3LDKの平屋は、2〜4人家族の子育て世帯からシニア世代まで、幅広い年齢層が快適に住める間取りです。
検討中ではあるものの、いざ間取りを考えようとしたら、具体的なアイデアが思いつかないという方もいるでしょう。
そこで、この記事では、以下の内容を中心に解説します。
- 間取り3LDKの平屋の平均的な広さは55~125平米(17~38坪程度)
- 3LDK平屋の間取りづくりのポイントは「子どものプライバシー」「まとまった水回り」「道路の向きと玄関の位置」
- 間取り3LDKの平屋に取り入れたいおしゃれアイデアは「勾配天井」「シューズクローク」「ランドリールーム」「小屋裏収納」
- 間取り3LDKの平屋の建築費用相場は3,000万~4,000万円
3LDK平屋のおすすめ間取りアイデアを「正方形」「長方形」別にも解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、理想的な3LDK平屋での生活を実現してくださいね。
さまざまな平屋の間取りを比較してみたいという方は「平屋の間取り」もご覧ください。
Contents
1.3LDKの平屋の平均的な広さは?
3LDKの平均的な広さは、55~125平米(17~38坪程度)です。
これは、国土交通省が公表している「誘導居住面積水準」から計算することができます。
「誘導居住面積水準」とは、豊かな住生活を送るために必要な住宅の面積を、世帯人数ごとに示した水準です。
【一般型誘導居住面積水準】
- 単身者:55平米
- 2人以上の世帯:25平米×世帯人数+25平米
【都市居住型誘導居住面積水準】
- 単身者:40平米
- 2人以上の世帯:20平米×世帯人数+15平米
参考:国土交通省「参考資料 誘導居住面積水準(住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋)」
2人以上の世帯の場合、世帯人数をかけて算出しますが、3LDKの場合、以下のように部屋を使うことが多いため、世帯人数は2~4人程度と考えられます。
- 夫婦の寝室+子供部屋+子供部屋(4人暮らし)
- 夫婦の寝室+子供部屋+書斎や客間(3人暮らし)
- 個人の部屋+個人の部屋+個人の部屋(3人暮らし)
- 夫婦の寝室+個人の部屋+個人の部屋(2人暮らし)
上記から、3LDKの広さの目安は以下のように計算できます。
【一般型誘導居住面積水準】
25平米×2~4人+25平米=75~125平米(約23~38坪)
【都市居住型誘導居住面積水準】
20平米×2~4人+15平米=55~95平米(約17~29坪)
上記の計算式によると、3LDKの一般型誘導居住面積(都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建住宅居住の広さ)は75~125平米。
都市居住型誘導居住面積は55~95平米でした。
ただし、上記はあくまで目安です。
今後子どもが増えたり、親との同居が検討されたりして居住人数が増える可能性もあるでしょう。
広さはもちろん、間取りも工夫しながら、永く快適に住める環境を整えましょう。
2.間取り3LDKの平屋を建てるときポイント
3LDKの平屋を建てる場合は、次のポイントを押さえて間取りを決めることが大切です。
- 子どものプライバシーを尊重する
- 水まわりをまとめる
- 道路の向きと玄関の位置に配慮する
以下より1ずつ解説します。
2-1.子どものプライバシーを尊重する
平屋に家族で住まう場合、夫婦の主寝室と子ども部屋を上下階に分けられないため、プライバシーを配慮して間取りを決める必要があります。
子どもが小さいうちは隣の部屋のほうが安心ですが、大きくなると子どものプライバシーも尊重しなければなりません。
土地の形状や家のバランスが理由で難しい場合は、間に収納や通路を挟むなど、隣の部屋に音が漏れないような配慮が必要です。
2-2.水まわりをまとめる
水まわりをまとめるのも1つのポイントです。
例えば、キッチンとランドリールームが近くにあれば、料理と洗濯を同時進行でこなせます。
日々の家事をいかに効率よくこなせるのかは、間取り次第ともいえます。
家事の内容を書き出して、シミュレーションしながら、快適な間取りを考えてみましょう。
2-3.道路の向きと玄関の位置に配慮する
これから土地を探す場合は、道路と玄関の位置関係を考慮しながら土地を選ぶのもポイントです。
土地の北側に道路があると、玄関は北向きになり寒くなりがちです。
しかし、リビングやキッチンを南向きの日当たりのよい場所に設けやすくなります。
道路が土地の南側にあれば、玄関は日当たりのよい南に設けられますが、リビングやほかの部屋の採光が悪くなるおそれがあります。
間取りは道路と玄関の位置関係ばかりに左右されるわけではありませんが、影響を受けるのは事実です。
土地を選ぶ際は、間取りをどのようにするのか、また部屋の採光や風向きなどをイメージしつつ見極めることが大切です。
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3.間取り3LDKの平屋おすすめ事例
ここでは、3LDKの平屋におすすめの間取りをご紹介します。
ちなみに、土地を有効活用するには、ユニークなコの字型よりも、正方形型と長方形型がおすすめです。
今回は正方形型と長方形型の2つの事例を取りあげ、それぞれの代表的な間取りを解説します。
3-1.【正方形】24坪の3LDK平屋間取り
まずこちらは、24坪とややコンパクトな3LDKの平屋です。
家の中心に広々としたLDKがあり、3つの個室はすべてLDKに隣接しています。
LDKや個室間の壁を可動間仕切りにすれば、間取りの自由度をより高めることが可能でしょう。
玄関から個室にアクセスするにはLDKを通る必要があり、同居人間のコミュニケーションも広がります。
またキッチンやトイレ、浴室と水回りもまとめられているため、家事もスムーズです。
個室にロフトを設けることで、より広い空間を確保できています。
このように、十分な広さの土地を手に入れられなくても、快適な住空間を実現できます。
土地の広さが制限されている場合は、ぜひこちらの間取りを参考にしてください。
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3-2.【長方形】30坪の3LDK平屋間取り
※SC…シューズクローク
こちらは、約30坪の長方形の平屋の間取りです。
こちらの3LDKも、LDKを中心に個室が周りに配置されています。
向かい合う洋室は間にトイレを挟むことで、お互いのプライバシーを保てます。
LDKに隣接する和室は、子どもの遊び場やゲストルームなどに重宝するでしょう。
対面キッチンからは、LDKの隅々にまで目が行き届き、リビングの様子を見守ったり、リビングにいる同居人とコミュニケーションを取ったりしながら料理ができます。
ほかにも、玄関脇に大型のシューズクロークが設けられており、ベビーカーやゴルフ道具などかさばるものを片付けるのに最適です。
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4.間取り3LDKの平屋に取り入れたいアイデア4つ
ここでは、3LDKの平屋に取り入れたい間取りアイデアを4つご紹介します。
- 勾配天井
- シューズクローク
- ランドリールーム
- 小屋裏収納
これらのアイデアを取り入れることで、生活の質をぐっと上げられます。特に3LDKの平屋を建てる場合は、参考になるでしょう。
4-1.勾配天井
平屋の間取りで取り入れたいアイデアの1つは、勾配天井です。
勾配天井は、2階部分のない平屋に積極的に取り入れたいアイデアです。
そもそも勾配天井とは、屋根の形状に合わせてつくる天井のことで、天井の位置を高くできるのが特徴です。
梁が見えることが多く、梁見せ天井とも呼ばれます。
勾配天井は、本来であればデッドスペースになる部分を有効活用できるのが大きなメリットです。
天窓や高窓を設置すると、日当たりが気になる平屋でも自然光を取り入れやすくなります。
また天井を高くできれば、その分、開放感がアップします。
天井のデザインや照明のバリエーションも豊富にあり、自分好みの空間を演出できるでしょう。
ただし、照明器具のメンテナンスに手間がかかる点には注意が必要です。
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4-2.シューズクローク
3〜4人家族が住む3LDKの平屋の場合、シューズクロークもおすすめのアイデアです。
大きめのシューズクロークがあると、玄関まわりをすっきりとした状態にキープできます。
特に、おもちゃやスポーツ用品などが増えがちな子育て世帯や、アウトドアの趣味を持つ方におすすめです。
なお、シューズクロークには、大きく「ウォークインタイプ」と「ウォークスルータイプ」の2つのタイプがあります。
ウォークインタイプ |
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ウォークスルータイプ |
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玄関のデザイン性や利便性にこだわる場合は、ウォークスルータイプがおすすめですが、収納力はウォークインタイプのほうが優れています。
収納するものの量などを考慮しながら、どちらのタイプにするのかを決めるとよいでしょう。
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4-3.ランドリールーム
家事効率を考えるなら、ランドリールームもおすすめです。
平屋は2階にバルコニーを設けることができないため、人目にさらしたくないものを干す際には、物干しスペースが必要になります。
ランドリールームであれば外から洗濯物が見える心配もなく、プライバシー面でも防犯面でも安心です。
また、洗濯物を洗う・干す・片付ける作業を1ヶ所で行え、家事効率が格段に上がります。
ランドリールームは子育て世帯だけでなく、家事を楽にすませたいシニア世代にとっても重宝するアイデアでしょう。
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4-4.小屋裏収納
小屋裏収納も、3LDKの平屋に取り入れたい間取りです。
小屋裏収納とは、屋根と天井の間に設けられた収納間取りのことで、「屋根裏収納」や「グルニエ」と呼ばれることもあります。
物が増えがちな子育て世帯にとって、かさばるものを片付けられる大容量の小屋裏収納があると便利です。
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5.間取り3LDKの平屋を建築する際にかかる費用は?
3LDKの平屋を建築する際にかかる費用は、3,000万~4,000万円程度が相場といえます。
住宅金融支援機構の「フラット35利用者の調査結果」をもとに考えてみましょう。
- 建築費用の全国平均:約3,715万円
- 住宅面積の平均値:122.8平米(約37坪)
住宅面積の平均値は122.8平米(約37坪)なので、1坪あたりに換算すると約100.4万円の費用がかかっていることになります。
1章でお伝えしたとおり、3LDK平屋の面積は17~38坪程度(55~125平米)が目安となるため、以下のように計算できます。
3LDK平屋の費用目安シミュレーション
坪単価100.4万円×17~38坪=1706.8万~3815.2万円
ただし、この数値はあくまでも目安にすぎません。
平屋は一般的な2階建てよりも坪単価が高くなる傾向にあるため、こちらを目安に考える際にも、中央値よ後半の費用を参考にするとよいでしょう。
大体3,000万~4,000万円程度かかるとみておけば、現実的な資金計画が立てやすくなります。
なお、建築費用は、ハウスメーカーや家を建てる場所、間取りなどにより変動します。
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6.間取り3LDKの平屋に住む4つのメリット
3LDKの平屋に住むメリットはいくつかありますが、主なメリットは次の4つです。
- 動線が短く生活しやすい
- 階段がないため老後も快適
- 地震や強風に強い
- 家族を身近に感じられる
1つずつ説明します。
6-1.動線が短く生活しやすい
3LDKの平屋に住むメリットは、動線が短く生活しやすいことです。
平屋の場合、当然のことながら階段がないため、ワンフロアにすべての機能が揃っています。
そのため上下の移動がなく、動線が短くてすむ点が大きなメリットです。
6-2.階段がないため老後も快適
階段がないため、老後も快適に生活できることもメリットです。
また2階建ての場合、バリアフリーにリフォームする際にも多額の費用がかかりますが、平屋であればそれほどの費用はかからずにすむでしょう。
平屋では段差がないため、つまずいて転んだりする心配もありません。車椅子の生活になった場合でも、移動がスムーズです。
子育て世帯からシニア世代まで快適な生活が送れるでしょう。
6-3.地震や強風に強い
平屋は2階部分がないため、構造的に安定しやすく、地震や強風に強いのがメリットです。
また、台風の強風にも影響を受けにくいのが特徴です。
地震や台風が心配という方には、2階建てよりも平屋のほうが安心して生活できるでしょう。
6-4.家族を身近に感じられる
平屋の大きなメリットは、家族を身近に感じられることです。
小さいうちはいつも側にいる子どもも、年頃になると自分の部屋にこもりがちです。
しかし、LDKを通って部屋にアクセスする3LDKの間取りであれば、コミュニケーションを取りやすくなります。
ワンフロアでお互いの様子を感じながら生活できるのは、3LDKの平屋ならではです。
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7.間取り3LDKの平屋に住む4つのデメリット
3LDKの平屋はメリットの多い造りですが、いくつかのデメリットもあるため注意が必要です。主なデメリットは、次の4つです。
- 広い敷地が必要
- 道路からの視線が気になる
- 日当たりが悪くなる場合がある
- 水害に弱い
1つずつ解説します。
7-1.広い敷地が必要
平屋のデメリットの1つは、広い敷地面積が必要なことです。
2階建てと同じ延床面積の平屋を建てようとすると、平屋はワンフロアにすべての部屋が配置されるため、その分広い敷地を要します。
当然のことですが、土地購入にも多額の費用がかかります。
土地が広くなると、固定資産税も高くなるため注意が必要です。
7-2.道路からの視線が気になる
平屋は目線が低くなるため、道路からの視線が気になるなど、プライバシーの確保が難しいのがデメリットです。
道路や周りの家からの視線が気になる場合は、窓のサイズを小さくしたり面格子を施したりと工夫が必要でしょう。
ただし、視線が気になるからと、高い塀や垣根をつくるのはおすすめできません。
高い塀や垣根は空き巣の侵入を防ぐ一方、一旦侵入されると空き巣の隠れ蓑になってしまうからです。
平屋に住む場合は、専門家の意見を取り入れながら防犯対策を施すことが大切です。
7-3.日当たりが悪くなる場合がある
平屋のデメリットは、日当たりが悪くなる場合があることです。
平屋は、周囲の建物と比べると高さがないため、密集した場所では日当たりや風通しが悪くなる傾向にあります。
ただし、土地の向きや間取りによっては、日当たりの問題を解消できることもあるため、土地を購入する前にハウスメーカーや工務店に相談することをおすすめします。
7-4.水害に弱い
平屋は、水害に弱いことが大きなデメリットでしょう。
土地を探す段階で、周辺地域で水害が生じていないかどうか、また地震や台風などで土砂崩れが発生していないかどうかを調べる必要があります。
長く安心して暮らすために、事前にハザードマップで確認しておきましょう。
まとめ
3LDKの平均的な広さは、55~125平米(17~38坪程度)で、3,000万~4,000万円程度の建築費用がかかります。
ただし、ハウスメーカーや工務店によって建築費用は異なるため、複数のハウスメーカーや工務店に相談することが欠かせません。
時には無料サポートサービスも活用しながら、相性のよいハウスメーカーや工務店を効率よく探してくださいね。
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