新婚夫婦やカップルなど、2人暮らしを始めようと考えている場合、どのような間取りを選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。これまでと生活スタイルが変わるからこそ、お互いが納得して家探しをすることが重要です。
この記事では、2人暮らしの間取りに関して、以下の内容を解説します。
- 2人暮らしにおすすめの間取り
- 2人暮らしに不向きな間取り
- 快適な2人暮らしができる間取りのポイント
ぜひ最後までご覧いただき、理想の家選びができるようにしてくださいね。
Contents
1.2人暮らしにおすすめの間取りとは?
2人暮らしは、お互いがどのような生活を望むかによっておすすめの間取りが変わります。ここでは、基本的に2人暮らしに適しているとされる3つの間取りをご紹介します。
- 2人の時間を大切にできる1LDK
- それぞれの個室を確保できる2DK
- 快適な新婚生活を送れる2LDK以上
間取りを具体的にイメージすることで、家選びをしやすくなるでしょう。2人暮らしにおすすめの間取りとそれぞれの特徴を解説します。
1-1.2人の時間を大切にできる1LDK
1LDKとは、一般的に8畳以上の広いリビングダイニングとキッチン、居室がある間取りです。2人で住む場合、リビングダイニングで一緒に時間を過ごすことが多くなると考えられます。
個室はないものの、リビングダイニングに広さがあるため、一緒に過ごしても窮屈さを感じにくいのがメリットです。1LDKであれば、ダイニングセットやソファーを置く余裕もあり、訪問客を迎えるスペースも十分に取れるでしょう。
ただし、2人の生活パターンが大きく違う場合は、個室がないことでストレスを感じてしまう恐れがあります。寝起きする時間が似ていて、2人で過ごす時間が長くなることに抵抗がない場合は、1LDKがおすすめです。
顔を合わせている時間が長くなることで、2人の関係性を築きやすい間取りだといえるでしょう。
1-2.それぞれの個室を確保できる2DK
それぞれが個室を持ちたい場合は、ダイニングキッチンの他に個室が2つある、2DKがおすすめです。ダイニングキッチンスペースは4.5~8畳未満であることが多く、1LDKよりは狭いものの、ダイニングテーブルを設置することもできます。
2部屋の居室はどちらかをリビング、どちらかを寝室と分けることができるほか、1室ずつを割り当てれば、プライベート空間を確保できるでしょう。ただし、それぞれの個室を作ってしまうと、2人で過ごす時間が減ってしまう可能性があるのがデメリットです。
また、来客があった際に対応できるスペースも限られるため、2人生活パターンに合わせて部屋の使い方を検討するようにしましょう。
1-3.快適な新婚生活を送れる2LDK以上
将来を見据えて家選びをする場合は、2人暮らしであっても、2LDK以上の間取りを検討するのもよいでしょう。2LDKは、一般的に10畳以上のリビングダイニングとキッチン、居室が2つある間取りです。
2人で時間を共有できるリビングがあるため、2DKと比べると、プライベート時間を確保しつつ、一緒の時間も大切にすることができるのがメリットです。3LDKなど居室が3部屋以上ある場合は、来客があった際に、空いている部屋をゲストルームとして利用でき、余裕のある生活が送れるでしょう。
将来的に家族が増える可能性がある場合は、2人暮らしを始める際にあらかじめ2LDK以上の間取りを探してみるのもよいかもしれません。
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2.2人暮らしにあまりおすすめでない間取りとは?
2人暮らしにおすすめの間取りを確認したところで、反対にあまり適していない間取りも知っておきましょう。
- 窮屈に感じてしまう可能性がある1K
- 築年数の経過した物件に多い1DK
物件探しをするなかで、予算的に理想の間取りに住むことが難しい場合もあります。納得して2人暮らしをスタートさせるためには、間取りごとの特徴を知っておくことが重要です。
2人暮らしの際に注意したい間取りを解説します。
2-1.窮屈に感じてしまう可能性がある1K
1人暮らし向けの物件に多い1Kは、2人暮らしをするには少し手狭だといえるでしょう。1Kは、4.5畳未満のキッチンスペースと居室が1つある間取りです。
リビングダイニング、寝室が1部屋にまとまっているタイプであるため、1日の大半の時間を居室で過ごすことになります。1人で過ごす分には問題なくても、2人になった途端窮屈に感じてしまう可能性が高い点には注意しましょう。
賃貸物件の場合、1K物件が単身者用として貸し出されており、2人暮らし自体が禁止されているケースもあります。後々のトラブルを防ぐためにも、2人暮らしをして問題ないかを事前に確認しておくことが重要です。
2-2.築年数の経過した物件に多い1DK
1DKは、4.5畳から8畳未満のダイニングキッチンと居室が1つある間取りです。1990年代に流行した間取りということもあり、1DKの物件は築年数が経過したものが多いという特徴があります。
1DKの賃貸物件を検討している場合、家賃だけではなく、築年数にも注目して物件を探す必要があるでしょう。また、1DKは1Kと比べてダイニングスペースが増える分、多少の余裕があるものの、基本的には1人暮らし向けの間取りです。
2人で過ごすためには手狭な間取りであるだけではなく、収納やキッチン、バスルームなども小さめな物件が多い点には注意しましょう。
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3.快適な2人暮らしを実現する間取りのポイント
2人暮らし用の間取りについて知識をつけたところで、快適な生活をスタートさせるポイントを4つご紹介します。
- お風呂とトイレが分かれている
- 独立洗面台がある
- キッチンに十分な広さがある
- 収納スペースが豊富
2人暮らし向きの物件においては、広さ以外にも気をつけたいポイントがあります。生活をし始めてから後悔することがないように、物件探しの段階で詳細を確認するようにしましょう。
3-1.お風呂とトイレが分かれている
2人暮らしをする場合、お風呂とトイレが分かれているかは重要なポイントです。基本的に2人暮らし用の物件はお風呂とトイレがそれぞれ独立していることが多いですが、なかには一緒に配置されているものがあります。
1人暮らしであれば気にならないケースでも、2人での生活となると疲れている1日の終わりや、朝の忙しい時間帯にロスタイムが発生してしまう可能性があるため注意しましょう。とくにこれから初めて一緒に生活を始める場合は、トイレやお風呂といった生活に欠かせない場所の利用に制限がかかることで、ストレスを感じてしまう恐れがあります。
自宅をお互いが快適に過ごせる場所にするためにも、できるだけお風呂とトイレが分かれた物件を探すようにしましょう。
3-2.独立洗面台がある
独立洗面台の有無も、2人暮らしの快適さに大きな影響を与えます。独立洗面台が設置されている洗面所兼脱衣所がないと、お風呂から上がって着替えるスペースがないため、廊下に出て着替えなければなりません。
せっかく温まった身体が湯冷めしてしまう可能性があるだけではなく、同居人の目の届くところで着替えることになるため、脱衣所がないこと自体にストレスを感じる恐れもあるでしょう。一方で、独立洗面台があれば、お風呂時間をゆっくりとリラックスして過ごすことが可能です。どちらかがお風呂に入っていても洗面所で身支度もできます。
さらに、洗面所のスペースに余裕がある場合は、洗濯機や乾燥機といった家電を置けるほか、洗剤やハンガーなどの収納場所としても役立つでしょう。
3-3.キッチンに十分な広さがある
2人暮らしの場合は、キッチンの広さも重要な要素となり得ます。具体的には、2口コンロ以上が設置できるスペースが確保されているのが理想です。
コンロが1つしかない場合、料理をするのに時間がかかってしまう恐れがあるでしょう。とくに2人暮らしとなると、ある程度食事の量も増えるため、2口以上のコンロがあると安心です。
一緒に料理をしたいと考えている夫婦やカップルの場合は、キッチンスペースに余裕があると2人でキッチンに並ぶことができ、料理の過程から楽しめるでしょう。
3-4.収納スペースが豊富
2人暮らしではお互いの所持品を整理する必要があるため、余裕のある収納スペースが必要です。引っ越しの際に荷物が少ない場合でも、2人で生活をするなかで、ものが増えていく可能性があります。
収納スペースが余った場合は、他の用途に活用することもできるため、2人暮らしでは、できるだけ収納スペースの大きい物件を探すのもおすすめです。具体的には、1箇所に大きな収納スペースを持つよりも、玄関やキッチン、寝室、洗面所など、それぞれの場所に収納スペースが設けてあるほうが使いやすいでしょう。
居住空間の広さもさることながら、快適な生活をするための十分な収納スペースがあるかも忘れずに確認することで、ぴったりの物件を選べます。
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4.2人暮らしの間取りを選ぶ際の注意点
2人暮らしの間取りを選ぶ際には、次の2つの点に注意するようにしましょう。
- 最低限の広さを確保する
- 将来を見据えて間取りを選ぶ
これまで違ったライフスタイルを送ってきた2人が新生活を始めるタイミングだからこそ、お互いが満足できる物件を見つけることが重要です。2人暮らしの間取り選びの注意点をご紹介します。
4-1.最低限の広さを確保する
2人暮らしで快適に生活するためには、最低でも35㎡以上の物件がおすすめです。費用を抑えようとすると、どうしても狭い間取りになってしまいがちですが、実際に生活を始めると不満が出てきてしまう恐れがあるでしょう。
2人暮らしにおいては、35㎡の広さが1つの基準となります。余裕を持った間取りを選びたい場合は、40~45㎡以上の物件を検討するようにしましょう。
どうしても条件的に狭い物件から選ばなくてはならない場合は、空間の使い方が工夫されていて、広さが限られているなかでも快適に過ごせる間取りを探してみるのも手です。
4-2.将来を見据えて間取りを選ぶ
2人暮らしの間取りは、将来のライフサイクルの変化を視野に入れて選ぶ必要があります。現在の状況だけを考慮してしまうと、後々住みにくさを感じるなど後悔につながる恐れがあるでしょう。
たとえば、パートナーの転職によって生活パターンに変化が起き、それぞれの個室がないと十分な休息が取れなくなってしまう状況などが考えられます。「今は大丈夫」と思っていても、現在の状況がずっと続く保証はありません。
変化する状況に柔軟に対応できるように、間取りや部屋の使い方に柔軟性を持たせておくのがポイントです。将来的に家族が増えることもあるでしょう。
部屋数に余裕があれば、2人暮らしの間は趣味の部屋として利用する予定の部屋を、後々子ども部屋として使うことも可能です。しかし実際には、将来を見据えた細部までこだわりのある間取りを、賃貸物件から選ぶのは難しい場合もあるでしょう。
長く住める快適な自宅を検討している場合は、自分の家族にぴったりの注文住宅を検討するのも手です。
ここでは、2人暮らしの間取りを選ぶ際の注意点を解説しました。
注文住宅が選択肢にある方は、希望に合った間取りプランを複数社から入手し、比較検討してみることが大切です。まずHOME4U(ホームフォーユー)間取り作成依頼サービス(無料)を活用して、あなたの予算に合う家がどのような仕様になるかなど把握することで、家探しが進めやすくなりますよ。
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5.2人暮らしにおすすめの注文住宅の間取り3選
2人暮らしを機に、理想の自宅を実現させたいと考えている場合には、間取りにこだわれる注文住宅が選ばれています。最後に、2人暮らしにおすすめする注文住宅の間取りを3つご紹介します。
- 効率的な導線を実現した間取り
- 個人のプライベートも確保した2人暮らしの間取り
- 将来的な子ども部屋を完備した2人暮らしの間取り
具体的な間取りを検討する参考にしてみてください。
5-1.効率的な動線を実現した間取り
日々の生活に欠かせない浴室・脱衣所・洗面所・収納スペース・寝室が、一直線に並ぶ間取りです。平屋のよさを活かし、スムーズに動ける動線を実現しています。
また、ビルトインガレージを備えており、雨の日でも濡れる心配がありません。家にゲストを迎える機会が多いという夫婦の生活スタイルに合わせて、リビングとは別にゲストルームが設けられているのが特徴です。
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5-2.個人のプライベートも確保した2人暮らしの間取り
各々のプライベート空間と夫婦の空間を両立させた間取りです。平屋の広いリビングには吹き抜けが設置されており、開放感のある雰囲気が演出されています。
リビング横に設けられた書斎や、和室に接する形の趣味用スペースなど、1人の時間も大切にできるつくりになっているのが特徴です。
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5-3.将来的な子ども部屋を完備した2人暮らしの間取り
将来子ども部屋として活用できる、フリースペースを完備した間取りです。こだわりポイントとして1階に寝室を設けていることで、夫婦は階段を上り下りすることなく平屋感覚で過ごせます。
軒下にはウッドデッキを設置するスペースがあり、家族の憩いの場として活躍するでしょう。2人暮らしでも、家族が増えても住みやすい家が実現しました。
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まとめ:お互いに納得できる2人暮らしの間取りを実現しよう!
これまで違った生活スタイルを送っていた2人が一緒に生活をスタートさせる分、しっかりと納得のいくまで話し合うことが重要です。2人で過ごす時間を優先したいのか、それぞれの個室を確保したいのか、希望の生活スタイルを具体的に検討するようにしましょう。
2人暮らしの間取りとしては、1LDKまたは2DK程度の広さが必要です。あまりにも狭いと、お互いにストレスが溜まってしまう恐れがあります。
将来の変化に備えて家を検討する場合は、2LDK以上を選ぶのがおすすめです。2人暮らしのスタートを機に、細部までこだわりたい場合は注文住宅を検討してみてください。
ぜひ本記事をご参考にしていただき、理想の2人暮らしライフをかなえてくださいね。