年収400万円なら住宅ローンで借入3000万程度が限度?|「無理のない借入額」「毎月返済額」「頭金の目安」についても解説

年収400万円の住宅ローン 借入額の上限目安やポイントは?

本記事は、年収400万円で住宅ローンを組もうと思っている方向けに、検討するのに必要な要素を網羅的且つ簡潔にまとめています。

この記事でわかること
  • そもそも年収400万円で住宅ローンが組めるのか?
  • 年収400万円で組める住宅ローン借入限度額と適切で無理のない借入額
  • 年収400万円で組む住宅ローンの毎月返済額
  • 年収400万円で組む住宅ローンの頭金目安

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返済額早見表や計算方法については、下記の記事で解説しています。

1.年収「400万円」で組む住宅ローンの検討材料まとめ|「借入限度額」「毎月返済額」「頭金目安」 等

年収400万円の人の借入限度額は、

2,800万〜4,000万円ほどです。

※金利や借入先にもよるのであくまで目安

無理なく返済できる借入額は、

2,000万〜2,800万円ほどです。

※金利や借入期間にもよるのであくまで目安

年収400万円の人が住宅ローンを組んだときの一般的な毎月の返済額は、

5万〜10万円ほどです。

※金利や借入期間にもよるのであくまで目安

一般的に必要となる頭金の目安は、

250〜500万円ほどです。

次章より、それぞれ詳細を解説していきます。

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2.そもそも年収400万円で住宅ローンは組める?

年収400万円あれば、住宅ローンの借り入れは可能です。

住宅ローンの借入には、審査が必要です。

審査に通るかどうかは、年収の額だけでは明言できませんが、年収400万円以下の場合でも、住宅ローンを組めることを示すデータがあります。

住宅金融支援機構によると、2023年10月から2024年3月までに住宅ローンを利用した世帯のうち、6.8%が年収400万円以下でした。

出典:住宅金融支援機構|住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2024年4月調査)】

住宅ローンは一般的に、低年収でも「継続して安定的な収入が見込まれる」と判断されればローンを組める可能性が高いです。

3.借入限度額・適正借入額・頭金等を解説

年収400万円で「どのくらいまで借入できるのか」「無理なく返済できる借入額は?」等について、「毎月返済額」や「総支払額」も交えて説明します。

3-1.借入限度額は?

金融機関によりますが、借入の上限額は年収の7〜10倍とされています

従って、年収400万円の借入限度額は、2,800万〜4,000万円ほどです。

※金利や借入先にもよるのであくまで目安

例えば、

条件

返済期間:35年  頭金:250万円  金利:1.5%(全期間固定型)

以上の条件で、借入限度額まで住宅ローンを借りた場合、毎月の返済額・総支払額は以下のようになります。

【表 住宅ローンを組んだ時の毎月の返済額・総支払額】
住宅価格 住宅ローンを組んだ額 毎月の返済額 総支払額
3,000万 2,750万 84,200円 3,536万円(うち利息額786万円)
3,500万 3,250万 99,509円 4,179万円(うち利息額929万円)
4,000万 3,750万 114,819円 4,822万円(うち利息額1,072万円)

4,000万程度の借入になると、毎月の返済額が大きくて無理のある借入額であることがわかります。

「住宅ローンの限度額」をより詳細に知りたい方や「住宅ローンが払えなくなった場合どうなるのか」を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

次に、無理なく返済ができる借入額について説明します。

3-2.適正借入額(無理なく返せる額)は?

一般的に、無理なく返済できる住宅ローンの借入額は年収倍率5~7倍と言われています。

年収400万円で無理なく返済できる借入額は、2,000万〜2,800万円ほどです。

※金利や借入先にもよるのであくまで目安

例えば、

条件

返済期間:35年  頭金:250万円  金利:1.5%(全期間固定型)

以上の条件で、適正借入額の住宅ローンを借りた場合、毎月の返済額・総支払額は以下のようになります。

【表 住宅ローンを組んだ時の毎月の返済額・総支払額】
住宅価格 住宅ローン 毎月の返済額 総支払額
2,000万 1,750万 53,582円 2,250万円(うち利息額500万円)
2,400万 2,150万 65,829円 2,765万円(うち利息額615万円)
2,800万 2,550万 78,077円 3,279万円(うち利息額729万円)

毎月の返済額がこれくらいなら、無理のない返済になりそうですよね。

3-3.返済負担率について

家計に負担なく返せる毎月の返済額は、収入の20~25%といわれています。
この数字を「返済負担率」といい、収入に対して返済額がどのくらいの割合かを示す指標です。

返済負担率は、以下の式で求められます。

返済負担率の計算式

返済負担率(%)=
年間のローン返済額 ÷ 年収 × 100

住宅ローンを無理なく返済するには、返済負担率を25%程度におさめられると無理がなく、20%程度におさめられると余裕をもった理想値といわれています。

3-4.頭金は?

年収400万円で組む住宅ローンの頭金の目安は250〜500万円ほどです。

一般的に頭金の目安は、住宅価格の10~20%と言われています。

頭金を入れることで、毎月の返済額や総支払額を少なくできることに加え、借入審査が通りやすくなるなどのメリットもあります。
貯金に余裕があるのなら、頭金を多く入れるのがおすすめです。

実際に家を購入した人たちの頭金の金額や、「頭金なしでも大丈夫?」と気になる方は、以下の記事もご覧ください。

「家を建てるのに必要な年収」や「みんなどの程度の年収で家を建てているのか」を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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4.毎月返済額のシミュレーション 一覧

ここでは、様々なパターンで「借入額」「頭金」や「金利」「返済期間」を設定し、毎月返済額をシミュレーションしていきます。

2,800万円の家を、【頭金なし】【金利1.3%】【返済期間35年】で買った場合

【表 住宅ローン2,800万円を組んだ時の毎月の返済額・総支払額・返済負担率】
住宅価格 2,800万
住宅ローン 2,800万
毎月の返済額 8万3,015円
総支払額 3,487万円(うち利息額687万円)
返済負担率 24.9%

頭金なしで住宅ローンを組んだ例です。
返済負担率約25%なので、生活に支障が出ない範囲の住宅ローンプランと言えるでしょう。
これよりも金利が高かったり、返済期間が短かったりすると、生活が圧迫される可能性が高いです。

3,500万円の家を、【頭金200万】【金利1.8%】【返済期間35年】で買った場合

【表 住宅ローン3,300万円を組んだ時の毎月の返済額・総支払額・返済負担率】
住宅価格 3,500万
住宅ローン 3,300万
毎月の返済額 10万5,960円
総支払額 4,450万円
(うち利息額1,150万円)
返済負担率 31.8%

相場よりも高めの金利で住宅ローンを組んだ例です。
返済負担率が高く、生活を圧迫する可能性が高いと考えられます。
こちらの場合、住宅ローンの借入額を減らすか、金利が安いプランを選んだ方が良いでしょう。

「返済額が大きく、余裕がなくなってしまった実例」など、住宅ローンの失敗実例を知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

2,500万の家を、【頭金600万】【金利0.4%】【返済期間25年】で買った場合

【表 住宅ローン1,900万円を組んだ時の毎月の返済額・総支払額・返済負担率】
住宅価格 2,500万
住宅ローン 1,900万
毎月の返済額 6万6,563円
総支払額 1,997万円
(うち利息額97万円)
返済負担率 19.9%

頭金を多めに用意した例です。
加えて金利も安いため、返済期間25年でも余裕を持った生活ができるプランでしょう。

金利の種類や相場について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

5.住宅ローンの負担を軽減するコツ

新築住宅を購入する時に利用できる助成金・補助金を活用すれば、借り入れるローンの負担を軽減することができます。

代表的な助成金・補助金には以下のようなものがあります。

新築住宅を購入・建てる時に利用できる代表的な助成金・補助金
  • 子育てエコホーム支援事業
  • 給湯省エネ2024事業
  • ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス補助事業
  • LCCM住宅整備推進事業

詳細を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

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この記事のポイント まとめ

年収400万円で住宅ローンは組める?

年収400万円あれば、住宅ローンの借り入れは可能です。

詳細は、「2.そもそも年収400万円で住宅ローンは組める?」で解説しています。

年収400万円で組む住宅ローン、借入限度額は?

年収400万円の借入限度額は、2,800万〜4,000万円ほどです。

詳細は、「3-1.借入限度額は?」で解説しています。

年収400万円で組む住宅ローン、適正借入額は?

年収400万円で無理なく返済できる借入額は、2,000万〜2,800万円ほどです。

詳細は「3-2.適正借入額(無理なく返せる額)は?」をご覧ください。

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