この記事では注文住宅のよくある失敗事例10選をよくある順に並べて列挙し、対策と併せて紹介しています。
- 「間取り」の失敗事例
- 「リビング」の失敗事例
- 「収納」の失敗事例
- 「キッチン」の失敗事例
- 「水回り・お風呂」の失敗事例
- 「玄関」の失敗事例
- 「デザイン」の失敗事例
- 「機能・設備」の失敗事例
- 「駐車場・庭などの外構」の失敗事例
- 「費用・担当者」の失敗事例
そもそも注文住宅の基礎知識を把握していないという方は「注文住宅」もご覧ください。
Contents
1.【間取り】の失敗事例と対策
注文住宅の失敗事例で最も多いのが、間取りに関する失敗です。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
長男が受験生で、次男にがまんをさせてしまった
「部屋が欲しい」とごねだした2人目はまだまだやんちゃな小学3年生。
子供部屋は今年中学受験を控えたお兄ちゃんが占領しています。
勉強の邪魔になってはいけないので、なんとか春までは我慢して…!
間取りを考える際には、現在の状況だけでなく、将来的に増える人数やライフスタイルと合わせて決めましょう。
特に子供部屋や寝室、洗面脱衣室などは、可変性を残しておくことである程度の変化に対応しやすくなります。
子供の夜泣きがひどく、リビングで寝る羽目に…
夫婦一緒に寝ていましたが、最近は子供の夜泣きが続き、2人とも寝不足…。
このままでは共倒れになってしまうので、仕方なく私と子供はリビングで寝ています。
寝室は2つあってもよかったかな。
夫婦で寝室を分ける場合、子供が1人の場合でもそれぞれ居室を持つことになるので、3LDK以上の間取りが必要になります。
できる限りひとり一部屋を想定して部屋数を用意しておけば、いろいろな用途に応用でき長期的に生活がしやすくなります。
2階のリビングにトイレがなく、階段での移動が多い
2階のリビングを広くするために、トイレは1階と3階に設置したが、膝を痛めてからは階段を使ってトイレに行くのがつらくなってきた・・。
2階建て以上の家を建てる際には、老後に階段を使わずに暮らせるよう想定して計画することも大事です。
購入時の年齢によっては老後の生活を想像しにくいため、ご両親や祖父母に相談してみましょう。
間取りについては下記記事で詳しく解説しています。是非あわせてご参考ください。
一括依頼はこちら
HOME4U(ホームフォーユー)経由で
注文住宅を契約・着工された方全員に
Amazonギフト券(3万円分)贈呈中!
2.【リビング】の失敗事例と対策
「リビング」は家族のコミュニケーションの中心となる、一番失敗したくない場所です。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
吹き抜けのリビングにしたら、冬場に暖房が効きにくい・・
吹き抜けのリビングは解放感があり最初は気に入っていたのですが、冬場はなかなか部屋が暖まらずこれまでより光熱費があがってしまった・・
暖かい空気は上部に流れるため、天井の高い吹き抜けの空間の冷え対策には、床暖房が一般的です。
また初期投資こそかかりますが、断熱性・気密性の高い家にする事で長期的に光熱費を抑える事ができます。
「吹き抜け」については下記記事で詳しく解説しています。あわせてご参考ください。
スキップフロアを作ったけど、リビングが狭く感じてしまった
おしゃれなデザインに惹かれてリビングにスキップフロアを設けたけど、リビングに家具を置いたらせっかくのリビングが窮屈さを感じる空間になってしまった。
スキップフロアは明確な利用目的をもって設置しましょう。最初は子供の勉強スペースとして使用していても、子供部屋に移ってしまった後は使わなくなりがちです。
リビングは長期的に家族みんなが関わる場所なので、その時々で生活にあわせて模様替えしやすいのが理想です。
「スキップフロア」については下記記事で詳しく解説しています。あわせてご参考ください。
せっかく子供部屋を用意したのに…
リビング階段にしたため、子供部屋に行く前には必ず子供はリビングを通ります。
帰宅してランドセルをリビングのソファに放り投げ、そのままテレビを見ながら宿題…。
おかげでリビングはいつも子供のものであふれています。
リビング階段のデメリットである音漏れや暖房効率の悪さなどは対策次第で軽減しやすいですが、「導線」は解決が難しい問題です。
リビングの配置は今だけでなく家族の今後に関係性も考えて決めましょう。
思春期のお子様がいる他の家族の経験談を聞くのも参考になります。
下記記事も是非ご参考ください。
3.【収納】の失敗事例と対策
新築を建てたあとに、「もっと収納が欲しかった」という後悔の声は多いです。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
サッと靴が出せないのは不便。ウォークインシューズクロークだけじゃだめ。
靴が多いので、ウォークインシューズクロークを作った。が、日常的に使う靴の「靴箱」は別で必要だったと後悔…。
日常的に使う靴の数は多くても5足程度に絞り、5足×家族分が収納できる「靴箱」を用意しておきましょう。
扉がない方が出し入れは便利ですが、見栄えを気にする場合はワンタッチで開く扉など取り出しやすい扉がよいでしょう。
「玄関」については、「6.「玄関」の失敗事例と対策」でも解説していますので、あわせてご参考ください。
ロフトに服をしまうはずが…。頻繁な出し入れには不向き?
ロフトを作りましたが、季節はずれの衣類を収納するには適しません。
シーズンごとの衣替え時期に、毎回大きな衣装ケースを出し入れするのは大変!
ロフトに利用頻度が高いものを収納するのは、出し入れが手間なのでおすすめしません。
1年に1度程度出番がある季節家電や、来客用の布団、ひな人形や五月人形などをまとめて収納するスペースとしては有効です。
奥のものが取り出しにくい!収納はサイズが重要
備蓄を置いておきたくて大きな収納スペースを作ったけど、デッドスペースが気になる…。予想ではもっと入ると思ったけど、奥行きはこんなにいらなかったかも。
特に頻繁に出し入れするものを収納するスペースには「取り出しやすさ」も重要です。
奥行がある収納の場合は奥まで人が入れるスペースを作るか可動式の棚などを設置し、それを引き出す事で奥のものを取り出せるなどの工夫が必要です。
収納については下記記事でも詳しく解説しています。
あなたの実現したい「イメージ」に合わせて
最適なプランを提案します!
好みのイメージが見つかったら、次はHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご利用ください!
あなたの「実現したい生活のイメージ」「間取りのイメージ」「家族構成」「欲しい便利機能」等々をお聞きして、あなたに合った間取りを具体的にご提案します!
漫画でわかる!
4.【キッチン】の失敗事例と対策
キッチンはさまざまな要望とともに、悩みや後悔も出やすい場所です。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
洗い物や換気扇の音でリビングルームにあるテレビの音が聞こえない
テレビのあるリビングと対面するように設置したキッチン。
物音がうるさくてテレビの音が聞こえない時があり、換気扇全開での料理中はテレビのボリュームをかなり上げています。
キッチンシンクや換気扇を静音仕様のタイプにしましょう。
また、すべてがオープンの状態でなく、作業する場所に壁を作るなどすると防音対策にもなります。
どこに壁を置くかどうかも大切なポイントです。
換気扇・コンロの前に壁を置くことで、床への油はね防止にもなります。
キッチンがリビングに丸見えでごちゃごちゃして見える
調味料や調理器具、食器など頻繁にいろんな物を出し入れするキッチンをきれいな状態にしておくのは大変です。
常に雑然とした状態になっています。
キッチンの作業台が全部フラットかつオープンになっている場合、リビングからも丸見えになってしまいます。
そんな時はリビングルームから目隠しできる高さのカウンターを設ける方法があります。
カウンターに椅子などを置けば簡易的なテーブルにもできます。
5.【水回り・お風呂】の失敗事例と対策
水回りやお風呂は、「家族の導線」の他に湿気を防ぐ「風の導線」も重要です。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
お風呂の窓が小さくて湿気が溜まりやすい
隣の家が近いためお風呂の窓を小さめにしたら、あまり風が入らず湿気が溜まりやすくなってしまった。
お風呂は湿気がたまらない構造にすることが大切です。
窓は大きさだけではなく、風の流れがあるかどうかも先に考えておくとよいでしょう。
例えばお風呂と隣の脱衣所の窓が一直線上にある場合、両方の窓を開ければ湿気が抜けやすくなります。
脱衣所と洗面所が一緒になっているため、選択や家族の朝の支度で混雑する
脱衣所と洗面所が一緒になっているため、誰かがお風呂を使っているときに洗濯をしたり、洗面台で身支度をしたりしづらい。
いつでも洗濯機を使えるように、お風呂(脱衣所)と洗面所を分けると便利です。
余裕がある場合は簡易的な洗面所を別のフロアに設けて洗面所を2か所にすると、ストレスなく家族が利用できます。
6.【玄関】の失敗事例と対策
玄関は家の出入り口であり収納場所でもあるため、収納に関する失敗が特に多いです。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
玄関に置いておくものが多く、スペースが足りない
1階のフロアを広くしたかったので、玄関スペースを小さくしたのですが収納が不足して子供の乗り物や、庭掃除の道具などが玄関の外にあふれています。
玄関にウォークインまたはウォークスルータイプの収納スペースをつくる事で、ベビーカーや自転車、ゴルフバッグなども置く事ができ便利です。収納力も、靴箱だけの場合と比べて格段にアップします。
またペットがいる場合は玄関に洗面所があると足を拭くのに重宝します。
段差があり、子供が小さいうちは危なかった
玄関に段差がある事をあまり気にしていなかったが、子供がハイハイしている時に落ちそうになった。
靴を脱いでひとりで上がれるようになるまでも時間がかかった。
玄関の段差は一般的に15cm~17cm程度です。
これより低いと腰を掛けて靴を履くのがつらくなり、高いと子供や高齢者にとっては家に上がる時に足を上げるのが大変になります。
家族みんなの目線で細かいところにも気を配った設計にしましょう。
下記記事では玄関の土間収納について詳しく解説しています。本記事とあわせてご参考ください。
7.【デザイン】の失敗事例と対策
デザインばかりに気をとられていると使い勝手が悪く後悔する事があります。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
カラーサンプルを見た時と印象が違う…?
淡くてきれいな水色の壁紙を選んだつもりが、実際に部屋に一面にその壁紙が敷き詰められているのを見て、思ったイメージと違いがっかり。
カラーサンプルを見るときは、なるべく大きなサンプルで確認しましょう。
住宅展示場や実際にその壁紙を採用した家を見せてもらうのもよいでしょう。
広い面積で見ると、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えるものです。
小さいサンプルしか見られない場合は、「これ」と感じたサンプルの一段明るい色・暗い色を選択するのも手です。
変わり映えのないインテリア。造り付けの家具に飽き飽き
気分転換に部屋の模様替えがしたいけど、家具がほとんど造り付けなのであまり印象が変わらない。
最初はいいと思っていたけど、だんだん飽きてきちゃったな。
造り付け家具は「模様替えができない」「いらなくなっても撤去できない」という難点があり、必ずしもメリットばかりとはいえません。
造り付け家具を検討する際には、将来的な家具の配置も視野に入れて位置を決めましょう。
下記記事では、住宅の内装の決め方やおしゃれに仕上げるポイントについて解説しています。あわせてご参考ください。
ハウスメーカーによる大きな違いのひとつに「デザイン」があります。
下記ボタンで複数メーカーのプランを比較することが可能ですので、是非ご利用ください。
最大5社にプラン作成依頼が可能!
【全国対応】HOME4U(ホームフォーユー)経由で
注文住宅を契約・着工された方全員に
Amazonギフト券(3万円分)贈呈中!
8.【設備・機能】の失敗事例と対策
せっかくの新築だからと最新の性能やデザインの住宅設備を選びがちですが、現実的な利便性を考えて検討しましょう。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
優雅なバスタイムのはずが…。理想と現実のギャップ埋まらず
毎日の入浴を楽しもうと、バスルームに高いコストをかけたのに、実際は夜遅く帰ってそこまでの時間が確保できない。気力もない。
今はまだ活用しきれていないのが残念です…。
入浴時間をリラックスタイムとして満喫するには時間的余裕も必要です。仕事や家事育児で多忙なうちは難しいかもしれません。
将来的に設計や設備を見直す時がきたら「リフォームする」という選択肢もあるので、特別強いこだわりがなければ最初はスタンダードなタイプを選択しましょう。
家族が増えると食器も増える!食洗機に入りきらない
食器洗い乾燥機をつけたのはいいけど、家族が増えてからは食器が収まり切らないという事態に…!夫婦2人の時は小さめでいいと思っていたけど、今では後悔しています。
食洗機の容量は家族の人数と食器洗いの頻度によって異なります。
家族が多くても毎食後に洗う場合は40L程度でもよいですが、まとめて洗う習慣のある人や家族の人数が多い場合は50L~60L以上の容量があるものを選ぶとよいでしょう。
ビルトインタイプの食洗器は交換が大変なので50L以上を選んでおくのが無難です。
リビングで掃除機を充電。収納場所にコンセントが欲しい
せっかくコードレス掃除機を買って掃除も収納もコンパクトに…と思っていたのに、充電するのはリビングのコンセント。なんだか出しっぱなしみたいで、落ち着かないです。
多めに配置したまではよかった。コンセントは場所が重要!
在宅ワーカーなので多めにコンセントを配置。
しかし、ZOOM会議でプライベートが見えないようデスクを配置すると、配線が無駄に長くなってしまった。
コンセントの最適な位置や数は実際生活してみないと分からない事が多いですが、コンセントを追加で設置する工事は後から依頼する事も可能です。
コンセントの箇所を塞ぐには壁の穴をスイッチカバーで隠すのが一般的です。
見た目を気にする人は住んでから必要な場所にだけコンセントを追加する方が無難でしょう。
9.【駐車場・庭などの外構】の失敗事例と対策
駐車場や庭、玄関回りなどの外構は、外から見た家の印象に関わる「見た目」と、家への出入りのしやすさや防犯に関わる「機能性」を考え、しっかりプランニングしましょう。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
駐車場が狭い!
我が家はワゴン車が2台、横並びで駐車していますが、車間が狭くて乗り降りも荷物の運びだしも大変です。
駐車場スペースは現在載っている車、または今後購入予定の車のサイズをもとに決めましょう。
ドアの開閉には幅70cm~100cmのスペースあると望ましいですが、乗降を両側でする場合は左右にそのスペースが必要です。
駐車場のサイズについては下記記事でも詳しく解説していますので、こちらもご参考ください。
外構をケチったら丸見えのリビングになった
予算オーバーだったので外構はあとから自分でDIYをしようと思っていたが、ウッドデッキからリビングが丸見えに!みんながリラックスできるよう作ったのに、落ち着かない場所になった。
1階に大きな窓やウッドデッキを作る際には、外構にかかる費用も含めて資金計画を立てましょう。
フェンスや植栽などで目隠しをして道路からの視線をカットする事で、プライバシーを守るだけでなく、防犯性も高くなります。
10.【費用・担当者】の失敗事例と対策
「営業担当者」が建築を依頼するハウスメーカーを決定する決め手となる事が多いです。
住宅プランの満足度や、家づくりにかかる費用のコストパフォーマンスは、営業担当者の技量によって左右されるため、ブランドだけでなく担当者のスキルや相性を見極めましょう。
下記に具体的な失敗事例と対策をご紹介します。
担当者が要望を理解してくれない
ハウスメーカーの営業担当者に要望を伝えたところ、わかっているようなリアクションだったのに、建ってみたら全然違う!
ハウスメーカー・工務店の営業担当者に希望を伝える際には、口頭だけではなく、具体的な写真や画像、間取り図を用いて説明しましょう。
その際に話し合った内容を日付と一緒に書き込んでおくと、回数を重ねる打ち合わせ期間中や、建築後も役に立ちます。
予算を伝えたのにオーバーしていた
ハウスメーカーの営業担当者に予算を伝えたところ、「予算内でできる」と言われたのに、契約後にオーバーした!
必要な費用項目だから仕方ないけれど…納得いかない!
予算の費用項目に何を含んで何を含んでいないのかしっかり確認しましょう。
人によっては、本体工事費用だけを「予算」として扱うこともあります。本体工事費用は家の建築にかかる費用全体の7割程度なので、別途費用を用意しておく必要があります。
大手・優良ハウスメーカーであれば、親身になって資金計画を考え、予算オーバーしないよう配慮してくれるはずです。
建築費用については下記記事で詳しく解説していますので、あわせてご参考ください。
「費用・担当者」で失敗しないためには複数のハウスメーカーの担当者の話を聞き比較する事が大切です。
下記ページで複数メーカーに一括で問い合わせる事が可能ですので、ご利用ください。
この記事のポイント まとめ
- 「間取り」の失敗事例
- 「リビング」の失敗事例
- 「収納」の失敗事例
- 「キッチン」の失敗事例
- 「水回り・お風呂」の失敗事例
- 「玄関」の失敗事例
- 「デザイン」の失敗事例
- 「機能・設備」の失敗事例
- 「駐車場・庭などの外構」の失敗事例
- 「費用・担当者」の失敗事例
失敗事例ごとに対策とあわせて解説しています。
【厳選特集】注文住宅の基礎知識解説記事
すぐに追加の子供部屋が必要になった
子供部屋は長男用に1つしか作らず、もし2人目の子ができたらその部屋を仕切りで2つに分けて使えばよいと思っていた。
しかし家が建って半年もたたないうちに2人目ができ、しかも女の子だった!
最初から2部屋作っておけばよかった。