スロップシンクとは、主に掃除の際に使う大きめの流しのことです。
設置費用は一般的に10万円~20万円程度と高額というわけではありません。
スロップシンクには以下のメリットとデメリットがあります。
- メリット:汚れものや大きいものといった洗いにくいもの専用として活用することが可能
- デメリット:設置の際に配管工事が必要なため、手間がかかる
以上のことを踏まえながらスロップシンクについて詳しく紹介していきます。
おすすめの設備について知りたい方は「注文住宅の設備」もご覧ください。
Contents
1.スロップシンクとは
スロップシンクとは?どんなケースで必要になるのか?
主に掃除の際に使う大きめの流しのことです。
特にペットを飼っている方やお子様がいるご家庭、「家庭菜園」等でお庭を積極活用していらっしゃるご家庭は、家事が便利になります。
英語のスロップ(slop)は、「汚水や台所の洗い流しの水」を意味し、海外の家では、掃除の際にモップを洗ったり園芸道具をきれいにしたりするときに利用します。
スロップシンクの使い方
洗濯物の予洗いや家庭菜園の水やり等、目的によって設置する場所を変える。
洗濯機のそばに設置する場合は、洗濯物の予洗いに利用できます。
また屋外に設置すれば、家庭菜園の水やりやキャンプ用品を洗うのに重宝するでしょう。
さまざまな用途や場所で活用できる点が、スロップシンクの魅力です。
2.スロップシンクを設置するメリット・デメリット
スロップシンクを設置するメリット・デメリットを以下で簡潔にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
それぞれについて解説します。
2-1.スロップシンクを設置するメリット
まず、スロップシンクのメリットについて詳しく説明していきます。
その1. 「予洗い」専用の流しとして活用できる
スロップシンクのメリットの一つは、「予洗い」専用の流しとして活用できることです。
泥でよごれた靴やモップ、雑巾などは、洗面所やお風呂場でも洗うのはためらわれます。
また、部活やクラブでスポーツをしている子どもがいれば、ユニフォームや靴は泥でひどく汚れるので「予洗い」は必須です。
スロップシンクは水をためておけるので、ひどく汚れたものをつけ置きして、ある程度きれいにしてから洗えます。
また小さな子どもがいる家庭で、手や顔、身体を洗う場所と、汚れものを洗う場所を分けたいと感じる方にも便利です。
その2. 大きいものを洗える
スロップシンクは大きくて深さがあるため、かさばるものを洗う際にも活躍します。
たとえば、布団やシーツの予洗いやつけ置きも可能です。
家庭菜園が趣味の場合、大根や白菜のように大きめな野菜を洗うのにぴったりです。きれいに泥を洗い流してからキッチンに運べるため、キッチンが泥で汚れることはありません。
2-2.スロップシンクを設置するデメリット
続いて、スロップシンクのデメリットについて詳しく説明していきます。
その1.場所をとる(設置するスペースが必要)
もともとスロップシンクは大きいため、設置する際には「半畳ほどのスペースを要する」といわれています。
設置するスペースがない場合も多いです。
その2.配管工事が必要
スロップシンクを設置するには追加の配管工事が必要なので、費用がかかります。
洗濯機や洗面所のそばに設置するなら、大がかりな配管工事は不要ですが、設置する場所によっては水道管の延長が必要となり、費用も高額になりがちです。
せっかくの家づくりでスロップシンクなどの設備を後悔しない形で取り入れるなら、上記のようなメリット・デメリットを十分に理解したうえで、動線や部屋のバランスなどを考えなければなりません。
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3.スロップシンクの「おすすめ設置場所」と「活用法」
スロップシンクは、設置する場所によって活用方法が異なります。
「おすすめ設置場所」と「場所ごとの活用方法」を紹介します。
- 家事室
- 勝手口近く
- 庭・テラス・バルコニー
- ガレージの中
スロップシンクを有効活用できるように、ぜひ参考にしてください。
おすすめ設置場所 その①:「家事室」
家事室とは、洗濯やアイロン、日々の事務作業などを効率的に行うために設けられたスペースです。
専用の部屋を家事室としたり、キッチンやランドリールームの一角を家事室として利用したりします。
家事室にスロップシンクを設けた場合の活用方法は、次の2点です。
- 汚れた衣類や靴のつけ置き洗い
- 学習道具やDIY用品を洗う
スロップシンクは、絵の具や習字道具などの学習道具を洗う場所としてぴったりです。
洗面所やキッチン周りで学習道具を洗うと、絵の具や墨がついてしまい不衛生ですが、スロップシンクであれば汚れるのも気になりません。
おすすめ設置場所 その②:「勝手口近く」
勝手口近くに設置した場合の活用方法は、次の2点です。
- 汚れた子どもの手足を洗う
- 大きな野菜の泥を落とす
スロップシンクは汚れもの専用の流しですが、家のなかを衛生的に保つ役割も果たします。
洗面所やお風呂場では洗いにくい汚れ物を、きれいにするのに最適です。
おすすめ設置場所 その③:「庭・テラス・バルコニー」
庭・テラス・バルコニーといった屋外に設置した場合の活用方法は、次の2点です。
- 植物の水やり
- ペットのシャンプー、足洗い場
屋外に水栓設備があれば、比較的簡単な工事で取り付けられるというメリットがあります。
ホースを取り付ければ植物の水やりを簡単に済ますことが可能です。
また、ペットを飼っている場合は散歩から帰ってすぐにペットの足を洗うことができるため、手間が省け便利です。
おすすめ設置場所 その④:「ガレージの中」
ガレージ、駐車場の中にスロップシンクを取りつけた場合、カーメンテナンスの際に汚れた手や道具・衣類をその場で洗えます。
またガレージで、車やバイクを洗車するときにも好都合です。
ほかにもガーデニンググッズやDIY用品をガレージに収納している場合、手入れや片付けも容易になります。
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4.スロップシンクの設置費用
一般的に、設置にかかる費用は、
本体価格と設置費用含め10万円程度です。
ただし、注文住宅を建てる際にあわせてスロップシンクを設置すれば、かかる費用を10万円未満に抑えられるでしょう。
なお、実際の価格は、製品の種類・設置場所・工事の範囲・期間などによって異なります。
5.スロップシンクを設置する際の注意点
スロップシンクを設置する際の注意点は、次の4つです。
- 用途や使用頻度を明確にする
- 周辺に水ハネ対策をする
- 必要に応じお湯が使えるようにしておく
- 屋外では冬場の凍結に注意する
スロップシンクは便利な設備ですが、設置する際には、いくつかのポイントをおさえておくことが大切です。
長く便利に利用し続けられるように、以下で紹介するポイントを参考にしてください。
5-1.用途や使用頻度を明確にする
スロップシンクを設置する場合には、用途や使用頻度を明確にする必要があります。
どのような目的で設置するのかをきちんと決めなければ、使い勝手が悪く「結局あまり使わなかった」という結果になりえます。
たとえば衣類のつけ置きに利用したい場合は、洗濯機があるランドリースペースに設置するのがおすすめです。
犬のシャンプーや水やりに使いたい場合は、屋外やテラス、バルコニーに設置するといいでしょう。
5-2.周辺に水ハネ対策をする
スロップシンクは通常のシンクよりも深さがありますが、それでも壁や床に水がハネることはよくあります。
水ハネだけでなく絵の具や墨・犬の毛などが飛んで、汚れる可能性もゼロではありません。
水ハネがひどいと、壁や床の変色や変形、カビ発生の原因になります。
シンク周りの壁や床を耐水性や撥水性のある素材で仕上げておけば安心でしょう。
5-3.必要に応じお湯が使えるようにしておく
スロップシンクでお湯が使えるようにしておくと1年中、快適に使えます。
寒い冬でも、汚れものを洗う際に快適です。
水だけで落とすには難しいしつこい油汚れや泥汚れも、お湯が使えればきれいにしやすくなります。
また、手洗いやペットのシャンプーに利用する予定であれば、必ずお湯を使えるようにしておきましょう。
5-4.屋外では冬場の凍結に注意する
一般的に、スロップシンクの配管は露出している場合が多いため、屋外に設置するときには冬場の凍結に注意する必要があります。
配管周りに凍結防止帯や保温チューブをつけるなどの対策が有効です。
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この記事のポイント まとめ
スロップシンクとは、掃除の際に使う大きめの流しです。
設置場所によっては様々な用途で使用する事が可能です。
詳しくは「1.スロップシンクとは」をご覧ください。
メリット | デメリット |
---|---|
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詳しくは「2.スロップシンクを設置するメリット・デメリット」をご覧ください。
一般的に10万円~20万円程度ですが、設置場所などによって追加費用がかかる場合があります。
詳しくは「4.スロップシンクの設置費用」をご覧ください。
スロップシンクは設置場所や本体の大きさを考慮しなければ使いづらいものになるケースもあります。
使用目的を確認してから、設置場所を確保することをおすすめします。
詳しくは「5.スロップシンクを設置する際の注意点」をご覧ください
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