家を買うと決めたら?まずやることやベストタイミングを整理しよう

家を買うと決めたら まずやること・流れを解説

人生最大の買物といえば「マイホーム」。

考えただけでわくわくするビッグイベントですが、家を買うには大きなお金がかかるため、慎重になっている方も多いでしょう。

家を買う前には、知っておきたい基礎知識が多々あります。
この記事で以下の基礎知識を理解し、納得のいくマイホーム購入にしましょう。

この記事でわかること
  • 家を買うタイミング
  • 家の種類と各メリット・デメリット、購入の流れ
  • 家を買うと決めたらまずやること

ぜひ最後までご覧おいただき、素敵なマイホームを手に入れる「第一歩」を踏み出してくださいね。

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これからマイホーム購入・新築を検討する方は「お家のいろはー家を建てる」で情報収集を始めましょう。

1.家を買うタイミング

家を買うタイミング イメージ家を買うタイミングは、「内的環境」と「外的環境」の2つの側面で考えられます。

  • 内的環境=自分にとって、いつがベスト?
  • 外的環境=価格動向や金利などを考えると、いつがベスト?

実際にみんながマイホームを検討しだしたきっかけとともに、解説していきます。

1-1.みんなの「家を買うきっかけ」

まず、実際にみんながマイホームを検討しだした理由を見てみましょう。

注文住宅の無料相談サービス「HOME4U 家づくりのとびら」を実際に利用したお客様の「相談した動機」は以下のとおりでした。

順位 相談した動機
1位 家賃を払い続けるのがもったいないため 45
2位 家族構成が変化したため 30
3位 今の家が手狭なため 23
4位 結婚のため 21

※上記は複数選択可能なうえ集計

上記の表を見てみると、「家賃を払い続けるのがもったいないため」と答えた方がもっとも多く、家計を思っての先行投資としてマイホーム購入に踏み切った人が大半のようです。

1-2.家を買うタイミングは内的環境(年齢・ライフスタイル)で決めよう

結論から言うと、家を買うタイミングは自分の年齢や子どもの就学、ライフスタイルなど「内的環境」を優先して決めるとよいでしょう。

内的環境の項目
項目 内容
自分の年齢
  • 40代前半までにマイホームを買う人が多い
  • 多くの金融機関では、最長35年で住宅ローンを組むには45歳までと決めていることが多い
ライフスタイルの変化
  • 家族ができた際、家を買うことで「団体信用生命保険(団信)」に加入でき、安心につながる
子どもの年齢
  • マイホームのほうが賃貸物件よりも子どもの足音や声の問題を気にしなくてよい
  • 小学校入学後に引っ越さなくて済むよう「小学校入学」を目安に家を買う人が多い

1つずつ解説します。

(1)自分の年齢

まず、自分の年齢だとマイホームを買うのに「現実的なのか?」という点に着目してみましょう。

年齢別 家を買うポイント
年齢 ポイント
20代 若いうちに家を買うデメリットは、住宅ローンが長期的な利息の支払により、トータルの返済金額が高くなる点だが、今は非常に低金利のため、早く買うほうが“お得”
30代 30歳前後の場合、35年ローンでも65歳前後で返済を終えるため、定年までに住宅ローンの完済が可能
40代 40代前半までに家を買う人が多く、 住宅ローンを最長の35年で借りられるのは45歳までと決めている金融機関が多い

年齢が高くなると、住宅ローンの借入金額が少なくなってしまう場合があり、ある程度の自己資金が必要になるケースが多いでしょう。

年齢が若いと「家は欲しいけど、年収が少ないから賃貸のままでいい」と、諦めている方も多いかもしれませんが、固定収入があれば、正社員でなくても、年収が低くても、基本的に借入は可能なのでご安心ください。

(2)ライフスタイルの変化

マイホーム取得の一番の動機は、「子どもや家族のため」という人が最も多いです。

家を買うことで、大きな安心感が得られる理由の一つが「団体信用生命保険(団信)」です。
住宅ローンを利用して家を購入するときには、「団信」を付けるのが一般的で、万が一の時には保険金でローンが返済され、家族に住まいを残すことができます。

「団信」も多種多様で、「三大疾病に罹った時点で支払い免除」といった手厚いものもあり、もしものときの備えになります。

(3)子どもの年齢

子どもが小さいうちにマイホームを買えば、賃貸物件に比べて音の問題を気にする必要が減るため、のびのびと子育てしやすいというメリットがあります。

子どもの数が増える可能性があれば、間仕切りなどで部屋数が増やせるような間取りを選ぶとよいです。

また、小学校入学後に新居を買った場合、引っ越しや転校で寂しい思いをさせることを考慮し、「小学校入学」を目安に家を買う人は多いです。入学のタイミングなら、通わせたい小学校の学区に家を買うこともでき、親子共々地域に溶け込むちょうどよい時期でしょう。

出産を機にパートナーが仕事をセーブしていた場合にも、本格的な復帰を考える時期なので、マネープランも安定します。

1-3.外的環境(金利・税制優遇)は良好!

なぜ、内的環境で家を買うタイミングを決めるのがベストかというと、近年、外的環境は良好だからです。

将来の景気動向を確実に予測することは難しいですが、最低水準の金利でローンを組めて、さまざまな住宅取得支援策が取られている今は、住宅取得の絶好のチャンスといえます。

ここでは、以下の視点から、外的環境を確認していきましょう。

  • 住宅ローンの金利の傾向
  • 住宅取得支援策(節税制度)

(1)住宅ローンの金利の傾向

金利は長期的に見ると、かなり低い水準です。(2023年8月現在)

過去の金利の推移を見ると、バブル崩壊後に低金利のまま推移しており、住宅ローンを組むにはチャンスといえます。

民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)

引用:住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)

(2)消費税増税にともなう「住宅取得支援策」

消費税が10%に増税され、「増税後に家を買うのは損だ」と感じる方もいるかもしれませんが、消費税引き上げ後から現在までには、住宅取得に以下の3つの支援策が設けられています。

支援策 内容
住宅ローン減税 毎年の住宅ローン残高の0.7%を13年間、所得税(一部は住民税)から控除される制度。
住宅取得等のための資金に係る贈与税非課税措置 父母や祖父母から住宅取得資金の贈与を受けた場合、最大1,500万円の贈与税が非課税になる制度。
※令和2年4月1日以降の契約

参考:国土交通省「消費税率引上げに伴う住宅取得に係る対応について

このように、超低金利と各種の税制優遇により、マイホーム購入に関する「外的環境」は良好なので、自分の内的環境に合わせて家を買うタイミングを決めるのがベストなのです。

とはいえ、一人ひとり状況や要望は異なるため、「本当に今が家を買うタイミングなんだろうか…?」と悩む方もいらっしゃるはず。

家を買うタイミングに迷ったときにおすすめなのが、無料オンライン相談サービス「HOME4U 家づくりのとびらです。
当サービスでは、家を買うタイミングはもちろん、買うと決めた後にやるべき資金計画の立て方についてもポイントをお伝えすることができます。

特に、資金計画の際には複雑な計算や補助金制度の情報整理なども必要になり大変ですが、注文住宅のプロに相談することで、難しい資金計画が一気に進むので便利ですよ。ぜひお気軽にご相談ください!

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2.【家の種類別】メリット・デメリットと購入の流れ

家を買う際には、主に、注文住宅・新築一戸建て・中古一戸建ての選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

家の種類別 メリット・デメリット
家の種類 メリット デメリット
注文住宅
  • 1から注文できるので、理想のマイホームが手に入りやすい
  • 最新機能・設備を取り入れやすい
  • 流行やおしゃれを意識したでデザインにしやすい
  • 費用が高額
  • 1から作る分、それなりの知識や情報を集める必要がある
  • 完成までに時間がかかる
新築一戸建て
  • 最新機能・設備が備わっている
  • 長期間、修繕の必要がない
  • 中古一戸建てよりも費用が高額
  • 広告費用が上乗せされることがある
  • すでにプランが出来上がっているため、注文住宅のような自由度はない
中古一戸建て
  • 費用が安い
  • 実際の建物を見学したうえで購入を決められる
  • 修繕コストが割高
  • 機能や設備が古い
  • 土地を選ぶことができない

これらは購入の流れも異なります。

以下より、各家がおすすめの人と、購入の流れを確認しておきましょう。

2-1.注文住宅

注文住宅がおすすめの人

注文住宅を選ぶ場合、好みのハウスメーカーや建築商品を選び、間取り・デザイン・設備などを自分で選択して家を建てていきます。

そのため、注文住宅は、家に対するこだわりが強い方や、家づくりに対してある程度の時間や労力をかけられる方におすすめです。

注文住宅の購入手順

注文住宅の購入手順

ハウスメーカーを探す・土地を探す

ハウスメーカー探しと土地探しは並行して行います。
土地がないと土地探しを先行しがちですが、同時進行には以下の理由があります。

  • 全体にかかる資金の計画を立てる際、先に土地を買ってしまうと家の購入資金が圧迫され、納得のいく家が手に入らないおそれがあるから
  • ほとんどの人が家を購入する際に利用する「住宅ローン」の事前申請には、土地を購入したときの売買契約書と家を建てるときのハウスメーカーとの工事請負契約書の両方が必要だから

それぞれの探し方は、以下を参考にしてください。

【ハウスメーカーの探し方】
  1. ネットなどでハウスメーカー・工務店の比較記事を確認する
  2. ハウスメーカー・工務店に資料請求を行ったり、住宅展示場へ見学に行ったりする
  3. 気になるハウスメーカー・工務店を複数社ピックアップする
  4. 住宅プランを作ってもらい、内容を比較する

ハウスメーカー・工務店にはそれぞれ得意分野があるため、「ハウスメーカーを比較」の記事などで、事前に情報を整理しておきましょう。

また、住宅展示場へ行く場合、各メーカーの説明をじっくり聞いて、よいメーカーを見極めることを考えると、1日に見学できるのは2~3社が目安です。

ハウスメーカーから提案された住宅プランは、必ず複数社のものを比較してください。

同じような見積もり金額でも、ハウスメーカーによって費用項目は異なるため、「A社は〇〇込みで総額を出しているのに、B社には含まれていない」というケースで予算オーバーしてしまったという失敗談は多いです。

おすすめは、コーディネーターが間に入って情報の整理をしてくれるHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスで複数社の住宅プランを手に入れること。

疑問点やお悩み事にすぐ対応できるため、家づくりへの不安が解消しやすく、自分たちだけで進めるよりも効率よくハウスメーカーを決められますよ!

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【土地の探し方】
  • 希望エリアの不動産会社に相談する
  • ハウスメーカーに相談する

土地購入費用をなるべく抑えたいという方は、決められた建築業者に発注することを条件に安価で売買される「建築条件付き土地」を検討してもよいです。

いずれにせよ、土地を探す際には自分で土地相場を調べておく必要があります。中古住宅 HOME4Uなら土地の相場がすぐに検索できるので便利ですよ。

仮申込・ローン仮審査

建築を依頼するハウスメーカーが絞れてきたら仮申込をして、5万~10万円前後の申込金(手付金)を支払います。

その後、担当者との打ち合わせを重ねながら間取りプランを修正したり、設備のグレードを選んだりしていきます。
同時に、住宅ローンの仮審査(事前審査)を金融機関に申込みます。

工事請負契約→ローン本審査→ローン契約→着工

建築プランが決まったら、ハウスメーカーと工事請負契約を結びます。
また、住宅ローンの本審査を申し込んで、審査に通ったら金融機関と契約します。

このときハウスメーカーに支払う着工金は「つなぎ融資」を利用して支払います。

竣工→引渡し

工事の期間は、ハウスメーカーなら4~6か月程度です。
竣工・引き渡しの時点から住宅ローンが実行されます。

注文住宅の全体的な流れについては、「注文住宅の流れ・期間」や「家の建て替えの手順」の記事で詳しく解説しています。

2-2.新築一戸建て(建売住宅)の購入の流れ

新築一戸建てがおすすめの人

「新しくてキレイ」「建物の性能や設備が最新」というメリットから、新築一戸建てをマイホームとして検討している方も多いことでしょう。

ただし、建物完成前に販売されることが多いため、実物を見ずに購入するケースが多い点には注意してください。

新築一戸建ては、「住宅プランはすべてハウスメーカー・工務店側に任せたい」「なるべく早く新しい家を手に入れたい」という方におすすめです。

新築一戸建ての購入手順

新築一戸建ての購入手順

モデルルームの見学

建物が完成している場合は実物を見学できますが、完成前の場合はモデルルームを見学します。

申込み・ローン仮審査

購入したい物件を決めたら、購入申込み(購入予約)を行います。
この時点で5万~10万円程度の申込金を支払うケースもあります。
同時に、住宅ローンの仮審査(事前審査)を金融機関に申込み、審査が通る可能性が高いかどうか確認しておきます。

売買契約

ハウスメーカーの宅地建物取引士から重要事項説明をしてもらい、売買契約を締結します。
このとき、売買価格の5~10%前後の手付金を支払います。
契約後に自己都合でキャンセルした場合、手付金は返還されません。

内覧会

竣工後に内覧会が行われ、不具合を感じる場所がないかを確認して、補修が必要な箇所があれば改善してもらいます。

ローン本審査→ローン契約

住宅ローンの本審査を受け、審査に通ったら金融機関と住宅ローンの契約を結びます。

引渡し

住宅ローンが実行され、代金を支払います。
引渡日には、指摘した補修箇所がしっかり直っているかをチェックします。

2-3.中古一戸建ての購入の流れ

中古一戸建てがおすすめの人

中古物件の最大の魅力といえば、予算を抑えることができる点。日当たりや間取りなど、実物を確認してから買えるのもメリットです。

しかし、「なるべく費用をかけずに家を手に入れたい」といった理由で中古一戸建てを検討している方は、要注意です。

中古一戸建ては新築よりも早々に修繕が必要になるため、修繕費も考慮して予算を検討する必要があったり、築年数が20年以上の物件は、住宅ローン控除の対象外となる場合があったりします。

家を買う時の費用を浮かせたい方、家を買った後にはある程度家系的に余裕がある方は検討してもよいでしょう。

中古一戸建ての購入手順

中古一戸建ての購入手順

物件見学

情報サイト(「中古住宅 HOME4U」など)で物件を探し、予約をして見学(内覧)します。
居住中の場合も多いので、売主に住み心地などを質問できることもあります。

申込み

物件を内覧して、気に入ったら購入申込みを行います。
同時に、住宅ローンの仮審査(事前審査)を金融機関に申込み、審査に通るかどうか確認しておきます。
建物の品質に不安がある場合は、契約前に第三者の専門家によるホームインスペクション(住宅診断)を利用して、建物の欠陥の有無などを診断してもらう方法もあります。

売買契約→ローン本審査→ローン契約

ハウスメーカーの宅地建物取引士から重要事項説明をしてもらい、売主と売買契約を締結します。
このとき、手付金と仲介手数料の半額を支払います。
売買契約後に住宅ローンの本審査を受けて、審査に通ったら金融機関と住宅ローンの契約を結びます。

引渡し

金融機関に関係者が集まって手続きを行うのが一般的です。
住宅ローンが実行され、売主に代金を支払い、諸費用の清算を行います。
同日中に所有権の移転登記が申請され、カギを受け取ることができます。

3.家を買うのに必要な費用(購入時・後)

家は、買う時はもちろん、買った後にもお金がかかります。

家を買うと決めたら、以下の費用項目も踏まえてしっかりとした資金計画を立てる必要があります。

家を買う時に必要な費用
  • 家の本体工事費用(全体の70%程度)
  • 家の付帯工事費用(全体の20%程度)
  • 以下のような諸費用(全体の10%程度)
    • 住宅ローンの手数料(事務手数料、保証料など)
    • 売主との間で交わす契約書に貼る印紙代
    • 不動産業者へ支払う仲介手数料
    • 登記費用(所有権保存・移転登記、抵当権設定登記に必要な登録免許税)
    • 登記を依頼する司法書士への報酬
家を買った後に必要な費用
  • 家のメンテナンス・修繕費用
  • 火災保険の保険料
  • 不動産取得税
  • 固定資産税

マイホーム購入にかかる費用は「注文住宅の費用相場」も参考にしてください。

4.家を建てるならまずは「資金計画」を立てよう

家を買うと決めたら、まずはどのくらいの費用を使うのか「資金計画」を立てます。

マイホームの資金計画は「住宅ローン借入額+頭金(自己資金)」で検討することが一般的です。

ここでは、住宅ローンの借入額の決め方や、自己資金の用意の仕方などをご紹介します。

4-1.住宅ローンの借入額はどのくらい?

家を買うための予算を決めるには、まず、自分の年収だと住宅ローンがいくらくらい借りられるのか把握する必要があります。
以下より、年収と住宅ローンの返済額の、一般的なバランスを解説します。

年収と住宅ローンの借入額のバランス

年収と住宅ローンの借入額のバランスを取るには、返済負担率を把握する必要があります。
返済負担率とは、年収における年間のローン返済額の割合を指し、以下のように計算します。

【返済負担率の計算式】

返済負担率=年間のローン返済額÷年収×100

ほとんどの金融機関では、年収によって住宅ローンの返済負担率に上限を定めており、一般的には、年収400万円以上で35%程度に設定している商品が多いです。
ただし、無理のない住宅ローン返済負担率は、年収の25%以内、理想は20%以内といわれています。

【理想の返済負担率における返済額】

例:年収500万円・返済負担率20%の場合
年収500万円×0.2=年間のローン返済額100万円
年間のローン返済額100万円÷12か月=毎月のローン返済額およそ8.3万円

「フラット35」のホームページにある「クイック・シミュレーション」を利用すれば、月々の返済可能額から借入額を具体的にシミュレーションできるので、ぜひ試してみてください。

なお、「住宅ローンは年収の7倍までが目安」と言われることもありますが、この考え方には金利や借入期間が反映されていないので要注意です。
また、年功序列型の企業や公務員で、将来の年収が上がることに確信があるのであれば、現時点の年収よりも背伸びをした借入額であっても問題がないケースもあります。

住宅ローンの種類と特徴

住宅ローンには、大きく分けて「固定金利タイプ」「変動金利タイプ」といった2つの金利タイプがあり、「変動金利タイプ」は「固定金利期間選択型」「変動金利型」に分けられます。

種類 特徴
固定金利タイプ 全期間固定金利型 金利が変わらない
変動金利タイプ 固定金利期間選択型 一定期間だけ固定金利が適用される
変動金利型 経済情勢に応じて金利が変わる

住宅ローンの全期間にわたって固定金利が適用される「フラット35」は多数の金融機関が取り扱っています。また、金融機関によって貸出金利や貸し出し条件は異なり、さまざまな特典やサービスがついていることがあります。ハウスメーカーや不動産会社から提携先の金融機関を紹介してもらえれば、金利優遇が受けられる場合もありますよ。

4-2.頭金はいくら必要?

頭金は住宅ローンを借り入れる前に支払わなくてはいけないので、自己資金で用意します。理想は「支払い額の2割以上」と言われていますが、まずは100万円を目標に貯金してみましょう。
もちろん、少しでも多いほうが住宅ローンの返済はラクになりますが、今は超低金利なので、頭金を貯めるまで家賃を支払い続けるよりも、ある程度貯まったら先に買うほうがお得と言われています。

頭金を貯めるときの注意点

頭金を貯めるときには、手元に残すお金も重要です。
ローンを少しでも減らそうとして、今ある貯金をすべてマイホームの購入資金にあててしまうと、急な出費が必要なときに困ってしまうかもしれません。いざというときのための「生活予備費」や「子どもの進学費用」などは、住宅の購入費とは別に残しておきましょう。

頭金を増やすコツは?

住まいを買うときには、税制優遇を利用し、両親や祖父母から資金援助を受ける人も多いです。
住宅取得資金の贈与については税制優遇があり、300万円から最大3,000万円まで贈与税が非課税となる制度があります。
消費税増税直後の今は、優遇幅が拡大されています。

【参考】国土交通省「住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置

また、住まいを親との共有名義にするという方法もあります。
資金を出してもらって二世帯住宅等を建てた場合は、資金を出した割合と同じぶん共有持分を持てば、贈与税がかかりません。

4-3.諸費用を意識しよう

マイホームを買うには、物件価格のほかに、税金、登記費用、住宅ローン手数料といった諸費用が発生します。費用の目安は以下を参考にしてください。

新居の種類 諸費用の割合
新築一戸建て
中古一戸建て
注文住宅
物件価格の5~10%前後

例えば、新築一戸建てを3,000万円で購入する場合、別途150万~300万円の諸費用がかかるということになります。また、マイホームが注文住宅である場合は、このほか付帯工事費や土地代がかかることもあります。
注文住宅にかかる費用については、「家を建てる費用」や「注文住宅の費用内訳」の記事もご覧ください。

なお、昔は諸費用を自己資金で準備しなければなりませんでしたが、最近は諸費用まで借りられる住宅ローンも増えています。詳しくは各金融機関で確認しましょう。

以上が、マイホームを買うときにまずやるべき「資金計画」のポイントです。
マイホームの購入時には、減税制度や補助金制度などが適用されるケースが多々あるため、これらを利用してよりお得に、理想のマイホームプランを立ててみてくださいね。

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5.マイホーム購入を成功に導く3つのコツと失敗例

最後に、マイホームの購入で失敗しないために、成功に導く以下の3つのコツを解説します。

5-1.無理のない資金計画を立てる
5-2.必ず複数のハウスメーカーを比較する
5-3.できるだけ完成形を確認する

当たり前のことばかりのように感じるかもしれませんが、マイホームを検討する際には慣れないことばかりで冷静さを失いがちです。失敗例と一緒にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

5-1.無理のない資金計画を立てる

予算オーバーの失敗例

大きな金額に感覚がマヒしてしまった

普段は見慣れない金額を見ていたら、「120万円程度の予算オーバーなら大丈夫」と強行突破。今では家計が火の車です…。

マイホーム購入時は、大きな金額を見ているうちに金銭感覚がマヒして、100万円単位の予算オーバーをするケースも少なくありません。
購入後の生活が厳しくならないように、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 諸費用込みで予算におさまるように資金計画を立てる
  • 住宅購入を機に家計を見直す
  • 利便性の高い場所では、思い切って車を手放しカーシェアを利用する
  • 住宅ローンを借り入れた人に万が一のことがあれば「団体信用生命保険(団信)」が下りるため、現在加入している生命保険の一部を見直す

5-2.必ず複数のハウスメーカーを比較する

ハウスメーカーを比較しなかった失敗例

テンション任せに即決してしまった

モデルハウスでの営業さんの「今だけ値引きします!今決めないと売れてしまいます!」というセールストークに流され、他を見ないまま購入を決めてしまいました。

ハウスメーカーは必ず、複数比較し、検討しましょう。
新築のモデルルームや注文住宅の展示場は一種のテーマパークのようでテンションが上がりますが、ここは一旦冷静になることが必須です。
有能な営業担当者から説明を聞くと、そのメーカーだけが素晴らしく思えてしまうことがありますが、1社だけで購入を決めてしまうと、あとから悔やむ要因になりかねません。

複数のハウスメーカーや物件を比較することで、自分にとって絶対譲れない条件が見えてくるはずです。コスト面に加えて、建物の性能、デザイン性、間取りの使いやすさ、アフターフォローなど、じっくりと見比べましょう。

5-3.できるだけ完成形を確認する

完成形を確認しなかった失敗例

立体図面や見学を怠った

打ち合わせのときにちゃんと要望を伝えたつもりだったので、立体図面の確認やオーナー宅見学はしなかった。実際に出来上がった家を見たら、少しイメージが違った。

注文住宅で家を建てるときや、完成前の新築一戸建てを買うときには、契約する前に完成後の家を見ることができません。
そういうときは、3Dの立体図面で確認したり、同じハウスメーカーが建てた建物の見学、ハウスメーカーの工場見学などに参加したりすれば、完成イメージの精度が高まります。
完成後にイメージと違って後悔することのないよう、できる限り自分の目で確認し、納得して契約に進みたいものですね。

また、建物だけでなく、土地についても要チェックです。家の建築予定地をしっかり見てから決めましょう。
広告上の「徒歩●分」は、80mあたり1分で計算されていますが、坂道や信号の待ち時間は考慮されていないので、実際に自分の足で何分かかるのか確認するとよりイメージしやすいです。
また、時間帯によって街の様子は変わるものです。「朝は交通量が多く危なかった。夜は街灯のない道が暗かった」など、実際に見て感じることがあるかもしれません。
立地はあとから変えられないので、ひと手間かけて現地を訪れてみることをおすすめします。

まとめ

注文住宅、新築・中古一戸建ての購入を検討しだしたらまずやることや、ポイントなどをお伝えしました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

みんなが家を買うタイミングは?

マイホームを買うタイミングは、以下の2つの側面で考えられます。

  • 内的環境=自分にとって、いつがベスト?
  • 外的環境=価格動向や金利などを考えると、いつがベスト?

詳しくは「1.家を買うタイミング」をご覧ください。

家を買うときの頭金はいくら必要?

理想を言えば「支払い額の2割以上」と言われていますが、まずは100万円を目標に貯金してみるとよいでしょう。
詳しくは「4-2.頭金はいくら必要?」で解説しています。

家を買う流れは?

注文住宅、新築一戸建て(建売住宅)、中古一戸建てはそれぞれ購入の流れが異なります。
注文住宅の場合は、以下のような流れが一般的です。

  1. ハウスメーカーと土地を同時に探す
  2. 仮申し込み・住宅ローン仮審査
  3. 工事請負契約
  4. 住宅ローン本審査
  5. 住宅ローン契約
  6. 着工
  7. 竣工
  8. 引き渡し

詳細は「2.【家の種類別】メリット・デメリットと購入の流れ」でご確認ください。

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