旗竿地(はたざおち)とは、道路に面した間口が狭い土地を指します。
本記事では、旗竿地について以下の内容を解説します。
- 「旗竿地に家を建てる」のが良いケース
- 旗竿地の定義と、そこに家を建てるメリットとデメリット&デメリット対策
- 旗竿地購入時に注意すべき点
本記事を読んでいただければ、旗竿地の住宅購入も前向きに検討できるでしょう。
「旗竿地の間取り事例」の記事はこちらをご覧ください。
まとめて依頼!
土地購入から家づくりを始める方は「土地の探し方」もご覧ください。
Contents
1.「旗竿地に住宅を建てる」事をおすすめできる条件はこれ!
以下のケースにあてはまる方には、旗竿地に住宅を建てることがおすすめできます。
- 少しでも土地の価格や税金を安くしたい!
- 駐車場スペースが必ずほしい!
- 人目につかない、静かな場所に家を建てたい!
結論、住宅にかかる費用を少しでも抑えたい方やスペースの活用目的が明確な方、静かな暮らしを実現したい方には合っていると言えるでしょう。
以下詳しく解説していきます。
2.旗竿地とは?
そもそも旗竿地とは、図のように道路に面した部分が狭く、路地と建物の敷地が1つになっている状態の土地です。
旗の広い部分にあたる土地に、竿の部分に相当する路地がくっついているような見た目をしています。
土地に建物を建てるときは、4m以上の幅の道路に2m以上接する「接道義務」を満たさなくてはいけません。接道義務の基準を満たしつつ、相続などで土地を分割する際に旗竿地ができることもあります。
3.「旗竿地に住宅を建てる」メリットとデメリット&デメリット対策
旗竿地に住宅を建てる際のメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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以下、より詳しく紹介していきます。
なお、土地の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
3-1.旗竿地に注文住宅を建てるメリット
旗竿地に住宅を建てることには、次の4つのメリットがあります。
- 比較的安価に入手できる
- 静かな暮らしを実現しやすい
- 外壁の費用を節約できる
- 路地を活かして個性的な住宅に仕上げられる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
メリット1:比較的安価に入手できる
旗竿地は通常の四角形の土地と比べると、安価に設定されていることが多いです。
土地代を抑えたい方はぜひ、旗竿地を検討してみてください。
メリット2:静かな暮らしを実現しやすい
旗竿地は竿の部分だけが道路に面しており、住宅を建てる部分は奥まった場所にあります。
そのため、土地が大通りに面している場合でも、静かな生活を実現しやすいです。
メリット3:外壁の費用を節約できる
旗竿地の中には、周囲が別の住宅で囲まれているものもあります。
この場合、外壁を建てる必要がないケースや一部のみ外壁を建てれば良いケースもあり、その旗竿地の環境によっては外壁費用を節約できるかもしれません。
また道路からはあまり見えないので、グレードを抑えて安く外壁を建てたとしても、見栄えがに影響しない可能性が高いです。
メリット4:路地を活かして個性的な住宅に仕上げられる
路地がついた独特の形状は、旗竿地の魅力でもあります。
間口の部分に門を作って路地の長さをアピールしたり、アーチを作って潜り抜けるスタイルにしたりと、アレンジ次第では個性的な住宅に仕上げられるでしょう。
3-2.旗竿地に注文住宅を建てる際のデメリットとその対策
旗竿地の主なデメリットとしては、次の4つが挙げられます。
- 敷地を有効活用できないことがある
- 外構工事費用がかさむことがある
- 風通しや日当たりが悪い可能性がある
- 生活音に配慮する必要がある
ですがそれぞれのデメリットへ対策が可能です。
以下で詳しく解説します。
デメリット1:敷地を有効活用できないことがある
- 竿部分を駐車場・駐輪場に活用する
- 三階建てにして床面積を増やす
竿の部分が広すぎるときや、旗の部分が狭いときは、敷地を有効に活用できないことがあります。
対策として竿部分を駐車場・駐輪場として活用できますが、車幅とドアの幅の確認は必須です。
また駐輪場の位置を駐車場よりも住宅側にするときは、車を停めた状態で自転車を押した人が通り抜けられるのかチェックしておいてください。
敷地が狭いときには、三階建てにして床面積を増やすこともおすすめです。
ただし、容積率が低い土地は三階建てを建てられない可能性があるので、ハウスメーカーに相談しておくのがよいでしょう。
三階建てのメリットやデメリット、費用相場に関しては、次の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
デメリット2:外構工事費用がかさむことがある
事前に慣れた業者に見積もりを確認してから、旗竿地に建てるか判断する
旗竿地のメリットとして「外壁の費用を節約できる」ことが挙げられる一方で、中にはしっかりとした外壁を建てる必要があるケースがあります。
例えば隣家の窓の位置によっては、通常よりも高めの外壁が必要になったり竿の部分が長かったりした場合は、外構工事費用がかさむでしょう。
またアーチや門などのデザインにこだわれば、さらに費用が高くなります。
想定外に費用がかさむことを避けるために、事前に見積もりを確認して旗竿地に建てるか判断をすることが大切です。
旗竿地の外構を多く請け負っている経験豊富な業者に依頼をすれば、より現実的な見積もりを知ることができるためおすすめです。
デメリット3:風通しや日当たりが悪い可能性がある
吹き抜けを作って採光しやすくする
旗竿地は道路に面している部分が狭いので、日光があたりにくく、敷地全体が薄暗くなる可能性があります。
四方を住宅で囲まれている場合には、風通しも悪くなるかもしれません。土地や住宅が湿気を含みがちになり、カビやコケなどがつきやすくなることもあります。
対策として、周囲を住宅に囲まれて採光が難しいときは住宅の中に吹き抜けを作り、天井から日光が入りやすくするのもおすすめです。
吹き抜けがあると住宅に開放感が生まれるので、住宅そのものが小さくても閉塞感を感じにくくなるでしょう。
デメリット4:生活音に配慮する必要がある
二階部分にリビングを作る
旗部分の土地があまり広くない場合には、敷地いっぱいに住宅を建てることもあるでしょう。
この場合、隣家との距離が狭まるため、生活音に配慮する必要があります。
生活音が気になる場合は、二階部分にリビングを作ることで解決できることがあります。
隣家と生活の拠点となる階を変えれば、生活音を気にせずに過ごせるかもしれません。
また一階部分よりも二階のほうが明るくなるので、明るい空間で家族の時間を持つことができるでしょう。
旗竿地で注文住宅を建てるなら、特殊な条件故に複数社の見積もりや性能・価格を比較して検討すべきといえるでしょう。
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4.旗竿地の購入を検討する際に注意すべき点
旗竿地を購入する前には、少なくとも次の3点を確認しておいてください。
- ライフラインが確保されているか
- 竿部分の幅が狭すぎないか
- 建築工事が可能か
それぞれのポイントを詳しく解説します。
4-1.ライフラインが確保されているか
旗竿地の中には、水道・ガス・電気などのライフラインの工事が完了していないものもあります。
その場合は、ライフラインの工事から行う必要があるため「かえって割高」になることもあるので注意が必要です。
4-2.竿部分の幅が狭すぎないか
竿部分の幅が狭いと駐車場として活用しにくいだけでなく、重機が入りづらく、工事日数が長引くことになります。工期が長引くと費用も割高になることがあるのでしっかり確認しましょう。
4-3.建築工事が可能か
竿部分の幅が2m未満の土地は、再建築不可とされることがあります。
間口の部分は2m以上であっても、一部でも幅2m未満の土地があると再建築不可となるので注意が必要です。
購入したのに住宅を建てられないということにならないためにも、再建築可能な土地なのか確認しておくのがよいでしょう。
この記事のポイント まとめ
旗竿地に注文住宅を建てることをおすすめできるのは、以下のような方です。
- 少しでも土地の価格や税金を安くしたい!
- 駐車場スペースが必ずほしい!
- 人目につかない場所に家を建てたい!
旗竿地に注文住宅を建てる際のメリットとデメリットは以下の表のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
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詳しくは「3.旗竿地に注文住宅を建てるメリットとデメリット&デメリット対策」をご覧ください。
旗竿地を購入する前には、以下3点を確認しておきましょう。
- ライフラインが確保されているか
- 竿部分の幅が狭すぎないか
- 建築工事が可能か
詳細は「4.旗竿地の購入を検討する際に注意すべき点」をご覧ください。