シンプルな間取り・デザインのマイホームは、時代や住む人を選ばず長く暮らせるのが魅力です。シンプルな家づくりを目指す方の中には、「シンプルな間取りなら注文住宅と建売住宅どちらがいいのか」「シンプルで住みやすい間取りの選び方がわからない」という方もいるでしょう。
今回は、シンプルな間取りについて以下の内容を解説します。
- シンプルな間取り・デザインにするメリット
- シンプルでおしゃれな家は建売住宅でも実現できるか
- シンプルで住みやすい間取りの選び方
長く快適に暮らせるマイホームを実現したい方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の間取りをつくるコツや、人気の間取りランキングを知りたい方は「注文住宅の間取り」の記事もご覧ください。
Contents
1.シンプルな家とは
シンプルな家とは、無駄な装飾や凹凸を省き、外観・内装とともにシンプルさにこだわった家のことです。マイホームを建てるとなると、トレンドを取り入れ、オリジナリティのある空間に仕上げたいと考える方も多いでしょう。
しかし、長く快適に住み続けたい方には、シンプルな間取りやデザインを取り入れるのがおすすめです。
シンプルな家は機能性が高く、長期間にわたって快適な住環境を提供します。シンプルだからこそ、洗練されたスタイリッシュな快適さを兼ね備えているのも魅力です。
2.シンプルな家にするメリット
シンプルな家にすることには、以下のようなメリットがあります。
- 長く快適に住み続けられる
- ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 建設費用を抑えやすい
- 掃除やメンテナンスの負担が減る
- 不動産としての価値を保持しやすい
それぞれ解説します。
2-1.長く快適に住み続けられる
1つ目は、長く快適に住み続けられることです。
トレンドの間取りやデザインは、流行が過ぎると古く見えてしまいます。一方、シンプルな家なら流行に左右されることなく、長く住んでも古く見えません。
さまざまなテイストのインテリアや家具ともマッチするため、模様替えも楽しめます。こだわりのつまったマイホームで、飽きることなく長く過ごせます。
2-2.ライフスタイルの変化に対応しやすい
2つ目は、ライフスタイルの変化に対応しやすいことです。シンプルな間取りやデザインは汎用性が高いため、家族構成や趣味などが変わっても、模様替えで柔軟に対応できます。
たとえば、子ども部屋をシンプルな間取りや内装にした場合、将来独り立ちした後は書斎やホームシアタールームなどに活用できるでしょう。
ライフスタイルの変化に柔軟に対応するためには、シンプルな家づくりを心がけましょう。
2-3.建設費用を抑えやすい
3つ目は、凹凸や装飾が少ないぶん、建設費用を抑えやすいことです。必要な材料の量や施工の手間が減るため、コストカットが実現します。
特に、1階と2階の作りや大きさをそろえる総二階建ての家なら、凹凸がない単純な形状であるためローコストで建設できます。バランスもよく、耐震性や耐久性を高められるのもメリットです。
コストパフォーマンスを重視する方は、シンプルな間取りやデザインの家を建てるとよいでしょう。
2-4.掃除やメンテナンスの負担が減る
4つ目は、掃除やメンテナンスの負担が減ることです。
凹凸や装飾が多い家は、そのぶん掃除が面倒になります。角部分や装飾の上に埃がたまりやすく、掃除機やフロアシートをかけるのにも時間がかかるためです。シンプルな家なら、掃除がしやすく綺麗に保ちやすいでしょう。
また、メンテナンスコストを抑えられるのもメリットです。シンプルな形状の家なら、外壁塗装や内装の張り替えがしやすく、余計なコストの発生を防げます。
2-5.不動産としての価値を保持しやすい
5つ目は、不動産としての価値を保持しやすいことです。
個性的なデザインや間取りの家は万人受けしないため、不動産としての価値は下がってしまう恐れがあります。
一方、シンプルな外観や内装、間取りの家は人を選びません。そのため、将来売却時や賃貸に出した際に、買い手や借り手がスムーズに見つかる可能性があります。
将来不動産として活用することも検討している場合は、なるべくシンプルでオーソドックスな家づくりを目指しましょう。
ここでは、シンプルな家にするメリットを解説しました。やっぱりシンプルな家にしたいと思うけれど、何から始めたらよいのかわからない…という方も多いと思います。
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3.シンプルでおしゃれな家は建売住宅でも建てられる?
シンプルでおしゃれな家にしたい方の中には、「注文住宅ではなく建売住宅でも建てられるのか」「注文住宅と建売住宅どちらを購入すべきか」と迷っている方もいるでしょう。
ここでは、注文住宅と建売住宅それぞれのメリット・デメリットを解説します。
3-1.注文住宅のメリット・デメリット
注文住宅は、間取りや設備、デザインなどをオーダーメイドで決められる住宅です。間取りやデザインを自由に設計できるため、こだわりのつまったマイホームを実現できます。
一方、こだわりすぎると建設費用が高くなり、予算をオーバーしてしまう可能性があるのが難点です。また、所有の土地が無い場合、土地探しから始める必要があるため、完成までに時間がかかります。イメージと違う仕上がりになってしまうリスクも否定できません。
3-2.建売住宅のメリット・デメリット
建売住宅は、土地とセットで販売される住宅です。すでに完成している住宅が販売されることもあれば、建築中や着工前に販売されることもあります。
建売住宅のメリットは、価格が事前に明示されているため予算オーバーになりにくい点です。また、完成後の住宅を購入できる場合は、実物を見たうえで購入できます。購入して比較的すぐに入居できるのも魅力です。
一方、設計や間取りの変更は基本的には不可能であり、注文住宅のような自由度はありません。また、工事の様子を確認できない、ハウスメーカーを選べないなどのデメリットもあります。
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4.シンプルで住みやすい間取りの選び方
ここでは、シンプルで住みやすい間取りを選ぶための方法を解説します。
- 生活動線を考える
- 目的別に部屋を分けすぎない
- LDKは十分な広さを確保する
- 収納スペースの広さを重視する
- ニオイや音の伝わり方を考える
4-1.生活動線を考える
間取りを決めるうえでは、生活動線を考慮することが欠かせません。生活動線とは、その家で生活をする際に家族が通るルートのことです。
以下の4つの種類があります。
生活動線 | 概要 | ポイント |
---|---|---|
家事動線 | 料理や洗濯、掃除などの家事をするための動線 | 無駄のない動きで家事を行える動線を考える |
衛生動線 | トイレや洗面所、浴室など衛生面に関する場所を利用するための動線 |
掃除の手間を考えて水回りを1か所にまとめる トイレのニオイや音が気にならないよう、リビングやダイニングからは離す |
通勤通学動線 | 仕事や学校に行くための準備をして、家を出るまでの動線 | 家族同士でぶつからないよう、ゆとりのあるスペースを確保する |
来客動線 | 来客が玄関からリビング、客間まで移動する際の動線 | 家事動線や衛生動線となるべく交わらないようにする |
4-2.目的別に部屋を分けすぎない
目的別に部屋を分けすぎず、複数の用途に対応できるようにするのもポイントです。
間取りを決める際は、「2階のこの部分は、子どもが2人で過ごせる部屋にしよう」「1階にはリモートワーク用の書斎を設けよう」など、部屋を細かく分けたくなるでしょう。しかし、暮らしていくうちに家族構成やライフスタイルなどが変わる可能性は十分にあります。
目的別に部屋を細かく分けるのではなく、壁や建具でゆるやかに仕切れる間取りにすることで、さまざまなケースに柔軟に対応できます。
4-3.LDKは十分な広さを確保する
LDKが十分な広さになるように間取りを考えることも大切です。
LDKは、家族が長い時間を過ごす場所です。部屋の数を優先してLDKが狭くなってしまうと、暮らしにくい家になってしまいます。
LDKの広さの目安は、16畳~20畳ほどです。延床面積に余裕がない場合でも、LDKの広さをなるべく確保できるよう工夫しましょう。
4-4.収納スペースの広さを重視する
シンプルで洗練された家にしたい場合は、収納スペースを広くとることも欠かせません。
シンプルな家は、散らかった物が目立ちやすいのが難点です。そのため、十分な収納スペースを確保し、整理整頓された空間を保てるようにしましょう。
シンプルでおしゃれな家にするためには、見せる収納ではなく見えない収納を増やすことがポイントです。造作収納を設置することで、スタイリッシュに収納スペースを確保できます。
4-5.ニオイや音の伝わり方を考える
間取りを考える際は、ニオイや音が家の中でどう広がるかを考えることが必要です。
たとえば、ダイニングとトイレが近い場合は、食事中にトイレのニオイが気になってしまう可能性があります。
生活動線をなるべくコンパクトにすることも大切ですが、ニオイや音の伝わり方を考慮して、快適に生活できる間取りを選ぶことが大切です。
5.【世帯別】シンプルで住みやすい間取り選びのポイント
ここでは、シンプルで住みやすい間取りを実現するためのポイントを、世帯別に紹介します。
5-1.2人暮らし
2人暮らしの場合は、2人の時間を楽しみつつ、各々のプライベートな空間を満喫できるような間取りにしましょう。
共有スペースを広く確保することも大切ですが、1人になれるスペースを設けることも大切です。プライベートな時間を楽しめない家では、ストレスがたまってしまう恐れがあります。
仕事や趣味に没頭できるよう、個室や書斎を設けましょう。
5-2.ファミリー世帯
ファミリー世帯の場合は、家族とのコミュニケーションを楽しめるよう、部屋を仕切りすぎないことがポイントです。
たとえば、子ども部屋とリビングをあえて壁で仕切らないことで、子どもとコミュニケーションをとりやすくなります。リビングにいながら、子どもの様子がすぐにわかるのもメリットです。子どもが成長して個室が必要になった場合は、後からカーテンやパーテーションなどで仕切るとよいでしょう。
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5-3.高齢世帯
高齢世帯の場合は、生活動線をなるべくコンパクトにするのがポイントです。
高齢になると、広くて移動距離が長い家は住みにくくなってしまいます。体になるべく負担にならないよう、生活動線がなるべく短くなるような間取りを考えることが大切です。たとえば、寝室の近くにトイレを設置する、水回りを近くにまとめて掃除の負担を軽減する、などの工夫が求められます。
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6.シンプルでおしゃれな家づくりのコツ
シンプルな間取りやデザインの家は住みやすいですが、没個性的でつまらない家になってしまう可能性も否定できません。
ここでは、シンプルでおしゃれな家づくりのポイントを3つ紹介します。
- 屋根と窓にこだわる
- 素材選びにこだわる
- アクセントクロスを活用する
6-1.屋根と窓にこだわる
シンプルでスタイリッシュな外観にするためには、屋根の形と窓にこだわりましょう。シンプルだからこそ、屋根や窓が目立つためです。家の形を箱型にする場合は、平らな陸屋根や、片側のみに傾斜がある片流れ屋根がマッチします。
また、窓の種類を統一する、窓の高さをそろえる、同じ大きさの窓を並べるなど、窓に統一感が出るよう工夫しましょう。
6-2.素材選びにこだわる
素材選びにこだわることで、洗練されたマイホームを実現できます。間取りやデザインがシンプルなぶん、一つひとつの素材が目立つためです。
特に、自然素材を選ぶのがおすすめです。無垢材や漆喰、レンガなどをうまく取り入れることで、こだわりを感じられる家に仕上がります。
インテリアのアクセントとして、ガラスを取り入れるのも効果的です。
6-3.アクセントクロスを活用する
内装を同系色でまとめた結果物足りなくなってしまった場合は、アクセントクロスを取り入れてみましょう。
壁紙の一部に差し色となる色や素材を取り入れることで、シンプルさを保ちつつ、部屋の雰囲気を変えられます。空間に奥行きが生まれ、広く見えるのもメリットです。
ただし、アクセントクロスの割合が多すぎるとごちゃごちゃしてしまいます。壁1面のみにとどめましょう。
まとめ
長く暮らせるマイホームを実現したい場合は、シンプルな家づくりにこだわりましょう。内装や間取りをシンプルにすることで、時代や家族構成、ライフスタイルを問わず快適に過ごせます。
住みやすい家にするためには、生活動線を考慮して間取りを決める必要があります。また、LDKや収納スペースの広さを確保することもポイントです。
シンプルだからこそ、素材や色使いなどにこだわって洗練された空間を実現しましょう。そのためには、オーダーメイドで設計できる注文住宅を選ぶのがおすすめです。
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