初心者でもわかりやすい様、基本的な特徴や「メリット・デメリット」「費用相場」を明記しているので、知識0から読み始めて、実際に縦滑り出し窓の設置をするかどうか判断できるようになっています
- 縦滑り出し窓の特徴3つ
- 縦滑り出し窓を設置する場合のメリット・デメリット
- 縦滑り出し窓を設置した際の良かったこと・悪かったこと
縦滑り出し窓をおすすめしたい人
- 狭い間取りの部屋を明るく風通しのいい空間にしたい人
- 寒い土地などにお住まいで気密性の高い家を建てることが必要な方
縦滑り出し窓をやめたほうがいい人
- ドアのように窓が開く構造なので、開放側にスペースを確保できない方
- 小さなお子様がいる方
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Contents
1.縦滑り出し窓の特徴
ここでは、縦滑り出し窓の特徴を3つご紹介します。
- 特徴1:ハンドルを回してガラス窓を開き、風を取り入れることができる
- 特徴2:サイズが小さめで狭い空間に設置できる
- 特徴3:サッシの隙間が少なく気密性も高められる
1-1. 特徴1 ハンドルを回してガラス窓を開き、風を取り入れることができる
縦滑り出し窓は、ハンドルを回してドアのようにガラス窓を開く構造になっています。
開放したガラスが風をつかまえる役割を果たし、家の中の風通しを良くします。
1-2. 特徴2 サイズが小さめで狭い空間に設置できる
縦滑り出し窓は、構造上サイズが小さめで狭い空間に設置できることが特徴です。
そのため、「ランドリールーム」、「トイレ」、ワンルームのキッチンなど、気密性が高く狭い空間と相性がいいのが特徴です。
1-3. 特徴3 サッシの隙間が少なく気密性も高められる
縦滑り出し窓はサッシの隙間が少なく、閉じているときは気密性が高くなるため、冷暖房で室内の温度調節をしたい時などにも役立ちます。
2.縦滑り出し窓のメリット・デメリット解説
ここでは、縦滑り出し窓を設置する際のメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
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|
2-1.縦滑り出し窓のメリット
縦滑り出し窓を設置した際のメリットを3つご紹介します。
- メリット1:風通しがよい
- メリット2:サイズが小さめで狭いスペースに設置できる
- メリット3:気密性が高い
2-1-1. メリット1 風通しがよい
縦滑り出し窓は、ハンドルを回し、ガラス窓がアルミや樹脂などのサッシをレールにしてドアのように大きく開きます。
全開時は90度まで開き、開いたガラス窓が風をキャッチして室内に流し込む役割も果たしますので、室内の風通しを良くします。
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2-1-2. メリット2 サイズが小さめで狭いスペースに設置できる
縦滑り出し窓は単窓ではサイズが小さく、狭いスペースに設置し、室内の採光性や通気性を上げることができます。
そのため、狭い場所、匂いや湿気もたまりやすい「ランドリールーム」や「トイレ」、「キッチン」などに設置すれば、室内の換気性を高めることができ、匂いの染みつきやカビの発生なども防止することができます。
2-1-3. メリット3 気密性が高い
縦滑り出し窓はサッシの気密性が高く、外気の流入を防ぐ効果があります。そのため、高気密・高断熱な家との相性も良いです。
具体的には北海道など非常に寒い地方では、寒気を防ぐため縦滑り出し窓が多く使われています。
2-2.縦滑り出し窓のデメリット
縦滑り出し窓を設置した際のデメリットを4つご紹介します。
- デメリット1:ガラスの解放側のスペース確保が必要
- デメリット2:構造上、大きな窓は取り付けられない
- デメリット3:網戸を取り付けない場合は虫が入りやすい
- デメリット4:防犯や安全面でやや不安がある
2-2-1. デメリット1 ガラスの解放側のスペース確保が必要
縦滑り出し窓はドアのようにガラスを開放するため、解放側のスペースの確保が必要になるというデメリットがあります。
例えば解放側がガレージや狭い通路、または廊下となる場合、モノや人と接触する可能性がないか考慮しましょう。
2-2-2. デメリット2 構造上、単窓では大きな窓を取り付けられない
縦滑り出し窓は構造上、大きな窓を取り付けることができません。
ですが連窓であれば、採光性と通気性の両方を確保した明るく大きな窓として仕上がります。
また、等間隔に縦滑り出し窓を並べるデザインもあり、組み合わせ次第で明るい空間を生み出すことが可能です。
2-2-3. デメリット3 人や物の落下など安全面でやや不安がある
縦滑り出し窓は全開時に90度までガラス窓が開きます。そのため、人や物の落下など安全面でやや不安があります。
安全面が気になる方は、取り付け位置を考慮する・網戸や開口制限ストッパーを追加するなど対策を講じることをお勧めします。
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3.縦滑り出し窓の費用相場
ここでは、縦滑り出し窓を設置した際の一般的な費用相場をご紹介いたします。
3-1.縦滑り出し窓の費用相場概要
縦滑り出し窓の費用相場は単窓で
- 約3万円
となります。網戸を別途取り付ける場合、約5000円~20000円の費用がかかります。
本体費
縦滑り出し窓の本体にかかる費用です。
縦滑り出し窓はサイズやガラスとサッシの種類によって価格が異なります。
ガラスとサッシの仕様を比較すると下記の通りになります。
サイズ
幅:約250mm~500mm
高さ:約550mm~1350mm
種類 | 価格 | 断熱性 |
---|---|---|
1枚 | 普通 | 普通 |
二重窓 | やや高い | 高い |
複層ガラス | 高い | 非常に高い |
材質 | 価格 | 断熱性 |
---|---|---|
アルミ | 安い | 普通 |
アルミ+樹脂 | 高い | やや高い |
樹脂+樹脂 | 高い | 非常に高い |
※各部材の種類はメーカーによって異なります。
縦滑り出し窓はアルミサッシが多く見かけられますが、結露対策では樹脂製が非常に優れています。
機能性が高いほど価格は高額になりますので、お住まいの地域に必要十分な性能であれば、他の設備とのご予算の兼ね合いやデザインで仕様を決めると良いでしょう。
4.縦滑り出し窓を設置した際に想定できる事3選
ここでは、縦滑り出し窓を設置した際に想定できる「良い点」「悪い点」を3つご紹介します。
4-1.【事例】ランドリールームに縦滑り出し窓を設置
ランドリールームに縦滑り出し窓を設置した際に想定できる「良い点」「悪い点」をご紹介します。
想定できる「良い点」 | 想定できる「悪い点」 |
---|---|
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|
良い点:ほどよい採光性がある
例えば、ハイサイドライトとして縦滑り出し窓をランドリールームに設置した場合、ほどよい採光性が確保できるでしょう。
良い点:湿気や熱をしっかり換気できる
お風呂や洗濯乾燥機などの熱や湿気をしっかり換気できます。
悪い点:開口制限ストッパーをつけていない場合、窓が開きすぎることも
縦滑り出し窓は構造上大きく開くため、換気に適してはいますが、開口制限ストッパーをつけていない場合、窓が開きすぎることもありえるでしょう。
ランドリールームのような狭い空間にほどよい採光性を取り入れられる縦滑り出し窓ですが、構造上窓が大きく開くため、開口制限ストッパーがない場合、大きく開きすぎて換気の調節がうまくいかないといったことも考えられます。
開口制限ストッパーはメーカーにより基本仕様かオプションかが違うことがありますので、事前に確認はしておきましょう。
4-2.【事例】階段に縦滑り出し窓を並べて設置
階段に縦滑り出し窓を並べて設置した際に想定できる「良い点」「悪い点」をご紹介します。
想定できる「良い点」 | 想定できる「悪い点」 |
---|---|
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良い点:様々な組み合わせを楽しむことができる
縦滑り出し窓は構造的に単窓ではサイズが小さいですが、組み合わせ次第でデザイン性を発揮することができます。
連窓や出窓、等間隔に並べるなど様々な組み合わせを楽しむことができます。
良い点:光が入りづらい階段を明るくできる
縦滑り出し窓を光が入りづらい階段に設置することで、採光性を高め、明るい空間にすることもできるでしょう。
悪い点:接触や落下などの事故やケガに注意
縦滑り出し窓のストッパーは開放時の角度を完全に制御するものではありませんので、人通りがある場所に設置する場合、とくに小さなお子さんがいるご家庭などでは安全性を担保できるような作りにするようにしましょう。
様々な組み合わせの楽しさや採光性が魅力の縦滑り出し窓ですが、窓が大きく開くため、小さなお子さんがいるご家庭などでは安全性に注意しましょう。
4-3.【事例】トイレに縦滑り出し窓を設置
トイレに縦滑り出し窓を設置した際に想定できる「良い点」「悪い点」をご紹介します。
想定できる「良い点」 | 想定できる「悪い点」 |
---|---|
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良い点:臭気がこもりそうなトイレの通気性を上げられる
狭く臭気がこもりやすいトイレに縦滑り出し窓を設置することで、トイレの通気性を上げられることが考えられます。
良い点:明るい空間にできる
暗くなりがちなトイレも、縦滑り出し窓を設置することで明るい空間なることが考えられます。
悪い点:プライバシーに注意
すりガラスでできた縦滑り出し窓とはいえ、設置した位置によっては人影程度に姿が確認できることもありえるでしょう。
プライバシーを守るための工夫が必要になるケースは考えられます。
縦滑り出し窓を設置することで、臭気がこもりそうなトイレの通気性を上げ、清潔感もある空間にできることが見込めます。窓からの光もあるので明るい空間にすることもできるでしょう。
注意すべき点としては、すりガラスでできた縦滑り出し窓とはいえ、設置した位置によっては人影程度に姿が確認できることもあります。
プライバシーを守るため、ロールスクリーンを設置するなど工夫が必要になるケースもあるでしょう。
ここまで様々な観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながら縦滑り出し窓を活かした間取りを考えるのは大変です。
理想のマイホームを建てるうえで後悔しないためにも、家づくりのとびらで複数社のプランを比較したり、注文住宅のプロに相談することをおすすめします。
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5.縦滑り出し窓でおすすめのメーカー2社
ここでは、縦滑り出し窓を設置する際におすすめのメーカー2社をご紹介します。
5-1. LIXIL
リクシルは住宅設備機器や建築材料を製造・販売・及び関連事業を行う業界最大手企業。
縦滑り出し窓だけではなく、キッチン・浴室・トイレ・リビング・玄関等、住宅にまつわるあらゆる設備を取り扱いますので、他の設備と合わせておすすめのメーカーです。
リクシル公式HP:https://www.lixil.co.jp/lineup/
5-2.YKKAP
YKKAPはアルミサッシの国内シェア1位のアルミ建材メーカーです。
アルミだけではなく時代のニーズに沿い樹脂製のサッシも積極的に取り扱いますので、窓選びがしたい方にはおすすめのメーカーです。
YKKAP公式HP:https://www.ykkap.co.jp/
まとめ
縦滑り出し窓の特徴や、メリット・デメリット、費用相場、おすすめメーカーなどをお伝えしました。
住宅の新築で縦滑り出し窓を検討する際にはこれらをしっかり理解し、後悔のない選択をするようにしましょう。
それではおさらいです。
この記事のポイント
縦滑り出し窓の特徴は、主に以下の3つです。
- ハンドルを回してガラス窓を開き、風を取り入れることができる
- サイズが小さめで狭い空間に設置できる
- サッシの隙間が少なく気密性も高められる
詳細は「1.縦滑り出し窓の特徴」で解説しています。
- ガラスの解放側のスペース確保が必要
- 構造上、単窓では大きな窓を取り付けられない
- 人や物の落下など安全面でやや不安がある
メリットと合わせてチェックしておきたい方は「2.縦滑り出し窓のメリット・デメリット解説」をご覧ください。
「5.縦滑り出し窓でおすすめのメーカー2社」では、LIXIL以外にもYKKAPの特徴を紹介しています。
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