マンションとアパートはどう違う?一人暮らしのための物件の選び方!

一人暮らしをしたい、もしくは引っ越しをしたい、そう思って物件を探すと、アパートとマンションの両方が目に付きくと思います。では、マンションとアパートの違いが何かご存知ですか?

他にも、ハイツやコーポなどさまざまな名称がついている物件もありますので、どれを選べばいいか、迷ってしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、アパートとマンションそれぞれの特徴を知り、一人暮らしをしたい方がどのように物件を探し、選べばいいのかを探っていきましょう。まずは、マンションとアパートの違いから見ていきます。

1.マンションとアパートの大きな違いは構造!

みなさんそれぞれに、マンションとアパートについてイメージがあるでしょう。実は、それぞれを区別する明確な決まりはありません。

基本的には、その物件を扱う不動産会社が「アパート」と呼ぶか「マンション」と呼ぶか、で決まるのです。とはいえ、マンションと呼ばれるか、アパートと呼ばれるかには、おおよその特徴はあります。

どちらを選ぶか迷うかもしれませんが、マンションとアパートの違いを考えると、たとえば、若い女性の一人暮らしであればマンションの高層階を選ぶ、とにかく家賃を抑えたいという場合はアパートを選ぶ、ということが良いでしょう。

さっそく、それぞれの特徴を比較してみていきましょう。

1-1.マンションとアパートの比較

マンションとアパートを分ける一番大きな要因は、その構造にあります。

一般的にマンションと呼ばれる建物は、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)、プレキャストコンクリート造(PC造)などの構造になっています。

また、一般的にアパートと呼ばれる建物は、木造や木造モルタル造、軽量鉄骨造などの構造になっています。

それ以外のおおよその違いは以下のようになっています。

  マンションの場合 アパートの場合
建物の階層 3階以上の高層 ほとんどが2階までの低層
気密性 比較的高い 比較的低い
結露 比較的しやすい 比較的しにくい
遮音性 比較的高い 比較的低い
賃料 アパートより高め マンションより低め
管理人 いる場合もある いない場合がほとんど
セキュリティ 比較的高い(防犯カメラやオートロックなど) 比較的低い

他にも、マンションのほうは、高級感がある場合が多かったり、エレベーターが付いていたりすることもあります。もちろんアパートでも、おしゃれなデザインのものや防音などに配慮した建物もあります。

1-2.その他の名称について

ハイツやコーポなどの名称が付いている物件もよく見かけることでしょう。これらの名前は、構造による違いではなく建物の名称の一部です。そのため、マンション、アパートに関わらずこれらの呼び名が付けられることがあります。

またメゾネットタイプと呼ばれるものがあります。これは住居が2階層以上に分かれていて、基本的に建物の中に階段がある造りになっています。これに該当すればマンション、アパートに関わらずメゾネットタイプと呼ばれることになります。

マンションとアパートの違いはわかったでしょうか?それぞれにメリットデメリットがありますので、一概にどちらがいいとは言えません。たとえば、マンションやアパートで多いトラブルに騒音があります。周りの部屋の騒音が気になる、もしくは自分自身に音楽を聴く趣味があるなど騒音が出る可能性があるという場合は、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)などのマンションを選ぶほうがいいでしょう。

このように、自分のライフスタイルに合わせて、どちらがあっているか考えてみるといいでしょう。また、選ぶときはマンション、アパートという名称にとらわれ過ぎず、構造や間取りや家賃などの条件をしっかり吟味すると良いでしょう。

2.納得できる物件を見つけるために!アパート、マンションの上手な探し方

ひと昔前であれば、新聞などのちらしを活用する方法もありましたが、現在マンションやアパートを探すツールとしては、インターネットが大きく占めています。また、各サイトで探した後、実際に不動産会社に出向き、物件を紹介してもらうというのが大きな流れになっています。そこで、一人暮らしの方が自分にあった物件を見つけるために、インターネットをどう活用していけばいいのか、どんな不動産会社を選べばいいのかを見ていきましょう。

2-1.知る!探す!インターネットはこうやって活用しよう!

大手をはじめ、多くの不動産会社がマンションやアパートなどの物件を、インターネット上で公開しています。これらの情報は、2つの活用法があります。

主なサイトは以下の通りです。

■SUUMO(スーモ)

suumo

 

■HOME4U(ホームフォーユー)

r4u

 

■HOME’S(ホームズ)

homes

 

■CHINTAI(チンタイ)

chintai

 

■@nifty不動産

nifty不動産

 

■goo住宅・不動産

goo不動産

 

1)まずは相場を知ろう!

初めて一人暮らしをする際、今住んでいるところとは全く別の場所に引っ越しを考えている場合、まずはインターネット上の各サイトで相場を知ることが大事です。間取りや駅からの距離などの条件を決め、それに合う物件をいくつかのサイトで探してみましょう。自分が求めている物件の、おおよその相場がわかります。不動産会社で紹介されたときに、それが安いのか高いのかわかるよう、まずは相場観を知っておきましょう。

2)実際に住みたい物件を探そう!

インターネットは、検索するだけで24時間いつでも物件を見ることができます。また条件をいれれば、それにあったものを一覧で見ることも可能です。不動産会社に行く前に、まずはサイト情報から物件をピックアップしておきましょう。

特に、時間がなかなか取れないときや、地元から離れて進学する、転勤といった場合、不動産会社を何軒もまわったり、何日も物件探しのために不動産会社に通ったり、ということが難しいでしょう。そういうときは、インターネットを使って物件をいくつかピックアップしておけば、その物件を扱っている不動産会社だけに足を運べばよくなるので、効率が上がります。

2-2.どこで借りたらいいのか迷う方必見!不動産会社の選び方

サイトで気になる物件を見つけたら、実際に不動産会社に行って話を聞いてみましょう。このとき、あらかじめ電話でアポイントを取っておき、自分が住みたい物件の条件を知らせておくと話がスムーズに進みます。

また、不動産会社によって扱っている物件が違います。たとえば、大手で2社、地元密着で2社をまわり比較してみるなど、1社に絞らずに、何社かをまわったほうがいいです。

住みたい場所が限定されている場合は地元の不動産会社を選ぶ、いくつかの場所が候補として上がっている場合はネットワークを持っている大手不動産会社を選ぶ、という選択もできます。

最終的にはこちらの話を聞いてきちんと対応してくれているかを見極め、信頼できると思った不動産会社を選ぶと良いでしょう。

また、気になる物件が見つかった場合、その部屋を実際に見に行きましょう。最近特に、間取り図を見ただけで契約する人がいますが、これはおすすめできません。条件に合っているとはいえ、間取りだけではわからないこともたくさんあります。必ず自分の目で見て物件をチェックしてください。

また、実際に物件を見る前に、不動産会社の人から「今決めないと決まってしまうかもしれません。今すぐ決めてください」と言われてしまうこともあります。確かに人気の物件や、1~3月のオンシーズンはそのようなことがあるかもしれません。

しかし、実際に物件を見ないで契約した場合、後で契約解除を申し出るというケースが多々あります。そうなると、仲介手数料や礼金などが戻らない場合もあり、トラブルの元です。そのため、必ず物件を見て納得してから契約するようにしましょう。

3.どこを見ればいい?物件を選ぶときに確認するポイントは3つ!

物件を見に行ったときに、どんなところをチェックするかをピックアップしておきましょう。特に見ておきたいポイントは3つです。

(1)実際に住む気持ちになって見よう!部屋の中のチェックポイント

(2)住みやすさのためには重要です!周辺の環境について

(3)思ったより高いことも!?家賃などかかるお金のチェックポイント

ではひとつずつ見ていきましょう。

3‐1.実際に住む気持ちになって見よう!部屋の中のチェックポイント

まずは、間取り図とあっているか確認しましょう。また見た目の広さも大事です。同じ6畳でも若干広さが違うこともありますし、窓の場所や大きさ、天井の高さや部屋の形などで感じる広さは大きく変わってきます。

他にも以下のチェックリストを参考にチェックしておきましょう。rent-4926_heya

>「室内用チェックリスト」のPDFをダウンロードする。

できれば、メジャーなどを持って行き自分が持っている家具や冷蔵庫が入るかを確認すると良いでしょう。それを、デジタルカメラなどで撮影しておくと、後で振り返りやすくなります。

3‐2.住みやすさのためには重要です!周辺の環境について

部屋を見に行ったときには、必ず周辺の環境も確認しておきましょう。また、特に女性の場合、安心して暮らせるということはとても重要です。昼間だけでなく、できれば夜も見に行くようにしましょう。たとえば、駅からの帰り道に街灯が少なく、夜は暗いかもしれません。こういうところもしっかり確認しておくといいです。

周辺環境を、チェックリストを参考にチェックしておきましょう。
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>「周辺環境用チェックリスト」のPDFをダウンロードする。

ライフサイクルが違うと、騒音が気になることもありますので、できれば隣人がどんな人か確認できると良いでしょう。他にも、近くに小学校や幼稚園があると、昼間は大きな声が聞こえる場合もあります。

また、部屋も周辺環境もできれば雨の日にも見に行くとよいでしょう。たとえば、雨漏りなどのトラブルがあったり、バスを良く利用するのにバス停に屋根がなくて不便、など雨が降っているからこそ気づけることがあります。

3‐3.思ったより高いことも!?家賃などかかるお金のチェックポイント

アパートやマンションは、部屋を借りるときだけにかかるお金と、部屋を借りてからかかるお金の2種類があります。部屋を借りてからかかるお金は家賃だけとは限りません。そこで、後からこんなに高かったの!?と驚かなくてもいいように、かかるお金をしっかりチェックしておきましょう。

○部屋を借りるときにかかる主なお金

・敷金・・・家主に対して保証料として預けておくもの。退去の際に戻ってきますが、家賃滞納や退去の際、入居者の責任で起こった部屋の修繕が必要な場合は、この敷金が使われます。

敷金はおおよそ家賃の1~3ヵ月分ですが、物件ごとに違うので何ヵ月分必要なのかを確認しておきましょう。

・礼金・・・家主に対してお礼として支払うもの。退去の際にも戻ってきません。礼金はかからない場合もありますが、1~2ヵ月分ほどかかる場合が多いです。物件ごとに違うので何ヵ月分必要なのかを確認しておきましょう。

また、関西では保証金と敷引きがかかることがあります。イメージとしては、保証金は敷金、敷引きは礼金に当たると考えてよいでしょう。

保証金は1~8ヶ月と物件により大きく変わります。また、敷引きは、保証金の50~60%程度です。契約の際、保証金を支払い、退去の際に、保証金から敷引きと補修金額を引いた金額が戻ってきます。

・仲介手数料・・・仲介してくれた不動産会社に支払うもの。

法律で家賃の1.08倍が最大と決められています。ほとんどは家賃1ヵ月分となっています。

・前家賃・・・翌月の家賃のこと。

前家賃という支払い方法の場合に、家賃の1ヵ月分がかかります。

・火災保険料・・・火災があった場合に、家財や借家人賠償、個人賠償などの補償があります。

火災保険への加入が強制の場合があります。おおよそ2年間で1~2万円かかります。これは、1回限りではなく、2年ごとの更新のたびにかかる費用です。

これ以外にも保証料や鍵交換費用、ハウスクリーニング代などがかかる場合もあります。また、契約時にかからなくても、退去時にハウスクリーニング代を支払う場合もありますので、契約書をきちんとチェックしておきましょう。

○部屋を借りてから毎月かかる主なお金

・家賃・・・物件を借りるのに毎月かかる費用。

これは物件に記載されている金額です。

・共益費、管理費・・・共益費は共用部分の電気代、清掃代などの維持管理をするためにかかる費用。管理費は物件の維持管理するためにかかる費用。

これらの費用は家賃に含まれる場合もありますが、別途かかる場合は、家賃の5~10%程度の場合が多いです。

・インターネット設備使用料・・・インターネット回線付き物件などでかかる費用。

家賃に含まれていることが多く、基本的には無料の場合がよくあります。もしくは毎月1,000円程度支払うと使用できる場合もあります。

他にも、町内会費や駐車場、駐輪場費などがかかる場合があります。

家賃だけに注目するのではなく、何にいくらかかるのかを全体を通して考えておくようにしましょう。

4.まとめ

マンションとアパートの違いをはじめとして、一人暮らししたい方が物件を探すのに必要な情報を集めてみましたが、いかがでしたか?

マンションは鉄筋構造で、賃料は高めですがセキュリティがしっかりしていることが多く、アパートは木造構造で、賃料は安めですが多少セキュリティに不安があるという違いがあります。女性の一人暮らし、音楽を楽しみたいという場合マンションを選ぶ、とにかく賃料を抑えたい、寝るだけだから周りも特に気にならないという場合は、アパートを選ぶ、など、状況に応じてどちらを選ぶか考えるようにしましょう。

マンションであれアパートであれ、自分が少しでも気持ちよく快適に住める物件を探したいですね。そのためには、自分の希望に合う物件を探し、自分自身の目でじっくり確認することがとても大事です。

チェックリストを活用すれば、短時間でしっかりチェックができるでしょう。また安心して住むためには、周りの環境も重要ですので、合わせて確認するようにしてくださいね。あなたが、「ここに住んで良かった」と思える物件と出会えるといいですね。