本記事は、注文住宅を建てる際にファミリークローゼットを検討している方に向けて、「ファミリークローゼットを設置するかどうか」を判断するために必要な情報を、できる限り簡潔にまとめています。
- ファミリークローゼットは、どんなニーズのある人に向いているか
- ファミリークローゼットを設置するメリット・デメリット
- ファミリークローゼットの広さの目安や種類
- ファミリークローゼットの設置例
さまざま収納方法を比較したい方は「収納方法別の間取り」もご覧ください。
Contents
1.ファミリークローゼットとは
ファミリークローゼットとは「家族全員分の衣類や荷物を収納できるクローゼットのこと」です。
この章では、「ファミリークローゼット」の設置の検討に最低限必要な基本情報をまとめています。
一般的なクローゼットが各部屋に備え付けられ、それぞれ自分の衣類や小物を収納するのに対し、ファミリークローゼットは、共用スペースからアクセスできるのが特徴です。
- 家事動線・生活動線を短縮したい人
- 家の中をスッキリした空間にしたい人
- 広い収納スペースを確保したい人
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
家族の人数 | 広さ | 収納の目安 |
---|---|---|
2人 | 2畳 | 約120着 |
3〜4人 | 3畳 | 約180着 |
5人以上 | 4畳 | 約240着 |
配置型 | 特徴 |
---|---|
Ⅰ型 | 広いスペースがなくても設置可能 |
Ⅱ型 | I型の2倍収納力が高くなるが、ある程度のスペースが必要 |
L型 | 収納力が高いうえに、小スペースでも設置可能 |
U型 | 広いスペースが必要となるが収納力が高く、クローゼット内で着替えも可能 |
以降、それぞれについて詳しく解説します。
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2.ファミリークローゼットのメリット・デメリット
ファミリークローゼットのメリットとデメリットについて解説します。
2-1.ファミリークローゼットのメリット
ファミリークローゼットを設置することで、以下のようなメリットが生まれます。
メリット | 内容 |
---|---|
家事動線・生活動線を短縮できる | 設置場所を工夫することで、暮らしの効率を高める動線を作ることが可能 |
少ない面積で多くの収納場所を確保できる | 収納を一箇所に集約できるため、各部屋にウォークインクローゼットを設置するよりも、面積効率が良い |
各部屋を広く使うことができる | ファミリークローゼットに衣類や季節用品などをまとめて収納できるため、個室の収納スペースは小さくてすむ |
生活感が出にくい | 衣類や鞄をファミリークローゼット内に集約することで、家全体をすっきりと片付づけることができる |
家事動線や生活動線が短縮されたり、部屋がすっきりと片付いたりとメリットが多いです。
2-2.ファミリークローゼットのデメリット
一方でファミリークローゼットを設置すると、以下のようなデメリットも生じます。
デメリット | 内容 |
---|---|
適切な広さの設定が難しい | 着替えをしたりアイロンがけをしたりと、ファミリークローゼットに収納以外の機能を求める場合、広いスペースが必要になり生活スペースを狭くしてしまう可能性がある |
着替えをする場合は工夫が必要 | 通勤通学の時間帯など、クローゼット内が混み合ってしまう可能性がある |
子どもがいる場合、今後使わなくなる可能性もある | 子どもが成長するにつれて、同じ空間で着替えることや、衣類を家族でまとめて収納することに抵抗を感じることがある |
湿気やにおい対策が必要なケースがある | 湿気やにおいがこもりやすくなるため、設置場所の考慮や換気扇、小窓を設置などの対策を講じておく必要がある |
上記のようなデメリットがある点に留意して、ファミリークローゼットを検討しましょう。
3.ファミリークローゼットの広さの目安
ファミリークローゼットの大まかな広さの目安は以下のとおりです。
一般的に4人家族であれば3畳程度のスペースが必要といわれています。
家族の人数 | 広さ | 収納の目安 |
---|---|---|
2人 | 2畳 | 約120着 |
3〜4人 | 3畳 | 約180着 |
5人以上 | 4畳 | 約240着 |
持ち物が多い家庭の場合は、1人につき1畳程度のスペースがあれば十分な広さを確保できるでしょう。
また、個人の衣類は各部屋に収納し、寝具やタオルなどを中心に収納する場合は、4人家族でも2畳程度確保できれば十分です。
収納する物は少なくても、ファミリークローゼット内で着替えることを想定する場合は、やはり3~4畳程度の広さがあるとゆとりを持って使用できます。
4.ファミリークローゼットの種類
ファミリークローゼットには2種類の動線タイプに分かれています。
ウォークインタイプは出入口が1つで通り抜けができず行き止まりになっており、ウォークスルータイプは出入口が2つあり通り抜けが可能です。
配置型は、さらに4種類に分かれます。
ウォークインタイプとウォークスルータイプのいずれにも4種類の配置型があるため、合計8種類となります。
配置型 | 特徴 |
---|---|
Ⅰ型 | 広いスペースがなくても設置可能 |
Ⅱ型 | Ⅰ型の2倍収納力が高くなるが、ある程度のスペースが必要 |
L型 | 収納力が高いうえに、小スペースでも設置可能 |
U型 | 広いスペースが必要となるが収納力が高く、クローゼット内で着替えも可能 |
5.ファミリークローゼットのおすすめ設置例
ファミリークローゼットの設置場所別のおすすめ設置例を想定事例形式で紹介します。
「家族人数」「広さ」「種類」についても記載してあるので、ぜひ参考にしてください。
5-1.乾燥機で乾かして、隣りのファミリークローゼットに収納がルーティン!
洗面脱衣所の横に設置したファミリークローゼットの事例
家族の 人数 |
設置場所 | 広さ | 種類 |
---|---|---|---|
4人 | 1階 洗面脱衣所の横 | 3畳 | ウォークインタイプ・Ⅰ型 |
洗濯乾燥機のある洗面脱衣所の横にファミリークローゼットを設置しました。
結果、洗濯から収納するまでの時間短縮ができ、とても満足しています。
乾燥機で衣類を乾かしたあとに「衣類を畳む→収納する」という一連の動作がスムーズになるので、家事の時間を少しでも短縮させたい共働き世帯には、とてもおすすめです。
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5-2.外出時も帰宅時もファミリークローゼットを通るのが、我が家のルール!
玄関横に設置したファミリークローゼットの事例
家族の 人数 |
設置場所 | 広さ | 種類 |
---|---|---|---|
3人 | 1階 玄関の横 | 2畳 | ウォークスルータイプ・Ⅱ型 |
玄関の横にファミリークローゼットを設置しました。
外出と帰宅の動線が非常に効率的になり、忘れ物も減りました。
日常的な衣類の収納はもちろん、外出時に使用するコートや帽子などを玄関横に収納するスペースが確保されるため、出発前の準備がとても便利です。
また、帰宅時には玄関からファミリークローゼットでコートや帽子等を片付けてから部屋に入るため、ほこりや花粉を持ち込まないという利点もあります。
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5-3.収納を集約したので家中が散らかりにくく、いつもスッキリ!
リビングの横に設置したファミリークローゼットの事例
家族の 人数 |
設置場所 | 広さ | 種類 |
---|---|---|---|
4人 | 1階 リビングの横 | 4畳 | ウォークインタイプ・U型 |
収納場所を一箇所に集約することを目的に、リビングの横に5畳の大きなファミリークローゼットを設置しました。
その分、居住スペースは小さくなりましたが、各部屋の収納スペースを小さくすることで不便さは感じていません。
むしろ、収納を一箇所にまとめたことでリビングや各部屋が散らかりにくくなり、生活感を出さずにスッキリとした空間を保っています。
また、ゆとりあるスペースにしたのでクローゼット内で着替えもでき、身支度がとてもスムーズです。
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5-4.夫婦の寝室と子ども部屋でクローゼットを共有!
2つの部屋の間に設置したファミリークローゼットの事例
家族の 人数 |
設置場所 | 広さ | 種類 |
---|---|---|---|
3人 | 2階 夫婦の寝室と子ども部屋の間 | 4畳 | ウォークスルータイプ・L型 |
寝室と子ども部屋の間にウォークスルータイプのファミリークローゼットを設置しました。
各部屋の収納をなくしたことで部屋が広々とした空間になり、とても満足しています。
また、ファミリークローゼットに収納した衣類を自室に運んでそのまま自室で着替えられるため、子どもが思春期を迎えた後も安心して使い続けることができます。
加えて、2階にファミリークローゼットを設置したことで1階のリビングの広さを確保でき、とても満足しています。
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5-5.ライフステージに応じて変化するクローゼット!
2階に設置した家族の成長に合わせたファミリークローゼットの事例
家族の 人数 |
設置場所 | 広さ | 種類 |
---|---|---|---|
4人 | 2階 | 2畳 | ウォークインタイプ・Ⅱ型 |
将来的な転用を考えたファミリークローゼットを2階に設置しました。
子どもが独立した後にファミリークローゼットの広さが余ってしまう可能性を見据えて、用途を変更しやすい汎用性の高い作りにしています。
具体的にはクローゼット内には窓やコンセントを設置し、普通の部屋としても利用可能な作りにしています。
また、収納スペースは作り込まず、棚やバーを取り外し可能なものにしました。
家族の成長に合わせたファミリークローゼットの設計に、とても満足しています。
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ここまでの代表例から、
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この記事のポイント まとめ
- 家事動線・生活動線を短縮したい人
- 家の中をスッキリした空間にしたい人
- 広い収納スペースを確保したい人
上記のようにお考えの人は、ファミリークローゼットの設置を検討しましょう。
ファミリークローゼットの設置例は、「5.ファミリークローゼットの設置例」をご確認ください。
家族の人数 | 広さ | 収納の目安 |
---|---|---|
2人 | 2畳 | 約120着 |
3〜4人 | 3畳 | 約180着 |
5人以上 | 4畳 | 約240着 |
詳しくは「3.ファミリークローゼットの広さの目安」をご確認ください。
ファミリークローゼットには「ウォークインタイプ」と「ウォークインスルー」タイプの2種類に分かれ、それぞれに4種類の配置型があります。
配置型 | 特徴 |
---|---|
Ⅰ型 | 広いスペースがなくても設置可能 |
Ⅱ型 | Ⅰ型の2倍収納力が高くなるが、ある程度のスペースが必要 |
L型 | 収納力が高いうえに、小スペースでも設置可能 |
U型 | 広いスペースが必要となると、収納力が高く、クローゼット内で着替えも可能 |
詳しくは「4.ファミリークローゼットの種類」をご確認ください。
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