注文住宅で理想の家を手に入れよう!相場・流れ・5つのポイントを紹介

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あこがれの注文住宅!
家を建てるのは、多くの方にとって一生に一度のビッグイベントです。だからこそ、万全の準備をして進めたいものです。夢や理想をできるかぎり実現したいと思う方がほとんどですよね。
注文住宅なら、間取りからインテリアまで、すべて自分で決めることができるので、こだわりのつまったオリジナルの家づくりをすることが可能です。

この記事では、注文住宅を建てる際に、あらかじめ知っておきたい知識を網羅して解説します。
「注文住宅の種類」「建て方」「建築費」「建築までの流れ」「失敗しないために知っておきたい5つのこと」「注文住宅のメリット・デメリット」までしっかり押さえれば、もう怖いものなしです!
ぜひ最後までお読みいただき、理想の家づくりに役立ててくださいね。

1.注文住宅とは?種類と建て方

注文住宅は、できあがった家を買うのではなく、自分の希望どおりに「注文」して建てる家です。
住宅の間取りや外観、設備から壁紙まで、自分で決めて家づくりを行うことができ、住む人のニーズに沿った家になるため、満足度が高く、世界に一つだけの家を建てることができます。

一方、できあがった家を買うタイプは、建売住宅と呼ばれます。
建売住宅は完成前に販売開始されることも多く、内装の色などを選択できるケースもありますが、基本的には建築会社が間取りやデザインを決めて建てるため、間取りの決まっている新築マンションを買う感覚に似ています。

1-1.フルオーダーとセミオーダー

注文住宅の方式は、フルオーダー(完全自由設計)セミオーダー(規格住宅)の2つの種類に分けられます(呼び方は各企業によって異なります)。
予算に応じてフルオーダーとセミオーダーを選べるハウスメーカーも多いです。

フルオーダー(完全自由設計)とは、間取りを一から施主の希望に沿って作り上げていく家です。
設計士に相談しながらプランを練っていくため、プラン決定までに多くの時間を要します。

一方、セミオーダー(規格住宅)はある程度まで決められた間取りや仕様の土台があり、その上で外壁、設備などは施主の好みのものを選択するという形式です。
フルオーダーに比べると、自由度の面では制限がありますが、費用を抑えることが可能です。
セミオーダーは、変形地などの土地では難しいかもしれませんが、用意された間取りパターンの中から土地の形に合うものが見つかればおトクです。
セミオーダーには住宅メーカーの長年のノウハウを生かして、使いやすい家事動線や、よく選ばれる人気の間取りがラインナップされているため、大きく失敗しにくいというメリットもあります。

一口にセミオーダーといっても、ハウスメーカーによって内容は様々で、屋根の形状、設備、フローリング、外壁などを多くのバリエーションから選択できる場合もあります。

1-2.どこに建ててもらう?ハウスメーカー・地元工務店・設計事務所のちがい

注文住宅を建てるには、主にハウスメーカー、地元工務店、設計事務所等に依頼します。
依頼先によって何が違うのかを、詳しく解説していきましょう。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、設計から施工まで請け負う「設計施工一括方式」です。
各地に住宅展示場があり、実際に構造や特徴を目で確認しながら説明を受けることができます。
工場で資材をある程度まで加工するため品質は一定であり、構造については地震などの災害に対しても耐えられるように独自に研究を重ねています。
また、規格化されていることで、地元の工務店などよりも工期を短縮することが可能です。
点検の体制も整っているため、欠陥を回避しやすく高品質が期待できます。

大手ハウスメーカーであれば倒産などの心配が少なく、建築後のメンテナンスやリフォームなどのアフターフォローまで、一貫して請け負っているため末永く安心して住むことができます。

地元工務店

ハウスメーカーと同じく、「設計施工一括方式」となるのが一般的です。
引き渡し後のアフターメンテナンスも工務店が窓口となります。
地域密着型が多いため、建築エリア周辺の施工例を見たり、口コミを集めて情報収集することが大切です。
企業規模が小さいため、ハウスメーカーのように規格化されていないので自由度が高い傾向にあります。
工務店での建築は、一般的にハウスメーカーよりも費用は割安傾向ですが、品質の基準や点検体制などは整っていない傾向があるため、設計力から技術面まで合わせて見極めなくてはなりません。
良い工務店に出会えれば安く高品質な家が建てられますが、当たりはずれが大きいと言えます。

設計事務所+工務店

設計事務所が建物を設計し、施工は別の工務店に依頼する、「設計施工分離式」が一般的です。
設計事務所には設計監理料(工事費用の5~15%程度)を支払い、工務店に工事費用を支払います。

設計事務所では施主の要望に基づいて、細かな部分までこだわることが可能です。
自由度が極めて高く、難しい狭小地や変形地などにも対応でき、敷地の形状に合わせて提案してもらうことが可能です。
設備やインテリアに関しても海外から取り寄せたり、自分で調達したものを取り入れたりするなど、こだわりぬいた家づくりが可能です。
間取りやデザイン性を優先するため、コストは割高になってしまう場合も多いでしょう。

1-3.ハウスメーカーの選び方

1-3-1.構造のちがいをチェック

ハウスメーカーの構造にはそれぞれに特徴があります。
ホームページや資料請求で調べるほかに、住宅展示場や工場見学ツアーなどで実際に見ながら説明を聞くこともできます。

一般住宅の構造で多く見られるのは、木造鉄骨造です。
木造はさらに、木造軸組工法、ツーバイフォー(2×4)、ウッドパネル工法など、様々な種類があります。
鉄骨造はメーカーによって、鉄骨材の厚みや形状に差があります。
また少数派ですが、鉄筋コンクリート造コンクリートブロック造といった構造を採用しているメーカーもあります。

鉄骨の家は大きな空間を作ることができるという良さがあり、木造の家は変形地や狭小地にぴったりと合わせやすいという良さはあります。
ただし一般的な間取りであれば、木造でも鉄骨造でも、実現できる場合がほとんどです。
断熱処理や防腐処理、防アリ加工などを適切に行えば、木造と鉄骨造に優劣はなく、どちらでも高品質で住み心地の良い家を実現することは可能です。

主なハウスメーカーの構造を表にまとめておきますが、土地や建物の条件やニーズに合わせて複数の工法から選べるようになっているメーカーもあります。
「木造と鉄骨造、どちらを選べばいいのか迷ってしまう」というときには、どちらの構造でも建築可能なハウスメーカーで説明を聞いて比較検討するのもよいでしょう。

構造 ハウスメーカーの例
木造(木造軸組工法、ツーバイフォー、ウッドパネル工法、など) ミサワホーム、住友林業、住友不動産、積水ハウス、三井ホーム、一条工務店、ウィザースホーム、ヤマダホームズ、その他の地元工務店など
鉄骨造(軽量鉄骨工法、鉄骨ユニット工法、など) セキスイハイム、積水ハウス、ダイワハウス、トヨタホーム、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)、パナソニックホームズ、など
鉄筋コンクリート造 三菱地所ホーム、レスコハウス、大成建設ハウジング、ミサワホームなど

1-3-2.性能の違いをチェック

ハウスメーカー各社では、住宅の性能について独自に研究、開発が行われています。
主なものに耐震性、断熱性、遮音、防犯、換気性能などがあります。
各企業の「耐震等級(1~3)」や「遮音性能」などの数値を比較してみると判断材料になります。

あまり目立たない部分ですが、例えば、窓枠の素材では樹脂サッシ・アルミサッシ、窓ガラスは1枚ガラス・複層ガラス・防犯仕様といった違いもあります。
細かい住宅性能を比較検討し始めると、キリがありませんが、安心して住める家を選びたいものですね。

なお、長期にわたって良好な状態で住み続けられる優良な住宅を普及させるための「長期優良住宅認定制度」があり、ハウスメーカーの多くが対応しています。
長期優良住宅には、住宅ローン控除の優遇、フラット35の金利優遇、税金の優遇制度があります。

参考:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会「PDF長期優良住宅パンフレット

2.注文住宅の費用と相場

次に、注文住宅の費用と相場について見ていきます。

2-1.費用の内訳

注文住宅を建てるために必要な費用は、一般的に下記の内訳で計算されます。

費用の総額=本体工事費+その他工事費+諸費用(+土地取得代金)

  • 本体工事費

住宅予算の大部分を占める「本体工事費」の内訳は、仮設、基礎、躯体、屋根、内装、仕上げなどです。
坪単価を示しているハウスメーカーもありますが、坪単価の計算方法は法律で定められていないので、それぞれの企業ごとに異なる計算方法の場合があるので注意が必要です。

  • その他工事費

その他工事費とは、外構工事費用や地盤改良費用、解体工事費などを指します。別途工事費とも呼ばれています。
外構工事とは、境界のフェンスや駐車場のアスファルト舗装、門柱、庭などの工事のことで、土地が広ければその分費用も高くなります。
流行りのオープン外構(高い塀で敷地を囲わないスタイル)だと費用を抑えることができます。

地盤が弱い土地で「地盤改良工事」が必要と判断される場合にはその費用がかかりますが、メーカーや構造によって必要な地盤改良費用は異なります。
地盤が弱い場合には、木造よりも建物が重い鉄骨造のほうが、地盤改良工事費用は高めになる傾向があります。

  • 諸費用(+土地取得代金)

税金、登記費用、水道負担金のほか、設計事務所で建築する場合には設計料などが必要です。
また、地鎮祭や上棟式を行う場合には、それぞれ数万円程度かかります。

土地探しから始める場合には、土地の取得代金も必要です。

2-2.総額のイメージ

総額でどのくらいかければどのような家が建てられるのでしょうか。
一般的なイメージで価格帯ごとにそれぞれ見ていきましょう。

注文住宅で最も多いのは、2,000万円台~3,000万円台の価格帯です。

1,000万円台

「若い世代で予算があまりとれない」「ローンをできるだけ抑えたい」などコスト重視の施主に選ばれる価格帯です。ローコスト住宅と呼ばれる注文住宅のほとんどがこの価格帯です。
延床面積を30坪以下にし、家の形からできるだけ凹凸をなくしてシンプルな外観にしたり、設備も標準グレードを選ぶなどの工夫をして予算を抑えます。
この価格帯の注文住宅は、地元工務店や、低価格での建築を得意とするハウスメーカーで建てられることが多い傾向にあります。

注文住宅なのになぜ安い?ローコスト住宅の秘密と注意点
2,000万円台

全てをよいグレードにすることは難しいですが、上手く選んで費用をかけるところと削るところのバランスをとることができれば、大手ハウスメーカーで建築することも可能です。
「床暖房をつける代わりに、バス・トイレは標準グレードにする」、「家具や家電は引っ越し前のものを継続して使う」など総合的に予算に収める工夫をすれば、十分に理想的な家づくりができます。

3,000万円台

3,000万円台の予算では、より自分好みのデザインや設備を取り入れて理想の家に近づけることができます。
全てとはいかなくともハイグレードなものを取り入れることができ、選択肢が広がるため打ち合わせに時間がかかってしまうのもこの価格帯ではよくあります。

4,000万円台以上

外観、間取り、設備において、ほとんどのこだわりが実現できます。
建物を口の字にして中庭を作るなど、複雑な建物デザインを取り入れたり、二世帯住宅や店舗併用住宅なども可能です。

なお、利便性の高いエリアに家を建てるなら、賃貸併用住宅を建てて家賃収入を住宅ローンの返済に充てることで、資金面で余裕が出るケースがあります。

3.注文住宅のメリットとデメリット

注文住宅のメリットとデメリットをそれぞれみていきましょう。

3-1.メリットは6つ

  • 間取りや外壁、設備、壁紙などを自由に選べる
  • 建築会社によって構造・デザイン・建物性能が異なるので好みの住宅を選べる
  • 周りと似たような住宅にならない
  • 施工中の様子が見られるので安心
  • 建売住宅よりも高機能・高品質な家を実現しやすい
  • 好きな場所に建てられる

【メリット1】間取りや外壁、設備、壁紙などを自由に選べる
注文住宅は間取りを自由に選べるので、家族構成やペットのいる暮らしに合わせたり、「水回りを2階にまとめたい」といった希望を反映できます。
外壁のパターンや配色はもちろん、キッチン・バス・洗面・トイレの設備も自分の予算に合ったグレードのもので、好みのものを選ぶことができます。
フローリングや壁紙を選定し、カーテンの他にパネルスクリーンやシェードを選ぶなど、とことん自分好みの家づくりが可能です。

【メリット2】建築会社によって構造・デザイン・建物性能が異なるので好みの住宅を選べる
ハウスメーカーの構造は木造系と鉄骨系とに大きく分かれ、それぞれのハウスメーカーに特徴があります。
注文住宅は、デザインの違いや、耐震性、断熱性、騒音・防火対策などの性能を考慮して、自分好みの建築会社を選んで家を建てられます。
建売住宅の場合は、「場所は良いけれど建築会社が気に入らない」というケースも珍しくありません。

【メリット3】周りと似たような住宅にならない
注文住宅はオリジナルの家づくりができるため、建売住宅のように同じような家が立ち並ぶことはありません。
工夫をこらした注文住宅なら、家への愛着感もひとしおです。

【メリット4】施工中の様子が見られるので安心
注文住宅は、自分の家を建てているときに、現場の様子や進捗状況も確認できるので安心です。
ハウスメーカーを最終決定する前に、同じメーカーで建築中の家を見学して、実際の柱の太さなどを体感することも可能です。

【メリット5】建売住宅よりも高機能・高品質な家を実現しやすい
建売住宅の場合は、価格を抑えるために設備などは標準グレードになっているのが一般的です。
注文住宅の場合は、細部に渡って選択ができるので、建売住宅よりもグレードの高い設備を取り入れることができます。
全てをよいグレードのものにすると予算を超えてしまう時には、特にこだわりのない部分は低コストに抑えるなど、バランスを自分の好みで調整できるのも注文住宅で建てるメリットです。

【メリット6】好きな場所に建てられる
注文住宅なら、土地探しからスタートして好きな場所に家を建てられます(工業地帯や市街化調整区域など、家を建てられないエリアを除く)。

大手ハウスメーカーなら各地に支店があるため、全国規模で気に入った土地に家を建てることができます。

3-2.デメリットは4つ

注文住宅のデメリットは次の4つです。

  • 予算オーバーしがち
  • 実物とイメージが違う場合がある
  • 建売住宅のほうが割安
  • 打ち合わせの回数が多いので大変

【デメリット1】予算オーバーしがち
カタログを見ていても、品質のいいものはやはり魅力的です。
プランに希望を盛り込んでいくと、いつの間にか予算オーバーしてしまうことは少なくありません。
そのような時は、しっかりと優先順位を見極める必要が出てきます。
良心的なハウスメーカーの担当者なら、予算を抑えるための工夫をアドバイスしてくれる場合があります。
率直に予算感を伝えるなど、早い段階で積極的に担当者に相談するとよいでしょう。

【デメリット2】実物とイメージが違う場合がある
平面の図面で何度も確認していたけれど、完成して立体的な建物になったらイメージと違っていたということがあります。
多くのハウスメーカーでは、立体的なイメージをパース(立体的に描かれた建物の透視図)で確認できます。
特に外壁は小さなサンプルではイメージしにくいものなので、同じタイプの外壁を使った家があるかどうか教えてもらって、見に行くと確実です。
窓の位置や大きさ、全体的な外観像など、最終決定までにしっかりと確認しましょう。

【デメリット3】建売住宅のほうが割安
同じハウスメーカーの建物でも、建売住宅のほうが割安です。
その理由は、建売住宅は施主との打ち合わせの手間がかからない上に、建築資材をまとめて仕入れて、効率的に施工できるからです。
費用対効果を考えると、建売住宅にもメリットはありますが、好みの間取りやデザイン、キッチン設備等を選びたい場合には注文住宅に軍配があがります。

【デメリット4】打ち合わせの回数が多いので大変
注文住宅は、施主の要望を細部まで取り入れるため、打ち合わせの回数は多くなります。
営業担当、設計士、インテリアコーディネーターと打ち合わせを重ねていきますが、いい家づくりを追求すると打ち合わせは長時間に及んでいきます。
また、打ち合わせであれこれ悩んでしまう時や小さなカタログではイメージが掴みづらい時には、ショールームや展示場を見に行って実物を確認することもあります。
注文住宅では、打ち合わせの負担は避けられませんが、理想の家づくりを実現するための楽しい時間と感じる人も多いでしょう。

4.注文住宅を建てる流れ

注文住宅を建てるまでの流れは、次のとおりです。

それぞれのステップを詳しく見ていきます。

4-1.【ステップ1】情報収集、予算の検討

まず建築会社の商品や構造についてホームページを見たり、資料請求するところからスタートします。
さまざまなハウスメーカーや工務店の情報を集めて比較検討したいという方は、条件や希望をもとにおすすめの企業を紹介してくれる無料相談窓口の利用も有効でしょう。

同時に予算を検討しておきます。
フラット35のホームページにある「クイック・シミュレーション」などを利用すると、月々の返済可能額からローンの借り入れ可能額をシミュレーションできます。
なお、住宅資金について両親から贈与を受ける場合には税金の優遇があるため、家族と相談してみましょう

参考:国税庁「住宅取得等資金の贈与を受けたとき

これから土地も購入する場合には、土地の予算と建物の予算へ配分します。
郊外の安いエリアに広めの土地を購入してこだわりの家を建てるのか、交通の利便性の高いエリアに小さめの家を建てるのかなど、自分にとって満足度が高い家づくりは何か、ライフスタイルに合わせて考えましょう。

4-2.【ステップ2】モデルハウスの見学、間取りの提案を受ける

総合住宅展示場へ行くと、各ハウスメーカーの構造や特徴などについて説明を受けることができます。
大きな総合展示場の場合、全ての展示場の見学をたった1日で回るのはほぼ不可能です。
もちろん、間取りを眺めるだけであれば、数分あれば1つの家を見て回ることはできるかもしれませんが、それでは各メーカーの特徴などがわからないため「ステキな家がたくさんあったなぁ」というだけで終わってしまいます。

本気でハウスメーカー選びをするなら、事前に見学したいメーカーをある程度決めておくことをおすすめします。

見学し終えたら次のステップです。

間取りプラン作成など、じっくりと具体的な話を聞きたいなと思ったハウスメーカーに打ち合わせの予約をします。
打ち合わせでは、家族構成やペットの有無、その他こだわりたいポイントなどを伝えてプラン作成を依頼し、後日提案してもらいます。
この段階では1社に絞る必要はなく、気に入ったいくつかの企業にプラン作成を依頼して、じっくりと比較しましょう。
見積り金額を比較する際には、建物本体の工事費だけでなく、付帯工事や諸費用も提案される金額に含まれているかどうかに注意してください。

土地が決まっていない場合は、ハウスメーカーに土地探しも合わせて依頼しておくこともできます。
希望の建築エリアや大きさ、予算などを伝えておくと、あなたの希望にあった土地の情報が入ったときに連絡をしてくれます。
ハウスメーカーによっては建築条件付きの土地を持っていることもあります。
なお、土地については、住みたいエリアの不動産会社を一度訪問して、土地を探していることを相談し、良い土地が売りに出る情報があれば早急に連絡をもらえるように依頼しておくことをおすすめします。

※建築条件付きの土地とは・・・特定の建築会社で家を建てることを条件にして売られている土地

4-3.【ステップ3】仮契約

建築する会社をほぼ決めたら、「仮契約」を結びます(仮契約のシステムを取り入れているハウスメーカーが大半です)。
この時点で5~10万円程度の申込金を支払うケースが多いです。
仮契約を結ぶときには、キャンセル時の返金などの契約内容をしっかり確認しましょう。

仮契約後に、間取りプランを修正していきます。
建築する土地が決まっている場合は、この時点で地盤調査を依頼し、地盤改良費用が発生する土地かどうかを調べて、見積もりに反映してもらうとよいでしょう。

4-4.【ステップ3】ハウスメーカーの決定・工事請負契約→着工→竣工

最終的に契約する会社を決めたら、工事請負契約(本契約)を交わします。
間取り、窓の大きさ、設備、外壁の種類から、壁紙・インテリアまで、詳細な打ち合わせを重ねて、いよいよ着工です。

仮契約から着工まで、打ち合わせは5~15回前後行うため、平均3~5ヶ月程度かかりますが、打ち合わせの回数と期間は個人差が非常に大きいです。
工事期間は、2階建ての家の場合、ハウスメーカーなら3~4ヶ月前後、工務店なら4~5ヶ月前後です。

5.注文住宅で失敗しないために知っておきたい5つのこと

最後に、注文住宅で失敗しないために知っておきたいコツやポイントをまとめました。

5-1.間取りは自分でゼロから考えなくてもよい

注文住宅で多くの方が迷ってしまうのが、間取り(プラン)です。
注文住宅の大きなメリットは、自由に間取りを決められることですが、それは「自分で間取りを考えなければならない」という意味ではありません。
もちろん、フルオーダーでとことんこだわりの間取りを追求したいという方にとっては、間取りを考えることも楽しみの一つでしょう。ただし、理想とする間取りが本当に実現できるかどうかなどは、プロに相談したほうがよい場合もあります。

ハウスメーカーには長年のノウハウが蓄積されているので、プロの設計力を生かした、良いプランを提案してくれる企業を選ぶとよいでしょう。

高い設計力を持つ企業なら、敷地の形状、道路の方向や周辺環境を踏まえて、家族が生活しやすい家を提案してもらえます。

とはいえ、最高の設計プランを提案してもらうには、間取りの要望を的確に伝える必要があります。

例えば下記のような間取り例の中から、自分の希望に近いものを探し、それをベースにすると希望を伝えやすくなります。

「風呂などの水回りを1階にするか2階にするか」「リビング階段にするかどうか」などを家族と話し合っておくと、スムーズに相談できます。

5-2.住宅展示場のモデルハウスは見本なので「大きめ」かつ「ハイグレード」

住宅展示場にある全ての設備が標準仕様ということはほとんどありません。
モデルハウスというのは、大きめでハイグレードだと思って見学しましょう。
例えば「坪40万円から」と謳っているメーカーでも、展示場と同程度の家は坪80万円かもしれません。
最終的にどんなキッチン・風呂を選ぶのか、また、フローリングの種類や窓の数などによっても、坪単価は変わってきます。
標準的な外壁はサイディング(板状のボードを貼り付けるタイプ)だけれど、タイル張りはオプションなどというケースは多いので、モデルハウスそのままの家が建つとは限りません。

展示場だけでは現実離れしていて参考にならないということがよくあります。
ハウスメーカーではより現実のイメージをつかんでもらえるように現場見学会などを開いたり、個別に工事現場や完成現場を案内してくれたりもするので、ぜひ活用しましょう。

5-3.住宅展示場を見学するのはとても時間がかかる

展示場は、普通の家のようなつくりになっていますが、それぞれのハウスメーカーのアピールポイントが分かりやすいように工夫されています。

例えば、構造について理解してもらうための部屋が用意されていて、模型やパネルがあり、なぜその構造を採用しているのかなどを営業マンから分かりやすく説明してもらうことができます。

展示場にあるモデルハウスに上がって一周するだけなら数分で終わってしまいますが、メーカー選びの判断材料とするため、しっかりと説明を聞いてみましょう。
じっくり話を聞くと1日で見学できるのはせいぜい2~3社です。
できるだけ前もって、見学したいハウスメーカーを決めておき、優先的にまわると良いでしょう。

5-4.「とにかく安いハウスメーカーを探す」のはまちがい

間取りの作り方やオプションの追加などによって、1つのハウスメーカーでも坪単価は大きく変わります。
とにかく安いハウスメーカーを探すのではなく、限られた予算内で最高のプランを提案してくれる会社を探すのが正解です。
例えば、延べ床面積を小さめにしつつ、デッドスペースのない使いやすい間取りにしたり、子ども部屋は最初から壁で仕切らないなど、コストを下げることはいろいろな角度から可能です。
自分では使いやすいだろうと考えていた間取りでも、プロの視点で見て欠点を見つけてくれたり、そのまま取り入れるには難しい要望に対して代替案を用意してくれるような、提案力のあるメーカーを見つけましょう。

品質と予算の面で理想をかなえてくれる建築会社を見つけるためには、具体的な間取りの提案と見積書の提示を受けて、じっくりと比較検討することをおすすめします。

5-5.土地が決まる前に建築会社を探すのもおすすめ

家を建てる土地がすでに決まっている場合には、建築会社選びから家づくりまでがスムーズに進みます。
でも、ハウスメーカー選びは、土地探しと同時並行でもかまいません。
むしろ、土地が決まっていない場合には、理想の家の間取りから逆算して土地を探すことができるメリットがあります。
例えば、「なんとなく南道路の土地を探していたけれど、理想の間取りを考えてみたら、北道路の土地が自分に合っていると気づいた」というケースもあります。

住宅を建てる際、広い土地や地盤がしっかりしている土地だと、規格住宅もぴったりおさまるし地盤改良をしなくて済みます。
ただし、広すぎる土地では外構工事費用や、給排水管の引き込み工事費用も高めになってしまいます。

購入候補の土地を見つけたら、その土地にどんな家を建てることができるのかハウスメーカーに相談し、理想の間取りが実現できるのか確認してから土地を購入するのもおすすめです。

まとめ

それではおさらいです。
自分の希望通りに家を建てることができる「注文住宅」は、ハウスメーカー、地元工務店、設計事務所などに依頼して建てます。
構造や建物性能をじっくり比較して、依頼先を決めましょう。

注文住宅を建てる費用は、建物本体の工事費以外にも、外構工事費や諸費用などがかかるので注意しましょう。
建築会社選びや建築プランを工夫すれば、総額1,000万円台で注文住宅を建てることはできます。
2,000~3,000万円台の予算があれば、様々なオプション設備を取捨選択して取り入れることができるでしょう。
4,000万円台以上なら、かなり凝った家や二世帯住宅なども実現できます。

注文住宅を建てるときには、情報収集と予算の検討からはじまって、モデルハウスの見学や間取りの提案を受け、その後に仮契約、工事請負契約(本契約)と進んでいきます。

注文住宅で失敗しないために、知っておきたい5つのことは次のとおりでした。

  • 間取りは自分で1から考えなくてもよい
  • 住宅展示場のモデルハウスは見本なので「大きめ」かつ「ハイグレード」
  • 住宅展示場を見学するのはとても時間がかかる
  • 「とにかく安いハウスメーカーを探す」のはまちがい
  • 土地が決まる前に建築会社を探すのもおすすめ

注文住宅は、打ち合わせの回数が多くなる等のデメリットはありますが、とことん自分好みの家づくりをすることができ、あれこれ選ぶのは楽しいものです。

ハウスメーカーの品質・設計力・コストをじっくりと比較検討して、理想の家を手に入れてくださいね!

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