キッチン窓の有無は、空間イメージを大きく変えるだけではなく、生活のしやすさにも影響を与えます。キッチンに窓を設置する場合には、事前に目的や配置場所をしっかりと検討しておくことが重要です。
この記事では、キッチンの窓に関して、以下の内容を解説します。
- キッチン窓を設置するメリット
- キッチン窓の注意点
- キッチン窓のある間取り例
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1.キッチン窓のメリット
キッチン窓を取りつけるメリットを知っておくことで、理想の間取りを検討する際に役立ちます。キッチン窓の主なメリットとしては、次の3つのポイントが挙げられます。
- 採光がよくなる
- 換気がしやすくなる
- お洒落な雰囲気が出せる
それぞれのポイントを解説します。
1-1.採光がよくなる
キッチン窓を取りつけることで、採光がよくなるのが1つ目のメリットです。窓から差し込む暖かい光は、キッチン全体を明るくしてくれます。
リビングダイニング一体型ではなく、独立しているタイプのキッチンは、どうしても暗くなってしまいがちです。キッチンに窓があれば、外からの自然な光を取り込むことができ、快適に料理をすることができるでしょう。
1-2.換気がしやすくなる
換気の面でも、キッチンの窓があることで、簡単に空気の入れ替えができるようになります。換気扇のみでは排出できる空気の量が限られているため、においや熱気が長時間留まってしまうことも考えられるでしょう。
換気扇にプラスして、よく風の通る換気に適した窓があれば、必要なときにすぐ外の新鮮な空気を取り入れることができます。
1-3.お洒落な雰囲気が出せる
実用性はもちろん、キッチンの窓はデザイン性の面でもメリットがあります。キッチン窓は形や素材にこだわることで、自分好みのお洒落な雰囲気に仕上げることができるでしょう。
たとえば、開放感を演出するなら大きなサイズの窓、レトロ感を出したい場合はカントリー調の窓枠を選ぶのもおすすめです。
キッチンは、毎日の食生活を支える大切な場所です。お気に入りのインテリアでまとめることで、キッチンで過ごす時間がより楽しくなるでしょう。
ここまで、キッチンの窓を取り付ける3つのメリットをご紹介しました。
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2.キッチン窓を設置する際の注意点
キッチン窓にはメリットがある一方で、気をつけたいポイントがあるのも事実です。取りつけてから後悔することがないように、3つの注意点を知っておきましょう。
- 日当たりを確認し位置を決める
- 周囲から丸見えにならないように気を付ける
- 収納スペースを確保する
キッチン窓を取りつける際に知っておきたい注意点を解説します。
2-1.日当たりを確認し位置を決める
キッチン窓から差し込む自然光は、暖かく明るい雰囲気を演出してくれます。しかし、日当たりがよすぎて強い直射日光が当たり続けてしまう場合は、デメリットとなる可能性があるでしょう。
キッチンは火を扱う場所であるため、他と比べても気温が上がりやすいという特徴があります。そのうえ窓から強い光が差し込むと、キッチンが暑くなってしまいます。
キッチン窓を設置する場合は、適度な光が差し込む場所を探すことが重要です。
2-2.周囲から丸見えにならないように気を付ける
開放感を出すのに役立つキッチン窓ですが、周囲の状況によっては、外から丸見えになってしまう恐れがあります。とくに隣家がすぐ近くにある場合や、道路に面している場合は、どうしても人目が気になってしまうケースが多いようです。
できるだけ人目のない場所を選ぶ、キッチン窓のサイズを小さめにする、ブラインドなどで目隠しをするなどの対策が求められます。
2-3.収納スペースを確保する
キッチン窓を設置することで、収納スペースに影響が出てしまうことも考えられます。キッチンは限られたスペースにシンク台や家電、収納家具を置かなければならないため、あまりスペースに余裕がないケースも多いでしょう。
キッチンに窓を設置したいと考えているならば、間取りを具体化する時点で、収納スペースについても並行して検討しておくことが重要です。キッチン窓と収納スペースの確保を両立させたい場合には、吊戸棚なども選択肢の1つとなるでしょう。
3.キッチン窓で空間づくりをするポイント
ここからは、キッチン窓のデザイン性にポイントを絞って解説します。こだわりのキッチン窓で、理想の空間づくりをするためのアイディアは、次の4つです。
- 窓枠にこだわる
- ガラスフィルムを使用する
- 緑を取り入れる
- あえて見せる収納スペースにする
窓とはいっても、細部にこだわることで、さまざまなイメージに仕上げることができます。お気に入りのキッチン窓にするために、知っておきたいポイントをご紹介します。
3-1.窓枠にこだわる
窓枠は、キッチン窓のイメージを大きく左右する部分です。シンプルに、周囲に溶け込むようなイメージがお好みであれば、壁紙に合わせた色あいの窓枠を選ぶのもよいでしょう。
反対に、キッチン窓を空間のアクセントとしたい場合には、あえてポイントとなる派手な色を使ったり、異質な素材を選んだりするのもおすすめです。窓枠によって、全体の仕上がりが決まるため、理想のキッチンをイメージしてから選ぶようにしましょう。
3-2.ガラスフィルムを使用する
ガラスフィルムは、窓に貼りつけるだけで簡単にイメージを変えられる便利なアイテムです。デザインも豊富なため、自分のお気に入りの仕上がりに近づけることができます。
ガラスフィルムを貼っていても、採光には大きな影響がないのもメリットです。そのため、採光を確保しながら、自分好みのキッチン窓にしたい場合に適しています。
また、ガラスフィルムを貼ることで、周囲からの目隠しとして役立つ点も重要です。カーテンやブラインドを設置する方法もありますが、閉め切って料理をしなければならない場合は、圧迫感を抱いてしまう可能性があります。
その点ガラスフィルムであれば、開放感も維持したまま、デザイン性をアップさせられるでしょう。
3-3.緑を取り入れる
キッチンをお洒落に見せるためには、キッチン窓の周辺にグリーンをあしらうのも手です。日当たりのよいキッチンの窓辺であれば、植物を育てるのにも適しているでしょう。
ハーブやちょっとした野菜を育てれば、料理のアクセントとしても活躍します。なによりも、身近に緑があることで、ホッと心が落ち着けるかもしれません。
育てやすい植物を選んで、キッチンで過ごす時間をより楽しいものにしてみてください。
3-4.あえて見せる収納スペースにする
ナチュラルな雰囲気のキッチンを目指している場合は、窓辺を使って見せる収納に挑戦してみましょう。たとえば、窓枠にお気に入りの小物を並べたり、料理道具や調味料を揃えて置いたりするのも1つの方法です。
収納というと、見えない所にしまい込むというイメージが強いですが、あえて見える収納をすることで、スペースを活かせるだけでなくお洒落な雰囲気を出すことができます。適度な自然光が差し込むキッチン窓であれば、開放感もあり、見せる収納がより魅力的に映るはずです。
4.キッチン窓で失敗をしないためのコツ
せっかくキッチン窓を設置するのであれば、快適で居心地のよいキッチンに仕上げることが大切です。事前の検討が充分でない場合は、仕上がりに満足できない恐れがあります。
次の3つのポイントを意識して、キッチン窓の具体的な仕様や配置場所を決めるようにしましょう。
- 窓の目的を定める
- 窓の種類を検討する
- 風の取り入れ方を確認する
キッチン窓で失敗しないためのコツを詳しく解説します。
4-1.窓の目的を定める
理想のキッチン窓を実現するためには、最初に窓を設置する目的を決めるようにしましょう。キッチン窓を設置する主な目的は、次の4つです。
- 採光
- 換気
- 眺望
- デザイン性
目的を定めることで、窓の配置場所やサイズなどをスムーズに検討できるようになるでしょう。キッチン窓の目的は、必ずしも1つとは限りません。
2つ以上の目的をもたせる場合には、優先順位をつけ、できるだけ両方の条件を満たせるように工夫してみてください。
4-2.窓の種類を検討する
キッチン窓には、一般的なタイプである引き違い窓や、上下にスライドさせて開ける上下開閉窓など、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を把握し、先に決めた目的に合った種類を選ぶようにしましょう。
窓の種類 | 特徴 |
---|---|
引き違い窓 |
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縦滑り出し窓 |
|
横滑り窓 |
|
上下開閉窓 |
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はめ殺し窓(FIX窓) |
|
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4-3.風の取り入れ方を確認する
とくに換気目的でキッチン窓を設置する場合は、自宅の間取り全体を考慮し、風の通り道を確保することが大切です。換気をするための窓は、必ずしも大きい窓である必要はありません。
リビングダイニングからの風がキッチンを通り、窓から出ていくような間取りにすれば、効率的に換気をすることができるでしょう。換気に適した場所にキッチン窓を設置することで、においや熱気が留まらない快適なキッチンになります。
5.キッチン窓を取り入れた間取り3選
最後に、キッチン窓のある間取りを3つご紹介します。
- 角部屋タイプのキッチン窓のある間取り
- バルコニーに面しているキッチン窓のある間取り
- 明るいカフェ風キッチン窓のある間取り
間取りによって、キッチン窓の役割が異なっていることに気付くはずです。理想の自宅を構想するヒントにしてみてください。
5-1.角部屋タイプのキッチン窓のある間取り
角部屋の場合は、キッチンの窓を設置して、明るい空間に仕上げるのもおすすめです。角部屋のキッチン窓は、主に主要採光面ではない、もう一方の面に設置されることが多いでしょう。
主要採光面が日当たりのよい南向きとした場合、キッチンの窓は東側となるため、朝の清々しい日の光を取り入れることができます。
こちらの間取りでは、カウンターキッチンからバルコニーに出られるため、ちょっとした物置やゴミ置き場、洗濯物干しスペースとして活用できるのもポイントです。料理の合間に、スムーズにやることをこなせれば、家事効率がアップするでしょう。
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5-2.バルコニーに面しているキッチン窓のある間取り
キッチンがリビングダイニングではなく、バルコニーのほうを向いている間取りです。主要採光面にキッチン窓を設置しているため、明るさは申し分ないでしょう。
一方で、キッチンの全面にはバルコニーがあり、主要採光面が東向きと西向きでなければ、眩しすぎるという事態も避けられます。向きは反対になるものの、リビングダイニングに接しているため、家族とのコミュニケーションを取りながら料理をしたい場合にも適している間取りです。
料理をするときにも、外の景色が楽しめるのがメリットだといえるでしょう。
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5-3.明るいカフェ風キッチン窓のある間取り
最後にご紹介するのは、ペニンシュラ型のこだわりカフェ風キッチンの間取りです。ペニンシュラキッチンとは、キッチンカウンターの左右どちらかが壁に接しているタイプのキッチンを指します。
こちらの間取りでは、キッチンカウンターが接している壁側に窓が配置されており、開放感のある雰囲気づくりができています。キッチンの収納は圧迫感をなくすために、扉のない見せる収納にこだわるなど、お洒落なカフェのようなイメージのキッチンに仕上げているのがポイントです。
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5-4.理想の間取りがイメージできたらハウスメーカーに相談しよう
ご紹介したキッチン窓のある間取りを参考に、理想の自宅のイメージを思い描いて、ハウスメーカー・工務店への相談を進めましょう。ハウスメーカー・工務店は、それぞれ得意分野や特徴が異なるため、複数社を比較して、より条件に合ったメーカーを選ぶことが重要です。
複数のハウスメーカー・工務店の提案を一気に入手、比較検討したい場合は、無料でオリジナルの家づくりプランを受け取れる「HOME4U 家づくりのとびら プラン作成依頼サービス」の利用がおすすめです。
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まとめ
キッチンの窓は、見た目だけではなく機能的な役割も果たしています。どのようなキッチンに仕上げたいかによって、キッチンの窓のサイズや種類、配置場所を検討することが重要です。
キッチン窓を設置する際には、日当たりの確認や周囲の状況のチェック、収納スペースの確保を忘れないようにしましょう。また、お気に入りの空間にするためには、素材や小物、収納の仕方に工夫をしてみるのも手です。
ぜひご紹介したキッチン窓のある間取りをご参考にしていただき、理想のマイホームを叶えてくださいね。
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