【新築住宅の間取り事例】採光・風通しがよい家のメリット&デメリットとおすすめ間取り

新築の注文住宅を建てるなら、日当たりがよく、気持ちのよい風が吹き抜ける家で、1年中快適に過ごしたいですよね。
この記事では、採光と風通しのよい家の間取りやポイントをご紹介します。採光と風通しがよくなるよう工夫した間取り例や費用相場、失敗例から見る注意点、おすすめのハウスメーカー・工務店まで解説していきますので、ぜひ理想の家づくりの参考にしてください。

風通しがよい家のメリット
  • 気持ちよく生活ができる
  • カビの発生を抑えられる
  • 部屋干しの洗濯物も乾きやすい
風通しがよい家のデメリット
  • 花粉が侵入しやすい
  • 断熱性・気密性が損なわれる可能性がある
採光がよい家のメリット
  • 部屋が温かい
  • 部屋の雰囲気が明るくなる
  • 外の様子を感じやすい
  • 洗濯ものが乾きやすい
採光がよい家のデメリット
  • 内装や家具が傷みやすい
  • 部屋が暑くなりすぎることがある

採光と風通しがよい家で実現できる暮らしのイメージと間取り

全ての部屋に光と風が入る気持ちの良い暮らし

家の広さがあると光が入りづらい部屋ができてしまうものですが、コの字型の家にすることで、各部屋に光と風の入る窓を設置することが可能です。コの字型なら外からの視線も気にらず、カーテンを開けておけるのも魅力です。家族の様子も感じられるので、明るく笑い声の行きかう家になることでしょう。

1-1.【54坪】コの字型で光と風を各部屋に呼び込む間取り

住宅密集地でも光と風が通る開放的な暮らし

周囲を建物に囲まれていると採光や風通しをよくするのが難しく感じますが、間取りサイズや位置を工夫することで、光と風を取り込むことが可能です。また、目隠しのあるウッドデッキやインナーテラスを活用すれば、部屋を広く開放的に見せることができますよ。

1-3.【28坪】建物に囲まれていても採光・風通しをよくした間取り

光を間接的に取り込み美術館のように落ち着く暮らし

採光をよくするためには「窓を大きく作るべき」と考えがちですが、直射日光は部屋が暑くなりすぎたり、家具を傷めてしまったりする可能性があります。そこでおすすめなのが吹き抜けや高窓などを活用し、間接的に光を取り入れる住まいづくりです。壁を白くし、光を反射させることで、程よい光がおしゃれに部屋の中を照らしてくれますよ。

1-2.【38坪】吹き抜け+高窓で光と風通しをよくした間取り

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1.採光・風通しがよい間取り5つをご紹介!

ここからは、採光と風通しのよさを重視した代表的な間取り例を5つご紹介します。居住者の感想や採光・風通しのよさに工夫した点も合わせてお伝えしていますので、ぜひ理想の住まいを実現する参考にしてみてください。

1-1.【54坪】コの字型で光と風を各部屋に呼び込む間取り

【54坪】コの字型で光と風を各部屋に呼び込む間取り例 1F
【54坪】コの字型で光と風を各部屋に呼び込む間取り例 2F

居住者の感想 カフェのテラス席に居るかのように光が入ってくる快適さが自慢です。
世帯 夫婦+子供1人
延べ床面積 54坪
間取り 2階建て4LDK(+アトリエ+パントリー+土間+インナーバルコニー+ウォークインクローゼット+納戸+バルコニー)
費用 約3,400万円

季節や時間帯に合わせた自然を楽しめるように、窓の配置や間取りを重視して作られた間取りです。昼は自然光だけで過ごせるようコの字型の中央にインナーテラスを設置。各部屋に光と風を呼び込むつくりになっています。LDKは朝日が入る東側に、アトリエは西日を遮れるよう横に倉庫を配置するなど、光を取り入れる場所と遮る場所がよく考えられています。

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1-2.【38坪】吹き抜け+高窓で光と風通しをよくした間取り

【38坪】吹き抜け+高窓で光と風通しをよくした間取り例 1F
【38坪】吹き抜け+高窓で光と風通しをよくした間取り例 2F

居住者の感想 理想としていた自然素材を活かした自宅に満足しています。
世帯 夫婦
延べ床面積 38坪
間取り 2階建て3LDK(+土間収納+パントリー+バルコニー+ウォークインクローゼット)
費用 約2,200万円

日当たりのよい土地の条件を活かした、明るく風通しのよい間取り例です。吹き抜けに高窓を設置したため、1日中あたたかな日差しが降り注ぎます。光を取り入れる窓には、内外オール樹脂製の断熱窓が採用されているため、熱によるダメージを回避できるのも特徴です。吹き抜けに面した広々としたバルコニーから爽やかな風が家中に吹き込む、心地よい家になっています。

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1-3.【28坪】建物に囲まれていても採光・風通しをよくした間取り

【28坪】建物に囲まれていても採光・風通しをよくした間取り例 1F
【28坪】建物に囲まれていても採光・風通しをよくした間取り例 2F
【28坪】建物に囲まれていても採光・風通しをよくした間取り例 3F

居住者の感想 日当たりと風通しのよい念願の家を形にできて、夢がかないました。
世帯 夫婦+子供1人
延べ床面積 28坪
間取り 2階建て3LDK(+玄関収納+ウォークインクローゼット+書斎+バルコニー+ロフト+小屋裏)
費用 約1,600万円

3方向を住宅に囲まれた立地でも、採光と風通しがよく広々とした間取り例です。吹き抜けで高窓を設置する、背の高い小窓を付けることでプライバシーに配慮しながらも採光や風通しをよくしています。また、LDKに面して広めのウッドデッキを設置し、高めの柵を付けることで、近隣の視線をきにせず開放感を出すインナーテラスのような空間を作ることもできます。

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1-4.【40坪】大空間に大きな吹き抜けのある開放的な間取り

【40坪】大空間に大きな吹き抜けのある開放的な間取り例 1F
【40坪】大空間に大きな吹き抜けのある開放的な間取り例 2F

居住者の感想 日当たりのよい立地だからこそ、最大限に光の入る開放感ある家ができました。
世帯 夫婦
延べ床面積 40坪
間取り 2階建て3LDK(+土間収納+ウォークインクローゼット+書斎)
費用 約2,500万円

開放感がある明るい家を実現するために、土地探しからこだわった間取り例です。こちらの土地は南向きで開けた平地にあり、ひろびろとしたリビングの天井には大胆な広い開口窓を設けた吹き抜けを設置しています。壁も真っ白にすることで、光が反射し、明るくゆったりとしたリラックス空間が実現しました。

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1-5.【37坪】プライバシーのために南側を閉じつつ光を確保した間取り

【37坪】プライバシーのために南側を閉じつつ光を確保した間取り 1F
【37坪】プライバシーのために南側を閉じつつ光を確保した間取り 2F

居住者の感想 吹き抜けと中庭のある間取りは、期待以上のできで満足です。
世帯 夫婦+子供1人
延べ床面積 37坪
間取り 2階建て4LDK(+土間収納+中庭+納戸+ウォークインクローゼット+バルコニー)
費用 約1,700万円

南面に隣家がある場合、明るい家に欠かせない条件となりがちな「南側」は、開放的にする必要がありません。
この間取り例では、あえて南側を閉じ、開口部は最低限のサイズの窓のみを設置しています。
その代り、室内の壁面をできるだけなくすことで、光の遮断を防止。プライベートを確保しつつ光も十分に取り入れています。
仕切り壁のない開放的なリビングには高窓からの光が差し込み、プライベートの保護と日当たりのよさを両立させてくれます。
LDKから続く中庭も、空間に広がりを持たせるポイントでしょう。

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漫画でわかる!「家づくりのとびら」 アイコン

ここまでの代表例から、
好みのイメージは見つかりましたか?

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2.採光・風通しがよい家の費用相場

2-1.採光・風通しに工夫した家の費用相場はどのくらい?

採光・風通しがよい家を実現させるためには、主に「窓を増やす」「高窓や天窓を設置する」「吹き抜けを設ける」などの工夫が考えられます。これらの費用目安は以下の通りです。

  • 窓を増やす:約10万~24万円
  • 高窓や天窓を設ける:約19万~36万円
  • 吹き抜けを設ける:約200万円~

上記はあくまでも目安です。太陽光と風を取り入れる工夫は、工事内容によって費用に幅があります。実際に窓を考える際には、サッシの色やガラス板の種類まで空間に合ったものを選び、ハウスメーカー・工務店に見積もりを出してもらいましょう。

2-2.採光・風通しがよい家の費用シミュレーション

採光と風通しに工夫した注文住宅の費用をシミュレーションしてみます。参考のひとつにしてください。

【例】38坪木造2階建て3LDK

リビングを2階にしてサンルームも設置することで、プライバシーに配慮しながら明るく開放的なリビングを実現した注文住宅の費用シミュレーションです。

建築費用合計:約2,300万円
<内訳>

建築本体工事費:約1,610万円
付帯工事費、別途工事費:約460万円
その他諸費用:約230万円

※あくまでもシミュレーションです。お住まいの地域の土壌によって変動するのでハウスメーカー・工務店に確認しましょう。

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3.採光・風通しに工夫した家の失敗例から分かる注意点

風通しがよく、日光がたくさん差し込む家を設計する際には、いくつかの注意点があります。今回は2つの失敗例と解決策をご紹介します。家づくりで後悔しないよう参考にしてください。

3-1.【設計段階】太陽光でインテリアや内装が傷んでしまった

採光がよい家にしたら家具がすぐに傷んでしまいます…

明るくて開放的な家にあこがれて、LDKに大きな窓を設置しました。本当によく光が入るのですが、家具や壁紙の傷みが早いように感じます。前の家ではなかったくらい早く買い替えが必要になってしまうので、カーテンを閉めることが多くなっています。

注意点:吹き抜けや高窓で間接的に光を取り入れる工夫を

注文住宅で採光をよくするために窓を大きくすると、家具や壁紙、畳などが早く傷んでしまう可能性があります。そこでおすすめなのが吹き抜けや高窓を利用し、壁から反射する光を間接的に取り入れる方法です。
また、インナーテラスやインナーバルコニーなどを設置することで、家具や壁紙を傷めず光を取り入れる方法もあります。

どうしても大きな窓を設置したい場合は、バルコニーやテラスに日よけを設置したり、1級遮光のカーテンを日のさす時間だけ付けたりするなどの工夫が必要です。

3-2.【環境】風通しがよすぎて花粉症がつらい

春は花粉がかなりつらいです

風通りのよい家にしたくて、仕切りがほとんどなく、スキップフロアでつながる家にしたのですが、春になると家の中どこにいても花粉が入ってきてしまって、花粉症の私と息子にはつらい家になってしまいました。せめて玄関ホールは仕切ればよかったです。

注意点:メリハリをつけて空間を作る

風通しをよくするために吹き抜けにしたり、仕切りをなくしたり、スキップフロアを採用するのは有効です。しかし、家中、全ての空間をつないでしまうと、風だけでなく、風に乗ってくる花粉や埃なども家中に入りやすくなってしまいます。ほかにも音や匂いも筒抜けになってします。

対策としては、玄関ホールにはドアを付ける、寝室などは仕切るなど、生活空間にメリハリをつけながら、開放的な空間づくりをすることです。

また、花粉が多いシーズンにはレースカーテンを引いた状態で窓を少しだけ開けて換気をするのが効果的です。レースカーテンを通せば、侵入する花粉を4分の1程度まで減らせます。また花粉が付着したレースカーテンは、こまめに洗濯をするようにしましょう。

採光・風通しに工夫した家の失敗例を見てきましたが、こうした失敗・後悔を避けるためにも、ぜひ「HOME4U(ホームフォーユー)間取り作成依頼サービス」で、実際にハウスメーカーから間取りプランを提案してもらい、具体的なイメージを持ってプランニングを進めてみてください。

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4.採光・風通しがよい家を建てる際におすすめのハウスメーカー3選

採光と風通しがよい家を建てるには、間取り設計や空間づくりが上手なハウスメーカー・工務店を利用するのがおすすめです。今回は次の3つのハウスメーカー・工務店をご紹介します。理想の住まいを実現する参考にしてみてください。

4-1.三菱地所ホーム

三菱地所ホームの提案する風通しがよい家は、窓際のキッチンをメインにコミュニケーションが取れるLDK設計がされています。表と裏の庭スペースをつなぐ空間「TOHRI-NIWA」があり、風通しのよい心地のいい住まいが実現できます。また、花粉のシーズンや雨天で換気ができない場合は、全館空調システムを利用すれば家中、いつでもどこにいても快適に過ごせます。

フルオーダーの自由設計注文住宅

三菱地所ホームの「フルオーダーの自由設計注文住宅」は、そこに住まう人の個性を反映した理想の家を実現するブランド。人が家に臨むものは人それぞれ違います。三菱地所ホームならフルオーダーで自由設計が可能。夢や思いをプロが形にしてくれます。風や光がとおる快適な住まい。家の中央に庭を造ったり、スケルトン階段の吹き抜け空間など、理想を形にできますよ。

出典:三菱地所ホーム ホームページ

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4-2.タマホーム

タマホームは「よいものを適正な価格で提供すること」をコンセプトに掲げているハウスメーカー・工務店です。家族構成やライフスタイルをヒアリングして、専門家がプラン作成や提案をしてくれます。入居者のこだわりやイメージを形にしてくれるため、日当たりがよく風通しのよい空間を作り上げるサポートを受けられるでしょう。

GALLERIART (ガレリアート)

タマホームの「ガレリアート」は、平屋に暮らす贅沢さを満喫できる人気の商品です。ゆとりがあり、光や風通しに工夫した開放感を味わえる平間を実現しいてくれますよ。ガレリアートの特徴は、平屋とガレージを融合させたつくり。インナーガレージにすることで、愛車や趣味の用品を収納しておくことが可能です。

出典:タマホーム ホームページ

▶【タマホーム】などの建築プランを比較する
▷タマホームの坪単価・口コミはこちら

4-3.積水ハウス

積水ハウスでは、間取りや窓の配置を工夫して、風通しがよく日光が差し込む家づくりを行っています。風の通り道を確保するには、南側1階のリビングに吹き抜けを作り、2階の北側に窓を設置するのが効果的です。
暖まった空気は上昇するため、空気の入れ替えがしやすくなり風通しのよい家が実現できます。日当たりがよく風を感じられる家づくりをサポートしてくれるハウスメーカー・工務店です。

鉄骨1・2階建て

開放的な大開口の窓を設置したいなら、積水ハウスの鉄骨1・2階建てがおすすめ。柱のない大空間をまるで影のような居心地のよさを実現してくれる人気ブランドです。テラスに向けて広がる大きな窓や一段下げることで外からの視線をカットし、庭の緑と空を楽しめるピットインリビング。光と入る大空間を強度の高い鉄骨造が支えてくれます。

出典:積水ハウス ホームページ

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▷【積水ハウス】の坪単価・口コミはこちら

以上が、採光・風通しがよい家を建てたい方におすすめのハウスメーカーです。もちろん、今回ご提案したハウスメーカー以外にも、実現できるハウスメーカーはたくさんあります。
そんななか、こだわりの間取りで家を建てるなら、実際にハウスメーカーから間取りプランを提案してもらうのが一番。
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まとめ

採光・風通しのよい注文住宅を作るなら、どんな風に活用したいか、目的を考えたうえで間取りを考えることが重要です。この記事では、採光・風通しのよい注文住宅の間取り事例や費用相場、注意点、おすすめのハウスメーカー・工務店をご紹介しました。ぜひ、参考にして、理想の住まいづくりを成功させてくださいね。

この記事のポイント

採光・風通しがよい間取り例が知りたい
採光・風通しに工夫した家の費用相場はどのくらい?

採光・風通しがよい家を実現させるためには、主に「窓を増やす」「高窓や天窓を設置する」「吹き抜けを設ける」などの工夫が考えられます。
2.採光・風通しがよい家の費用相場」では、これらの費用目安や採光や風通しに工夫のある注文住宅の費用シミュレーションをご紹介しています。

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採光と風通しがよい家を建てるには、間取り設計や空間づくりが上手なハウスメーカー・工務店を利用するのがおすすめです。「4.採光・風通しがよい家を建てる際におすすめのハウスメーカー3選」では3つのハウスメーカー・工務店をご紹介します。

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