コートハウスのメリット・デメリットとは?間取り計画の注意点も解説

コートハウス 間取り設計のコツ

コートハウスとは、中庭のある住宅のことです。庭を中心として囲むように間取りがつくられており、道路に面した前庭がありません。そのため、単なる庭がある家と比較して、プライバシーを確保しつつ、開放感のある空間を楽しめる家のつくりになっています

「マイホームにはコートハウスにしたい」 「コートハウスについてもっと詳しく知りたい」という方に向けて、この記事ではコートハウスのメリットや注意したい点を解説します。

この記事でわかること
  • コートハウスの概要
  • コートハウスの種類と間取り例
  • コートハウスのメリット・デメリット

コートハウスで快適に暮らすために必要なポイントも紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、将来、注文住宅でコートハウスを建てるときの参考にしてください。

自分にあったハウスメーカーがわからない」「比較・検討すべきハウスメーカーはどこ?」
そんな方は「HOME4U(ホームフォーユー)」がおすすめ。190社以上のハウスメーカーから「あなたにあったハウスメーカー」を最大5社ピックアップ!さらにプラン作成依頼が可能です。以下からぜひご利用ください!

かんたん3分入力
自分にあった 家づくりプランを
まとめて依頼!
STEP1
STEP2

1.コートハウスの特徴

コートハウスの特徴 イメージ

コートハウスのコートは英語の「court」で、「建物や塀などで囲われたスペース」を指します。コートハウスは外部から遮断されたプライベートな庭を中心にした住宅で、建物が密集した場所でも人目を気にせずに開放的な空間を手に入れることができます。 また、プライバシーの保護や防犯性を高めながら、開放感も味わえるが魅力です。

ただし、コートハウスを建てるためには、ある程度広い敷地が必要です。 一般的な住宅は窓から外部の光を取り入れるのに対し、コートハウスは庭から採光します。十分な光を集めるには、中庭として4畳半以上の敷地が必要となります。

ここではもっとコートハウスについて詳しく種別や特徴についてを解説していきます。

1-1.コートハウスの種類

コートハウスの種類は、主に「ロの字型」「コの字型」「L字型」という3つのレイアウトに分類できます。

それぞれの特徴をみてみましょう。

1-1-1.ロの字型

ロの字型のコートハウスは、家の中心に中庭を配置し、周りを建物や塀で囲うレイアウトです。プライバシーが守られ、中庭からは全方向に部屋の様子が見渡せます。正方形に近い敷地と相性が良いでしょう。

四方を囲まれたロの字型の場合、中庭が小さいと日差しが入りにくくなるため、ある程度の広さが必要です。

ロの字型の間取り例をひとつ紹介しますので、参考にしてください。

コートハウス|ロの字型の間取り

広い敷地を活かして、庭を中央に配置した平屋住宅です。ロの字型の設計にすることで、完全にプライベートな空間を実現しています。 LDKや各部屋からは、中庭を見渡せます。寝室とサンルームを中庭に隣接させ、南面に窓を設置して採光を確保した間取りです。

洗濯物はサンルームに干せるため、完全にプライバシーを確保できます。

玄関からLDKを通って各部屋に移動する動線で、家族が毎日顔を合わせて自然とコミュニケーションできるように設計しています。

▶【ロの字型のコートハウス】の建築プランを取り寄せる(無料)

1-1-2.コの字型

コの字型のコートハウスは、庭の三方向を建物で囲い、一方向を開放しているレイアウトです。開放した方向には目隠しの塀や植栽などを設け、外部からの視線を遮ります。

庭の一部が外部に開いているため光や風を取り入れやすく、庭を挟んで両側の部屋は適度な距離感になり、二世帯住宅でも人気です。ロの字型とL字型の良いところを取り入れた間取りということができます。

コの字型の間取り例をみてみましょう。

【45坪台】パティオ(コートハウス)の間取り例 1F
【45坪台】パティオ(コートハウス)の間取り2F

南向きの中庭を配置したコの字型の住宅です。LDKからは中庭を見渡せ、採光により明るい空間になります。

▶【コの字型のコートハウス】の建築プランを取り寄せる(無料)

1-1-3.L字型

L字型のコートハウスは、庭の2方向が解放されたレイアウトです。建物に厚みや庭の奥行きに自由度があり、居住部分の動線も柔軟に設計できます。他のレイアウトに比べ、狭い敷地や長方形の敷地にも対応しやすいでしょう。

L字型のレイアウトにした間取り例をひとつ紹介します。

コートハウス|L字型の間取り

L字型に配置した平屋の間取りです。LDKは庭に向けたほぼ全面が窓で、十分に光を取り入れながら外の景色を眺められます。窓を開ければ庭とつながり、リビングは開放感に満たされます。

洗面室の横には4畳近い大容量のファミリークローゼットがあり、家族の衣類をまとめて収納できるのが便利です。洗面室側とリビング側の2方向に出入り口があり、動きやすい生活動線になっています。空気が抜けるため、湿気が籠る心配もありません。

▶【コの字型のコートハウス】の建築プランを取り寄せる(無料)

あなたの実現したい「イメージ」に合わせて
最適なプランを提案します!

好みのイメージが見つかったら、次はHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご利用ください!
あなたの「実現したい生活のイメージ」「間取りのイメージ」「家族構成」「欲しい便利機能」等々をお聞きして、あなたに合った間取りを具体的にご提案します!

無料プラン作成でこんなプランがもらえます!|純和風、吹き抜け、家事優先

漫画でわかる!

2.コートハウスのメリット

コートハウスのメリット イメージ

コートハウスは開放感とプライバシー確保を同時に実現できるなど、さまざまなメリットがあります。

コートハウスのメリットについて、詳しくみていきましょう。

2-1.開放感がありながらプライバシーを保てる

コートハウスは外側を塀で囲み、プライバシーを確保できるのがメリットです。都心の住宅が密集した地域でも、内側の開放的な空間で人目を気にせず風や光を楽しむことができます。

外側から遮断された完全にプライベートな空間で、天気の良い日にはでバーベキューをしてアウトドア気分を味わうなど、自分だけの時間を自由に過ごせます。

2-2.日当たりや風通しが良い

コートハウスは一定の広さの中庭を設けて部屋に大きな窓を設置することで、光や風を取り入れやすいというメリットがあります。

住宅が密集して採光が難しい場所でも、コートハウスにすれば中庭からの太陽光が部屋に入りやすくなります。風通しも良くなるため、湿気を逃がしてカビを防ぎ、快適に過ごすことができるでしょう。

メリットを最大限活かすためには、採光・通風の経路を確保することも大切です。

採光・風通しがよい家のメリット&デメリットとおすすめ間取り

2-3.子どもが安全に遊べる

中庭という外部から遮断された空間では、子どもが安全に遊べることもメリットです。公園で遊ばせる場合、不審者に注意したり、目の届かないところに行かないか気を配ったりする必要があります。家の中庭であれば、そのような心配はありません。

特にロの字型のレイアウトは道路に飛び出す危険もなく、子どもや買っているペットも安心して自由に遊ばせることができます。

子育てしやすい家づくりのメリット&デメリットとおすすめ間取り
犬と暮らす家|おすすめ間取り

2-4.防犯効果が高い

コートハウスは防犯面でも優れています。開口部を住まいの内向きに集めているため、玄関の戸締りに気をつけさえすれば外部からの侵入を防止できる構造です。窓を開け放したまま過ごすことができ、夏の寝苦しい夜も窓を開けて風を取り入れることができます。

外側に窓がある一般的な住宅は、照明によって帰宅時間や就寝時間が外からわかってしまいますが、コートハウスは周囲に灯りが漏れることが少なく、ライフスタイルを把握されにくい点もメリットです。

あなたの実現したい「イメージ」に合わせて
最適なプランを提案します!

好みのイメージが見つかったら、次はHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご利用ください!
あなたの「実現したい生活のイメージ」「間取りのイメージ」「家族構成」「欲しい便利機能」等々をお聞きして、あなたに合った間取りを具体的にご提案します!

無料プラン作成でこんなプランがもらえます!|純和風、吹き抜け、家事優先

漫画でわかる!

3.コートハウスのデメリット

メリットの多いコートハウスですが、デメリットな面もあります。建築費が高めになり、メンテナンスの手間がかかるといった問題です。

ここでは、コートハウスのデメリットについて解説します。

3-1.建築費が高め

コートハウスは構造が複雑で施工が難しく、一般の住宅よりも建築費が高めになる傾向にあります。コの字型やロの字型など凸凹の多い住まいは建築資材が増えるため、その分のコストもかかります。

コートハウスは採光や通風、耐震性なども考慮しなければならず、高い技術が必要です。そのため、設計費も高くなるケースが多いでしょう。

注文住宅を依頼する設計・施工の会社も見極めが必要です。コートハウスのメリットを活かせる間取りを設計できる技術と、複雑な施工に対応できる経験や実績がなければなりません。

地震に強いハウスメーカー特集|耐震等級3やその他工夫を解説
家を建てる費用を土地あり・土地なしで比較!平均相場・ローン・頭金は?

3-2.メンテナンスや管理の手間がかかる

コートハウスは、一般住宅よりもメンテナンスや管理の手間がかかります。中庭は家の一部と考え、こまめに手入れしなければなりません。

特に、周囲を建物で囲われたロの字型のレイアウトは、庭の手入れがしにくいため注意が必要です。落ち葉や雑草の片付け、植物の植え替えなどで外部に持ち出す際は、屋内を通らなければなりません。

また、コートハウスの中庭は排水経路が限られ、水はけを良くしておかないと大雨や台風の際に浸水のおそれがあります。排水管の整備が必要ですが、枯葉やゴミをこまめに掃除していないと排水管が詰まり、いざというときに水が流れない原因になるでしょう。

中庭に面する窓も、こまめな手入れが必要です。汚れていては、コートハウスのメリットである開放感を味わうことができません。大きな窓を設置するため、掃除にも労力がかかります。

さらにコートハウスは外壁の面積が大きいため、塗り替え・張り替えなど外壁工事の費用がかさむ可能性があるでしょう。

一軒家の維持費は平均いくら?毎年・毎月どのくらいかかるのかシミュレーション!

HOME4U(ホームフォーユー)複数ハウスメーカーに「間取り図」「資金計画」「土地探し」をまとめて依頼!

4.コートハウスで快適に暮らすために必要なこと

コートハウスのメリットを享受し、快適に暮らすためには、いくつか押さえるべきポイントがあります。

ここでは、コートハウスで暮らすために必要なことを解説します。

4-1.採光や通風を考えた間取りにする

コートハウスは、採光や通風を考えた間取りの設計が必要で、とくに中庭部分からの光の入り方をよく考えなければなりません。

太陽光の入り方は季節によって異なります。夏の日差しを避けながら、冬は多くの太陽光を取り込める設計が必要です。LDKが広い場合は、天窓吹き抜けを設けるなど、奥まで光が届く工夫も必要になるでしょう。

コートハウスは外側が遮断されるため、風通しを良くする工夫も欠かせません。空気の流れを考え、中庭からの風が屋外に吹き抜ける位置に窓を設置します。空気がうまく循環するよう、適切な場所に窓を設けることがポイントです。

4-2.生活動線を工夫する

庭が中心になるコートハウスの構造は生活動線が長くなりやすく、平屋にする場合は特にその傾向が大きくなります。できるだけ動線を短くし、生活しやすくするための工夫が必要です。

頻繁に行き来する水回りはどの部屋からも行きやすい配置にしたり、庭にウッドデッキを設けて反対側へのアクセスを短くしたりするなど、間取りをよく考えなければなりません。

また、コートハウスは中庭を広くとるために居住空間が狭くなりがちです。廊下のない間取りにするなど、居住空間を広くするための工夫も必要になるでしょう。

4-3.耐震性を考える

コートハウスは中庭に向けて大きな窓を作りますが、建物は窓の面積が増えるほど構造的に弱くなりやすく、耐震性を考えた設計が必要です。

建物の強さを重視すると平凡な間取りになりやすいため、耐震性に配慮しながらもデザイン性を意識した設計が求められるでしょう。

採光と通風を考え、耐震性も十分なコートハウスの設計は難しく、高い技術を持つ建築士を探すことも重要なポイントです。

おしゃれな注文住宅にしたい!外観・内装・空間別の参考事例集【画像付】

4-4.法律上の制約を考慮する

コートハウスを建てる際は、建ぺい率や容積率など法律上の制約も考慮しなければなりません。敷地に建てられる建物の広さや高さには制限があります。

中庭はある程度の広さが必要ですが、建ぺい率を考えると居住空間が狭くなる可能性があります。法律を守りながら、限られた空間のなかでコートハウスのメリットを最大限に引き出す設計力が求められるでしょう。

5理想のコートハウスを手に入れるためには

理想のコートハウスを手に入れるためには、まずハウスメーカーにオーダーをする必要があります。コートハウスは採光や通風を考慮した設計や生活動線の確保など難しい部分が多く、施工には高い技術が求められます。

希望のコートハウスを実現するためには、デザインや機能・予算などを汲み取れる実績豊富なハウスメーカー・工務店をみつけることが大切です。

自分にあったハウスメーカーがわからない」「比較・検討すべきハウスメーカーはどこ?」
そんな方は「HOME4U(ホームフォーユー)」がおすすめ。190社以上のハウスメーカーから「あなたにあったハウスメーカー」を最大5社ピックアップ!さらにプラン作成依頼が可能です。以下からぜひご利用ください!

かんたん3分入力
自分にあった 家づくりプランを
まとめて依頼!
STEP1
STEP2

まとめ

庭を中心としたコートハウスは外部からの視線を遮断し、プライバシーを守りながら自分たちだけの開放的な空間を楽しめます。住宅密集地でもたっぷりの採光や通風を確保できるのもメリットです。

ただし、建築費が高めであることは把握しておきましょう。コートハウスのメリットを最大限に引き出すには、技術を持つメーカーをみつけることも大切です。

コートハウスの問題点も確認しながら、自分が理想とするコートハウスの注文住宅をつくりましょう。

家づくりプラン一括依頼で
複数ハウスメーカーを比較!

家づくりに失敗しないためには、自分に合ったプランを提案してくれるハウスメーカーを見つけ、比較・検討すること。

そこでおすすめなのが「HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービス」です。

スマホから必要事項を入力するだけで、あなたのご要望に沿ったハウスメーカーを複数社ピックアップ
気になるハウスメーカーを最大5社までお選びいただくと、【完全無料】で家づくりプランを一括依頼することができます。