「パントリーの間取り」おすすめ事例&押さえておきたい基礎知識|必要な広さ・設置費用・注意点等も解説

パントリー・キッチンクローク 間取り例とメリット・デメリット

本記事は注文住宅を建築する際に「パントリー(キッチンクローク)」を設置するかどうかを検討している方向けに、最初に「必要な広さ」「設置費用」といった、パントリーを設置する際に押さえておきたい最低限の基礎知識を説明し、その後に具体的な5パターンの「おすすめの間取り」事例を解説しています

この記事でわかること
  • パントリーを設置するための基礎知識
  • パントリーの具体的な「おすすめの間取り」事例

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1.パントリー(キッチンクローク)の基礎知識|費用相場やメリット・デメリット

パントリー(キッチンクローク)とは

一般的にキッチンの一部またはキッチンに隣接した食品や食器類、調理家電を収納・貯蔵するための収納スペースのことで、「食品庫」とも呼ばれます。

1-1. パントリー(キッチンクローク)の種類と必要な広さ

パントリー(キッチンクローク)には、以下の3種類があります。
またその種類ごとに、設置に必要な広さも異なります。

【パントリー(キッチンクローク)の種類】
壁付けタイプ
必要な広さ 0.3〜1畳
特徴 キッチンの背面など空きスペースを活用できる
設置のコツ 幅90〜180cm、奥行きが45cm程度あれば設置できる
ウォークインタイプ
必要な広さ 1〜2畳
特徴 キッチン横や裏にある出入り口が1つのタイプ
設置のコツ 湿気や匂いがこもりやすいので、換気扇や窓を設置する
ウォークスルータイプ
必要な広さ 2〜3畳
特徴 キッチン横や裏にあり、玄関や洗面室にも行き来できる出入り口が2つのタイプ
設置のコツ パントリー内を移動するので、少し広めにする

1-2. パントリー(キッチンクローク)の設置費用相場

一般的に1畳分のスペースに棚板・仕切り、ドアをつけると約15万円程度

で設置することができます。

できるだけ費用を抑えたい場合は、パントリーのスペースだけを確保し自身で収納棚はDIYし、ドアはカーテンで代用するなど工夫することで設置費用を抑えることもできます。

1-3. パントリー(キッチンクローク)を設置するメリット・デメリット

パントリーを設置するメリットとデメリットは以下のとおりです。

パントリー(キッチンクローク)を設置するメリット

パントリー(キッチンクローク)のメリット
  • 大量の食品や日用品を収納・管理しやすくなる
  • 買い物後の収納動線がよくなる
  • 生活感を排除しおしゃれな空間を作りやすくなる

パントリーがあると、食料品を大量にストックしたり、キッチンをすっきり見せることができたりと、とても便利で使い勝手が良いキッチンになります。
また、キッチン周りの煩雑になりがちな収納がリビング側からは見えづらくなるため、生活感を排除しおしゃれな空間を作り出すことができます。

パントリー(キッチンクローク)を設置するデメリット

パントリー(キッチンクローク)のデメリット
  • 設計や設置に費用がかかる
  • 面積を多くとるため他の空間が圧迫される
  • 設置位置によっては動線が悪くなる

パントリー内の棚の設計・設置をハウスメーカー・工務店でしてもらうとその分の費用がかかってしまいます。
費用をなるべく抑えてパントリーを設置したい場合、収納棚は自身でDIYし、ドアを付けずにカーテンで代用するなど、工夫することをおすすめします。

2.パントリー(キッチンクローク)のおすすめ間取り例 5パターン&注意点

パントリー(キッチンクローク)を設置した間取り例を延床の坪数&タイプ別に5パターン紹介し、それぞれの間取りパターンにおける注意点とその対策までも解説しています。

2-1.【30坪台】キッチンが広々とし、生活感をなくすことができるパントリーの間取り 例

キッチン横に設置したウォークインタイプのパントリー(2畳)

<間取り図>
キッチン横に設置したウォークインタイプのパントリー(2畳) 間取り図

<お子様も安心な平屋イメージ図>
キッチン横に設置したウォークインタイプのパントリー(2畳) イメージ

こんな人に
人気
キッチンを広々と見せたい人
世帯(想定) 夫婦
延べ床面積 31坪
間取り 2階建て2LDK(+パントリー+土間+フリースペース)
パントリーの
広さ
2畳

キッチンの横にウォークインタイプのパントリーを配置することで大量の食器や食料品が収納でき、キッチン・リビングを広々と見せることができる間取りになっています。
この間取りの様なアイランドキッチンの場合は収納スペースが限られるのでパントリーを取り入れることが多いです。

ウォークインタイプの注意点としては、換気がうまくされずパントリー内に湿気や匂いが充満してしまうことです。
対策としてはパントリー内に「換気扇」または「窓」を付けるか、パントリーの入口に扉を設置するとよいでしょう。

また、パントリーの扉は「引き戸」にすることで開閉スペースを確保することなく、必要に応じてパントリーの入口を開放できます。

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2-2.【30坪台】食材や調味料、調理器具等が出し入れしやすいパントリーの間取り 例

調理台から「振り返ってすぐ」のキッチン背面にあるパントリー(0.5畳)

<間取り図>
調理台から「振り返ってすぐ」のキッチン背面にあるパントリー(0.5畳) 間取り図

<お子様も安心な平屋イメージ図>
調理台から「振り返ってすぐ」のキッチン背面にあるパントリー(0.5畳) イメージ

こんな人に
人気
料理好きな人
世帯(想定) 夫婦+子供1人
延べ床面積 37坪
間取り 1階建て3LDK (+パントリー+ウォークインクローゼット+ランドリールーム)
パントリーの
広さ
0.5畳

キッチンの背面に設置されたパントリーは料理の合間にも調理器具や食材を勝手よく取り出すことができる間取りです。

キッチンの壁面にパントリーを設置する場合は空きスペースを活用するケースが多く、「0.3畳〜1畳」の広さにするのが一般的です。
幅90〜180cm、奥行きが45cm程度あれば、十分にパントリーとして活用できます。

料理をするのが好きで沢山の調味料や調理器具をストックしたい人にはおすすめです。

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2-3.【40坪台】料理・洗濯といった家事効率が高まるパントリーの間取り 例

キッチンと洗面室が繋がっているウォークスルータイプのパントリー(3畳)

<間取り図>
キッチンと洗面室が繋がっているウォークスルータイプのパントリー(3畳) 間取り図

<お子様も安心な平屋イメージ図>
キッチンと洗面室が繋がっているウォークスルータイプのパントリー(3畳) イメージ

こんな人に
人気
家事効率をよくしたい人
世帯(想定) 夫婦+子供1人
延べ床面積 43坪
間取り 3階建て3LDK(+パントリー+ウォークインクローゼット+シューズクローゼット)
パントリーの
広さ
3畳

キッチンと洗面室の間に設けることで、家事作業場を一体化させたパントリーの間取りです。
キッチンと洗面室を行き来できるウォークスルータイプにすることで、食品ストックや調理家電だけでなく、掃除用品や洗剤なども効率よく収納でき、料理・洗濯といった家事効率の良い動線が確保されます。

上記のようなウォークスルータイプではパントリー内を頻繁に移動することを想定し、少し広めの2~3畳程度の広さを確保するとよいでしょう。

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2-4.【40坪台】買い物から帰宅後の収納を楽にするパントリーの間取り 例

帰宅後から収納までの動線が確保されているウォークスルータイプ(2畳)

<間取り図>
帰宅後から収納までの動線が確保されているウォークスルータイプ(2畳) 間取り図

<お子様も安心な平屋イメージ図>
帰宅後から収納までの動線が確保されているウォークスルータイプ(2畳) イメージ

こんな人に
人気
買い物後、楽に収納したい人
世帯(想定) 夫婦+子供2人
延べ床面積 41坪
間取り 3階建て3LD以上(+パントリー+小屋裏収納+シューズインクローゼット)
パントリーの
広さ
2畳

「玄関 → パントリー → キッチン」の動線が確保されているウォークスルータイプの間取りです。
買い物から帰宅した後に、大量の食品や日用品を楽に運び収納することができます。

ウォークスルータイプでは荷物を持った人が移動できる通路幅を確保した「奥行き100cm以上」の2~3畳程度の広さがあると理想的です。

また収納する際は「上段:軽いもの」「中段:利用頻度の高いもの」「下段:重いもの」と分けて考えると、パントリーをうまく活用することができます。

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2-5.【40坪台】ライフスタイルに合わせて用途が変えられるパントリーの間取り 例

カウンタースペースが設置されたパントリー(3畳)

<間取り図>
カウンタースペースが設置されたパントリー(3畳) 間取り図

<お子様も安心な平屋イメージ図>
カウンタースペースが設置されたパントリー(3畳) イメージ

こんな人に
人気
お子さんの成長にあわせて用途を変更したい人
世帯(想定) 夫婦2人+子供3人
延べ床面積 45坪
間取り 2階建て4LDK(+パントリー+小屋裏収納+ウォークインクローゼット+シューズインクローゼット)
パントリーの
広さ
3畳

パントリーは基本的には食品庫として使われますが、パントリースペースをライフスタイルに合わせて別の用途として使うこともできます。
例えばお子さんが小さい頃はキッチン横のパントリースペースを学習スペースや遊び場として使うことで、料理しながらお子さんをそばで見守ることが可能です。

また、お子さんが成長してからは、ちょっとしたワークスペースとしても活用できます。

さまざまな用途で使用するためには「カウンタースペース」と「コンセント」を設置しておくとよいでしょう。
カウンタースペースを設置すると収納だけではなく、ワークスペースとしても活用できます。

また、パントリー内にコンセントがあるので、他の部屋から延長コードで電源を確保する必要もありません。

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3.パントリー(キッチンクローク)におすすめのハウスメーカー3つ

パントリーのある注文住宅を建てたい方に、おすすめのハウスメーカー3社を紹介します。

パントリーがある注文住宅でおすすめのハウスメーカー3社
  • 積水ハウス
  • 住友不動産
  • アイ工務店

それぞれについて詳しく紹介します。

3-1.積水ハウス

積水ハウスをおすすめする理由は、多様なパントリー建築例があるからです。
自由設計にこだわった理想の暮らしを実現することができます

パントリーを取り入れた実績も多く、住宅展示場でも見学することができます。

HIRAYAの季(ひらやのとき)

積水ハウスの「HIRAYAの季」は、快適さを求めた平屋の住まいづくりが実現できます。
庭を感じられるウッドデッキや窓を設け、四季を感じる暮らしが実現できます。

平屋の各部屋を回遊できるつくりにも対応してくれるので、ウォークスルーパントリーにするのもおすすめです。

出典:積水ハウス 公式HP

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3-2.住友不動産

住友不動産株式会社をおすすめする理由は、卓越したデザイン力と技術力があるからです。
数多く経験から他にはない斬新なデザインを提案してくれるので、デザインにこだわりたい方におすすめです

PREMIUM・J(プレミアム・ジェー)

住友不動産の「PREMIUM・J」は、美しく研ぎ澄まされた個性が魅力の注文住宅です。
キッチンの横に作業台付きのユーリティースペースを設置すれば、パントリーとしても、アイロンがけなどの家事作業スペースとしても活用できます。

出典:住友不動産 公式HP

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3-3.アイ工務店

株式会社アイ工務店をおすすめする理由は、高品質・高性能を備えた「的質価格」で思い描く理想の暮らしをデザイン・プロデュースしてくれるからです。
大手メーカー約70%の価格を目指しつつ、1mm単位の自由設計で理想の家づくりを実現しています

Ees(イエス)

アイ工務店の「Ees」は、次世代住宅基準「長期優良住宅」に標準対応しています。
Ees + αでスキップフロアや太陽光オール家電にもできます。また、限られたスペースでも、大容量の収納力を誇るパントリーの設置も可能。

コストパフォーマンスに満足できる注文住宅です。

出典:アイ工務店 公式HP

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この記事のポイント まとめ

パントリー(キッチンクローク)を設置する費用相場は?

一般的に1畳分のスペースに棚板・仕切り、ドアを付けると15万円程度で設置できます。

パントリーのおすすめ間取りが知りたい

2.パントリー(キッチンクローク)のおすすめ間取り例 5パターン&注意点」では、パントリー(キッチンクローク)を設置した間取り例を、延床の坪数やタイプ別に5つ紹介しています。

  • 【30坪台】キッチンが広々とし、生活感をなくすことができるパントリーの間取り 例
  • 【30坪台】食材や調味料、調理器具等が出し入れしやすいパントリーの間取り 例
  • 【40坪台】料理・洗濯といった家事効率が高まるパントリーの間取り 例
  • 【40坪台】買い物から帰宅後の収納を楽にするパントリーの間取り 例
  • 【40坪台】ライフスタイルに合わせて用途が変えられるパントリーの間取り 例

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