新築住宅のキッチンを使おうとしてはじめて、ゴミ箱の置き場所がないことに気づくケースは少なくありません。その場合、空いているスペースに設置する以外に選択肢がなく、ゴミ箱が丸見えになってしまい生活感が出てしまったり、動線をふさがれてしまったりといった状況に陥りやすくなります。
この記事では、住宅の購入を検討しており、理想的なキッチンを実現したいと考えている方に向けて、以下の内容を解説します。
- キッチンのゴミ箱の置き場に関する後悔ポイント
- おすすめのキッチンのゴミ箱の置き場
- シンク下などをゴミ箱置き場にするメリット
ぜひ最後までご覧いただき、理想の家づくりの参考にしてください。
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Contents
1.キッチンのゴミ箱の置き場に関する後悔ポイント
新築住宅のキッチンをいざ使おうとしたら、「ゴミ箱置き場のスペースがない」ことに気づくケースは珍しくありません。ゴミ箱の置き場を決めておかなかったことによる後悔ポイントは、主に以下の3つです。
- リビングからゴミ箱が見え生活感が出てしまう
- ゴミ箱までの距離が遠い
- ゴミ箱がキッチン内の移動線上にある
それぞれの内容について解説します。
1-1.リビングからゴミ箱が見え生活感が出てしまう
リビングからゴミ箱が見えてしまい、生活感が出てしまうケースです。たとえば、壁付けキッチンのI型の場合で、ゴミ箱の置き場がキッチンコンロ前の壁際やキッチンと冷蔵庫の間などしかない場合、リビングやダイニングから見てゴミ箱が丸見えになってしまいます。
I型キッチンとは、調理台やコンロ、シンクなどが横一列に並んだキッチンを指します。上から見るとアルファベットの「I」に見えることが特徴です。
ゴミ箱がリビングやダイニングから見えることで生活感が出てしまうため、たとえキッチンのデザインがおしゃれであっても、残念な印象を与えかねません。
1-2.ゴミ箱までの距離が遠い
調理台などからゴミ箱までの距離が離れてしまうことも、キッチンのゴミ箱置き場の後悔ポイントです。調理中にゴミが出るたびに、離れた場所にあるゴミ箱まで捨てに行かなければならなくなります。
近くに置こうとすると、今度はゴミ箱が見えやすくなり生活感が出てしまうという状態に陥ります。
1-3.ゴミ箱がキッチン内の移動線上にある
ゴミ箱までの距離が遠いだけでなく、キッチンの通路の途中などのキッチンの移動線上にあると、家事動線の邪魔になります。
毎日のことであるため、非効率であることにストレスを抱えてしまうでしょう。キッチンの広さやゴミ箱の大きさによっては、圧迫感も出てしまいます。
2.おすすめのキッチンにおけるゴミ箱の置き場
限られたキッチン内のスペースにおいて、どこをゴミ箱の置き場にすれば利便性とおしゃれなキッチンを両立できるのか、お悩みの方も多いでしょう。おすすめのゴミ箱の置き場は、以下のとおりです。
- 調理台・シンク下のスペース
- 引き出し内
- 背面収納内
- 調理台やシンクの上
それぞれの場所について解説します。
2-1.調理台・シンク下のスペース
キッチンの調理台やシンク下は、ゴミ箱の置き場としておすすめのスペースです。食材を袋から出したり切ったりする調理台は、頻繁にゴミが出る場所です。生ゴミも多く出るため、調理台の下にゴミ箱の置き場を確保しておくことで、調理中に出た生ゴミは最低限の距離を移動させれば処分できます。
またシンク下も、利便性とキッチンの見た目の観点から、ゴミ箱の置き場所として適しています。ただし、シンク下には配管が通っているため、想像以上に奥行きが狭いことが多いことに注意が必要です。
システムキッチンによっては、通常のものよりもシンク下のスペースの奥行きが確保できるタイプもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
2-2.引き出し内
キッチン内のゴミ箱を、引き出し内に設置する「ビルトイン方式」を選択するのもおすすめです。調理台の下やシンク下に設置するケースと同様に、ゴミを移動させる距離が短くて済むため効率的です。また、引き出しを閉めればゴミ箱が見えなくなり、生活感を抑えられる点からも支持されています。
システムキッチンには、ゴミ箱を入れる専用の引き出しと専用のゴミ箱を備えているタイプもあります。ただし、本来収納スペースとして活用する場所をゴミ箱の置き場にすることにより、収納スペースが足りなくなる可能性があることに注意しましょう。
収納スペースが不足しそうな場合は、他の場所に収納スペースを用意できるかどうかを確認しておくことが大切です。
2-3.背面収納内
キッチンの背面収納内に、ゴミ箱を設置する方法もあります。キッチンの調理台やシンク下に比べると距離は遠くなるものの、調理台の真後ろであれば振り返るだけでゴミを捨てられるため、動線も短くて済みます。
ゴミ箱を通路に置く必要もなく、キッチンを広々と使うことが可能です。
2-4.調理台やシンクの上
生ゴミ用のゴミ箱であれば、調理台やシンクの上などにコンパクトなゴミ箱を置く選択肢もあります。調理中、すぐに手が届く場所であれば、切った野菜の皮などをそのまま捨てられるでしょう。
ゴミ箱は、フタ付きで丸洗いできるタイプがおすすめです。キッチンの雰囲気に合わせたおしゃれなデザインのゴミ箱なら、空間の中で浮くこともありません。
ここでは、おすすめのキッチンにおけるゴミ箱の置き場をご紹介しました。
注文住宅の場合は、ごみ箱を置く場所を考慮した間取り設計が可能ではありますが、どこまで細かな要望に応えられるかはメーカーや予算次第な部分が多いです。
キッチン回りの間取りが気になる場合、まずHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービス(無料)の活用がおすすめです。あなたの希望や予算にあったハウスメーカーや工務店をピックアップしてご紹介するので、無駄なくスムーズに家づくりが進められますよ。
3.キッチンのシンク下などをゴミ箱置き場にするメリット
ゴミ箱の置き場として、キッチンのシンクや調理台の下を選択する方は多いです。ゴミ箱置き場にするメリットは、主に以下のとおりです。
- 動線を確保しやすい
- 生活感が出にくい
- 調理中にゴミが捨てやすい
- キッチンを広く使える
各メリットを解説します。
3-1.動線を確保しやすい
調理台やシンク下にゴミ箱を置くと、家事動線を確保しやすい点がメリットです。キッチンのスペースが狭い場合、ゴミ箱を床に置くと動線がふさがれ、キッチンの使い勝手に影響してしまいます。
しかし、調理台やシンク下にゴミ箱を置けば、ゴミ箱を通路に置く必要がないためキッチンを広々と使え、ストレスなく調理ができます。
3-2.生活感が出にくい
生活感を極力出したくない方も、調理台やシンク下にゴミ箱を設置するのがおすすめです。キッチンで使うゴミ箱はサイズが大きいものが多く、分別のために複数置くケースは少なくありません。
どうしても存在感が出てしまい、キッチンをおしゃれな空間にしたいという希望から遠ざかってしまいます。ゴミ箱を調理台やシンク下のスペースにすっきりと設置できれば目に付きにくく、生活感を抑えることが可能です。
3-3.調理中にゴミが捨てやすい
調理中のゴミが捨てやすいことも、シンク下などをゴミ箱の置き場にするメリットです。食材の包装を開封する、食材の皮をむくなど、調理台やシンクの近くはゴミが発生しやすい場所です。ゴミが発生しやすい場所の近くをゴミ箱の置き場とするのは、効率面からみて理にかなっているといえるでしょう。
調理台やシンク下の収納スペースが扉などのないオープンな状態の場合、調理で出た生ゴミをまな板にのせたまま、直接ゴミ箱に捨てられます。
3-4.キッチンを広く使える
シンク下や調理台の下をゴミ箱の置き場にすれば、キッチンを広く使えます。キッチン内のゴミ箱の置き場を決めていない場合、スペースが空いている場所がそこしかないという理由で、キッチンの奥や通路上にゴミ箱を置かざるを得なくなることが多いようです。
結果的に、キッチンが狭くなってしまいます。キッチンを広々と使いたい場合は、調理台やシンクの下を置き場にすることをおすすめします。
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4.キッチンのシンク下などに置くゴミ箱の選び方
キッチンのシンク下などに置くゴミ箱で使いやすいのは、手を使わずに開閉できるタイプや、両開きタイプ、キャスター付きのタイプなどです。それぞれの特徴を解説します。
4-1.ペダル式や自動開閉式ならフタ付きでも開けやすい
ペダルを踏むことでフタが開閉するペダル式や、センサーで自動的に開閉するタイプのゴミ箱であれば、生ゴミを触った手でフタを触る必要がありません。
キッチンで調理中に出る生ゴミを入れるゴミ箱は、臭い漏れを防ぐためにフタ付きタイプが適しています。しかし、手でフタの開け閉めをしなければならないタイプの場合、衛生的に問題があります。そのためキッチンのシンク下などに置くゴミ箱は、ペダル式や自動開閉式のタイプを選択するとよいでしょう。
4-2.両開きタイプなら天板などに当たりにくい
シンク下に置くゴミ箱は、天板などに当たりにくい両開きタイプがおすすめです。調理台やシンクの下にゴミ箱を設置する際によくある失敗として、フタを開けると天板に当たってしまい、ゴミが捨てにくいケースが挙げられます。これは、フタを閉めた状態の高さを基準にゴミ箱を選んでしまったことによる失敗です。
両開きタイプのゴミ箱はフタが中央で2つに分かれており、開けたときの高さが通常のタイプの半分で済みます。そのため、フタを開けた状態でもコンパクトに収まる点がメリットです。
4-3.キャスター付きならゴミ袋を開けやすい
キャスター付きのゴミ箱も便利です。ゴミ箱の中にゴミを捨てる際に、シンク下からゴミ箱を引き出す必要があります。
このとき、キャスターが付いていないゴミ箱であれば、いちいち両手で引っ張り出さなければなりません。また、ゴミ箱を引っ張る際に床を傷つけてしまう可能性もあります。
キャスター付きのゴミ箱であれば、シンク下から片手でさっと引き出せます。また、ゴミをまとめるときや床掃除のときも、ゴミ箱ごと移動するのも簡単です。ただし、キャスター付きのゴミ箱はその分高さが出るため、購入時はシンクや調理台の下に収まるかどうかのチェックが必須です。
5.キッチンのゴミ箱の臭い対策
キッチンに置くゴミ箱の臭い対策として押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。
- 生ゴミはそのまま捨てない
- 重曹や消臭剤を使用する
- こまめに洗う
各ポイントを確認しましょう。
5-1.生ゴミはそのまま捨てない
キッチンのゴミ箱の臭い対策としては、臭いの強い生ゴミはそのまま捨てないことが挙げられます。生ゴミの臭いを防ぐには、水分を取り除く必要があります。
とくに臭いが気になる生ゴミはそのまま捨てずに、いったんシンクの三角コーナーなどに置き乾いてからゴミ箱に入れる、生魚や肉類の生ゴミは新聞紙で包んでから捨てるといったような工夫をしましょう。市販の「臭わないポリ袋」に生ゴミを入れて捨てるのもおすすめです。
5-2.重曹や消臭剤を使用する
重曹や消臭剤を使用するのも、キッチンのゴミ箱の臭いを軽減させるために有効な方法です。重曹には消臭効果があるため、ゴミ箱の中に振りかけておくだけでも、ある程度の効果が期待できるでしょう。
そのほか、「重曹スプレー」を捨てる前の生ゴミにスプレーしたり、重曹を小皿などに盛り調理台やシンク下の隅に置いておいたりするのもおすすめです。重曹スプレーは、水100CCに重曹小さじ1を溶かしてスプレーボトルに入れるだけで、簡単に作れます。
市販の消臭剤の活用も効果的です。調理台やシンクの下に消臭剤を置き、ゴミ箱から発生する臭いを軽減させましょう。
5-3.こまめに洗う
キッチンのゴミ箱の臭いを押さえるには、ゴミ箱をこまめに洗うことも欠かせません。ゴミ箱に臭いが付いていると、ゴミの捨て方を工夫してもあまり効果が見込めません。ゴミ箱は、夏場は1か月に1回、冬場は2~3か月に1回程度の頻度で洗うのが理想です。
プラスチック製のゴミ箱であれば、パーツごとに分解して水洗いが可能で、お手入れしやすく便利です。ステンレス製のゴミ箱の場合は、重くて丸洗いをするのに適さないため、取り外しできる内バケツ付きのタイプを選ぶことをおすすめします。
生活上の臭いや衛生対策を考える際、キッチンの動線や配置と共に、キッチンの窓や風通しも大切なポイントとなります。窓や扉の向きや最適な配置も含めて、理想のイメージがある方はまず第三者に相談してみることをおすすめします。
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まとめ
新築住宅のキッチンを使おうとして、「ゴミ箱置き場のスペースがない」という状況になってしまうと、ゴミ箱の置き場は消去法的に決めることになります。その結果、リビングからゴミ箱が見えてしまい生活感が出てしまう、ゴミ箱で動線がふさがれてしまうといった状況になりかねません。
そのため、キッチンのレイアウトを考える際に、ゴミ箱の置き場所もセットで考えておくことが重要です。利便性とおしゃれなキッチンの両立が可能なゴミ箱の置き場所に適しているのは、「調理台・シンク下のスペース」「キッチンの引き出し内」「背面収納内」などです。
使いやすくおしゃれなキッチンにするには、自分たちの希望を反映させた間取りにするのが近道といえます。
住宅の購入を考えていて理想のキッチンのレイアウトを実現したいなら、注文住宅と建売住宅、マンションの選択肢のうち、注文住宅を選択するのがおすすめです。
ぜひ本記事をご参考にしていただき、理想の家づくりを実現してください。