タッチレス水栓とは、蛇口のセンサーに手をかざすだけで、水の出し止めができる水栓のことです。衛生面を重視する方や、水栓の掃除の負担を減らしたい方におすすめです。
住居への導入も増えつつあるタッチレス水栓ですが、いくつかのデメリットも存在し、導入後に後悔してしまうケースもみられます。デメリットを把握せずに導入してしまうと、同じように後悔してしまうことになりかねません。
そこでこの記事では、この記事では、タッチレス水栓に関する以下の内容を解説します。
- タッチレス水栓の後悔ポイント
- タッチレスのメリット
- タッチレス水栓導入時の注意点
ぜひ最後までご覧いただき、理想の家づくりを実現してくださいね。
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1.タッチレス水栓とは
引用元:https://www.ktn-works.okinawa/co_photo/d40398cd9d8913be84bb94def15131bc-211.html
出典:株式会社 キッチンワークス 公式HP
タッチレス水栓とは、蛇口のセンサーに手をかざすだけで水が出る機能がついた水栓のことです。水を止める際はもう一度手をかざすか、手を遠ざけます。
小さな子どもや高齢で手の力が弱く従来のハンドル式の水栓をひねることが難しい方や、水栓周りの掃除の回数を減らしたい方におすすめです。
1-1.タッチレス水栓の種類
タッチレス水栓の電源タイプは、「コンセント式」「電池式」「発電式」の3種類です。それぞれのメリットと注意点は、以下をご参照ください。
メリット | 注意点 | |
---|---|---|
コンセント式 | ・乾電池の交換をする必要がない | ・近くに電源コンセントが必要 ・停電時に使用できない(非常時に手動切り替えができるものを選ぶと、停電時も給水できる) |
電池式 | ・近くに電源コンセントがなくても使用できる | ・年に1回程度電池交換が必要 |
発電式 | ・電源コンセントや電池交換がなくても利用できる | ・あまり出回らない ・高価である |
1-2.タッチレス水栓の価格の目安
タッチレス水栓の価格は、グレードによって変動するものの、5~10万円程度が目安です。注文住宅で人気のオプションの1つです。
2.タッチレス水栓の後悔ポイント6つ
タッチレス水栓は、手を触れずに水を出せるため、水栓が汚れず便利です。しかし、いくつかのデメリットも存在し、人によっては、導入したことを後悔しているケースもみられます。
タッチレス水栓を導入したことによって後悔してしまいがちなポイントは、主に以下の6つです。
- 水量の調整が二度手間になる
- 感度がよいため勝手に水が出る
- 停電時は使えない
- センサーが誤作動することがある
- 光熱費がかかるケースがある
- 壊れずに使える期間があまり長くない
順番に解説します。
2-1.水量の調整が二度手間になる
タッチレス水栓を導入したものの、水量の調整で結局水栓を触るため、二度手間になってしまうことを後悔しているケースは少なくありません。
タッチレス水栓は、手をかざすだけで水が出て、再度手をかざすか手を遠ざければ水が止まります。しかし、製品によっては、水量や温度の調整については、手をかざしただけでは調整できないことがあります。
水量の調節を手で行った後、水を出すために手をかざさなければならない場合、二度手間に感じてしまうでしょう。結局、毎日のように水栓に触ることになるため、掃除の頻度が変わらないことも後悔する原因となります。
2-2.感度がよいため勝手に水が出る
感度がよいため勝手に水が出てしまうことをデメリットに感じ、後悔してしまうこともあります。感度がよいことは通常はメリットですが、それによってすぐに水が出てしまうことはデメリットといえるでしょう。
タッチレス水栓の製品によっては、キッチンカウンターのものを取ろうとしただけ、あるいはシンクの中に洗いもののお皿を置こうとしただけで水が出てしまうことがあります。
水が出るたびに手をかざして水を止めることになるため、余計な手間が増えていると感じる方もいるでしょう。
2-3.停電時は使えない
コンセント式のタッチレス水栓は電気で動いているため、停電の際にはタッチレス機能は使えません。手動に切り替える機能がついていれば、停電になっても手動に切り替えれば水を出すこと自体は可能です。
普段は手動で水を出す機会がほとんどないため、停電時にあわてないよう、手動での切り替え方法を確認しておきましょう。
なお、乾電池式や発電式のタッチレス水栓の場合は、停電時にも問題なく使えます。
2-4.センサーが誤作動することがある
先述の「感度がよすぎる」というデメリットにもつながりますが、センサーが誤作動することが多いことから、タッチレス水栓にしたことを後悔するケースもみられます。
水を出すつもりではないのに、ささいなことで水が出てしまい、そのたびに手をかざして水を止めるケースです。たとえば、ペットの猫がキッチンのワークトップからカウンターに移動するだけで、誤作動してしまうこともあります。
一定の時間を過ぎると自動的に給水が止まる機能がついた水栓が多いものの、頻繁に不要な水が出ている状態が気になってしまう方も多いです。
2-5.光熱費がかかるケースがある
節水効果を期待してタッチレス水栓にしたのに、使い始めてみたら光熱費が上がってしまったというケースもあります。タッチレス水栓は、従来の水栓と違い、水を止め忘れたとしても一定時間を過ぎると水が止まる機能を備えているものが多いです。また、こまめに出し止めができるため、節水効果が見込めます。
しかし、手動で温度や水量を調節するのが面倒くさいからと、それらを変更せずに使い続けていると、光熱費がかかってしまうこともあります。水量が多いお湯の設定にしていると、次に出したときもその状態で出てくるため、水道代も給湯代もかかってしまうでしょう。
2-6.壊れずに使える期間があまり長くない
タッチレス水栓は、壊れずに使える期間があまり長くありません。タッチレス水栓の耐用年数は、通常10年程度とされています。10年間を長いとみるか短いとみるかは一概には決められませんが、導入したら修理をせずにずっと使えると考えていた場合は、短く感じる可能性があります。
もちろん、すべてのタッチレス水栓が10年間程度で壊れるわけではなく、使用頻度や扱い方によって差が生じるでしょう。長く使えることもありますが、センサー回路は複雑な仕組みのため、耐用年数よりも早く故障する場合もあります。
ここまでタッチレス水栓の後悔ポイント6つを紹介しました。
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3.タッチレス水栓のメリット
タッチレス水栓の後悔ポイントをご紹介しましたが、タッチレス水栓にはメリットも多く存在します。タッチレス水栓のメリットとして挙げられるのは、以下の3点です。
- 接触感染が防止できる
- 水栓が汚れにくい
- 後付けができる
順番に解説します。
3-1.接触感染が防止できる
タッチレス水栓を導入することで、家庭内で接触感染を防止できます。感染症の中には接触によって広まるものもあるため、帰宅後に手を洗う前に触る水栓によって、感染症が広まることも珍しくありません。タッチレス水栓なら、触らずに水を出したり止めたりできるため、接触感染が広がるリスクを抑えられるでしょう。
トイレの手洗い場などは、とくに衛生面が気になる場所です。タッチレス水栓を取り入れることで、衛生的な暮らしを守れるでしょう。
3-2.水栓が汚れにくい
水栓が汚れにくいのも、タッチレス水栓のメリットです。料理の下ごしらえをしていると、生肉や油、調味料などで手が汚れます。汚れた手のままボウルやお皿を持ったり、冷蔵庫を開けたりすると、あちこちに汚れがついてしまいます。
従来の水栓であれば、汚れた手を洗うために水栓をひねるときに水栓自体も汚れてしまいますが、タッチレス水栓であれば触らずに水を出せるため、水栓を汚す心配がありません。水栓が汚れにくくなり、掃除の負担を減らせるでしょう。
従来のレバー式や蛇口式の水栓は、濡れた手で触る必要があったため、水垢やカビの発生リスクもありました。しかし、タッチレス水栓であれば、水垢やカビを落とす手間からも解放されます。
3-3.後付けができる
後付けできるタッチレス水栓も登場しているため、住宅を建てた後でも導入することが可能です。後付けできるのは、コンセント式と電池式のタイプです。コンセント式の場合、キッチンや洗面所の近くにコンセントがなければ、設置工事が必要になります。
電気工事は専門的なスキルが求められるため、自分で設置しようとせず、リフォーム業者に依頼しましょう。電池式のタッチレス水栓であれば、DIYで設置できます。
ここまで、タッチレス水栓のメリットについてご紹介しました。
衛生面、安全性や利便性など、マイホームを検討するとき、優先事項は人それぞれです。
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4.後悔しないために!タッチレス水栓導入時の注意点
タッチレス水栓を購入する際は、以下の注意点を押さえておきましょう。これらの注意点を知っておくことで、後悔することを防げるでしょう。
- ショールームで使用感を試す
- 浄水器ビルトインかどうかをチェックする
- シャワー機能付きか確認する
- 停電時は手動で使うことを知っておく
それぞれの注意点を解説します。
4-1.ショールームで使用感を試す
タッチレス水栓を導入する際は、カタログの製品情報やWeb上の口コミなどだけで判断するのではなく、実際にショールームに足を運び、使用感を試すことがおすすめです。ショールームには、なるべく使う可能性のある住人全員で訪れるようにしましょう。
人によって使いやすいかどうかの判断基準は異なるため、導入後にもめることのないよう、全員で意見を合わせておく必要があります。
4-2.浄水器ビルトインかどうかをチェックする
美味しい水を飲みたいと考える方は、浄水器ビルトイン型のタッチレス水栓を選びましょう。浄水器が水道水の不純物を除去するため、浄水器を介さない水道水と比べて、飲みやすい水になります。
浄水器付きのタッチレス水栓は、シンクの下に浄水用カートリッジを備えたビルトイン型が主流です。定期的にカートリッジを交換する手間がかかりますが、それ以外では水道水の料金しかかかりません。ウォーターサーバーを設置した場合に比べて、リーズナブルな点が魅力です。
4-3.シャワー機能付きか確認する
タッチレス水栓に、どのようなシャワー機能がついているかもチェックしましょう。キッチン用のタッチレス水栓の吐水タイプは、「ストレート」「泡まつ」「シャワー」の3種類です。複数を搭載し、その都度切り替えられるタイプもあります。
シャワー機能を使うと、水が広範囲に当たるため、大きな食器を洗う際に便利です。シャワー機能と一言でいっても、さまざまな種類があるため、用途に合った種類を選びましょう。
たとえば、スポット微細シャワーは、線の細いシャワーで水はねを大幅に軽減します。密度が高いため、汚れもよく落ちます。また、リズムシャワーは、シャワー流量を自動的に小刻みに変動でき、流量を抑えながら洗えるため節水効果も期待できることがメリットです。
4-4.停電時は手動で使うことを知っておく
コンセント式のタッチレス水栓は、停電時には利用できなくなるため、手動操作をする必要があることを知っておきましょう。非常時でもあわてないように、日頃から手動操作への切り替え方法を確認しておくことが重要です。
まとめ
タッチレス水栓とは、センサーに手をかざすだけで水が出る機能がついた水栓のことで、水栓周りの掃除の負担を減らしたい方や、節水したい方などに人気があります。電源タイプは「コンセント式」「電池式」「発電式」の3種類で、とくに市場に出回っているのは、コンセント式と電池式です。
コンセント式は乾電池を交換する必要がありませんが、近くに電源コンセントがないと利用できません。また、停電時はタッチレス機能が使えないことに注意しましょう。乾電池式は、周囲に電源コンセントがなくても利用できるものの、年に1回程度、電池交換をしなければなりません。
便利なタッチレス水栓ですが、製品によっては水量や温度調整を手動で行わなければいけなかったり、感度がよいために不要なときでも水が出てしまったり、光熱費がかさんでしまったりする点などがデメリットです。これらのデメリットを知らないまま導入してしまうと、後悔につながりかねません。
一方でタッチレス水栓のメリットとしては、接触感染が防止できる、水栓が汚れにくい、後付けができるといった点が挙げられます。デメリットとメリットのどちらに注目するかは人それぞれですが、両者を天秤にかけると、メリットが上回ると判断されることが多いです。
ぜひ本記事の、後悔しないための選び方などを参考にして、便利な設備を備えた家づくりを実現してください。
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