本記事では、4,000万の住宅ローンを組んだ後の「返済」について、自分なりにしっかりと想像して、ローンを組成するかどうかを判断できるようにしています。
- 住宅ローン4,000万円の返済はきついかどうか
- 住宅ローン4,000万円の毎月返済額と返済負担率
住宅ローン4,000万円を組む際の全体像を把握しておきたい方は以下の記事もご覧ください。
Contents
1.住宅ローン4,000万円の返済はきつい?
住宅ローン4,000万円の返済は、一般的に世帯年収600万円以下だときつくなります。
※金利や借入先にもよるので、あくまでも目安
また、
住宅ローン4,000万円の毎月の返済額は10〜13万円ほどになります。
一般的に、無理のない借入金額は年収の5~6倍と言われています。
したがって、住宅ローン4,000万円を無理なく返済するには、世帯年収700万〜800万円以上が理想です。
1-1.きついかどうか判断するための「返済負担率」とは
住宅ローンの返済がきつくならないように、適切な借入金額をより詳細に知りたい場合は、返済負担率を確認しましょう。
返済負担率とは、収入に対して返済額がどのくらいの割合かを示す指標です。
返済負担率は、以下の計算式によって求められます。
返済負担率(%)=
年間のローン返済額 ÷ 年収 × 100
一般的に返済負担率は20〜25%以内に収められると無理なく返済できると言われています。
返済負担率が25%を超えると、住宅ローンの負担が大きく、きついです。
ちなみに、全期間固定金利型住宅ローンである、フラット35の調査によれば、2023年度の返済負担率の平均割合は23.4%です。
住宅ローン返済中の人の返済負担率の割合を見てみると、約5割の人が返済負担率を25%未満に収めていることがわかります。
2.【金利別】住宅ローン4,000万円の「毎月返済額」と「返済負担率」
現在の金利の相場は以下のとおりです。
変動金利の平均相場:約0.4%
固定金利(10年)の平均相場:約1.3%
全期間固定金利(35年)の平均相場:約2.0%
金利の種類や相場についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
上記の金利条件を前提に、以下の条件を加えて金利毎にシミュレーションし、月々の返済額・返済負担率がどの程度なのかを解説します。
借入金額:4,000万円 借入期間:35年
ボーナス払い:なし
2-1.【金利0.4%】世帯年収毎の月々の返済額・返済負担率
金利0.4%(変動型 ※ただし、借入期間中は同率と仮定)の場合、
月々の返済額は10万2,076円です。
金利 | 世帯年収 | 返済負担率 |
---|---|---|
0.4% | 500万円 | 24.5% |
600万円 | 20.4% | |
700万円 | 17.5% | |
800万円 | 15.3% | |
900万円 | 13.6% |
金利0.4%の場合、年収600万円以上であれば返済負担率を20%以内に収めることができ、余裕を持った返済が可能でしょう。
2-2.【金利1.3%】世帯年収毎の月々の返済額・返済負担率
金利1.3%(変動型 ※ただし、借入期間中は同率と仮定)の場合、
月々の返済額は11万8,592円です。
金利 | 世帯年収 | 返済負担率 |
---|---|---|
1.3% | 500万円 | 28.5% |
600万円 | 23.7% | |
700万円 | 20.3% | |
800万円 | 17.8% | |
900万円 | 15.8% |
金利1.3%の場合、年収700万円以上であれば返済負担率を20%以内に収めることができ、余裕を持った返済が可能でしょう。
2-3.【金利2.0%】世帯年収毎の月々の返済額・返済負担率
金利2.0%(固定型)の場合、
月々の返済額は13万2,505円です。
金利 | 世帯年収 | 返済負担率 |
---|---|---|
2.0% | 500万円 | 31.8% |
600万円 | 26.5% | |
700万円 | 22.7% | |
800万円 | 19.9% | |
900万円 | 17.7% |
金利2.0%の場合、世帯年収600万円以下では返済負担率が25%以上になるので、生活を圧迫してしまうでしょう。
3.住宅ローン4,000万円を組んだ時の生活 イメージ例
ここでは、住宅ローン4,000万円を組んだ時のイメージ例を見てみましょう。
3-1.【世帯年収600万円】生活はできるが余裕はないAさんの例
「毎月の手取りだけだと赤字です。夏冬のボーナスを使わないと生活していけないので、なかなか貯金ができません…」
Aさんのプロフィール
- 住宅ローン4,000万円(返済期間35年、金利2.0%)
- 世帯年収600万円
- 4人家族(夫婦+子供2人)
世帯年収(手取り) | 600万円(480万円) |
---|---|
月々の返済額 | 13万2,505円 |
生活費 | 約25万円 |
手元に残るお金 | 約1万8,000円 |
世帯年収600万円で住宅ローン4,000万円を組むと、返済負担率は約26.5%。
今後昇給する予定ですが、子供が大きくなれば教育費も高くなるので、やや不安を感じているようです。
3-2.【世帯年収800万円】生活に余裕があるBさんの例
「住宅ローンは返済負担率が少なくなるように組みました。
今後の子供の教育費のことも考えて、貯金をしています。」
Bさんのプロフィール
- 住宅ローン4,000万円(返済期間35年、金利2.0%)
- 世帯年収800万円
- 3人家族(夫婦+子供1人)
世帯年収(手取り) | 800万円(600万円) |
---|---|
月々の返済額 | 13万2,505円 |
生活費 | 約23万円 |
手元に残るお金 | 約9万8,000円 |
世帯年収600万円で住宅ローン4,000万円を組むと、返済負担率は約19.9%。
家計を圧迫しないように、返済負担率を20%以内に抑えたそうです。
また、住宅ローンの負担を軽減するために、補助金を活用するのも一つの策です。
補助金について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
家計によって月々の生活費は異なりますし、無理な返済計画にならないようにしたいですよね。
HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービス(無料)なら、複数のハウスメーカーへ予算の見積もりを含めたプランの作成依頼をすることができます。
「住宅ローンに関する記事」を他にも用意しております。あわせてご覧ください。
この記事のポイント まとめ
住宅ローン4,000万円を返済するのは、年収600万円以下だときついです。
詳細は「1.住宅ローン4,000万円はきつい?」で解説しています。
本記事では、「金利0.4%」「金利1.3%」「金利2.0%」の月々の返済額と返済負担率について解説しています。
詳細は「2.【金利別】住宅ローン4,000万円の月々の返済額と返済負担率」をご覧ください。
家の全国費用平均や費用内訳を解説!
- 【建築時・建築後】新築注文住宅にかかる税金はいくら?タイミング・軽減措置は?
- 【注文住宅】5,000万円台・以上の家の特徴は?間取りや費用内訳、おすすめハウスメーカーも解説
- 【注文住宅】4,000万円台の家の特徴は?間取りや費用内訳、おすすめハウスメーカーも解説
- 【注文住宅】3,000万円台の家の特徴は?間取りや費用内訳、おすすめハウスメーカーも解説
- 【注文住宅】2,000万円台の家はどんな家?特徴や間取り、費用内訳は?
- 【注文住宅】1,000万円以下・1,000万円台の家はどんな家?特徴や間取り、注意点は?
- 坪単価とは?新築戸建て住宅の坪単価相場と費用を抑えるコツ
- 坪単価50万円で建てる家のイメージは?おすすめのハウスメーカーも紹介
- 坪単価70万円で建てられる家とは?実際に必要な費用・ハウスメーカーを紹介
- 坪単価80万円は高い?建てられる家のイメージやおすすめハウスメーカーを紹介
- 坪単価60万円で建てる家のイメージを解説!おすすめの人気ハウスメーカーは? ▶その他の費用パターンをみる
HOME4U(ホームフォーユー)無料サポートサービス
実際の見積もりを
複数比較・検討したい
簡単なスマホ入力だけで、複数のハウスメーカーの見積もりが無料でもらえる「プラン作成サービス」がおすすめ!
▷【無料】プラン作成依頼はこちら
資金計画や補助金活用の
コツが知りたい
ハウスメーカー出身のアドバイザーに、自宅から簡単に相談できる「無料オンライン相談サービス」がおすすめ!
▷【無料】オンライン相談はこちら