地下室・半地下室とは、部屋の天井高さが地面より1/3以上埋まっている、もしくは地面より下にある部屋のことです。
分かりやすくお伝えすると、地面に埋まっている部屋が地下室、地面から部屋が2/3出ていて1/3が埋まっている部屋が半地下室です。
この記事では地下室・半地下室のメリット・デメリットや適した間取り例などを紹介していきます。
地下室・半地下室のメリット |
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地下室・半地下室のデメリット |
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地下室・半地下室はこんな場合に活用できる
定番のおすすめ間取りについて知りたい方は「家のおすすめ間取り」もご覧ください。
Contents
1.地下室・半地下の間取り例5選
地下室・半地下を設置した代表的な間取り例を、建物の延床坪数・タイプ別に5つ紹介していきます。
どんな人に人気の間取りか、費用はいくらかかるかも記載していますので、ぜひ参考にしてください。
- 1-1.【20坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-2.【25坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-3.【30坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-4.【35坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-5.【40坪台】地下室・半地下室の間取り例
1-1.【20坪台】地下室・半地下室の間取り例
リビングからアクセスのよい地下室(ドライエリア付き)の子供部屋
こんな人に人気 | 子供部屋が1つ欲しい |
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世帯(想定) | 夫婦+子供1人 |
延床面積 | 24坪 |
間取り | 2階建て1LDK(+地下室+ドライエリア+バルコニー+納戸) |
本体価格 | 約1,000万円 |
地下にある部屋にはドライエリアが設置されており、窓を設置できたため陽の光が入りやすい設計。自然の風で換気できるので機械換気が必要ない空間となっています。
リビングからのアクセスも良く、地下室の子供部屋との移動もスムーズです。
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1-2.【25坪台】地下室・半地下室の間取り例
仕切りのない多目的大空間の地下室
こんな人に人気 | 友達を招待して映画鑑賞を楽しみたい人 |
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世帯(想定) | 夫婦+子供2人 |
延床面積 | 30坪 |
間取り | 2階建て2LDK(+地下室) |
本体価格 | 約2,500万円 |
シアタールームの窓の外には照明も設置し、夜も暗すぎず雰囲気のある空間に。壁の収納には来客用の布団を収納できるスペースを確保。映画を楽しんだ後は、そのまま飲み会に突入しお泊りすることもできます。
映画鑑賞に使わない時は在宅ワークや落ち着いて読書したい時にも最適です。
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1-3.【30坪台】地下室・半地下室の間取り例
子供達のトレーニングルーム専用地下室
こんな人に人気 | 野球のトレーニングルームが欲しい |
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世帯(想定) | 夫婦+子供4人 |
延床面積 | 47坪 |
間取り | 2階建て2LDK(+地下室+シューズインクローゼット+インナーガレージ+バルコニー) |
本体価格 | 約3,880万円 |
子供達が少年野球チームで活躍できるようにバッティングなどのトレーニング施設を地下室に設置。地下室なので練習の音も近所迷惑になりません。
さらに防護ネットを取り付けて安全性を確保し、ボールが照明や他の子供達に当たらないように配慮しています。
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1-4.【35坪台】地下室・半地下室の間取り例
間取りを工夫し明るく風通しのいい地下室リビングに
こんな人に人気 | 地下室をリビングにして快適に過ごしたい |
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世帯(想定) | 夫婦+子供2人 |
延床面積 | 36坪 |
間取り | 2階建て(1DK+小屋裏収納+地下室+ドライエリア+バルコニー+フリースペース) |
本体価格 | 約1,500万円 |
地下のリビングへの階段を吹き抜けのストリップ階段にして採光を確保しています。
ドライエリア設計なので日中は窓からの光が部屋へ入り明るく風通しも良い空間に。夏場は涼しく、梅雨の時期でもジメジメすることのない1年中過ごしやすい居室になっています。
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1-5.【40坪台】地下室・半地下室の間取り例
二世帯住宅でも子供部屋を地下に設置
こんな人に人気 | 二世帯住宅でも子供部屋をつくりたい |
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世帯(想定) | 夫婦+両親+子供3人 |
延床面積 | 48坪 |
間取り | 2階建て3LDK(+ロフト+小屋裏+地下室+ドライエリア+ウォークインクローゼット+バルコニー) |
本体価格 | 約3,700万円 |
坪数のない住宅でも、子供たちに一人一部屋を確保したい時、地下室を子供部屋として活用することも可能です。
窓やドライエリアを設ければ、地下でも閉塞感を感じにくい空間になります。子供が小さいうちは、走り回ったり飛び跳ねたりしても音漏れがしにくいなどのメリットがあります。
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2.地下室・半地下室の費用相場とシミュレーション
2-1.地下室・半地下室の費用相場
注文住宅に地下室・半地下室を設置する場合、用途や立地により費用相場に大幅な差があります。
一般的な坪単価は50万〜200万円ほどになります。地下室を建築する時に発生する費用の詳細は次の項目です。
地盤調査 | 30万円前後 |
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構造計算 | 20万〜70万円 |
設計図面作成 | 30万〜80万円 |
山留工事費用 | 150万〜250万円 |
掘削工事費 | 200万円前後 |
残土処理費 | 180万〜230万円 |
防水工事費 | 70万〜90万円 |
配筋・打設工事費 | 200万〜500万円 |
室内環境対策費用 | 120万〜160万円 ※断熱工事費30万〜40万円、除湿工事費90万〜120万円 |
ドライエリア工事費 | 150万円前後 |
内装費用 | 80万〜100万円 |
2-2.注文住宅に地下室・半地下室を設置した場合の費用シミュミレーション
地下室・半地下室は狭小住宅で部屋や収納が不足している場合につくられるパターンが多い傾向にあります。
今回は延床面積が約28.9坪の住宅に6坪の地下室を造る場合の費用をシミュレーションします。
合計:約720万円
- 地盤調査費:約18万円
- 構造計算費:約36万円
- 地下室用の設計書作成費:約30万円
- 山留工事費:約102万円(関東ローム層と想定)
- 掘削・残土処分費:約108万円
- 防水工事費:約48万円
- 配筋・打設工事費:約150万円
- 断熱・除湿工事費:約78万円
- ドライエリア用工事費:約150万円
ただし、費用相場やシミュレーションはあくまで目安です。
注文住宅は1戸1戸住宅プランが異なるため、人によって総額が異なる点は念頭に置いておきましょう。
「思った以上に費用がかかった」「予算オーバーした」など、せっかく建てるマイホームで後悔しないためにも、注文住宅を検討する際にはハウスメーカー・工務店が提案する実際の資金計画を複数比較しましょう。
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また、気になるハウスメーカー・工務店があれば最大5社分までの実際の住宅プラン(資金計画や間取りプラン)を手に入れることができるため、ハウスメーカー・工務店の比較検討がスムーズに進み、より細かい要望にも気を配れるようになります。
具体的な費用相場のイメージがつかめるうえ、ご希望であればコーディネーターが情報整理をサポートしてくれるので、安心して家づくりを進めることができますよ。
営業トークは一切なく、完全無料のサービスなので、ぜひ一度ご利用ください。
3.地下室・半地下室をつくる前に!失敗例からわかる注意点
3-1.【設備】結露からくるカビ
3-2.【計画段階】雨などによる浸水
水害による修繕費用の大ダメージ・・・
大型台風の襲来で、付近一帯の住宅は床上浸水の被害が多くでました。我が家の地下室にも水が浸水し、内装や機械などが水浸しに。修繕費用も高くついてしまいました。
注意点:雨水対策を考える
役所からもらえるハザードマップの確認や、沖縄や九州のように台風、ゲリラ豪雨の多い地区は地下室の建築を控えた方が良いと考えることもできます。
どうしても地下室が欲しい場合は、居住地について詳細な知見を持つ地域密着のハウスメーカーへ相談するのがおすすめです。
3-3.【計画段階】薄暗い地下室
作業スペースとして建築したが薄暗く作業効率が悪い
地下室を趣味や仕事に活用できる実用的な部屋として考え、陽の光が入る設計にしたはずが、思っていた以上に暗く手元が見づらい部屋に。
注意点:採光設計を検討する
暗すぎない地下室を回避する場合は、照明の場所や数を工夫したり、採光・換気を目的としたドライエリアを取り入れたりするなど対策はあります。
「失敗した…」と後悔しないためにも設計の段階からハウスメーカー・工務店とよく相談しておきましょう。
3-4.【お金】思ったより建築費用がかかる
地下室をつくったが思った以上に建築費用がかかりました
思った以上に土の掘削が深く、掘った場所の土留めなどで建築工数が増えてしまいました。さらに掘った土の処理をするためのトラックの駐車場所が遠く、普通に家を建築するより費用がかかってしまいました。
注意点:地下室・半地下室の用途を検討
地下室・半地下室の用途を検討時に「本当に必要なのか?」を、家族やハウスメーカーとしっかり話し合いましょう。
特に居住する家族以外の意見を聞くことで、実はいらなかったなどの結論に至る場合があり、無駄にかかる建築費用を削減することできます。もし必要であれば、資金調達の方法を考えておきましょう。
3-5.【設備】ドライエリアから水が侵入
ゲリラ豪雨のたびに水が侵入してくる
換気や調湿、自然光の採り入れなどに役立つドライエリアですが、排水設備を導入していなかったので、激しい雨の時はドライエリアから雨水が浸水してきます。
注意点:排水設備を設置しておく
台風やゲリラ豪雨の地域はドライエリアの建築を見送ることも必要になってきます。
どうしても必要な場合は、排水ポンプの設置や道路からのステップを高くするなど浸水対策をしっかりしておきましょう。また豪雨が事前に予想できる場合は、土のうを積む対策も有効です。
以上が、地下室・半地下の失敗例と注意点です。夢のマイホームを建てるなら「絶対に後悔したくない」ですよね。
失敗を避けながら間取りプランを考える際には、実際の間取り図が手元にあると便利です。
暮らし始めてからの実際の動線がイメージしやすいうえ、同居人との話し合いにも役立ちますよ。
しかし、ハウスメーカーや工務店に1社ずつ問い合わせ、間取りプランを作ってもらうのは大変です。何度も同じ話をしないといけないうえ、余計な営業トークを聞く羽目になってしまうおそれもあります。
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効率的な家づくりのために、ぜひご利用ください!
4.地下室・半地下室の家でおすすめのハウスメーカー3社
4-1.住友不動産
住友不動産をおすすめする理由は、マンション、木造などのコンクリート造りの施工実績が豊富で、営業担当の1級建築士の有資格者が多いからです。
地下室は必ずコンクリート造になる為、住友不動産はおすすめです。
J・アーバンコート
「J・アーバンコート」は、都市の洗練されたデザインと日本の伝統を調和させ、郊外生活の解放感や楽しさを演出された住まいです。
ガラスパネルやデザイン窓の端正な美しさ、木製の縦格子が醸す伝統の温もり。その心地よいバランスが、どこにもない個性を創出し、街並みとの新しい調和を作り出します。
また、中庭のあるデザインで地下室・半地下室と相性抜群です。
出典:住友不動産 ホームページ
4-2.積水ハウス
積水ハウスをおすすめする理由は、ドライエリアを活用した地下室のある住宅事例が多数あることです。
木造でありながら強度に優れる「シャーウッド工法」を活用しているので、自然素材の優しさを感じながら無駄な柱や仕切りがない大空間の地下室をつくることができます。
ザ・グラヴィス
「ザ・グラヴィス」は積水ハウスのシャーウッドのなかでも、スタンダードのグレードに位置する商品。
坪単価は約70万円~100万円と高めではありますが、標準仕様が充実していてオプション追加費用が抑えられるという特徴があります。間取りのプランニングは自由度が高くオプションで地下室を造ることも可能です。
出典:積水ハウス ホームページ
4-3.三井ホーム
三井ホームをおすすめする理由は、耐震性・耐久性・耐火性に優れた「ツーバイフォー工法」が地下室・半地下室のある住宅の建築に適しているからです。
限られたスペース、敷地を有効活用した地下室・半地下室の事例も多数あります。
グランフリー
デザイン性が高く豊富な商品ラインナップの名中で、モダンな外観と大きな窓をはじめとした開放的で広々とした空間が特徴の商品。
地下室をつくることも可能です。
出典:三井ホーム ホームページ
まとめ
地下室・半地下のある暮らしは、防音効果もあり便利で有効活用できます。一方でデメリットや注意点もありますので、この記事を参考に、ぜひ理想の住まいづくりに役立ててくださいね。
それではおさらいです。
この記事のポイント まとめ
5つの間取りをご紹介しています。
- 1-1.【20坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-2.【25坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-3.【30坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-4.【35坪台】地下室・半地下室の間取り例
- 1-5.【40坪台】地下室・半地下室の間取り例
「1.地下室・半地下の間取り例5選」ご覧ください。
一般的な坪単価は50万〜200万円ほどですが、さまざまな要素や条件で金額が変わります。
詳しくは「2.地下室・半地下室の費用相場とシミュレーション」で解説しています。
以下の失敗例があります。
- 【設備】結露からくるカビ
- 【計画段階】雨などによる浸水
- 【計画段階】地下室の採光不足
- 【お金】建築費の予算オーバー
- 【設備】ドライエリアから水が侵入
「3. 地下室・半地下室をつくる前に!失敗例からわかる注意点」では、失敗しないための対策をご紹介しています。
「4.地下室・半地下室の家でおすすめのハウスメーカー3社」で、3つのハウスメーカーとおすすめの理由を解説しています。
【定番】おすすめの間取り特集
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- 【新築住宅の間取り事例】ランドリールームのメリット&デメリットとおすすめ間取り
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結露が発生し、カビが増えてしまう
外の気温と部屋の中の温度差があると、結露が発生してしまい、壁紙の変色や、カビだらけでインテリアの見栄えも悪く、カビの匂いも気になるように・・・。壁紙を張り替えても、すぐにカビてしまい意味がありませんでした。
注意点:換気や除湿設備の導入を検討
結露を避けるためには、設計段階で換気や除湿設備の導入を検討しておくことをおすすめします。
換気の設備の設置や、ドライエリアのある半地下室にするなど、湿気対策は前もってハウスメーカーに相談しましょう。