スキップフロアの基礎知識とおすすめ間取り例|注意点や後悔しないためのコツも解説

本記事は、注文住宅を新築するに際して「スキップフロア」を設置するかどうかを検討している方向けに、初めてのスキップフロアの検討に必要な事項を網羅的かつ簡潔に掲載しています。

この記事でわかること
  • スキップフロアの種類と特徴
  • スキップフロアのおすすめ間取り例
  • 注意点と後悔しないためのコツ 等

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1.スキップフロアとは?

スキップフロアとは

建物の内部で異なる高さのフロアを数段の階段や段差で繋げる設計です。

フロアの高さ(床の高さ)を変えることにより、天井の高さや空間の奥行きを強調した広がりのある空間を作り出します。

1-1.スキップフロアの種類と特徴

スキップフロアには主に以下のような種類があります。

スキップフロアの主な種類
  • 中2階タイプ(階段の途中に設置)
  • 中2階タイプ(ワンフロアに設置)
  • 半地下タイプ
  • ロフトタイプ

それぞれについて解説します。

中2階タイプ(階段の途中に設置)

中2階タイプ(階段の途中に設置) イメージ

おすすめの人
敷地が狭くても、収納や趣味のスペースを作りたい方

階段の途中にあるスキップフロアは、他のタイプのものよりも取り入れやすいということが特徴です。
高低差が大きい場合はテレワークスペースとしても利用できるでしょう。

中2階タイプ(ワンフロアに設置)

中2階タイプ(ワンフロアに設置) イメージ

おすすめの人
別の部屋にいても家族を身近に感じたい方

ワンフロアのスキップフロアは、床面積が少ない中でもプライベートな空間をつくることができます。
しかもプライベート空間でありながらスキップフロアは壁で空間を区切らない構造であるため、家族を身近に感じられるということが特徴です。

例えば上手に高低差をつけることで、家事をしながら子供の様子を確認できるため、小さな子供がいる家庭でも安心できるでしょう。

半地下タイプ

おすすめの人
収納スペースをたくさん作りたい方

半地下でスキップフロアを作る場合、主に収納スペースとしての活用される方が多いです。

窓を設置せずにつくれば趣味のアイテムを、日光にあてずよりよい環境で保存することができますし、来客時にもあまり目立たない場所にたくさん物をしまうことができます。

ロフトタイプ

ロフトタイプ イメージ

おすすめの人
土地面積を最大限に活用したい方

ロフトタイプであれば、建物を上に伸ばしにくい場合に有効活用できます。
「フロアを重ねる」と考えるとイメージしやすいでしょう。

同じ高さの建物であっても1階と2階だけでなく、中2階があることで床面積が増やすことができます。

家の広さや希望する間取りによって、スキップフロアの設置場所や形はさまざまです。
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2.スキップフロアを取り入れたおすすめの間取り4選

スキップフロアの代表的なおすすめ間取り例を紹介します。

2-1.【20坪】狭小住宅でも「広々空間が演出できる」スキップフロアがある間取り 例

スキップフロアが叶える大開口の平屋の間取り

<間取り図>
スキップフロアが叶える大開口の平屋の間取り 間取り図

こんな人に人気 平屋でも空間を広く使いたい人
世帯(想定) 夫婦
延べ床面積 25坪
間取り 平家 2LDK
スキップフロア 中2階タイプ

壁で仕切られた部屋は寝室と水まわりのみの、大開口の平屋の間取りです。
スキップフロアの下を収納スペースとして確保しているので、平屋でありながら広々とした空間を演出することができます。

また、吹き抜けやデッキを取り入れることで十分な採光が叶えることができるでしょう。

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2-2.【30坪】「子供を見守りながら家事ができる」スキップフロアのある間取り 例

キッチン・ダイニングをスキップフロアにした間取り

<間取り図>
キッチン・ダイニングをスキップフロアにした間取り 1F 間取り図キッチン・ダイニングをスキップフロアにした間取り 2F 間取り図

こんな人に人気 家事をしながら子供を見守りたい人
世帯(想定) 夫婦+子供2人
延べ床面積 30坪
間取り 2階建て 4LDK(土間収納+納戸)
スキップフロア 中2階+ロフトタイプ

キッチン・ダイニング部分がスキップフロアになっているため、家事をしながらリビングで遊ぶ子供たちを上から見守ることができます。

さらにキッチン・ダイニング部分の下は、大規模な収納が確保できています。
大きな収納があることで、各部屋の収納は最低限の大きさにし、生活空間を優先的に設計することができます。

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2-3.【30坪】食事とくつろぎのスペースを分けたスキップフロアの間取り 例

ダイニングとリビングを別空間にした間取り

<図 間取り図>
ダイニングとリビングを別空間にした間取り 1F 間取り図ダイニングとリビングを別空間にした間取り 2F 間取り図

こんな人に人気 ダイニングとリビングを分けたい人
世帯(想定) 夫婦+子供1人
延べ床面積 30坪
間取り 2階建て 3LDK(ファミリークローゼット)

スキップフロアを活用して、リビングとダイニングを分けた間取りです。
「食事をするダイニング」と「くつろげるリビング」のように別々の役割で用いることで、複数の役割を持たせているときよりもリビングをリラックスするための空間として利用しやすくなります。

ダイニングとリビングを分けるには広いスペースが必要ですが、リビングをスキップフロアにすること広い土地がなくても実現可能となり、収納スペースもしっかりと確保できます。

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2-4.【40坪】デッドスペースを「フリースペース」として活用したスキップフロアがある間取り 例

階段の途中にスキップフロアを設けた間取り

<図 間取り図>
階段の途中にスキップフロアを設けた間取り 1F 間取り図階段の途中にスキップフロアを設けた間取り 2F 間取り図

こんな人に人気 ライフスタイルの変化に応じたフリースペースが欲しい人
世帯(想定) 夫婦+子供3人
延べ床面積 40坪
間取り 2階建て 4LLDK(パントリー+シューズクローゼット+ウォークインクローゼット)

1階から2階へ上がる階段の途中にスキップフロアを設けることで、大人も子供も自由に使える空間が生まれます
例えば机や本を並べることで「大人の仕事場」、「子供の勉強部屋」にもできるでしょう。

また、スキップフロアを丸ごと本棚にし、2階のセカンドリビングで読書をする動線を築くのもおすすめです。

目的を決めずにスキップフロアを作ってしまうと持て余してしまう場合もありますが、一定の広さがあることで使い道が広がります。

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3.スキップフロアがある住宅を建てる際の注意点3つ

スキップフロアの住宅を建てるにあたり、費用面の注意点が3つあります。

  • 自治体によっては間取りプランを再考する必要がある
  • 固定資産税が高くなる可能性がある
  • 一般的な2階建てに比べて建築費用が高くなる

それぞれについて解説します。

3-1.自治体によっては間取りプランを再考する必要がある

最初の注意点は、自治体によって「スキップフロアが床面積に含まれるかどうか」の判断が異なるという点です。

床面積には含まないと思っていた部分が床面積として算入されてしまうと、建物全体の容積率に影響します。

容積率が自治体ごとに上限が決められているので、もし床面積に含むことでオーバーしてしまうなら間取りプランを見直す必要があるかもしれません。

参考:東京都国分寺市公式ホームページ「小屋裏物置等の取扱いについて」

3-2.固定資産税が高くなる可能性がある

スキップフロアを床面積と判断されると、

  • 床面積が増える分、課税対象床面積が増える
  • 天井高によって固定資産税評価額の算出方法が変わる

といった理由により、一般的な2階建てよりも固定資産税が高くなる可能性があります。

事前にどのくらい固定資産税がかかるのか等、費用面に関してはよく確認しておくことが大切です。

3-3.一般的な2階建てに比べて建築費用が高くなる

スキップフロアの住宅は、一般的な2階建てに比べて建築費用が高くなります。

階段や各フロアを上手に活用するためのデザインの工夫が必要なことに加え、壁が少ない構造であるため、外壁や使用している素材で耐震性を確保する必要があるからです。

自分の中で建築費用の予測をつけておくのではなく、建築会社に見積もりをしっかり聞いておくことが重要です。

4.スキップフロアがある住宅の「よくある後悔の例」と「後悔しないためのコツ」

実際にスキップフロアのある間取りの家を建てた際に生じた「よくある後悔の例」と「後悔しないためのコツ」を紹介します。

【よくある後悔例と、後悔しないためのコツ】
よくある
後悔の例
後悔しないためのコツ
空調の効きが
悪い
建物の素材にこだわり断熱性・気密性を高めるほか、シーリングファンや床暖房を取り付ける
掃除に
手間がかかる
掃除機を持って動き回らなくてもいいように、各スペースに掃除の小道具をセットしておく
バリアフリーに
できない
将来のことを踏まえて住宅を建てる場合は、生活に必要な水まわりや寝室を1階にまとめる
音や匂いが
広がる
建築プランを考える段階で寝室や作業部屋は壁で区切る
上手に活用するのが
難しい
建築プランを考える段階でスキップフロアの使い方を明確にしく

以上が、スキップフロアを間取りに取り入れる上で注意したい点です。

こうした失敗・後悔を避けるためにも、ぜひ「HOME4U(ホームフォーユー)間取り作成依頼サービス」で、実際にハウスメーカーから間取りプランを提案してもらい、具体的なイメージを持ってプランニングを進めてみてください。

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この記事のポイント まとめ

スキップフロアの種類は?

スキップフロアには主に以下の4種類があります。

  • 中2階タイプ(階段の途中に設置)
  • 中2階タイプ(ワンフロアに設置)
  • 半地下タイプ
  • ロフトタイプ

詳細は「1-1.スキップフロアの種類と特徴」をご参照ください。

スキップフロアのおすすめの間取りは?
  • 【20坪】狭小住宅でも「広々空間が演出できる」スキップフロアがある間取り 例
  • 【30坪】「子供を見守りながら家事ができる」スキップフロアのある間取り
  • 【30坪】吹き抜けと組み合わせた「明るい空間になる」スキップフロアの間取り
  • 【40坪】デッドスペースを「フリースペース」として活用したスキップフロアがある間取り

詳細は「2.スキップフロアを取り入れたおすすめの間取り4選」をご参照ください。

スキップフロアを作る際の注意点は?
  • 自治体によっては間取りプランを再考する必要がある
  • 固定資産税が高くなる可能性がある
  • 一般的な2階建てに比べて建築費用が高くなる

詳細は「3.スキップフロアがある住宅を建てる際の注意点3つ」をご参照ください。

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