ハウスメーカーと工務店の価格差は2,000万円程度になることも!理由や違いを解説

注文住宅の費用は、同じような住宅プランであっても、建築依頼先によって価格差があります。

企業ごとに異なるのはもちろん、「ハウスメーカー」や「工務店」といった大枠の区分ごとにも差があります。

ハウスメーカーと工務店の価格差

600万~2,000万円程度

設備のグレードや工期にもよりますが、600万~2,000万円ほどハウスメーカーのほうが高額といわれています。

この記事のポイント
  • ハウスメーカーと工務店の大きな違いは、企業としての規模の大きさ
  • 坪単価はハウスメーカーが70万~100万円、工務店が50万~80万円程度が相場
  • ハウスメーカーと工務店に価格差が生まれる理由は「宣伝広告費」「研究開発費」「人件費」「設備・資材のグレード」「中間費用」の違い

ぜひ最後までご覧いただき、自分に合った建築依頼先を決める際の参考にしてくださいね。

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ハウスメーカーと工務店の違いについて気になっている方は「ハウスメーカーと工務店の比較」の記事をご覧ください。

1.そもそもハウスメーカーと工務店の違いは?

ハウスメーカーにも工務店にも、それぞれ明確な定義はありません。
しかし、企業規模や知名度、使用する資材・設備などにおいて、以下のような違いが見られることがあります。

ハウスメーカーと工務店の違い
比較項目 ハウスメーカー 工務店
業態 大手企業が多い 中小企業や個人事業が多い
企業規模 全国展開が多い 特定エリアに限られることが多い
知名度 全国的に知られている 特定エリアに限られることが多い
対応地域 全国対応が多い 特定エリアに限られることが多い
使用資材・設備 オリジナル製品が多い メーカーの既製品であることが多い

以下より、ハウスメーカー・工務店それぞれの特徴を解説します。

1-1.ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーとは、全国規模で対応している個人注文住宅向け建築会社を指すことが一般的です。
企業規模が大きく、工務店と比べると知名度も高い傾向にあります。

知名度が高い分、利用する方も多いです。
評判を聴く機会や、インターネット・CMなどで情報が公開されているケースが多いので、どのような企業なのか情報を集めやすいでしょう。

また、自社工場を持ち、資材や設備を自社で製造していることも多いです。
研究開発に注力していることが多く、高い性能を持つ住宅を建てられる傾向にあります。

1-2.工務店の特徴

工務店とは、地域に密着した建築会社・施工会社を指すことが一般的です。

個人の注文住宅に対応している工務店もありますが、リフォーム専門の工務店や、水道工事・窓工事などの特定の工事だけを依頼できる工務店もあります。

なお、工務店では資材や設備の開発を行っていないことが多いため、メーカーの既製品を利用したり、木材をその場で加工して使ったりする傾向にあります。

地域密着型のようなスタイルが多い分、プランの自由度は高い傾向にありますが、ハウスメーカーと比べると品質や仕上がりに差が生じやすい点には注意が必要です。

ちなみに、「〇〇工務店」という名前の会社が、必ずしもここでいう「工務店」とは限りません。
例えば、個人の注文住宅を数多く手掛ける「一条工務店」は、工務店ではなくハウスメーカーに分類されることが多いです。

また、企業や公的事業などの大規模な建設を多く手掛ける「竹中工務店」は、工務店ではなく「ゼネコン」と分類されることが一般的です。

2.ハウスメーカーと工務店の価格差は600万~2,000万円

ハウスメーカーと工務店の価格差は、600万~2,000万円程度です。

延床面積30坪・40坪の住宅を建てた場合の建築費用の目安は、以下をご覧ください。

ハウスメーカーと工務店の建築費用目安比較
延床面積 ハウスメーカー 工務店
30坪 2,100万~3,000万円 1,500万~2,400万円
40坪 2,800万~4,000万円 2,000万~3,200万円

上記は、ハウスメーカーと工務店の一般的な坪単価相場に、延床面積をかけて計算しています。

一般的な坪単価相場
  • ハウスメーカー:70万~100万円
  • 工務店:50万~80万円

上記坪単価は、採用する設備や資材、エリア、デザイン性などさまざまな要因によって異なるうえ、建物本体工事費しか含まれていないため、実際の総額よりは少ない数値になっていますが、1つの目安として覚えておくとよいでしょう。

費用内訳

ちなみに、ハウスメーカーの中でも「大手」に区分されるようなメーカーは、坪単価が100万円を超えるケースもあり、さらに工務店との価格差が大きくなる可能性があります。

いくつかのハウスメーカー・工務店に見積もりを依頼し、資材や設備、機能などを比較してから依頼先を決めましょう。

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3.ハウスメーカーと工務店で価格差が生じる理由

一般的に、工務店よりハウスメーカーのほうが建築費は高い傾向にあります。
価格差が生じる理由としては、次の点が挙げられます。

ハウスメーカーと工務店で価格差が生じる理由
  • 宣伝広告費の違い
  • 研究開発費の違い
  • 人件費の違い
  • 設備・資材のグレードの違い
  • 中間費用の違い

それぞれの理由について見ていきましょう。

3-1.宣伝広告費の違い

ハウスメーカーでは全国規模の宣伝を実施することがあります。

テレビコマーシャルやインターネット広告などの多くの人の目に触れる宣伝を行い、必然的に宣伝広告費も高額になります。

一方、工務店でも宣伝活動をすることはありますが、地域内でのみの実施のため、ハウスメーカーと比べると宣伝費は少額です。

フリーペーパーや新聞の折込チラシ、ポスターなど、宣伝活動も地域密着型の傾向にあります。

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3-2.研究開発費の違い

ハウスメーカーでは、新資材や新技術の開発のために、多額の研究開発費を投じます。

家屋を使った実大実験や、国内外の大学・研究機関と提携した大規模実験を行うハウスメーカーも少なくありません。

一方、工務店では既存の資材や技術を用いることが多いため、研究開発費がかからないことが一般的です。
企業として研究開発費がかからない分、ハウスメーカーよりは価格が低くなることが多いです。

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3-3.人件費の違い

ハウスメーカーには、多くのスタッフがいます。

営業担当者や設計士、インテリアコーディネーターなど、業務ごとにスタッフが配属されていることが一般的です。
また、経理や広報といったオーナー側からは見えない場所で働くスタッフも多くいます。

一方、工務店のスタッフ数はハウスメーカーよりも少なく、複数の業務を兼務しているスタッフも少なくありません。
人件費もハウスメーカーよりは少ないため、企業側のコストが抑えられ、価格が低めになることが多いです。

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3-4.設備・資材のグレードの違い

ハウスメーカーでは、ハイグレードの設備や資材を標準仕様に設定している傾向にあります。

特にオプション仕様を選択しなくてもハイグレードな住宅が完成しますが、その分、建築費の総額は高額になることが多いようです。

一方、工務店では、スタンダードクラスの設備や資材を標準仕様に設定している傾向にあります。
使用する設備・資材の元々の価格が安価なため、建築費総額も抑えやすいでしょう。

なお、工務店でハイグレードな住宅を建てるなら、オプション仕様を選択したり、オーナー自身で設備や資材を探して施工してもらったりする必要があります。
工務店側で一括購入するわけではないため、大幅な割引は期待しにくいでしょう。

その点、ハウスメーカーではハイグレードな設備・資材をまとめて購入するため、グレードの高さに比して価格は抑えやすくなります。
ハイグレードな住宅を目指すなら、ハウスメーカーのほうが割安になるかもしれません。

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3-5.中間費用の違い

ハウスメーカーでは施工を外注することが一般的なため、施工費に中間費用(中間マージン)が上乗せされます。

一方、工務店では自社で施工することが多いため、中間費用は発生しません。

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4.価格差以外のハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーと工務店の違いは、価格差だけではありません。
次の3つの点にも違いが見られることがあります。

価格差以外のハウスメーカーと工務店の違い
  • クオリティ
  • 工期
  • 柔軟性

それぞれの違いについて解説します。

4-1.クオリティの差

ハウスメーカーと工務店には、クオリティの差があります。

どちらが上というわけではなく、ハウスメーカーでは一邸ごとのクオリティの差が少なく、工務店はどちらかというと一邸ごとにクオリティの差が生じやすく、均一ではない傾向にあります。

背景としては、ハウスメーカーでは資材を自社工場で一括製造する点が挙げられます。
どの住宅に使われる資材も一定以上の品質であるケースが多いため、安定した品質で提供できるのです。

一方、工務店では住宅ごとに資材を調達・加工するため、メーカーやスタッフに左右されます。
そのため、工務店に依頼するときは、資材や設備のメーカー、実際に施工するスタッフの技量なども考慮することが必要です。

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4-2.工期の差

ハウスメーカーでは豊富な人材でスピーディに対応するため、工期が短期間になる傾向にあります。

一方、工務店では限られた人材で対応するため、雨や強風が続いたときや予想外のトラブルが発生したときには、工期が長引くかもしれません。

子どもの進学や転勤を機に新築住宅を建てる場合は、入居時期が決まっているケースが多いため、竣工時期が予想しやすいハウスメーカーのほうが向いている可能性もあります。

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4-3.柔軟性の差

資材や設備などが決まっているハウスメーカーでは、外観や間取りなどもある程度決まっている傾向にあります。
そのため、場合によっては、好みを完全に反映させた住宅に仕上がらない可能性もあるでしょう。

どちらかといえば、工務店のほうが柔軟な傾向にあり、オーナーの好みや希望を反映させた住宅を建てやすいといえます。

しかし、柔軟性は高ければ高いほどよいというものではありません。
オーナーの意向であっても、住宅の機能や性能を落とす可能性がある場合は、担当者から「それは難しい」「おすすめできない」と、プロから意見をもらうことも大事です。

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4-4.アフターサービス・保証期間の差

「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」により、ハウスメーカーをはじめとする新築住宅の売主には、10年間の瑕疵担保責任があります。

これに加え、ハウスメーカーでは、30年、60年といった長期間のアフターサービスを実施していることがあります。
有償になることもありますが、長期にわたって点検やメンテナンスに対応してもらえることは大きな安心です。

一方、工務店は地域密着型のことが多いため、トラブル時にすぐに駆けつけてもらえるというメリットがあります。

ただし、保証期間については、工務店のほうが短い傾向にはあります。
また、ハウスメーカーと比べると経営基盤が盤石とはいえないため、保証が必要なときに工務店自体がなくなっている可能性も考えられます。

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ハウスメーカーの保証期間・アフターサービスの比較ポイント3つ!おすすめ9社を紹介

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5.価格を抑えてハウスメーカー・工務店に依頼する方法

ハウスメーカーで依頼する場合だけでなく、工務店に依頼する場合も、できれば建築費を抑えたいものです。

建築費を抑えることで、住宅ローンの借入額が減り、毎月の返済負担も軽くなるでしょう。
また、建築費が少なくなれば、より広く立地のよい土地を購入できることもあります。
外構にこだわりたい方や、家具や家電に資金を使いたい方も、建築費を抑えることが必要です。

建築費を抑える方法としては、次のような工夫が挙げられます。

価格を抑えてハウスメーカー・工務店に依頼する方法
  • 標準仕様・設備を選択する
  • セミオーダー・規格(企画)住宅を選択する
  • 間取りや見積もりを複数比較する

それぞれの方法を解説します。

5-1.標準仕様・設備を選択する

ハウスメーカー・工務店のどちらに依頼する場合も、標準仕様や標準の設備を選ぶと価格を抑えやすくなります。

標準仕様で使われる資材や設備はまとめて仕入れているため、安価な傾向にあります。

オプション仕様を選ぶ場合は、本当に必要なのか、実際の暮らしを鮮明にイメージしながら考えてみましょう。
多機能の設備であっても、実際には基本的な機能しか使わないケースがあります。

特に、注文住宅は大きなお金が動くため、数百万円の差が大したことないように感じてしまうものです。
価格差に見合った仕様なのか熟慮してから、判断することが大切です。

標準仕様が充実したハウスメーカー14選!比較一覧表や確認方法も解説

5-2.セミオーダー・規格(企画)住宅を選択する

セミオーダータイプや規格(企画)住宅のプランは、フルオーダータイプと比べると自由度は低くなりますが、その分、割安に価格が設定されています。

デザインや間取りなどが好みに合うなら、セミオーダータイプや規格(企画)住宅も検討してみてはいかがでしょうか。

フルオーダータイプと比べると決めることが少なく、比較的短時間で打ち合わせが完了するのもメリットです。
また、カタログである程度完成図がわかるため、予想と実物のギャップが少ない点も特徴です。

注文住宅のオーダーの仕方は3種類!|比較・検討して自分に合ったものを選ぶ

5-3.間取りや見積もりを複数比較する

ほぼ同じようなオーダーをしても、ハウスメーカー・工務店によって間取りや見積もり額に差があります。

必ず、複数のハウスメーカー・工務店の住宅プランを比較してから建築依頼先を決めるようにしましょう。

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まとめ

ハウスメーカーと工務店の建築費には、600万~2,000万円ほどの価格差があります。

ハウスメーカーのほうが割高な傾向にありますが、技術開発やハイグレードの設備プラン、長期間のアフターサービスなどに投資しているため、安心感を重視する方には意味のある差額といえるでしょう。

「ハウスメーカーは割高」「工務店は割安」と決めつけるのではなく、フラットな目線で両者の違いを理解しておくことが大切です。

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