音楽鑑賞や楽器の演奏を気兼ねなく楽しみたい方の中には、防音室を自作したいと考えている方もいるでしょう。自作することでコストを抑えて防音室を設置できますが、いくつかの注意点があります。
この記事では、以下の内容を解説します。
- 防音室を自作する方法
- 防音室を自作する際の注意点
- 注文住宅に防音室を設置するメリットや費用相場
防音室の設置を検討している方はぜひ参考にしてください。
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Contents
1.防音室は自作できる?
音漏れを気にすることなく楽器の演奏や映画などを楽しみたい方には、防音室の設置がおすすめです。そもそも防音室は、吸音(音を吸収する)と遮音(音を遮断する)によって、中で発生した音が外に伝わるのを防げるよう設計された部屋のことです。
防音室は、防音材や吸音材をうまく使用することで、DIYで自作できます。自作なら低コストで防音室を設置でき、理想の形に設計できるのがメリットです。
2.防音室を自作する方法
それでは、防音室はどのように自作すればよいのでしょうか。防音室の作り方としては、以下の3つがあります。
- 部屋の壁に防音材や吸音材を貼る
- 木材や段ボールで防音室を手作りする
- 簡易防音室を設置する
それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
2-1.部屋の壁に防音材や吸音材を貼る
1つ目は、部屋の壁に防音材や吸音材を貼る方法です。壁に貼るだけでよいため、気軽に挑戦できるでしょう。
2-1-1.メリット
部屋の壁に防音材や吸音材を貼る方法のメリットは、以下のとおりです。
- コストを抑えられる
- 部屋のスペースを削らないため、部屋を広く使える
防音材や吸音材を貼るだけでよいため、低コストで防音室を自作できます。また、部屋の中にさらに防音室を設置する場合に比べて、部屋のスペースを削らずに済みます。
2-1-2.デメリット
デメリットは以下のとおりです。
- 高い防音効果は期待できない
- 防音材や吸音材を隙間なく貼るのが難しい
- 賃貸物件では注意が必要
部屋の壁に防音材や吸音材を貼る方法では、高い防音効果は期待できません。また、防音材や吸音材を隙間なく貼るのは難しく、隙間から音が漏れてしまう可能性があります。
さらに、貼った跡が残りやすいため、賃貸物件では設置が難しい場合もあります。
2-2.木材や段ボールで防音室を手作りする
2つ目は、木材や段ボールなどを使って簡易的な防音室を作る方法です。石膏ボードや遮音シートなどを活用することで、防音効果がある部屋を自作できます。
2-2-1.メリット
木材や段ボールで防音室を手作りするメリットは以下のとおりです。
- 成功すればある程度の防音効果が期待できる
- 自由な形・サイズで設計できる
- 段ボールならコストを抑えられる
壁に防音材や吸音材を貼る方法に比べると、防音性や気密性が高い部屋を実現できる可能性が高いです。
また、低コストで自由な形・サイズに設計できます。特に、段ボールを使えばコストを抑えて気軽に防音室を自作できるでしょう。
2-2-2.デメリット
デメリットは以下のとおりです。
- 手間がかかる
- 狭いスペースには設置が難しい
- 素材によっては扱いにくく、産業廃棄物として処理しなければならない場合がある
- 段ボールのみでは遮音効果が期待できない
木材や段ボールを組み立てて部屋を作る必要があるため、手間がかかります。また、部屋の中にさらに部屋を作ることになるため、狭いスペースに設置するのが難しいでしょう。
さらに、素材によっては床や壁を傷つけてしまう恐れがあります。石膏ボードやグラスウールなどは産業廃棄物として処理しなければならない可能性も高く、捨てる際に苦労するでしょう。
段ボールのみで防音室を作りたい場合は、遮音効果が期待できない点にも注意が必要です。段ボール自体にはある程度の吸音効果があるものの、遮音効果はほとんどありません。防音室を作るためには、遮音材を組み合わせる必要があります。
2-3.簡易防音室を設置する
3つ目は、簡易防音室を購入して設置する方法です。既製品を設置するため、厳密には自作する方法ではありません。しかし、リフォームで防音室を設置する場合に比べ、簡単に導入できるでしょう。
2-3-1.メリット
簡易防音室を設置する方法のメリットは以下のとおりです。
- 防音効果が高い
- 工具不要で組み立てられるものもあり、簡単に設置できる
一から自作する場合に比べて、高い防音効果が期待できます。
また、パーツを組み合わせるだけで簡単に組み立てられるものもあり、力に自信がない方でも簡単に設置できるでしょう。分解も工具不要で簡単に行えるため、引っ越しの際も安心です。
2-3-2.デメリット
デメリットは以下のとおりです。
- コストがかかる
- 受注生産の場合は設置までに時間がかかる
簡易防音室の費用相場は20万〜30万円程度であり、自作する場合に比べてコストがかかります。10万円程度で購入できるものもありますが、段ボールで自作する場合に比べると高く感じるでしょう。
また、受注生産商品の場合は、購入してから設置できるまで時間がかかります。使用したいタイミングに間に合うよう、余裕を持って購入する必要があります。
ここでは、防音室は自作できるのか、また自作する方法についてメリットとデメリットを解説しました。自作は難しそうと感じる方や、新居に防音室が欲しいから間取りに組み込む場合にはどのくらいの予算になるのだろう…と考える方もいると思います。
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3.手作りの防音室の防音効果を高めるポイント
手作りの防音室の防音効果を高めるためには、吸音と遮音の2つの機能をうまく組み合わせることが大切です。
吸音とは、音を吸収して音エネルギーを熱エネルギーに変換させ、振動を弱めることです。また、遮音は空気中で伝わる音を遮断し、音が外に漏れないようにすることを指します。防音効果を高めるためには、防音室にこの2つの機能を持たせましょう。
また、音の発生源になるべく近い場所に防音効果を持たせることや、なるべく厚く重い素材を使うこともポイントです。
4.防音室を自作する際の注意点
防音室を自作する際は、以下の点に注意しましょう。
- 完成したら防音性能を確認する
- DIYで防音効果を高めるのは難しい
- 換気を考えて防音室を作る
4-1.完成したら防音性能を確認する
防音室を作った後は、必ず防音性能を確認してください。自作の防音室では、想定していた性能を発揮できない可能性が高いためです。
性能を確認するためには、スマートフォンの騒音計アプリを使うのがおすすめです。防音室の中で音を流し、外で聞こえる音の大きさを測定します。防音室の扉を開けた状態と閉めた状態での大きさを計測することで、防音性能がわかるでしょう。
音の大きさを示すのが、デシベル(dB)という単位です。一般的に、人が静かであると感じるのは45dB以下と言われています。60dB未満であれば不快に思わず、70dB以上でうるさいと感じることが多いようです。
4-2.DIYで防音効果を高めるのは難しい
DIYで高性能な防音室を作るのは容易ではありません。どれほど性能が高い防音材や吸音材を使用しても、施工時のわずかな隙間から音が漏れてしまい、防音効果が弱まってしまいます。
自作の防音室では完全な防音は難しく、楽器を気にせずに演奏するのは難しいと理解しておきましょう。しかし、早朝や深夜を避ければ、ある程度自由に音を出せる可能性があります。
4-3.換気を考えて防音室を作る
木材や段ボールなどで密閉された防音室を自作する際は、換気について考慮しなければなりません。換気ができる構造にしなければ、窒息してしまうためです。しかし、換気用の穴を開けることで音が漏れ、防音効果が低くなってしまいます。
防音効果を保ちつつ換気をするためには、換気ダクトに消音サイレンサーを設置するという方法があります。ただし、DIYでダクト工事をするのは容易ではありません。専門知識がない状態で工事を行うのは控えましょう。
4-4.耐久性が低い
手作りの防音室は耐久性が低く、作り直しが必要になる恐れがあります。
特に、段ボールで防音室を自作する場合は注意が必要です。段ボールならコストを抑えられますが、重さで凹んだり湿気で劣化したりする可能性が高いです。頻繁に修理が必要になり、結果的に費用が高くついてしまうでしょう。
丈夫で長く使える防音室を作りたい場合は、自作ではなくプロに依頼しましょう。
ここでは、手作りの防音室の防音効果を高めるポイントや自作時の注意点をご紹介しました。事前に情報を集めたうえで、計画的にマイホームづくりにとりかかることで、後悔のない理想の家づくりに繋げられるでしょう。
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5.注文住宅に防音室を設置するメリット
注文住宅に防音室を設置するメリットは、以下のとおりです。
- 高い防音性能が期待できる
- フルオーダー式の防音室を設置できる
- 多目的で使用できる
それぞれ解説します。
5-1.高い防音性能が期待できる
注文住宅の施工時に防音室の施工も依頼することで、性能が高い防音室を手に入れられます。自由に楽器を演奏したり、音楽や映画を楽しめたりするでしょう。
特に、住宅が密集している戸建ての場合は、そこまで大きくない音でもトラブルの原因になる可能性があります。性能が高い防音室があれば、音の発生に神経質になりすぎることなく、ストレスフリーに生活できるでしょう。
5-2.フルオーダー式の防音室を設置できる
注文住宅なら、フルオーダー式の防音室を設置できるのがメリットです。
防音室には、フルオーダー式と組み立て式の大きく2つがあります。組み立て式は部屋の一部を防音スペースにする一方、フルオーダー式なら1室丸ごと防音にできます。
フルオーダー式なら、用途に応じて理想的な防音室を実現できるのが魅力です。単に防音するだけではなく、音の響きも考慮して防音室を設計できます。楽器の音色や映画の音を存分に楽しみたい方には、フルオーダー式の防音室がおすすめです。
5-3.多目的で使用できる
防音室は多目的で使用でき、間取りの中に1つあれば生活が豊かになるでしょう。音楽・映画鑑賞や楽器の演奏はもちろん、ゲームルームや子どものプレイルームとしても利用できます。趣味を気兼ねなく楽しめるスペースが欲しい方におすすめです。
テレワーク用の仕事部屋として使えるのもメリットです。生活音を気にすることなく仕事に集中でき、オンライン会議中に雑音が入るのを防げます。
6.防音室の施工にかかる費用相場
防音室の施工にかかる費用相場は、1坪あたり100万円以上が目安です。求める性能によって費用は異なりますが、6畳(3坪)の防音室であれば300万円程度かかる計算です。
加えて、専用の換気システムやエアコンなどを設置する必要があります。トータルで1,000万円以上かかってしまう可能性もあるでしょう。
このように、防音室の施工には決して安くはない費用がかかります。希望の防音設備の検討を進めるために、事前にマイホームの予算シミュレーションをしてみることも大切です。
自身の考える防音室の場合、どのくらいの予算設計か気になる方は、まずHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービス(無料)を活用して、あなたの予算に合ったハウスメーカー・工務店に実際の住宅プランを作成してもらいましょう。無料で最大5社分をまとめて入手し、比較検討ができますよ。
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7.注文住宅に防音室を設置する際の注意点
注文住宅に防音室を設置する際は、以下の点に注意が必要です。
- 部屋が狭くなる
- 熱や湿気がこもりやすい
防音室では、防音材や吸音材を壁に入れるため壁が厚くなります。その分、部屋が狭く感じる恐れがある点には注意しましょう。
また、防音室は気密性が高いため、熱や湿気がこもりやすいです。夏場は室温が高くなり、楽器や音響設備が湿気の影響を受ける可能性もあります。夏場も快適に防音室を使用するためには、別途空調設備を整えましょう。
8.防音室の設置に強みがあるハウスメーカー3選
防音室の施工には技術力が求められます。納得のいく仕上がりになるよう、防音室の施工実績が豊富な信頼できるハウスメーカーに依頼することが大切です。
ここでは、防音室の設置に強みがあるハウスメーカーを3つ紹介します。
ハウスメーカー | 商品・プランの名前 | 特徴 |
---|---|---|
ダイワハウス | 快適防音室&静音室「音の自由区」 | 用途やライフスタイルに合わせて、「奏でる家+」「奏でる家」「やすらぐ家」の3つのグレードを選べる |
積水ハウス | Life with Music & Theater 音のある暮らし | 防音室の用途や音の楽しみ方などに応じて、遮音と音場の2つの性能の組み合わせを9パターンの中から選択できる |
富士住建 | 完全フル装備の家(追加オプション) | 「シンプル防音」「スタンダード防音」「プレミアム防音」の3つがあり、ホームシアターや趣味の部屋、寝室など、用途に応じた適切な防音室を提案してくれる |
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まとめ:防音室のあるマイホームを建てよう!
防音室があれば、音楽や映画、楽器の演奏などを思う存分楽しめるようになり、生活がより豊かになるでしょう。子どものプレイルームやテレワーク用の書斎など、幅広い用途で活用できます。
防音室は自作することも可能です。しかし、より防音性能が高く、用途に応じた理想的な防音室を手に入れたい場合は、ハウスメーカーに施工を依頼することをおすすめします。注文住宅施工時に防音室の施工も依頼し、防音室のある憧れのマイホームを実現しましょう。
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