洗練されたデザインが特徴のキッチンハウスですが、後悔したという声もあるようです。システムキッチンは決して安い買い物ではありません。後悔しないためにも、キッチンハウスの特徴や失敗ケースについて知っておくことが大切です。

ぜひ最後までご覧になり、満足度の高いキッチンを完成させてくださいね。

注文住宅のおすすめ設備について知りたい方は「注文住宅の設備」の記事もご覧ください。

1.キッチンハウスとは

キッチンハウスとは、こだわりのキッチンを完成させる会社です。元々はドイツ製のシステムキッチンやプロ用キッチン用品を輸入販売する会社でしたが、現在ではキッチンの製造から販売、設置、アフターサービスまで一貫したサービスを提供しています。

全国にショールームがあり、実際の製品を見て、触ってこだわりのキッチンを完成させることが可能です。ショールームは完全予約制ですが、オンラインでも打ち合わせができるため、空いた時間を活用してキッチンづくりに取り組めます。

キッチンハウスには、

の2つのスタイルがあります。

1-1.オートクチュール

引用元：https://www.kitchenhouse.jp/product/
出典：kitchenhouse 公式HP

オートクチュールはオーダーメイドのスタイルで、素材や機器、収納、レイアウトに至るまですべて自由にデザインできます。

なお、オートクチュールのキッチンは3,500,000円～（税込み3,850,000円～）です。ホームページではいくつか施工事例が紹介されていますが、20,000,000円を超えるものもあり、上限なしにこだわりを形にできます。

1-2.ベーシック

引用元：https://www.kitchenhouse.jp/khb/
出典：kitchenhouse 公式HP

ベーシックは、既存のパターンを組み合わせてオリジナルのキッチンを完成するスタイルです。パーツから完全オーダーメイドのオートクチュールと比べると安価で、1,940,000円～（税込み2,134,000円～）です。

扉や収納、シンクなどの各パーツの種類が多く、組み合わせによっては世界に一つだけのキッチンを完成できます。コストとデザイン、機能のバランスが良く、費用を抑えてこだわりのキッチンを作りたい人におすすめです。

2.キッチンハウスで後悔！よくあるケース5選

引用元：https://www.kitchenhouse.jp/product/product03/
出典：kitchenhouse 公式HP

理想のキッチンを形にするキッチンハウスですが、利用した人の中には後悔している人もいるようです。よくあるケースとしては、次のものが挙げられます。

それぞれのケースを解説します。

2-1.予算オーバー！ほかの設備にしわ寄せが……

キッチンハウスでは一つひとつのキッチンを手作りしています。既存のパーツを組み合わせて作るベーシックでも税込み213万円以上、パーツから手作りするオートクチュールなら税込み385万円以上かかります。予算がオーバーしてしまい、キッチン以外の設備にしわ寄せが生じることもあるようです。

なお、システムキッチンの本体と設置にかかる平均価格帯は50万～150万円です。つまり、キッチンハウスを選ぶと、キッチンにかかる費用は数十万円～数百万円は増えることになります。

2-2.納期が遅い！家が完成しない……

キッチンハウスはオーダーメイドでキッチンを完成させます。既存のシステムキッチンを設置するのとは異なり、ベーシックでもパーツを組み合わせて完成させるのにかなりの時間がかかると想定されます。

オートクチュールならパーツから作るため、さらに時間がかかるでしょう。納期が遅く、住宅が完成してもキッチンだけは完成しないことになりかねません。

2-3.角が丸くない！ぶつかると痛い……

キッチンハウスの設備は、角がシャープでぶつかると痛いという声が聞かれます。すっきりとした角がキッチンをおしゃれに見せるのも事実ですが、何度もぶつかるとストレスに感じる人もいるかもしれません。

とりわけ小さなお子様や動物がいる場合は、キッチン台の角に頭などをぶつける可能性もあり、注意が必要です。コーナー用のシリコンカバーを取り付けるといった対策を検討されてみてはいかがでしょうか。

2-4.収納がシンプルすぎる！棚付けが必要になることも……

キッチンハウスの収納は、あまり仕切りはありません。調理器具や食器をすっきりと片付けるには、棚やポケットを後付けする必要があります。

一方、日本のメーカーのシステムキッチンでは、包丁やカトラリー、フライパンなどの用途に分けた細かな収納がついています。棚やポケットの後付けを避けたい人は、システムキッチンを検討しても良いかもしれません。

様々なキッチンを検討する際、食品庫、パントリー、キッチンクロークと呼ばれる、キッチンの一部やキッチンに隣接した、食品や食器類を収納・貯蔵するための収納スペースについても併せて検討されると選択肢が広がるでしょう。

2-5.シンクが傷つきやすい！掃除が大変……

シンクが傷つきやすいという声も聞かれます。丁寧に掃除をしないと水の跡が気になるかもしれません。

また、シンクの底がフラットで、食べ物のカスが排水口にスムーズに流れていかない点も気になるようです。洗い物をした後に、シンク全体を水で流す必要があるため、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。

3.キッチンハウスにして良かった！よくある意見3選

引用元：https://www.kitchenhouse.jp/case/19902.html
出典：kitchenhouse 公式HP

一方で、キッチンハウスにして良かったという声も多数あります。よくある意見としては、次のものが挙げられます。

詳しく見ていきましょう。

3-1.細部までこだわりのあるキッチンを実現できた

キッチンにこだわりがある人には、キッチンハウスはおすすめです。

豊富なパーツを組み合わせるベーシックや、完全オーダーメイドのオートクチュールで、理想のキッチンを実現できます。機能だけでなく素材やカラーバリエーションも豊富なため、質感や色にこだわりがある人も満足できるのではないでしょうか。

3-2.LDKが格段におしゃれに仕上がった

独立したキッチンではなく、LDKとしてリビング・ダイニングと一続きの空間に仕上げる人も多いです。おしゃれなキッチン台やキッチン収納があれば、LDKが格段におしゃれになります。

キッチンハウスなら素材や色のバリエーションが多いため、リビングやダイニングの家具とも合わせやすいというメリットもあります。

3-3.オンラインで打ち合わせができて楽だった

オンラインで打ち合わせができるため、ショールームに行く回数が少なく楽だったという声もあります。

オーダーでキッチンを完成させるとなると、担当者と何度も打ち合わせをする必要が生じます。家を建てるときは決めるべきことが多く、キッチンにそこまで時間をかけられないという人もいるでしょう。キッチンハウスならオンライン相談も組み合わせて、効率良く打ち合わせを進められます。

これまで、キッチンハウスで後悔するケース、キッチンハウスにして良かったケースをお伝えしましたが、どんなシステムや間取りにもメリットとデメリットがあるものです。理想のキッチンがどうしたら適切に実現できるか、個人で情報を集める、判断するといったことは簡単ではありません。

そこで、プライバシーマーク取得済のNTTデータグループが運営する、HOME4U（ホームフォーユー）間取り作成依頼サービス（無料）を使って、ハウスメーカー複数社のプラン資料を入手、あるいは経験豊富な注文住宅のプロに理想やコスト感に合うメーカーの選定などを相談してみることもおすすめです。

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4.キッチンハウスに向いている人とは？

引用元：https://www.kitchenhouse.jp/case/17111.html
出典：kitchenhouse 公式HP

キッチンハウスは、次の人に向いています。

それぞれどのような人なのか、詳しく見ていきましょう。

4-1.キッチンにこだわりがある人

キッチンハウスは、キッチンにこだわりがある人向けの会社です。キッチンハウスでキッチンを注文するときは、扉やキッチン台、シンクなどのパーツを選ぶだけではありません。素材やカラー、大きさなどをすべて自分で決める必要があります。

キッチンにこだわりがある人なら楽しく決められますが、とくにこだわりがない人にとっては面倒に感じるかもしれません。こだわりがない人には、既にすべて決まった状態で販売されているシステムキッチンのほうが適しているでしょう。

4-2.キッチンの予算に余裕がある人

キッチンハウスは、キッチンの予算に余裕がある人向けの会社です。少なく見積もっても200万円を超える費用がかかるため、予算に余裕がない場合はキッチン以外の設備や資材にしわ寄せが生じます。

キッチンの予算に余裕がない人は、キッチンメーカーのシステムキッチンがおすすめです。システムキッチンにハイグレード版はありますが、スタンダードなシリーズを選べば費用を抑えられます。

4-3.家づくりのスケジュールに余裕がある人

キッチンハウスは、家づくりのスケジュールに余裕がある人向けの会社です。一つひとつキッチンを手作りするため、依頼してから納品までにかなりの時間がかかります。パーツから手作りするオートクチュールを選ぶと、さらに時間がかかります。

場合によっては、家が完成した後にキッチンの設置工事という流れになるかもしれません。時間はかかってもこだわりのキッチンを実現したいという方には、キッチンハウスの検討がおすすめです。

5.キッチンハウスで後悔しないための3つのポイント

キッチンハウスで後悔しないためにも、オーダーする前に次の3つのポイントを押さえておきましょう。

それぞれのポイントを説明します。

5-1.ほかのメーカーと比較する

キッチンにこだわりがある人も、必ずしもオーダーメイドが良いとは限りません。ほかのキッチンメーカーのシステムキッチンの中に、理想とするキッチンが見つかる可能性もあります。

システムキッチンならハイグレードのものでもキッチンハウスよりは価格が安価なことが多く、費用面での満足度が高まるかもしれません。「家を建てるなら、キッチンハウスに依頼したい！」という強い意志がある人でも、まずは一度、ほかのメーカーと比較してみてください。

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5-2.建築の初期段階でキッチンハウスに依頼する

キッチンハウスは、注文から納品までに時間がかかる点が気がかりです。家が完成すると同時にキッチンも使えるように、建築の初期段階でキッチンハウスに依頼するようにしましょう。

また、依頼するときにおおよその納期について確認しておくことも大切です。キッチンハウスのキッチンは手作りのため、注文が立て込んでいるときは納期も遅くなります。あまり遅くなりそうなときは、ベーシックにするか、ほかのキッチンメーカーも検討してみてください。

5-3.収納プランを立てる

キッチンハウスの収納に対して不満の声があることも事実です。オーダーする際に収納プランも立てておくことで、必要なものをすっきりと収納しやすくなります。

また、棚やポケットの後付けについては、キッチンハウスの担当者にも相談してみてください。キッチンハウスのホームページでは収納の事例も多数公開しています。参考にして、使いやすいキッチン収納を完成させましょう。

6.キッチンハウスにオーダーできるハウスメーカー

キッチンハウスに対して、メールで個人的に問い合わせることは可能です。しかし、基本的にはハウスメーカーや建築会社を通して契約する販売方式のため、キッチンハウスでオーダーするなら、キッチンハウスに対応したハウスメーカー・工務店で家づくりをすることが必要です。

以下のハウスメーカーでは、キッチンハウスに対応しています。

• 三井ホーム
  三井ホームの平均坪単価は89.2万円！実際の費用内訳とやばい口コミ・評判、選んだ理由を大公開！
• 積水ハウス
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• ダイワハウス
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  ミサワホームの平均坪単価は84.4万円！実際の費用内訳とやばい口コミ・評判、選んだ理由を大公開！

キッチンハウスとハウスメーカー・工務店の提携状況は随時状況が更新される可能性があります。

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まとめ

キッチンハウスは、キッチンにこだわりがあり、理想のキッチンを実現したい人向けの会社です。豊富な選択肢からパーツを選べるベーシックと、パーツからオーダーメイドで仕上げるオートクチュールがあり、予算や好みによって選べます。

手作りでキッチンを完成させるため、納期が遅くなる点には注意が必要です。キッチンハウスでキッチンを依頼したいと考えている人は、建築の初期段階で相談するようにしましょう。

また、キッチンハウスは基本的にハウスメーカー・建築会社を通してのみ依頼できます。キッチンハウスでキッチンをオーダーするなら、対応したハウスメーカー・建築会社での家づくりが必要です。紹介したハウスメーカーを視野に入れ、ぜひ満足できるキッチンを完成させてください。