ペニンシュラキッチンを選ぶときに読む記事|メリ・デメ、他のキッチンタイプとの比較、実例から検討する

ペニンシュラキッチンとは

対面式キッチンの1種で、片端が壁に接していることが特徴です。

ペニンシュラキッチンには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

【ペニンシュラキッチンのメリット&デメリット】
メリット デメリット
  • コミュニケーションが取りやすい
  • レイアウトの自由度の高い
  • 掃除やメンテナンスがしやすい
  • 開放感のある空間を作れる
  • 煙や匂いがリビングに届きやすい
  • 収納スペースが不足しやすい
  • 水はね・油はねで床が汚れやすい
  • 水道管やガスなどの工事が必要になる場合がある

ペニンシュラキッチンを設置する場合、キッチンの本体価格と施工費用がかかります。
種類別のキッチンの費用相場は、以下の通りです。

【種類別 キッチン購入・施工にかかる費用】
キッチンの
種類
本体価格
相場
施工費用
相場
総額 相場
ペニンシュラ
キッチン
60-
150万円
30-
40万円
90-
190万
アイランド
キッチン
100-
200万円
40-
50万円
140-
250万円
I型キッチン 50-
200万円
30-
40万円
80-
240万

費用について、詳しくは「4.ペニンシュラキッチンにかかる費用相場」をご覧ください。

以降、さらに詳しく解説していきます。

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1.ペニンシュラキッチンとは

ペニンシュラキッチン イメージ

ペニンシュラキッチンとは

対面式キッチンの1種で、片端が壁に接していることが特徴です。

そもそもキッチンには、壁に完全に接しているものと対面できるものと2種類があります。
そのうち、ペニンシュラキッチンは対面できるタイプなので、コミュニケーションがとりやすく開放感があります。

名称に含まれるペニンシュラ(peninsula)は、英語で「半島」を意味し、突き出した外観が半島に見えることから、ペニンシュラキッチンと名付けられました。

1-1.アイランドキッチンとの違い

対面式キッチンには、ペニンシュラキッチンのほかにアイランドキッチンがあります。

アイランドキッチンは島のように独立したキッチンのことで、カウンターの周りを歩き回れるため、家事の導線を確保しやすいメリットがあります。
ただし四方が壁に付かない設計であるため、設置する際にある程度の広さが必要なタイプです。

▶【アイランドキッチンの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

1-2. オープンタイプとセミオープンタイプの違い

対面キッチンには、オープンタイプとセミオープンタイプの2つがあります。

【オープンタイプとセミオープンタイプの違い】
対面キッチン 
タイプ
特徴 メリット
オープン
タイプ
壁の仕切りがなく、開放感のある広々としたデザインに仕上げている
  • カウンターテーブルが広いため作業しやすい
  • 見た目もすっきりとした空間を実現できる
セミオープン
タイプ
腰壁で手元を隠せる設計に作られている
  • 腰壁の裏側には、調味料や洗剤などを置ける収納スペースを確保できる

それぞれメリットが異なるため、収納はどのくらいしたいのか、デザイン性や開放感にこだわりたいのか等自分の優先事項を明確にしておくよいでしょう。

▶【オープンタイプやセミオープンタイプの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

2.ペニンシュラキッチンのメリット

ペニンシュラキッチンのメリットには、次のようなものが挙げられます。

<ペニンシュラキッチンのメリット>
  1. コミュニケーションが取りやすい
  2. レイアウトの自由度の高い
  3. 掃除やメンテナンスがしやすい
  4. 開放感のある空間が作れる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

メリット①:コミュニケーションが取りやすい

ペニンシュラキッチンは、家族とコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。
対面キッチンであるペニンシュラキッチンは、台所に立つ人の視線がリビング側に向くように設置されています。

リビングやダイニングから目を離さずに料理できるため、料理中も様子を確認できます。
緊急時もすぐに駆けつけられるため、小さな子どもがいる家庭でも安心です。

メリット②:レイアウトの自由度の高い

ペニンシュラキッチンは、レイアウトの自由度が高いメリットがあります。

通常、キッチンはダイニングやリビングとの関係を踏まえて設計することが必要ですがペニンシュラキッチンは、幅の狭い空間でも設置することが可能です。

メリット③:掃除やメンテナンスがしやすい

ペニンシュラキッチンは、掃除やメンテナンスをおこないやすいメリットがあります。

対面キッチンはリビングやダイニングに向けて設置されており、洗いものの水や揚げものの油が飛び散りやすいといわれていますが、ペニンシュラキッチンであれば、正面だけの飛び散りで済みます。
コンロ前に腰壁をつけるセミオープンタイプを選べば、さらに掃除の手間を軽減できるでしょう。

メリット④:開放感のある空間を作れる

ペニンシュラキッチンは、狭い部屋でも開放感のある空間を実現できます。
キッチンがリビングやダイニング側に向いているため、料理をしながら家族と会話を楽しめるのが魅力です。

3.ペニンシュラキッチンのデメリット

ペニンシュラキッチンのデメリットとして、次のようなものが挙げられます。

<ペニンシュラキッチンのデメリット>
  • 煙や匂いがリビングに届きやすい
  • 収納スペースが不足しやすい
  • 水はね・油はねで床が汚れやすい
  • 水道管やガスなどの工事が必要になる場合がある

デメリットに対する対策は、以下です。

<デメリットに対する対策>
  • 煙や匂い:換気能力が高い換気扇を使用したり、空気清浄機を購入したりする
  • 収納不足:食品や食器を収納できるパントリーを設置する
  • 水はね・油はね:オイルガードやパーテーションの設置
  • 工事:入念に検討を重ねて、キッチンの位置を決める

それぞれについて詳しく解説します。

3-1.煙や匂いがリビングに届きやすい

開放感のある空間が魅力的なペニンシュラキッチンですが、調理中の匂いや煙がダイニングやリビングに届きやすいデメリットがあります。
特にカーテンなどの布製品に匂いが付くと、後で消臭が必要になることもあるでしょう。

<煙や匂いに対する対策>
  • 換気能力が高い換気扇や、空気清浄機を購入する

匂いや煙対策として、換気能力が高い換気扇を使用したり、空気清浄機を購入したりすることがおすすめです。

またカーテンやカーペット、ソファなど布製品には予め消臭スプレーを塗布して、匂いの付着防止をしておくとよいでしょう。

3-2.収納スペースが不足しやすい

ペニンシュラキッチンでよりすっきりとした印象にしたい場合は、壁や天井に直接取り付ける吊戸棚を省くことも多いです。
開放的な空間を求めて棚を省いた結果、キッチンの収納スペースが不足しやすい傾向があります。

<収納不足に対する対策>
  • 食品や食器を収納できるパントリーを設置する

空間に余裕があるなら、食品や食器を収納できるパントリーを設置する方法もあります。
必要な収納スペースを確保するために、キッチンに置きたい食器類や料理器具などを洗い出しておきましょう。

3-3.水はね・油はねで床が汚れやすい

ペニンシュラキッチンは、洗いものの水や揚げものの油が床に飛び散りやすいデメリットがあります。
とくに壁に仕切りがないオープンタイプは、直接床に飛び散るため、利用状況によってはこまめな掃除が必要になるでしょう。

<水はね・油はねに対する対策>
  • オイルガードやパーテーションの設置

飛び散り対策としてオイルガードやパーテーションを設置することをおすすめします。
シンク周りやコンロに設置すれば、水はねや油はねの予防に有効です。

3-4.水道管やガスなどの工事が必要になる場合がある

リフォーム時にキッチンの位置を移動させる場合は、水道管やガスなどの工事をおこなう必要があります。
これらの工事が必要になるのは、キッチンの位置を変えることで、シンク台やガスコンロ、換気扇の位置も変えなければならないためです。

<工事に対する対策>
  • 入念に検討を重ねて、キッチンの位置を決める

キッチンの位置は水道管やガスなどの追加工事が発生する可能性が高く、最終的な工事費に大きな影響をもたらす設備です。

高額なリフォーム費用があとから必要にならないように、最初に作る段階で慎重に検討をしてキッチンの位置を決めるとよいでしょう。

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4.ペニンシュラキッチンにかかる費用相場

ペニンシュラキッチンを設置する場合、キッチンの本体価格と施工費用がかかります。
ペニンシュラキッチンにかかる費用はどのくらいか相場を他のキッチンと比較できるようにまとめました。

【種類別 キッチン購入・施工にかかる費用】
キッチンの
種類
本体価格
相場
施工費用
相場
総額 相場
ペニンシュラ
キッチン
60-
150万円
30-
40万円
90-
190万
アイランド
キッチン
100-
200万円
40-
50万円
140-
250万円
I型キッチン 50-
200万円
30-
40万円
80-
240万

施工費用は、古いキッチンの解体から新しいキッチンの取り付けまで、一連の工事にかかる費用を指します。
キッチンの位置を変えるか変えないかによって、施工費用は変わってきます。

キッチンの位置を変える場合は、水道管やガスなどの工事をおこなう必要があるため、キッチンの位置を変えない場合に比べて50万円程度高くなります。

ただし、これらはあくまで費用相場です。
キッチン本体のグレードや条件、メーカーによって価格は大きく変わります。

5.ペニンシュラキッチンと他の種類のキッチンの比較

ペニンシュラキッチンと他の種類のキッチンの特徴を、それぞれ〇×△で分かりやすく表にまとめました。

【ペニンシュラキッチンと他の種類のキッチンの特徴】
ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
×
狭い場所でも
設置できるか
おしゃれ
セパレートキッチン
セパレートキッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
×
狭い場所でも
設置できるか
おしゃれ
アイランドキッチン
アイランドキッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
×
狭い場所でも
設置できるか
おしゃれ
L型キッチン
L型キッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
狭い場所でも
設置できるか
おしゃれ
×
U型キッチン
U型キッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
狭い場所でも
設置できるか
おしゃれ
×
I型キッチン
I型キッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
狭い場所でも
設置できるか
おしゃれ
×

それぞれ良いところ悪いところがあるため、後々後悔の無いように、自分にはどのキッチンが合っているのかよく検討しておくことが重要です。

選ぶ際には

  • 設置スペースの広さを測っておく
  • コンセントの数や位置を確認しておく
  • 予算を予め設定しておく

のポイントに注意して決めると、失敗を減らすことができます。

特にキッチンの位置はガスや水道の位置など変更には大掛かりで高価な工事に繋がる可能性が高いため、比較検討は十分に行うことをおすすめします。

6.ペニンシュラキッチンの実例

ペニンシュラキッチンの実例を2つご紹介します。

6-1.大きな窓で開放感が抜群!のペニンシュラキッチン 例

大きな窓で開放感が抜群!のペニンシュラキッチン イメージ

上記は、ペニンシュラキッチンの真横に大きな窓を配置した例です。

開放感がある空間で、庭の風景を眺めたり太陽光を感じたりしながら料理できます。
窓からの陽射しが隅々まで届くため、部屋全体が明るくなるのも注目ポイントです。

6-2.子ども達を見守りながら、料理ができる!ペニンシュラキッチン 例

子ども達を見守りながら、料理ができる!ペニンシュラキッチン イメージ

上記は、ペニンシュラキッチンの前に少し段差のついたスキップフロアを設けており、そこで遊ぶ子ども達を見守りながら料理ができる例です。

リビングにテレビを配置すれば、家事をしながら番組や映画を視聴できるでしょう。
またダイニングテーブルを近くに設置することで、料理を持ち運びやすい導線を確保できます。

漫画でわかる!「家づくりのとびら」 アイコン

ここまでの代表例から、
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この記事のポイント まとめ

ペニンシュラキッチンとは

ペニンシュラキッチンとは

対面式キッチンの1種で、片端が壁に接していることが特徴です。

対面キッチンには、オープンタイプとセミオープンタイプの2つがあります。

【オープンタイプとセミオープンタイプの違い】
オープンタイプ
特徴 メリット
壁の仕切りがなく、開放感のある広々としたデザインに仕上げている
  • カウンターテーブルが広いため作業しやすい
  • 見た目もすっきりとした空間を実現できる
セミオープンタイプ
特徴 メリット
腰壁で手元を隠せる設計に作られている
  • 腰壁の裏側には、調味料や洗剤などを置ける収納スペースを確保できる

それぞれメリットが異なるため、収納はどのくらいしたいのか、デザイン性や開放感にこだわりたいのか等自分の優先事項を明確にしておくよいでしょう。

詳しくは「1.ペニンシュラキッチンとは」をご覧ください。

ペニンシュラキッチンのメリット

メリットは以下の通りです。

<ペニンシュラキッチンのメリット>
  • コミュニケーションが取りやすい
  • レイアウトの自由度の高い
  • 掃除やメンテナンスがしやすい
  • 開放感のある空間

詳しくは「2.ペニンシュラキッチンのメリット」をご覧ください。

ペニンシュラキッチンのデメリット
<ペニンシュラキッチンのデメリット>
  • 煙や匂いがリビングに届きやすい
  • 収納スペースが不足しやすい
  • 水はね・油はねで床が汚れやすい
  • 水道管やガスなどの工事が必要になる場合がある

詳しくは「3.ペニンシュラキッチンのデメリット」をご覧ください。

ペニンシュラキッチンにかかる費用

グレードやメーカーによって費用は異なりますが、大まかな費用は以下です。

【種類別 キッチン購入・施工にかかる費用】
キッチンの
種類
本体価格
相場
施工費用
相場
総額 相場
ペニンシュラ
キッチン
60-
150万円
30-
40万円
90-
190万
アイランド
キッチン
100-
200万円
40-
50万円
140-
250万円
I型キッチン 50-
200万円
30-
40万円
80-
240万

詳しくは「4.ペニンシュラキッチンにかかる費用相場」をご覧ください。

ペニンシュラキッチンと他の種類のキッチンの特徴
【ペニンシュラキッチンと他の種類のキッチンの特徴】
ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチン イメージ コスト 収納 作業
スペース
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狭い場所でも
設置できるか
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セパレートキッチン
セパレートキッチン イメージ コスト 収納 作業
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アイランドキッチン
アイランドキッチン イメージ コスト 収納 作業
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L型キッチン
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U型キッチン
U型キッチン イメージ コスト 収納 作業
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I型キッチン
I型キッチン イメージ コスト 収納 作業
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狭い場所でも
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詳しくは「5.ペニンシュラキッチンと他の種類のキッチンの比較」をご覧ください。

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