
また、若い世代でも負担が少なく建てられるローコスト仕様となっています。もちろん、ツーバイフォーの利点である耐震性・耐火性・耐風性に優れ、デザイン・性能・価格のバランスがよい住宅といえるでしょう。
【施工エリア】全国(フランチャイズ方式)
引用元:アーデンホーム 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-2一条工務店
一条工務店は、早くからツーバイフォー住宅に取り組んだ実績のあるハウスメーカーです。全国的に拠点を持ち、展示場の数は業界トップクラスになっています。
ツーバイフォー住宅は木造軸組工法(在来工法)よりも耐震性に優れていますが、一条工務店では「住宅性能の追求」をモットーに、さらに強い家を目指して耐震実験を繰り返し、より高い耐震性の住宅の提供に取り組んでいます。
また「モデルハウス仕様が標準仕様」の言葉どおり、モデルハウスと実際に建てた家のイメージギャップが少ないハイクオリティな住宅を提供。住宅デザインはバリエーションも多く、子育て世代から高齢者まで幅広い年齢層に対応しています。
【施工エリア】全国
引用元:一条工務店 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-3.ウィザースホーム
ウィザースホームは、主に首都圏、甲信越地域に拠点を持つ、品質の高い住宅をローコストから提供する住宅会社です。
ツーバイフォー(2×4)材(38mm×89mm)より厚みがあり強度が高いツーバイシックス(2×6)材(38mm×140mm)を使った「ツーバイシックス工法」を採用。これによりツーバイフォー工法よりさらに高い、頑強な耐震性を確保しています。もちろん耐火性・断熱性・気密性にも優れています。
重厚感ある住宅デザインは幅広い年齢層に好まれ、建築設計にあたっては、建てた後のメンテナンス費用が出来るだけかからないようなLCC(ライフサイクルコスト)を重視しています。
【施工エリア】主に首都圏、甲信越地域
引用元:ウィザース 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-4.木下工務店
木下工務店は主に首都圏に展示場を持ち、ツーバイフォー工法と木造軸組工法の両方を取り扱っています。
「木」にこだわり、各工程で「マイスター」と呼ばれる職人が施工を行います。完全自由設計のため、幅広い設計デザインに対応できる自由度の高さ、オリジナリティある家づくりが実現できる点も特長です。
ツーバイフォーでは現場発泡吹き付けの断熱システムを採用。コンセントなどの小さな隙間にも対応した高気密・高断熱な家づくりが可能となっています。
【施工エリア】主に首都圏
引用元:木下工務店 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-5.スウェーデンハウス
スウェーデンハウスは、その名のとおり北欧スタイルの家づくりが特徴の、無垢材など自然素材を多用した住宅会社です。外観も北欧らしさを感じられる、自然に溶け込む明るいカラーリングとデザインになっています。
木材は品質管理が徹底されたスウェーデンから輸入しており、北欧では一般的な、性能面に優れた「木製サッシ3層ガラス窓」を採用しています。そのため気密性・断熱性が高く、家の中が一定の温度に保たれます。
また、世界に先駆けて高齢化社会となったスウェーデンの経験を生かし、1200㎜モジュール幅の廊下など、ユニバーサルデザインを基本発想としたバリアフリーのプランニングを随所に取り入れ、「人に優しい住宅」を提案しています。
【施工エリア】全国
引用元:スウェーデンハウス 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-6.住友不動産
住友不動産は、超高層ビル建設やマンションなどの集合住宅を全国展開で手掛ける総合ディベロッパーです。
木造住宅部門は1970年代から発足。ビルやタワーマンション建築で培った高い技術を戸建て住宅にも存分に生かし、強度のある基礎や結露が起きにくい構造体など、ハード面での安心感を備えた住宅を提供しています。
高級分譲マンションを数多く供給している実績から、注文住宅の設備、仕様も、マンションと同等のものを使っています。また住宅デザインは、斬新なものから落ち着きのある色調のものまで、幅広い年齢層に好まれるものに対応可能です。
不動産部門にも強みがあり、土地と建物の両方を一括で相談できる点がメリットです。
【施工エリア】全国
引用元:住友不動産 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-7.セルコホーム
セルコホームは、ツーバイシックス工法を採用する輸入住宅会社です。
カナダの歴史に根差したマルチカルチェラリズム(多文化主義)に基づく、伝統と先進性が共存するデザインコンセプト、ライフタイルに合わせて柔軟に変化させられる機能性、世界水準とされる断熱・気密、省エネ性能の導入と、カナダの家づくりのノウハウをさまざまに取り入れています。さらにそれらを、日本の気候風土に合う形にし、高気密・高断熱な省エネ住宅を提供しています。
住宅デザインは、イギリスのクラシックスタイルから、カナダ西海岸の伝統的なヴィクトリアンスタイル、カントリースタイルなど、種類も豊富。重厚感と高級感の感じられる仕様が揃っています。
【施工エリア】全国
引用元:セルコホーム 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-8.三菱地所ホーム
三菱地所ホームは、顧客のこだわりに応える「完全自由設計注文住宅」と、シンプルな空間設計と仕様によりコストパフォーマンスに優れた「企画設計注文住宅」で、予算に合わせた自由な家づくりが可能。ツーバイフォー工法とRC工法を取り扱っています。
2×4工法を独自技術により進化させた「ツーバイネクスト構法」を採用し、震度7クラスの地震にも耐え得る高い耐震性が期待できます。建てたあとのメンテナンス管理にもこだわりがあり、長寿命の住まいを実現するために、部材の選定から施行方式まで管理されています。
また、たった1台のコンパクトな室内機で、24時間365日全館換気+清潔な空気と快適な温度調整可能な全館空調システム「エアロテック」を採用。全館空調でありながら各居室での温度設定や調節もできる利便性を兼ね備えています。
【施工エリア】全国
引用元:三菱地所ホーム 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-9.メープルホームズ
メープルホームズは、さまざまな西洋スタイルの家づくりに取り組む住宅会社です。ツーバイフォー住宅で使われる木材はカナダから輸入され、品質にもこだわっています。
木製玄関ドアや木製サッシなど、輸入建材をふんだんに使った、木のぬくもりを感じられる本格的な西洋スタイルを得意としています。
まるで海外の瀟洒な邸宅のようなハイセンスなデザインと、快適性・省エネ性・耐震性・湿度にも強い耐久性・耐火性など、性能面も充実。
さらにシックハウス対策、エコロジーにも配慮した快適な家を提供しています。質の良い長く住み続けられる家を欲しいという方に適しています。
【施工エリア】全国(フランチャイズ)
引用元:メープルホームズ 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
1-10.ヤマダホームズ
ヤマダホームズは、ヤマダ電機グループの住宅会社です。
耐震性や断熱性などの住宅性能、使われる設備、住宅デザイン、保証といった、住まいをつくり長く住み続けるために必要な要素をサポートする、トータルバランスに優れた自由設計の注文住宅を手掛けています。
ヤマダホームズは、戸建て住宅以外にも土地の取り引きや賃貸住宅運営などを行っています。グループ会社には、住宅設備メーカーや大手の家具店、建築事務所などがあり、グループ会社がそれぞれの特徴を生かして高品質でコストバランスの優れた住宅を提供しています。
住宅のバリエーションは多く、住宅デザインは日本の風景に馴染むベーシックで落ち着いたものが用意されています。またローコストからハイクラスまで価格帯もさまざまです。
【施工エリア】全国
引用元:ヤマダホームズ 公式HP
※2020年8月17日現在の情報です
2.ツーバイフォー工法と在来工法との比較、メリット・デメリット
ツーバイフォー工法について、在来工法との比較を見ながらメリット・デメリットを説明します。
2-1.ツーバイフォー工法と在来工法の比較
ツーバイフォー住宅と在来工法のおもな違いは以下のようになっています。
ツーバイフォー(2×4)工法 (木造枠組壁工法) |
在来工法 (木造軸組工法) |
|
---|---|---|
設計の自由度 | 制限がある | 高い |
リフォーム、増改築のしやすさ | 制限がある | 自由度が高い |
窓や開口部の数と配置の自由度 | 制限がある | 自由度が高い |
耐震性 | 高い。横揺れに強い | 新耐震基準のものは強い |
耐風性 | 高い | 建築物による |
耐火性 | 高い | 建築物による |
気密性 | 高い | 建築物による |
省エネ性 | 高い(気密性が高いため) | 建築物による |
建築に必要な技術 | 工場一貫生産のため難しい技能は不要 | 一人一人の大工や職人による高い技術が必要 |
工期 | システム化されているため工期が短縮しやすい | 職人による手作業のため長い傾向がある |
品質の均一性 | マニュアル化されているため品質は均等 | 職人による手作業や工務店による仕入れの違いからばらつきが起きやすい |
その他 | ・気密性が高いため結露やカビの害が起こることがある ・木造なのでシロアリなどの被害が起こる場合もある |
木造なのでシロアリなどの被害が起こる場合もある |
2-2.ツーバイフォー工法の歴史と特徴
ツーバイフォー住宅は海外から伝わった建築工法で、建物全体をパネルで覆う六面体構造です。日本には昭和40年代頃から広まったといわれています。
同じ木造建築ですが柱と梁、筋交いで組み立てる日本の伝統的な在来工法とは異なり、柱の寸法が太く、また柱の周りをパネルで全て覆うことにより、強度を高めています。「線」で支えるのが在来工法だとすると、ツーバイフォー住宅は「面」で支えることが特徴です。
2-3.ツーバイフォー工法のメリット
ツーバイフォー工法の大きなメリットは、高い耐震性です。建物を面で覆うことで、地震などの揺れを全体で受け止め、分散させます。そのため、水平方向の揺れに強い構造体となっており、変形を防ぎます。
また、施工システムがマニュアル化されており、高い専門技術を必要としないため、施工がしやすく工期も短くなります。炎が燃え広がりにくく耐火性が高いこともメリットです。
参考:在来工法の耐震性能在来工法は、従来は地震などの揺れをある程度受け止めて、遊びのある状態で建物をやさしく守る方法がとられていました。しかし、伝統的な在来工法のみでは大きな地震では倒壊の恐れがあるとして、新しい耐震基準を満たせるよう、現在は在来工法とツーバイフォー工法を組み合わせたハイブリットな在来工法が主流になっています。
そのため、一概に耐震性やその他の住宅性能で、在来工法がツーバイフォー工法に劣っているということは少なくなりつつあります。
2-4.ツーバイフォー工法のデメリット
ツーバイフォー住宅のデメリットは、間取りの自由度の低さです。パネルで覆うことや、内部も部分的に耐震に必要な壁ができることで、間取りが制限されやすくなります。
このため、大胆なリフォームが難しい面があり、将来的にリフォームや増改築を考えている場合は注意が必要です。
また、建物が密閉されるため、カビや虫の害から守るために湿気対策が重要となります。
3.ツーバイフォーの坪単価相場
ツーバイフォー住宅で家を建てた場合、坪単価は住宅の規模や仕様によっても異なります。
一般的には、鉄骨系の大手ハウスメーカーよりも木造ツーバイフォー住宅を専門に取り扱うハウスメーカーのほうが坪単価は安くなる傾向があります。同じメーカーでもコストパフォーマンス性の高いシリーズを出しているところもあるため、予算に合わせてハウスメーカーの担当者に相談するとよいでしょう。
また、元来は海外の建物の建て方のため、輸入住宅も多く、デザイン性の高いもの、設備や素材が輸入物で高級な場合もあり、コストはその点も考えてバランスをとりましょう。
例えば、木製サッシなどの輸入建材がよいか、デザイン性と気密性能は多少劣っても国内生産の部材がよいかなど、坪単価だけにとらわれず、建てたい住宅のイメージ、どこにコストをかけるのか、そして住宅会社の特徴をよくつかんで検討してください。
4.ツーバイフォー工法のハウスメーカー選びの方法は?
ツーバイフォー工法が得意なハウスメーカーがわかった後は、具体的に建築商品や依頼先のハウスメーカー選びをすることになります。
建築商品やハウスメーカー選びには、「HOME4U 家づくりのとびら」のオンライン相談サービスがおすすめです。
「HOME4U 家づくりのとびら」では、ツーバイフォーなどの工法や、ご予算、住みたいエリアなどの希望条件をヒアリングした上で、注文住宅の知識豊富な専門アドバイザーが、希望条件を満たす建築商品やハウスメーカーをご紹介します。
これらのハウスメーカーの建築商品や目安費用から、じっくり各社の比較ができるので、後悔なく、納得のハウスメーカー選びができるのです。
また、相談はオンライン形式です。仕事や育児で忙しい方でも、店舗などに出向くことなく、ご自宅にいながらご都合のいい時間帯に相談できるので、限られた時間でも効率よく住まいづくりの計画を進めることができます。もちろん、相談のご利用は無料です。
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まとめ
この記事では、ツーバイフォー住宅を手掛けるハウスメーカーとその特長を紹介しました。また、ツーバイフォー工法と在来工法の違いとメリットなどについても解説しました。
ツーバイフォー住宅は、従来の在来工法よりも耐震性に優れているといわれています。たしかに面で支える工法は、強い地震のときには安定した耐震性が期待できます。
ただし、大規模なリフォームが難しい点や、窓の取り方に工夫が必要な点など注意すべきこともあります。
ツーバイフォー住宅を建てるときは、メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、展示場で実際に体感し、住宅会社の特徴を把握して理想の家づくりができるパートナー企業を見つけてください。この記事があなたのハウスメーカー選びの参考になれば幸いです。