注文住宅の相場は地域で違う!費用内訳とコストダウンの方法も伝授

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そろそろマイホームがほしいと考えているけれど、注文住宅を建てるにはどのくらい費用がかかるか、初めての場合はイメージしづらいですよね。地域によっても相場も違うだろうし、そもそも費用の内訳にはどんなものがあるのだろう、と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、注文住宅について調べはじめた方、これから注文住宅を建てようとしている方に向けて、注文住宅の相場や費用の内訳、コストダウンのポイントについて詳しく解説します。注文住宅の費用感をしっかりとイメージして、予算とも照らし合わせて理想の住まいを手に入れてくださいね。

1. 注文住宅の相場

注文住宅を建てたいと思ったら、相場はいったいどのくらいなのか気になります。
国土交通省の「PDF 平成30年度住宅市場動向調査報告書」(2018年度版)によると、家づくりの費用の内、土地購入資金を除き、注文住宅のみの費用は、全国平均で3,205万円という結果になっています。
また、三大都市圏(首都圏、近畿圏、中部圏)の平均では3,431万円と、全国平均よりもわずかに費用相場は高くなっています。

上記の平均的な住宅費用のうち、自己資金の額は全国平均で922万円、三大都市圏の平均は1,102万円。住宅費用の中での割合は全国平均で28.8%、三大都市圏の平均で32.1%となっています。自己資金割合に関しても三大都市圏がわずかに高くなっているようです。これらはあくまで平均的な費用相場の結果ですが、おおよその目安とすることができます。

2. 地域ごとの注文住宅相場

注文住宅の相場を、フラット35の調査による都道府県別の建築費(2018年)を基に、それぞれの地域ごとに確認していきます。(万円未満切り捨て)

都道府県 平均相場(万円) 都道府県 平均相場(万円) 都道府県 平均相場(万円)
全国 3,390 富山 3,305 島根 3,233
北海道 3,278 石川 3,021 岡山 3,304
青森 2,908 福井 3,283 広島 3,334
岩手 3,075 山梨 3,111 山口 3,189
宮城 3,371 長野 3,340 徳島 3,083
秋田 3,040 岐阜 3,424 香川 3,164
山形 3,204 静岡 3,393 愛媛 2,943
福島 3,397 愛知 3,538 高知 3,042
茨城 3,273 三重 3,337 福岡 3,404
栃木 3,238 滋賀 3,466 佐賀 3,461
群馬 3,070 京都 3,543 長崎 3,250
埼玉 3,467 大阪 3,606 熊本 3,147
千葉 3,536 兵庫 3,463 大分 3,146
東京 3,979 奈良 3,502 宮崎 2,846
神奈川 3,718 和歌山 3,162 鹿児島 2,843
新潟 3,367 鳥取 2,787 沖縄 3,336

引用:住宅金融支援機構「2018年度集計表 注文住宅

上の表を見ると分かりますが、地域によって注文住宅の相場はかなり違います。最も安い地域の相場は2,700万円代で、最も高い東京の相場は3,900万円代と、両者の間には1,000万円もの差があります。

この相場の違いは、二世帯住宅が多い、住宅に費用をかける習慣があるなど、土地ごとの家づくりの特色が要因になっていることもあります。また、北海道や東北、北陸など積雪地域では、断熱強化などの建物の性能を付加するため、費用がかかる傾向があります。住宅の仕様は地域によっても違いますので、全国で一律に比較することは難しく、相場はひとつの目安とするようにしてください。

3. 注文住宅の相場を知るためには費用内訳の知識も大切!

注文住宅を建てるときの費用の内訳は、大きく「本体建築工事費」「別途工事(付帯工事)費」「諸費用」そして「土地購入費」の4つに分けられます。それぞれ詳しく解説します。

3-1. 本体建築工事費

本体建築工事費は、建物そのものにかかる費用です。
建材と施工費がほとんどを占めますが、工事中の敷地囲いや養生シートなどの仮設工事費や、廃材処分費なども含まれます。建物の外になる塀や駐車スペース、庭などの外回り工事費は、本体建築工事費には含まれません。

なお、本体建築工事費に含まれるものは定義として決められているわけではないため、住宅会社によって線引きが違うことがあります。一般的には、本体建築工事費を坪数で割ったものが「坪単価」となりますが、坪単価を安く印象づけるために、本体建築工事費に仮設工事費を含まないこともありますので、確認しておくと安心です。

3-2. 別途工事費(付帯工事)

別途工事費は、建物本体以外の工事費を指します。
この中には、地盤補強工事や水道・ガス・電気引き込み工事、塀や庭などの外構工事、照明・カーテン工事や冷暖房工事の費用などが含まれます。敷地の条件によって必要になる工事が変わりますので、事前に内訳を確認しておいてください。

3-3. 諸費用

諸費用とは、工事に直接的にかかわる費用以外のものを指します。
主に事務的な部分にかかる費用で、契約印紙や確認申請料、銀行の融資手数料や登記手続き、火災保険料や不動産取得税などがこれに含まれます。

なお、注文住宅を建てる時の建物の本体建築工事費と別途工事費、諸費用の割合は、おおよそ以下のグラフのようになります。

家づくりにかかる費用をしっかり把握して予算オーバー回避!

3-4. 土地

注文住宅建築の費用は、土地と建物の両方を合わせた費用を検討する必要があります。土地購入費が高くなるほど、建物建築の予算が圧迫されますので、両者のバランスに注意が必要です。

4.注文住宅のコストダウン方法と注意点

住まいの要望を全て盛り込んで家づくりができれば理想的ですが、それはなかなか難しい部分があります。
この章では、注文住宅を相場の範囲内に収めたい、あるいはさらにコストダウンしたいとき、どのような方法があるかご紹介します。

4-1.住宅の建坪を抑える

住宅の建坪を削減することは、費用に直接影響します。1回目のプラン作成のときは、たくさんの要望が盛り込まれていることがありますので、予定よりも坪数が増える傾向があります。建築プランを見直して、要望の優先順位を整理し、削減できる部分がないかチェックしてみてください。

坪数を削減するともっともわかりやすくコストダウンを図れますが、予算内に収めるために極端に坪数を減らすことはおすすめできません。永く快適な暮らしを送るためには、一定の住環境を確保することも大切です。建てた後で後悔することがないように、他のコストダウン方法と併せて考えてみるといいでしょう。

4-2.間取りの簡素化

間取りが複雑化していると、建築費は相場よりも高くなりがちです。
四角のシンプルな形をしているより、五角、六角と角が増えたり、部屋との行き来に通路を設け過ぎて廊下が増えたりすると、壁や床などの施工面積が増えて結果的に割高になってしまいます。シンプルな間取りのほうが、家の中を歩く動線も短くなり機能的です。

4-3.設備の見直し

キッチンやバスルーム、洗面所などの住宅設備にハイグレードなものを選ぶと、相場よりも高くなりがちです。住まい全体のグレードバランスを考えて、設備の見直しをすることをおすすめします。

一方で、住宅性能のレベルを落とすことには十分気を付けなければなりません。住宅はいくらすてきなデザインを取り入れても、一定の性能が保たれていなければ快適に暮らすことができません。コストダウンを計画する際は、性能が確保されていることを前提に交渉するようにしてください。

4-4.外壁や内装など仕様の見直し

外壁や内装の仕上げ材の見直しをしてみてください。ハイグレードな素材は、使う分量だけコストアップにつながりますので、必要な部分と削減しても良い部分を区別し、部屋ごとに分けて考えるのもひとつの方法です。

4-5.断捨離する

断捨離することも、建坪数を抑えた住宅をつくることにつながります。
既存の持ち物を全て新しい家に持ち込むことを前提にすると、ついつい部屋の広さや収納の量が増えてしまうことになりかねません。本当に必要なものか丁寧に判断し、永く使わなかったものは思い切って処分してみてください。リサイクルショップで引き取ってもらえれば、処分費も節約できておすすめです。

4-6.値引きをする時の注意点

建築費を削減する方法として、値引き交渉をすることがあります。多少の値引きは住宅会社も想定内と受け止めることが多いですが、必要以上に値引きをすると、手抜き工事につながり住宅の品質が下がる恐れがあります。値引き交渉はほどほどにすることがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。
注文住宅の相場の全国的な平均と地域ごとの平均や、費用の内訳、コストダウンをするときの方法や注意点などについてお伝えしました。

注文住宅の相場は家づくりをするときの目安となるため、参考になります。たとえ相場より高くなったとしても、プラン修正をすることでコストダウンできますが、住宅の要となる品質を安易に落とすことがないようにご家族とも十分に話し合い、後悔しない家づくりをしてください。現在の暮らし方と新しい家での暮らしをイメージして、無理のない予算で計画してください。

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