家庭用サウナのメリット・デメリット|費用や必要予算を解説

家庭用サウナ メリット・デメリット解説

家庭用サウナを利用するには、初期費用やランニングコストが必要です。サウナを設置するとどのような間取りになるのか、実際の建築事例を知りたい方もいることでしょう。

この記事では、家庭用サウナを設置するために必要な以下の情報を紹介します。

この記事でわかること
  • 家庭用サウナのメリット・デメリット
  • 家庭用サウナの初期費用やランニングコスト
  • 家庭用サウナの建築事例

ぜひ最後までご覧いただき、家庭用サウナを設置する際の参考にしてみてください。

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1.家庭用サウナの種類

家庭用サウナは、「浴室に設置するサウナ」と「部屋に設置するサウナ」の2種類に大別されます。それぞれのサウナにはどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

1-1.浴室に設置するサウナ

浴室に設置するサウナは、「ミストサウナ」とも呼ばれています。ミストサウナは、浴室の水滴を霧状にして、浴室内の温度と湿度を高める湿式サウナの一種です。温度は40℃程度と一般的なサウナよりも低く、湿度が高いため暑さや息苦しさはあまり感じません。一般的なサウナとは違い、リラックスした状態で気軽に楽しめるサウナといえるでしょう。

体への負担も少なく、じんわりと体が温まっていくため、お肌の水分量を高く保ち続けられる点も嬉しいポイントです。

1-2.部屋に設置するサウナ

部屋に設置するサウナは箱型の形状をしており、サウナストーンに水をかけることで蒸気が発生します。「ドライサウナ」とも呼ばれており、サウナと聞いて多くの方がイメージする、昔ながらの乾式のサウナです。ミストサウナとは逆に、温度が高く湿度は低いため、短い時間で体の芯まで温まる本格的なサウナといえます。

本格的なサウナゆえに設置費用は高額ですが、発汗を促進し、体内の毒素や老廃物を分泌する効果や、筋肉の緊張をほぐす効果があるとされ、日常的に疲れやストレスを抱えている方や、肩こりや腰痛に悩んでいる方におすすめです。

2.家庭用サウナを設置するメリット

家庭用サウナを設置するメリットは以下の4つです。

  • いつでも好きな時にサウナを楽しめる
  • 自分の好きな温度にできる
  • サウナ中も自由に過ごせる
  • 長い目で見れば経済的にお得
  • タイパが良い

それぞれ詳しく解説します。

2-1.いつでも好きな時にサウナを楽しめる

家庭用サウナを設置すれば、いつでも自宅でサウナを利用できるようになります。営業時間や定休日を気にすることなく、サウナを利用可能です。出勤前や在宅ワークの合間などの隙間時間を利用して、1日に何度もサウナを利用することも可能なため、サウナが好きな方には非常に大きなメリットといえるでしょう。

サウナ施設に行ったものの、混雑していて利用できなかったという経験がある方も少なくないと思いますが、家庭用サウナなら混雑とも無縁でいつでも好きな時にサウナを楽しめます。

2-2.自分の好きな温度にできる

施設のサウナは基本的に温度を変更できませんが、家庭用サウナなら自分好みの温度に自由に調節できます。一般的なサウナは温度が高いため、なかなか自分に合う温度や湿度のサウナがなかった方も、家庭用サウナなら安心です。その日の気分や気温に応じて温度を調節することも可能なため、自分に合った温度を設定できるサウナを導入するとよいでしょう。

2-3.サウナ中も自由に過ごせる

他の利用者がいないため、自由に過ごせる点もメリットといえるでしょう。人目を気にすることなくサウナを利用できるため、音楽や映画などでリラックスした時間を過ごせます。

自由な時間を過ごせるだけでなく、サウナ空間を自分好みにできる点も大きなメリットです。アロマ水で水蒸気を発生させれば、アロマの香りも同時に楽しめます。

2-4.長い目で見れば経済的にお得

施設のサウナを利用する場合、その都度利用料が必要ですが、自宅にサウナを設置すれば発生するのは光熱費のみです。導入する際に高額な費用がかかり、ランニングコストも発生しますが、利用料を気にせずサウナを利用できる点は大きなメリットといえるでしょう。

家庭用サウナを使用する場合の電気代の目安は、1時間あたり50~70円程度です。毎日数時間利用したと仮定しても、毎月の家庭用サウナの電気代は数千円程度に収まります。
ただし、長く使用するとヒーターやサウナストーンが経年劣化するため、いずれ部品の交換が必要になることは頭に入れておきましょう。

2-5.タイパが良い

家庭用サウナを自宅に設置すれば、サウナに通う際の外出準備や往復の時間が不要となるため、タイパが優れています。事前準備は必要ですが、思い立ったら比較的すぐに利用できる家庭用サウナは、無駄な時間を省き、効率的に時間を使いたい方に向いているでしょう。

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3.家庭用サウナを導入するデメリット

家庭用サウナを導入するデメリットは以下の4つです。

  • 導入費用が高額
  • 温度が上がるまでに時間がかかる
  • メンテナンスが必要
  • 箱型であればスペースが必要

それぞれ詳しく解説します。

3-1.導入費用が高額

家庭用サウナは、一度設置してしまえばその後利用料がかかることはありませんが、導入費用は高額になりがちです。サウナのタイプや設置方法によって価格は左右されますが、場合によっては数十万円~数百万円の導入費用が必要になることもあります。

3-2.温度が上がるまでに時間がかかる

家庭用サウナのストーブは、業務用のサウナストームよりもパワーが弱く、温度が十分に上がるまでに30分~60分ほどの時間がかかってしまいます。使用前の準備に時間がかかるため、サウナでととのいたいと思ってもすぐに利用できない点はデメリットとして把握しておきましょう。

また、水風呂についても別途設備を整える必要があります。水風呂をあきらめて、夏場は冷水シャワーにして冬は外気浴にするなど、予算や間取りなどに応じて工夫が必要です。

3-3.メンテナンスが必要

サウナを利用すると大量の汗をかくため、どうしても床に汗が付着してしまいまがちです。ミストサウナの場合はは湿度が高いため、水気が残ってしまう場合もあるでしょう。サウナは木材で作られているため、汗や水気をそのままにしておくとカビが発生してしまう可能性があります。

カビの発生を防ぐためにも、サウナ使用後の換気や定期的なメンテナンスは必ず行うようにしましょう
また、メンテナンスをおこなう際は、サウナに劣化や割れがないかも確認するべきです。劣化や割れが見つかったら、なるべく早くパーツを交換しましょう。

3-4.箱型であればスペースが必要

家庭用サウナとして箱型のサウナを設置する場合、サウナの設置スペースが必要な点は大きなデメリットです。家庭用サウナは、小型なものでも畳み半畳分程度の設置スペースが必要なため、設置場所をなかなか確保できない場合も多いでしょう。

確保できる設置スペース次第で、導入できる家庭用サウナの種類が制限される可能性があります。
サウナを付けるつもりで注文住宅の検討を進めても、いざ見積もりを…というときに対応できないと断られてしまう場合を避けるため、サウナの設置経験のあるハウスメーカーや工務店をあらかじめ選定して、すり合わせをしておくことが重要です。

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4.家庭用サウナを導入する費用相場

先述したように家庭用サウナの導入には高額な費用が必要なため、具体的な費用相場はどの程度なのか気になる方も多いでしょう。ここからは、家庭用サウナを屋内に設置する場合と屋外に設置する場合の費用相場を紹介します。

4-1.屋内に設置する場合の費用相場

屋内に設置する家庭用サウナは、ドライサウナと遠赤外線サウナの2種類が一般的です。ドライサウナは高温に設定できる本格的なサウナのため、導入費用も高めとなっています。費用相場としては、100万円〜を目安にするとよいでしょう。

遠赤外線サウナは、60℃前後までの温度で時間をかけてじっくりと体をととのえるスタイルのサウナです。費用相場はドライサウナよりも安く、30万円〜が目安となっています。屋内サウナは設置スペースと電源さえあれば設置できるため、費用相場も踏まえつつどちらを設置するか検討してみてください。

4-2.屋外に設置する場合の費用相場

屋外に設置する場合は、サウナのタイプによって大きく費用相場が異なります。比較的設置ハードルが低いテントサウナは、20万円〜が相場の目安です。本格的なサウナを楽しめるバレルサウナやログサウナは、サウナ自体が大型なため高めの相場となっています。バレルサウナは100万円〜、ログサウナは150万円〜を目安にしましょう。

また、リフォームやリノベーションで住宅に組み込む「リフォーム型サウナ」の場合は、本体価格に加えて工事費用が発生するため、200万円~が費用の目安です。

5.家庭用サウナに関するよくある疑問

ここからは、以下のような家庭用サウナに関するよくある疑問について解説します。

  • 電気代はどれくらいかかる?
  • 撤去費用はどのくらいかかる?
  • 家庭用サウナの耐用年数はどれくらい?
  • ベランダに家庭用サウナは置ける?

家庭用サウナを導入する際の参考にしてみてください。

5-1.電気代はどれくらいかかる?

家庭用サウナは電気式のサウナストーブで温度を上げるため、電気代が必要です。電気代がどれくらいかかるかはサウナストーブの性能によって異なりますが、200V3.5kwのサウナストーブなら1時間あたり120円程度を目安にしてください。

この程度の金額であれば、毎日2時間使用しても1か月あたりの電気代が1万円を超えることはないため、サウナに毎日通うよりもお得です。

5-2.撤去費用はどのくらいかかる?

家庭用サウナを処分する場合は撤去費用が発生します。サウナは粗大ゴミに出せないので、サウナの解体と運び出しを専門業者に依頼しなければならないためです。撤去方法が限定されているため、撤去費用も高めの傾向にあります。専門業者によって幅はありますが、5万円~15万円程度はかかってしまうでしょう。

家庭用サウナの買取をしている業者も少なくはないため、家庭用サウナの状態がよい場合は出張買取の利用もおすすめです。

5-3.家庭用サウナの耐用年数はどれくらい?

家庭用サウナの耐用年数は10年程度とされています。家庭用サウナに備わっているサウナストーブや温度調節装置などは、自分で修理や交換できるようなものではありません。耐用年数を迎え、家庭用サウナの劣化を感じたら、販売店やメーカーに問い合わせて交換や修理などの対応をしてもらいましょう。

サウナストーンにも寿命が存在するため、家庭用サウナを導入する場合は、耐用年数を踏まえたうえで設備の買い替えを含めたトータルコストを計算してみてください。

5-4.ベランダに家庭用サウナは置ける?

家庭用サウナは、スペースさえ確保できていればベランダにも設置できます。ただし、電気ストーブを使うなら配線が必要です。電圧が足りていなければ、コンセントを200Vにするための電源工事が必要になる場合もあるでしょう。

家庭用サウナのストーブは、電気ストーブだけでなくバイオストーブもあります。バイオストーブは火を使うため、電源・電気工事は不要です。煙が出ないため、一酸化炭素が発生せず安心して利用できるというメリットもあります。ただし、煙が出なくとも火を使うことには変わりないため、マンションの場合は管理規約を確認しておきましょう。

6.家庭用サウナの建築事例

最後に、家庭用サウナの建築事例を紹介します。ハウスメーカーごとに導入する家庭用サウナの特徴は異なるため、家庭用サウナを導入する際の参考になるはずです。

6-1.建築工房ORKS

建築工房ORKSが導入している家庭用サウナは、北欧のサウナメーカー「TYLO」社製のサウナです。ドライサウナやスチームサウナだけでなく、本格的な薪サウナも取り扱っています。職人たちは、定期的にTYLO本社を訪問して技術者講習を受けているため、サウナのノウハウを身につけている点が強みです。

建築工房ORKSであれば、故障時のメンテナンスはもちろんのこと、適切な家庭用サウナの利用方法についても十分なサポートを受けられるでしょう。

6-2.マクス工務店

マクス工務店の注文住宅は、ドライサウナやスチームサウナなどの家庭用本格サウナを導入できます。マスク工務店であれば、ドライサウナ室・スチームサウナ室・水風呂・外気浴室をすべて備えた住宅も実現可能です。

動線の確保にも気を配っており、丁寧なヒアリングを実施しながら、ゆっくりと効果的にサウナを楽しめるような設計を心掛けています。リフォームでの設置も可能なため、既にマイホームに住んでいる方にもおすすめです。

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まとめ:家庭用サウナを設置するならデメリットも把握しておこう

家庭用サウナを導入すれば、いつでも好きな時に自由にサウナを楽しめますが、導入費用が高額・メンテナンスが必要といったデメリットもあります。導入してから公開することがないよう、デメリットをしっかりと把握したうえで導入を検討するべきです。

今回紹介した家庭用サウナのメリットデメリットや、家庭用サウナに関するよくある質問を参考にしつつ、自分に合った家庭用サウナを導入してみてください。

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