注文住宅の実際の相場はいくら?費用内訳と予算の立て方、節約方法

そろそろマイホームがほしいと考えているけれど、注文住宅を建てるにはどのくらいの費用がかかるか、初めての場合はイメージしづらいですよね。

この記事では、注文住宅について調べはじめた方、これから注文住宅を建てようとしている方に向けて、以下の内容を詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 注文住宅の実際の相場と予算別の「家」のイメージ
  • 費用の内訳と予算の立て方
  • 注文住宅の費用を節約するコツやポイント

注文住宅の費用感と実現できる家づくりをしっかりとイメージして、予算とも照らし合わせながら、理想の住まいを手に入れてくださいね。

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注文住宅にかかる費用相場を知りたい方は「注文住宅の費用」の記事もご覧ください。

1.データから見る注文住宅の相場

まずは、注文住宅の相場を実際のデータからチェックしていきましょう。

注文住宅を建てる平均費用相場を知ることで、大体の予算を知ることができます。
また、都道府県別の相場を確認して、さらに具体的なイメージをつかみましょう。

1-1.国土交通省「住宅市場動向調査」による相場

注文住宅の費用 全国首都圏の例

※注文住宅の費用は、土地購入資金を除いたものです。

国土交通省によると、注文住宅にかかる費用の全国平均は3,935万円(土地の購入資金は除く)という結果になっています。

三大都市圏(首都圏、近畿圏、中部圏)の平均費用額は4,504万円となり、全国平均より570万円ほど高くなっています。

注文住宅の平均費用相場のうち、住宅ローンなどの借入金を除く「自己資金」の額は全国平均で1,177万円(自己資金比率:29.9%)、三大都市圏の平均は1,467万円(自己資金比率:32.6%)です。

これらの数字は注文住宅を建てる際に、どれだけの資金を貯めればいいのかを考える指標となるでしょう。あくまで平均的な費用相場の結果ですが、おおよその目安とすることができます。

参考:国土交通省「PDF令和4年度 住宅市場動向調査報告書

1-2.フラット35調査による都道府県別の相場

次に、住宅ローンのフラット35を運営する「住宅金融支援機構」の調査から、都道府県別の注文住宅の相場を見ていきましょう。(万円未満切り捨て)

都道府県 平均相場(万円) 都道府県 平均相場(万円) 都道府県 平均相場(万円)
全国 3,569 富山 3,758 島根 3,292
北海道 3,627 石川 3,440 岡山 3,483
青森 3,194 福井 3,693 広島 3,652
岩手 3,251 山梨 3,075 山口 3,460
宮城 3,290 長野 3,592 徳島 3,194
秋田 3,114 岐阜 3,540 香川 3,490
山形 3,434 静岡 3,578 愛媛 3,182
福島 3,589 愛知 3,819 高知 3,162
茨城 3,378 三重 3,295 福岡 3,478
栃木 3,317 滋賀 3,495 佐賀 3,369
群馬 3,346 京都 3,593 長崎 3,407
埼玉 3,645 大阪 3,952 熊本 3,383
千葉 3,617 兵庫 3,722 大分 3,303
東京 4,287 奈良 4,003 宮崎 3,136
神奈川 3,970 和歌山 3,558 鹿児島 2,909
新潟 3,292 鳥取 3,035 沖縄 3,403

上の表を見ると分かりますが、地域によって注文住宅の相場はかなり違います。最も安い地域の相場は2,900万円台で、最も高い東京の相場は4,200万円台と、両者の間には1,000万円以上もの差があります。

この相場の違いは「二世帯住宅が多い」「住宅に費用をかける習慣がある」など、土地ごとの家づくりの特色が要因になっていることもあります。

また、住宅の仕様は地域の気候によっても異なります。
北海道や東北、北陸など積雪地域では、断熱強化などの建物の性能を付加するため、費用が高くなる傾向がみられます。

注文住宅を建てたいエリアにどのような傾向があるのかを事前に知っておくとよいでしょう。

参考:住宅金融支援機構「2021年度集計表

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2.予算3,000万円台の家の特徴は?

予算3,000万円で建てる注文住宅のイメージ

それでは、新築の注文住宅を建てる際に、費用相場の全国平均となる3,000万円台の住宅とはいったいどのような家をイメージすればよいのでしょうか。

注文住宅の予算が3,000万円台の場合、快適な設備や間取りの広さ・デザインを両立させた住みやすい家を実現できるでしょう。

部分的に素材やデザインにこだわることができ、さらに耐震性能や高断熱・高気密性のあるエコ住宅を実現することができます。

また、キッチンやお風呂などの設備に関しても、好きなものを選ぶことができるでしょう。家の中の収納、塀・庭などの外構部分、駐車場などにもある程度の予算を割くことができます。

3,000万円台の注文住宅は、かなりの範囲でやりたいことを実現させることができることから、多くの方々が行き着く価格帯ともいえるでしょう。

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3.注文住宅の予算を安く/高くする意味や価値は?

注文住宅の予算の平均となる相場費用はひとつの目安にはなりますが、それが全てではありません。

注文住宅を建築する費用を安くするなら、「何かを優先させて何かを削る」という作業が必要となります。
逆に、マイホームへのこだわりを捨てたくない方は、相場より多くの予算を見積もる必要があるでしょう。

ここからは、費用相場より低い・高い予算の注文住宅がどのような特徴をもつのかを見ていきましょう。

3-1.1,000万~2,000万円台の住宅:シンプルな間取りと希望の絞り込み

まず、平均的な相場より低い予算の住宅を建てる場合、複雑な構造は実現することは難しいため、シンプルな間取りとデザインから選ぶことになるでしょう。

具体的には、真四角形の箱型だったり、三角形屋根だったりと、凹凸が少ない形状の2階建てか平屋の住宅を選択することになります。

ハウスメーカーでは、大量に材料を仕入れることで、ローコストな住宅プランを実現しています。この場合は、性能を落とすことなく、シンプルな住宅を建てることができるというメリットがあります。

逆に、性能よりデザイン性を重視したい場合は、建築家に依頼することもできます。ローコストながらもデザイン性も兼ね備えた家を建てることができるでしょう。
ただし、実際に住むことをしっかりと想定したうえで、快適さも考慮することも忘れないように注意しましょう。

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3-2.4,000万円台の注文住宅:時間をかけてこだわりを実現

注文住宅を建てる際に、材料、デザイン、間取り、設備、収納などあらゆる面でこだわりたい方は、4,000万円台の予算を想定しておくことをおすすめします。

例えば、「すべてをこだわりたい!」と思って詰め込んだら、4,000万円台の見積もりが返ってくることも少なくありません。
自然素材の材料を使った家づくりにこだわりたい方、さらに複雑な構造や間取りを実現したい方は、平均的な相場よりも大きな金額を想定しておきましょう。

家の性能やデザイン性を損なうことなく、「庭やベランダにこだわりたい」「ジャグジーなどお風呂の設備にも力を入れたい」など、自身の夢を実現することができます。

また、首都圏などでは4,000万円は平均的な相場費用となります。エリアによっても相場は異なりますので、注意しましょう。

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4.予算計画に役立つ!注文住宅費用内訳の知識

注文住宅を建てるときの費用の内訳は、大きく「本体建築工事費」「別途工事(付帯工事)費」「諸費用」そして「土地購入費」の4つに分けられます。それぞれ詳しく解説します。

4-1.本体建築工事費

本体建築工事費は、建物そのものにかかる費用です。

建材と施工費がほとんどを占めますが、工事中の敷地囲いや養生シートなどの仮設工事費や、廃材処分費なども含まれます。建物の外になる塀や駐車スペース、庭などの外回り工事費は、本体建築工事費には含まれません。

なお、本体建築工事費に含まれるものは定義として決められているわけではないため、会社によって線引きが違うことがあります。
一般的には、本体建築工事費を坪数で割ったものが「坪単価となりますが、坪単価を安く印象づけるために、本体建築工事費に仮設工事費を含まないこともありますので、確認しておくと安心です。

4-2. 別途工事費(付帯工事)

別途工事費は、建物本体以外の工事費を指します。

この中には、地盤補強工事や水道・ガス・電気引き込み工事、塀や庭などの外構工事、照明・カーテン工事や冷暖房工事の費用などが含まれます。

敷地の条件によって必要になる工事が変わりますので、事前に内訳を確認しておいてください。

4-3. 諸費用

諸費用とは、工事に直接的にかかわる費用以外のものを指します。

主に事務的な部分にかかる費用で、契約印紙や確認申請料、銀行の融資手数料や登記手続き、火災保険料や不動産取得税などがこれに含まれます。

4-4. 土地の購入費

注文住宅建築の費用は、土地と建物の両方を合わせた費用を検討する必要があります。土地購入費が高くなるほど、建物建築の予算が圧迫されますので、両者のバランスに注意が必要です。

土地の費用を含め、家を建てるために必要な費用プランを立てることはとても大切なことです。しかし、個々の要望や状況によってかかる費用が異なるため、確認しなければいけない点がいくつもあります。

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5.住宅購入予算の決め方

ここからは、自分たちがどれぐらいの予算を注文住宅の購入にあてることができるのかを考えていきましょう。住宅を購入する予算を決める方法を具体的に解説していきます。

5-1.頭金の額から考える

注文住宅を建てる際に、多くの人が住宅ローンを組みます。
住宅ローンを組むとき、最初に自己資金から頭金を支払うことで、ローンの支払い金額を軽くすることができます。頭金をいくら払えるかによって、月々の支払う金額が決まるともいえます。

頭金を仮定して、「どの程度なら月々のローンの支払いが可能なのか」「どの程度の期間で返済が可能か」を考えることで、借入できる金額が定まります。

両親の援助などがあれば、頭金としての支払いに使い、そのうえでローンを組むという方法もあります。

5-2.(頭金なし)住宅ローンから考える

住宅ローンの頭金なしでも、住宅ローンは組むことはできます。

その場合は、「月々の支払いがどのくらいの金額で可能か」「何年間で住宅ローンを返済するか」を考えて、住宅ローンで借入できる金額を考えましょう。

なお、住宅ローンを組むときは、建物を建てるお金以外の諸経費も含めて借入を行う必要があります。引っ越しや家具・家電など、移り住む際に必要な経費も忘れないように気を付けましょう。

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6.【注文住宅】費用節約の工夫と注意点

住まいの要望を全て盛り込んで家づくりができれば理想的ですが、それはなかなか難しい部分があります。
この章では、注文住宅を相場の範囲内に収めたい、あるいはさらにコストダウンしたいとき、どのような方法があるかご紹介します。

6-1.費用を抑えるための工夫とテクニック

注文住宅は見積が予算オーバーするケースが多々あります。しかし、その場合は何かを削る必要があります。簡単に費用を抑えられるポイントを知り、費用を予算内に収めましょう。

住宅プランが予算オーバーしたときに、スムーズに問題を解決するためのポイントを見ていきましょう。

6-1-1.住宅の延べ床面積を抑える

住宅の延べ床面積を削減することは、費用に直接影響します。1回目のプラン作成のときは、たくさんの要望が盛り込まれていることがありますので、予定よりも坪数が増える傾向があります。建築プランを見直して、要望の優先順位を整理し、削減できる部分がないかチェックしてみてください。

坪数を削減するともっともわかりやすくコストダウンを図れますが、予算内に収めるために極端に坪数を減らすことはおすすめできません。永く快適な暮らしを送るためには、一定の住環境を確保することも大切です。建てた後で後悔することがないように、他のコストダウン方法と併せて考えてみるといいでしょう。

6-1-2.間取りを簡素化する

間取りが複雑化していると、建築費は相場よりも高くなる傾向があります。
四角のシンプルな形をしているより、五角、六角と角が増えたり、部屋との行き来に通路を設け過ぎて廊下が増えたりすると、壁や床などの施工面積が増えて結果的に割高になってしまいます。シンプルな間取りのほうが、家の中を歩く動線も短くなり機能的です。

6-1-3.設備を見直す

キッチンやバスルーム、洗面所などの住宅設備にハイグレードなものを選ぶと、相場よりも高くなりがちです。住まい全体のグレードバランスを考えて、設備の見直しをすることをおすすめします。

一方で、住宅性能のレベルを落とすことには十分気を付けなければなりません。住宅はいくらすてきなデザインを取り入れても、一定の性能が保たれていなければ快適に暮らすことができません。コストダウンを計画する際は、性能が確保されていることを前提に交渉するようにしてください。

6-1-4.外壁や内装など仕様の見直しをする

外壁や内装の仕上げ材の見直しをしてみてください。ハイグレードな素材は、使う分量だけコストアップにつながりますので、必要な部分と削減しても良い部分を区別し、部屋ごとに分けて考えるのもひとつの方法です。

6-1-5.不要なものを処分する

断捨離することも、延べ床面積を抑えた住宅づくりにつながります。
既存の持ち物を全て新しい家に持ち込むことを前提にすると、ついつい部屋の広さや収納の量が増えてしまうことになりかねません。本当に必要なものか丁寧に判断し、長く使わなかったものは思い切って処分してみてください。リサイクルショップで引き取ってもらえれば、処分費も節約できておすすめです。

6-2.費用を抑えるために値引きをするときの注意点

費用を抑えたくていろいろなことを試みようとする気持ちはわかります。しかし、中には、やってはいけないNG行動もあります。

建築費を削減する方法として、値引き交渉をすることがあります。多少の値引きはハウスメーカーも想定内と受け止めることが多いですが、必要以上に値引きをすると、手抜き工事につながり住宅の品質が下がる恐れがあります。値引き交渉はほどほどにすることがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。
注文住宅の全国的な費用相場、地域ごとの平均相場や、費用の内訳、コストダウンをするときの方法や注意点などについてお伝えしました。

注文住宅の相場は家づくりをするときの目安となるため、参考になります。たとえ費用が相場より高くなったとしても、プラン修正をすることでコストダウンすることができます。

しかし、費用を抑えようとすると、住宅の要となる品質を安易に落とすことになる可能性もあります。ご家族とも十分に話し合い、後悔しない家づくりを計画することが大切です。現在の暮らしと新しい家でのライフスタイルやライフプランをイメージして、将来的にも無理のない予算で計画を立てしましょう。

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