新築平屋の価格は?坪単価・間取り実例や費用を抑える方法を解説

新築平屋の坪単価 間取り別の相場がわかる!

平屋は、開放的でコンパクトな暮らしができるのが魅力です。また、高齢になっても階段を利用することがなく、足腰の負担が軽減できるというメリットもあります。

しかし、平屋を新築する際の坪単価の相場はいくらなのかを示す情報は少なく、平屋の予算をイメージできない方も多いのではないでしょうか。特に、「平屋は高い」と言われることが多いため、自分の予算では厳しそうと考える方もいるようです。

そこでこの記事では、「平屋を新築で建てたい」と検討している方に向けて、以下の内容を解説します。

この記事を読むとわかること
  • 新築平屋の坪単価・費用相場
  • 広さ別でみる平屋の間取りイメージ新築平屋のコストを抑えるコツ

ぜひあなたの理想とする平屋のプランづくりにお役立てください。

また、平屋を建てるためにかかる予算・相場について知りたい方は、「新築平屋の費用」の記事を併せてご参考ください。

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Contents

1.新築平屋の価格はどのくらい?坪単価と建築費用の相場

平屋を新築する際にかかる費用について、「坪単価」「相場価格」という2つの観点から解説していきます。

1-1.新築平屋の坪単価の相場

平屋を新築する際にかかる坪単価は、木造の場合、40万~60万円程度が一般的です。
坪単価はあくまで家の建築費用を算出するための数字であるため、家づくり全体にかかる費用を出すことはできませんが、「どのような広さの家がほしいか」がわかっている方にとっては、大きな指標となります。

坪単価40万~60万円×延床面積=建築費用

ただし、平屋の坪単価は「広さ」「設備のグレード」「屋根の素材のこだわり」などによって価格が変動しやすいという特徴があり、理想の仕様を実現しようとすると坪単価が70万、80万円と増えてしまうことも少なくありません。
逆に、ローコストハウスメーカーであれば、坪単価を30万円程度に抑えることも可能です。

プランの内容を追加したり、グレードを上げたりする際には、しっかり予算と全体のコストを突き合わせて考える必要があります。
坪単価はあくまで目安としてとらえ、資金計画の参考にしましょう。

1-2.新築で平屋を建てる相場価格

新築30坪程度の木造平屋を建てる場合、相場価格は1,710万~2,570万円です。

先述のとおり、新築平屋の坪単価は、木造の場合で40万~60万円が相場です。
坪単価は建築費用しか算出できないので、実際にはこれにプラス付帯工事費(20%程度)諸費用(10%程度)がかかります。なお、詳しい費用項目については「家を建てる費用の相場とは?予算ごとの家のイメージと予算・資金計画の立て方を解説!」の記事をご覧ください。

(坪単価40万~60万円×延床面積)+付帯工事費(20%)+諸費用(10%)=新築平屋の費用相場

また、二階建ての坪単価との違いについては「5-1.平屋は二階建てより坪単価が高くなる」で解説します。

上記を踏まえたうえで、30坪程度の木造平屋を建てる場合の相場価格を計算してみましょう。

30坪程度の木造平屋:相場価格の計算例

建築費用の目安:
広さ30坪×坪単価(40万~60万円)=建築費用1,200万~1,800万円

家づくりにかかる費用内訳:
建築費用1,200万~1,800万円+付帯工事費340万~510万円+諸費用170万~260万円=家づくりにかかる費用1,710万~2,570万円

このほか、まだ土地を持っておらず、家を建てるための土地購入が必要な方は、土地代も加わります。

上記はあくまで計算例ですが、「思ったより費用がかかりそう」「もっとローコストで建てたい」という方は、「7.平屋の費用を抑えるアイデア5選」で新築平屋をローコストで建てるためのコツをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

自分が思い描く平屋の費用相場について「具体的な金額を知りたい……!」という方は、HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをご活用ください。

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2.【広さ別】平屋の間取りプラン4例と価格相場

1LDK~4LDKまで、広さ別に具体的な平屋の間取り例を見ながら、価格相場を確認しておきましょう
今回は、坪単価50万円の新築平屋を建てることを想定し、間取りプラン別のおおよその建築面積と建築費用相場をご紹介します。

2-1.「1LDK」の場合(1人暮らし、2人暮らし)
2-2.「2LDK」の場合(2~3人暮らし)
2-3.「3LDK」の場合(4人暮らしまで)
2-4.「4LDK」の場合(5人暮らしまで)

建築費用相場のため、「1-2.新築で平屋を建てる相場価格」でお伝えしたとおり、プラス30%程度割増しになるととらえてください。
それでは1つずつ見ていきましょう。

2-1.「1LDK」の場合(1人暮らし、2人暮らし)

「1LDK」の場合(1人暮らし、2人暮らし)の間取り

家族構成
  • 1人
  • 夫婦のみの2人
建築面積 約20坪
建築費用 約1,000万円(坪単価50万円)

1LDKの平屋は、おもに1人または2人暮らしが想定されます。建築面積は約20坪、建築費用は約1,000万円が目安です。

1LDKは、コンパクトな暮らしを求める方の住まいとして選ばれるスタイルになります。玄関ホールに水回り、リビング・ダイニング・キッチンと寝室、小屋裏ロフト付きで、キッチンとつながるパントリー収納も魅力的です。

独身の方、子どもが独立して夫婦だけで暮らす方や、子どもがいない夫婦の方などにおすすめします。

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2-2.「2LDK」の場合(2~3人暮らし)

「2LDK」の場合(2~3人暮らし)の間取り

家族構成
  • 夫婦2人
  • 夫婦と子ども1人の3人
建築面積 約26坪
建築費用 約1,300万円(坪単価50万円)

2LDKの平屋では、新婚家庭、夫婦と子ども1人の3人家族、子どもが独立したあとの夫婦など、おもに2~3人の家族構成が想定されます。建築面積は約26坪、建築費用は約1,300万円が目安です。

玄関ホールに水回り、リビング・ダイニング・キッチンと、寝室や和室などの個室が複数配置できます。

玄関先にテラスを設けることで、靴を履いたり、座って作業したりすることができます。リビングからも出ることができる「ウッドデッキ」は、ガーデニングを楽しんだり、BBQをしたり、家族の憩いの場所となるでしょう。

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2-3.「3LDK」の場合(4人暮らしまで)

「3LDK」の場合(4人暮らしまで)の間取り

家族構成
  • 夫婦2人
  • 夫婦と子ども1人の3人
  • 夫婦と子ども2人の4人
建築面積 約29坪
建築費用 約1,450万円(坪単価50万円)

3LDKの平屋では、おもに4人家族までが想定されます。ファミリー世帯が暮らす一般的な間取り構成になります。建築面積は約29坪、建築費用は約1,450万円が目安です。

「3LDKだと建築面積が広くなりそう……」と不安に思う方もいるかもしれませんが、居室間の廊下を省いたり、ロフト収納を取り入れたりして間取りを工夫すれば、3LDKでも建築面積を抑えることができます。開放的なウッドテラスなど、平屋ならではのスペースも上手に取り入れた間取りです。

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2-4.「4LDK」の場合(5人暮らしまで)

「4LDK」の場合(5人暮らしまで)の間取り

家族構成
  • 夫婦2人
  • 夫婦と子ども1人の3人
  • 夫婦と子ども2人の4人
  • 夫婦2人と親世帯2人の4人
  • 夫婦と子ども3人の5人
建築面積 約32坪
建築費用 約1,600万円(坪単価50万円)

4LDKの平屋では、おもに5人家族までが想定されます。夫婦と子ども複数人の家族、親世帯との同居も考えられます。ゆとりがあるファミリーマンションのイメージが近いかもしれません。家族人数分の個室を設ける場合、建築面積は約32坪、建築費用は約1,600万円が目安です。

4LDKの平屋の場合、建築面積もそれなりの広さになります。将来的に家族数が減って夫婦だけになったときには、リフォームをして高齢者用バリアフリー住宅として「廊下を広くする」「個室を大きな1つの居室にする」など将来的に間取りを変更できるようにしておくとよいでしょう。

バリアフリー住宅のポイントについて詳しく知りたい方は、関連記事「バリアフリー住宅に建て替える!間取り実例と注意点、ローンの選び方は?」をご覧ください(※リフォームでも活用できるポイントをご紹介しています)。

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以上が、平屋の間取り例4つです。より多くの間取りを見てみたい方、平屋の間取りの考え方やコツを知りたい方は、「平屋の間取りプラン」に関する詳細記事も併せてご覧ください。

また、以下の記事では広さ別の平屋の間取り例をまとめています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

【広さ別】
新築住宅「平屋」間取り事例

平屋 20 平屋 25 平屋 30 平屋 35 平屋 40

また、建築費用だけでなく、家づくり全体にかかる費用も考えながら間取りを決めたい場合は、HOME4U(ホームフォーユー)間取り作成依頼サービスをご活用ください。
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3.平屋のメリット

近年、平屋はシンプルで生活がしやすいと人気が高まっていることから、平屋を検討し始めた方もいるのではないでしょうか。ワンフロアにすべての生活空間があることにより、生まれるメリットを紹介します。

3-1.家族とのコミュニケーションが取りやすい

平屋は、ワンフロアにすべての部屋があるため、二階建てに比べて家族の存在を近くに感じられることが魅力です。

二階建てでは、2階に子ども部屋を設けるケースが多いでしょう。その場合、帰宅後や食事後、子どもがすぐに2階に上がってしまい、その後の様子がわからないことに不安を感じる親御さんも少なくありません。勝手に出かけてしまったことに気が付かない場合もあるでしょう。

一方、平屋はリビングを中心に部屋を設けるため、子どもが自分の部屋に行く際に必ずリビングを通る間取りにもしやすいでしょう。家族が顔を合わせることが増えて、自然にコミュニケーションが増えます。

3-2.動線に無駄がない

平屋は上下階を移動しないので、家事動線が少なく済むこともメリットです。

例えば、2階にある寝具を洗濯する際には、洗濯機のある1階まで行き、洗濯後は2階のバルコニーに干すというように、階段を往復しなければなりません。掃除をする際も、階段での移動が必要です。

平屋なら、このような無駄な縦方向の移動はありません。荷物を持って2階に上がるという手間もなくなり、掃除がしやすくなるでしょう。

3-3.バリアフリーに対応できる

二階建ては高齢になって足腰が弱ると、階段の上り下りがつらくなり、2階に上がれなくなることも少なくありません。そのため、2階を使わないか、階段に昇降機を付ける、勾配を小さくするなど大がかりなリフォームが必要になります。

上下階のない平屋は階段がないことから、将来のバリアフリー化も容易です。

また、平屋は階段からの転落リスクもありません。小さな子どもをはじめ、家族全員が安全に生活できるでしょう。

3-4.メンテナンスにかかる手間やコストが少ない

建物は経年劣化していくため、一定の間隔でメンテナンスをしなくてはなりません。例えば、外壁や屋根の塗装は10~15年ごとに必要です。

平屋は、二階建てと比べて外壁部分の面積は少なくなります。また、外壁や屋根の状態を確認するのは比較的簡単です。メンテナンスの際も足場を組む必要がありません。二階建てと比べて、メンテナンスコストが少なく済むことが多いです。

4.平屋のデメリット

平屋はメリットばかりが強調されていますが、二階建てにはないデメリットもあります。どのような点が二階建てと異なるのか、対処法と併せて紹介します。

4-1.日当たり・通風の確保が難しい

平屋は、二階建てと比べると建物の高さが低いため、周囲に高い建物があると日当たりの確保が難しくなる可能性があります。また、建物の中央部分は窓から距離が出てしまうため、採光や通風が難しくなるでしょう。

平屋で日当たりを確保するには、次のような工夫が必要です。

  • 敷地に余裕を持って建物を建てる
  • 中庭を設けて、建物をL字型やコの字型にする
  • 天窓や高窓を設ける

4-2.プライバシーを確保しにくい

平屋は、生活空間すべてが一階にあります。外からの視線が気になりやすくなるため、建物の配置や塀の高さ、窓の大きさ・位置などに配慮が必要です。

また、家族同士の距離が近すぎることにより、プライベートが守られなかったり、生活音が気になりやすかったりすることもあります。リビングと寝室の距離を取る、あえて廊下を設けるなど、設計時に配慮が必要でしょう。

4-3.敷地の広さが必要になる

平屋と二階建てで同じ床面積を確保しようとする場合、平屋はより大きな敷地面積が必要です。

41_平屋_価格01

また、用途地域によって建ぺい率の制限を受けます。例えば、住居専用地域の場合、建ぺい率は30~60%です。建ぺい率が40%の場合、40坪の平屋を建てるには、約100坪以上の土地が必要になります。そのため、立地の選択によっては、想定以上に土地代がかさむケースもあるでしょう。

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5.平屋は割高?土地代がかかる?二階建てとの違いと注意点

一般的な二階建て住宅と比べ、低コストでコンパクトな暮らしがかなう平屋ですが、「二階建ての住宅を新築するよりも高い」と言われることが多くあります。
その要因には、以下の2つが挙げられます。

  • 平屋は二階建てより坪単価が高くなる
  • 土地代がかさむ可能性がある

上記2つが起きる理由や注意点を見ていきましょう。

5-1.平屋は二階建てより坪単価が高くなる

同じ延床面積の場合、一般的な二階建てよりも、平屋のほうが坪単価は高くなる傾向にあります。

平屋は二階建てに比べて、建物の基礎部分および屋根部分の面積が大きくなります。建築費用のうち、ウエイトが高いのは基礎工事と屋根工事です。平屋にすることで、これらの工事費が多くかかるため、坪単価は約1~2割高くなります。

41_平屋_価格02

一方で、全体的な建築費用は、平屋のほうが少なく済むことが多いでしょう。平屋は二階建てに比べて建物のサイズが小さく済みやすく、階段の工事が不要です。

ただし、建物の坪単価は延床面積だけで決まるものではありません。設備や建材をワンランク下げるなど、工夫次第で坪単価は下げられます。
坪単価だけで割高・割安を判断しないように注意しましょう。

平屋の坪単価を抑えるコツは「7.平屋の価格を抑えるアイデア5選」で解説します。
また、関連記事「平屋は新築費用が高い?費用相場とメリット・デメリットを徹底解説」も併せてご参照ください。

5-2.平屋は土地代がかさむ可能性がある

広い平屋を建てるなら、ある程度の土地の広さが必要になるため、二階建てよりも、土地代が多くかかる可能性が高いでしょう。

平屋では、リビング・ダイニングルーム、キッチン、風呂や洗面所、トイレなどの水回り、寝室や個室などプライベートな居室など、すべての生活空間が1つのフロアに配置されます。そのため、同じ延床面積の二階建て住宅と比べて、どうしても大きな敷地面積が必要です。

また、用途地域の制限により、平屋では建ぺい率の条件を満たすために、広く敷地を取らなければならないケースもあります。

まったく同じ広さの家を作ることを前提とするなら、土地購入費用は二階建て住宅より平屋のほうが多くかかります。

5-3.平屋は固定資産税も高めになる

家など不動産を保有する場合、固定資産税評価額をもとに、毎年固定資産税が課税されます。

建物の固定資産税評価では、資材を多く使用しているほうが高く評価されます。そのため、屋根や基礎の面積が多い平屋は、二階建てに比べて固定資産税が高くなるのが一般的です。

また、土地の面積が広くなれば、土地にかかる固定資産税も上がります。

購入の際にかかる不動産取得税は1回のみの課税ですが、固定資産税は毎年支払う必要があるため、額によっては負担が大きく感じられるかもしれません。

6.平屋の価格を左右するポイント

平屋の価格は、ハウスメーカーによっても異なりますが、おもに以下の要素によって価格が左右されます。

6-1.広さ・間取り

平屋は、延床面積が広くなるほど本体価格も高くなります。また、同じ延床面積でも壁やドア、窓などの工事にかかる費用が増えることから部屋数が多いほど価格が上がります。

そのため、平屋を建てる際には、スペースの無駄がないか、本当にその広さが必要であるか、必要な坪数・部屋数を見極めることが必要です。

また、建物や間取りの構造が複雑になるほど、価格も上がります。例えば、中庭を設けると、シンプルな長方形よりも高額になります。

6-2.建材のグレード

建物は、建材に良いものを選ぶと価格が上がります。

ただし、建材のグレードは断熱性の高さなど、家の性能・機能面に大きく影響するだけでなく、耐久性やメンテナンスのしやすさにもかかわります。価格を下げることだけを考えるのはおすすめできません。

6-3.設備費用

キッチンやバス・トイレなどの設備のグレードを上げたり、充実させたりすると、それだけ価格は上がります。

グレードを上げればデザイン性や機能性は高まるため、満足度は上がるでしょう。ただし、どの設備もグレードを上げればよいとは限りません。どのような暮らしをしたいかを明確にして必要性を検討しましょう。

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7.平屋の価格を抑えるアイデア5選

平屋は建築費用が割高になってしまうこともありますが、工夫次第で価格を抑え、なおかつ暮らしやすい家にすることは可能です。ここでは、平屋の価格を抑えるアイデアをまとめてご紹介します。

  • 廊下をなくす
  • 窓を減らす
  • 室内を区切る壁を減らす
  • 建物の形をシンプルにする
  • 必要以上に設備のグレードを上げない

以下より詳しくお伝えします。

7-1.廊下をなくす

平屋のプランを検討する際、無駄なスペースとなりがちな「廊下」をなくすことで、床面積を抑え、室内の広さを確保しながら価格を抑える効果が期待できます。また、意識的に廊下を作らない間取りを心がけることで、動線もシンプルにできます。

7-2.窓を減らす

窓は必要最低限の数に抑えることで、予算を削減できます。

新築の工事費は、窓や出入口などの開口部を増やすごとに上乗せされます。窓ごとに建材費がかかることはもちろんですが、窓をつけることで壁の強度が下がり、耐震補強としての費用も必要になるからです。

窓を減らすと、空気の入れ替えや日当たりが心配になるでしょう。しかし、空気の入れ替えに関しては、2003年の建築基準法改正により、24時間換気システムを付けることが義務化されたため、最低限の窓があれば問題なさそうです。

また、平屋は建物自体が低いため、窓を増やしても、近隣の建物の影響で採光は難しくなります。土地の形にもよりますが、天窓などを設けて、上部から日当たりを確保するなどの工夫も必要です。

天窓は日当たりを確保できるだけでなく、開けると一気に風の通りも良くなり、換気の効果も期待できます。

7-3.室内を区切る壁を減らす

耐震性能を保てる範囲で、室内を区切る壁を減らせば予算を削減できます。

間取りはシンプルに、あまり細かく区切らないほうがワンフロアを広々と使えるため、平屋の良さを活かせます。

7-4.建物の形をシンプルにする

屋根や建物の形状を、凹凸のあるものにするとその分予算が上乗せされます。できるだけシンプルに箱型に近い形にすると予算を抑えられます。

7-5.必要以上に設備のグレードを上げない

必要以上に設備のグレードアップをすれば、費用の上昇につながります。

「せっかく新築するので、できるだけ良い設備を入れておきたい」と誰でも思うでしょう。しかし、良い設備を付けても、ライフスタイルによってすぐに使わなくなることも珍しくありません。

建築価格を抑えたいなら、設備が本当に必要かどうかをよく検討し、あとから付けられるものは必要になってから検討するのもよいでしょう。

平屋の価格を抑えるテクニックについて、もっと詳しく知りたい方は「平屋をローコストで建てる3つのポイントと7つの節約術!間取り事例、注意点も解説」の記事も併せてご覧ください。

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8.平屋を建てるときの注意点

いざ、平屋を建てるとなると、一般的な二階建てと違って注意すべきことがないか心配している方もいるかもしれません。
ここからは、平屋を建てるとき、特に注意しておきたいポイントを5つご紹介します。

  • プライバシー確保・防犯対策をしておく
  • 日当たりと風の通り道を考える
  • 収納スペースを確保しておく
  • 標準仕様・間取り変更の可否を確認しておく
  • 土地の建ぺい率・容積率を確認しておく

1つずつ見ていきましょう。

8-1.プライバシー確保・防犯対策をしておく

平屋はワンフロアという性質上、防犯面でのプライバシーと、家族間でのプライバシーとの両方を考慮しなければなりません。

防犯対策の例
  • 一階に窓が多くなるため、フェンスや植栽などで外からの視線を遮る
  • 侵入を防ぐため、死角になりやすい場所の窓には、格子を取り付ける
  • 外から見て、玄関がどこにあるのかわかりにくい設計にする など
家族間のプライバシー対策の例
  • 共有スペースと個室の距離が近くなりやすいため、玄関を挟んで左右に空間を分ける
  • トイレは共有スペースからも個室からも行きやすい場所に配置する など

8-2.日当たりと風の通り道を考える

平屋は一階建ての建物であるため、周囲に大きなビルや家があると、日当たりや風通しが悪くなりがちです。

また、平屋自体が大きくなりやすいため、中心部まで光が通るようにするには中庭を作るなど、間取りの工夫が求められます。ただし、中庭を作ると、中心部まで光は入りやすくなりますが、建物の形は複雑になり、建築コストがかかります。

できるだけコストをかけずに日当たりを確保するためには、以下のような工夫を検討してください。

  • 屋根面に取り付ける天窓を活用する
  • 外の景色は見えなくても、部屋の高い位置に窓を多く取り入れる など

8-3.収納スペースを確保しておく

平屋は二階建てに比べて延床面積が確保しづらい分、収納スペースの確保も難しいです。
今のライフスタイルだと、どこにどのくらいの広さの収納が必要かをしっかりイメージすることはもちろん、子どもが大きくなったときや増えたときのことも考慮して考えるとよいでしょう。

「そんなに収納にスペースを確保したら、部屋が小さくなってしまう!」という方は、デッドスペースをうまく活用してください。
ワンフロアに大きさの違う部屋を配置していくと、デッドスペースが生まれることがあるので、収納や書斎、家事室などに活用できないか検討してください。

8-4.標準仕様・間取り変更の可否を確認しておく

ハウスメーカーによって、住宅商品の標準仕様は異なります。
また、規格住宅(企画住宅)の場合は、注文住宅に比べて間取り変更の自由度が低く、決められた間取りプランで家づくりを進めないといけないこともあります。

標準仕様のまま理想の家が建てられそうなら特に問題ありませんが、あとから「実はオプションだった」ということがあれば、予算オーバーの原因にもなりかねません。
まずはしっかり資金計画を立て、予算内におさまるよう、標準仕様の範囲やオプションの値段は、ハウスメーカーの営業担当に必ず確認しましょう。

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8-5.土地の建ぺい率・容積率を確認しておく

平屋を建てる際に土地の購入をする際には、その土地の「建ぺい率」や「容積率」も確認する必要があります。

  • 建ぺい率……敷地面積とその場所に建つ建物の建築面積の割合
  • 容積率……敷地面積とその場所に建つ建物の延床面積の割合

人が住める土地には用途地域ごとに「建築物の用途制限」があり、地域ごとに建ぺい率や容積率は決まりがあります。
詳しくは、「建ぺい率・容積率」に関する記事で解説しています。土地を購入する際にはぜひご一読ください。

8-6.ハザードマップを確認しておく

平屋は二階がないため、水害のおそれがあるときに二階への避難(垂直避難)ができません。浸水した場合には、生活エリアのすべてに被害がおよんでしまいます。

平屋を建てる際には、水害リスクを抑えるため、自治体のハザードマップを確認して浸水などの被害が起きにくい場所にある土地を選びましょう。

9.平屋の新築で失敗しないための4つのポイント

ここでは、平屋の家づくりで失敗しないために押さえておきたいポイントを、4つご紹介します。

9-1.平屋に適した立地を選ぶ

周辺に高層マンションのある地域は、日当たりの面から平屋には適しません。平屋を建てるなら、高い建物の建築が制限される第一種・第二種低層住居専用地域を選ぶのがおすすめです。現在周囲が開けていても、高い建物が建てられる用途地域はできるだけ避けましょう。数年後に建物が建ち、大きく環境が変わるリスクがあるからです。

また、広すぎる土地は、管理が大変になります。平屋の広さは敷地面積によって決まるため、建てたい平屋を具体的にイメージできていない状態で土地探しを始めるのは間違いです。理想の平屋を具体化し、そこから実現できる土地を探しましょう。

土地を探す際には、土地代と新築にかかる工事費用のバランスはもちろん、建ぺい率にも配慮する必要があります。

建ぺい率については、「8-5.土地の建ぺい率・容積率を確認しておく」で解説します。

9-2.将来も視野に入れて平屋を建てる

子育て世帯のように家族の人数が多い場合、将来的な家族構成の変化を、ある程度シミュレーションしておくことが大切です。

シミュレーション例

子どもが独立したあとは、使わなくなった個室をどのように活用するか

リフォームでLDKの空間を広げる

ただし、工法によっては壁を抜けない場合もあるため、設計段階で将来的な可変性も視野に入れ、プランニングしてください。

9-3.平屋の暮らし方を体験してみる

平屋での暮らしは、今まで住んできた二階建てやマンションとは違う部分もあります。平屋の展示場を見学したり、平屋で建てた知人・友人などの住まいを体感したりして、実際に肌で感じることがおすすめです。
体感することで、今までは気付かなかったアイデアや工夫が発見できるかもしれません。

平屋の暮らしを体感する際には、以下の点に注目してみてください。

  • 生活動線はどのようになるのか
  • 家族間のプライバシーはどのような距離感になるのか など

9-4.平屋の新築を得意とするハウスメーカーを探す

平屋の家づくりを得意とするハウスメーカーを探すことは、家づくりにおいて一番重要なポイントです。
ハウスメーカーは全国に数万社あり、それぞれに特徴があります。平屋の家づくりに強みがあるハウスメーカーであれば、経験が豊富なため、細かい部分のアドバイスまで期待できます。

平屋ハウスメーカーについては「平屋住宅のおすすめハウスメーカー紹介」の記事でも解説しています。

また、ご自身の要望を叶えてくれる平屋の建築が得意なハウスメーカーを探す際におすすめなのが、HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスです。

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実際のプランをまとめて比較することで、建築費の相場や各メーカーの標準設備なども理解しやすく、具体的なイメージを持ちながら検討することができますよ。

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まとめ

この記事では、平屋の坪単価や相場価格、費用を抑えるコツなどを解説しました。
それではおさらいです。

この記事のポイント

新築平屋の坪単価はいくらか?

木造であれば40万~60万円が相場です。木造以外の構造や素材、設備、オプション、グレードの選択によって70万円を超える坪単価となることも少なくありません。

詳しくは「1-1.新築平屋の坪単価の相場」をご覧ください。

平屋の新築費用を抑えるポイントは?

以下のことを検討してみてください。

  • 廊下をなくす
  • 窓を減らす
  • 室内を区切る壁を減らす
  • 建物の形をシンプルにする
  • 必要以上に設備のグレードを上げない

詳しくは「7.平屋の費用を抑えるアイデア5選」で解説しています。

建築費用1,000万円台で2LDKの新築平屋は建てられる?

プランによって異なりますが、不可能ではありません。
例えば、建築費用に1,300万円程度をかけられるなら、26坪程度の2LDKの平屋が建てられます。

詳しくは「2-2.「2LDK」の場合(2~3人暮らし)」をご覧ください。

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