ブルックリンスタイルとは、倉庫やカフェを彷彿とさせる無機質でおしゃれなスタイルのことです。洗練された飽きが来にくいスタイルのため、人気を集めています。
この記事では、ブルックリンスタイルについて以下の内容を解説します。
- ブルックリンスタイルを実現するポイント
- ブルックリンスタイルの注意点、対処策
- DIYで実現するブルックリン風のインテリア
ぜひ最後までご覧いただき、費用を抑えたマイホームを実現してくださいね。
家づくりの際のイメージの決め方について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
1.ブルックリンスタイルを実現する5つのポイント
重厚感とインダストリアル(工場的)が融合したブルックリンスタイルは、本来は相反する要素がナチュラルに溶け込むリビングスタイルです。暗さと明るさ、洗練と雑多感、ラグジュアリーとポップカルチャーが無理なく一つになり、独特の世界観を表現します。
難易度が高めのスタイルではありますが、いくつかのポイントを押さえることで効果的にブルックリンスタイルの実現が可能です。とくに次の5つのポイントを押さえておくと、一気にブルックリンスタイルらしさが高まります。
- 落ち着いたダークカラーの外観
- 天井高は高く明るすぎないリビング
- ステンレスの無機質さが際立つキッチン
- ヴィンテージ感のある家具や小物
- ブラックアイアンやダークブラウンの木材を多用する
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
1-1.落ち着いたダークカラーの外観
ブルックリンスタイルは元々倉庫や工場を改装して生まれたスタイルです。そのため、建物の外観は、倉庫や工場をイメージさせるシンプルでダークカラーのものが良いでしょう。
ダークグレーのコンクリート打ちっぱなしやダークブラウンのレンガ張りの外装なら、落ち着きと洗練を両立させるブルックリンスタイルに合います。また、総レンガ張りにすると予算オーバーになるときは、玄関ポーチや窓周りなどの一部のみにレンガを使ってみてはいかがでしょうか。
▶【落ち着いたダークカラーの外観】など、自分の理想を叶える方法をチェック
1-2.天井は高く明るすぎないリビング
倉庫や工場の雰囲気を出すためにも、高めの天井高を選び、開放感のある空間に仕上げましょう。
ただし、リビングがあまりに明るすぎると、ブルックリンスタイルならではのダークな重厚感を表現できません。窓枠の色をブラックやダークブラウンにする、壁紙をグレー系にする、間接照明を多用して室内に陰影を作るなどの方法で、意図的に暗さを演出してください。
▶【天井高は高く明るすぎないリビングの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
1-3.ステンレスの無機質さが際立つキッチン
システムキッチンは、カフェの厨房のようにステンレスのものがおすすめです。オールステンレスも素敵ですが、主張が強すぎると思うときは調理台のみステンレスというスタイルも検討できます。
ブルックリンスタイルでは、部屋を細かく分けずに、工場をイメージするような広々とした空間をベースとします。リビングとキッチンを独立させるのではなく、LDKとしてまとめるのが基本です。リビングにマッチしたキッチンを選びましょう。
▶【ステンレスの無機質さが目立つキッチンの間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
1-4.ヴィンテージ感のある家具や小物
ブルックリンスタイルは、新しいものよりも使い込んだものがマッチするスタイルです。家具や小物を選ぶときは、ヴィンテージ感があるものを選びましょう。
ヴィンテージ感のある家具・小物が見つからないときは、実際に古い家具や小物を選ぶのもおすすめです。リサイクルショップや中古家具の専門店に出かけ、インテリアに合うものを見つけてください。
1-5.ブラックアイアンやダークブラウンの木材を多用する
家具や階段、柱などにブラックアイアンやダークブラウンの木材を使うと、ブルックリンらしい暗さと重厚感を両立した空間に仕上がります。たとえば、リビングにブラックアイアンのスケルトン階段を配置したり、玄関やホールなどのちょっとしたスペースに、ウォルナットやマホガニーの家具を置いたりしてみてはいかがでしょうか。
明るい空間でもブラックやダークブラウンの暗い色を配置することで、落ち着きと重厚感を演出できます。家全体をブルックリンスタイルにすることが難しいときでも、家具や小物なら手軽に採り入れられます。
▶【ブラックアイアンやダークブラウンの木材の間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック
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2.ブルックリンスタイルのメリット
ナチュラルスタイルやモダンスタイル、アジアンスタイルなど、家の外装・内装には多くのスタイルがあります。その中でもブルックリンスタイルを選ぶことには、次のメリットがあります。
- 落ち着いた飽きの来にくいスタイル
- スタイルやライフスタイルの変化に合わせやすい
- DIYでも実現できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
2-1.落ち着いた飽きの来にくいスタイル
ブルックリンスタイルは、奇抜なスタイルではありません。ダークブラウンやグレーを基調とした落ち着いたスタイルです。飽きが来にくいため、長く過ごせるのではないでしょうか。
家や家具は価格が高く、気軽に買い換えられるものではありません。飽きが来にくいスタイルを選ぶことで、趣味や時代が変わっても居心地の良い住空間を完成させましょう。
2-2.スタイルやライフスタイルの変化に合わせやすい
ブルックリンスタイルは他のスタイルとも合わせやすく、ライフスタイルの変化に沿って手を加えることが可能です。たとえば、重厚感寄りにすればクラシックスタイルに、無機質寄りにすればインダストリアルスタイルに変更できます。
また、ブルックリンスタイルは部屋を細かく分けず、空間が広く確保するスタイルです。そのため、間取り変更しやすく、ライフスタイルの変化に合わせて部屋数を増やしたり、収納スペースを増設したりできます。長く暮らせる家づくりを目指す方にも、ブルックリンスタイルがおすすめです。
2-3.DIYでも実現できる
ブルックリンスタイルは、DIYでも実現可能です。たとえば、壁紙をグレー系に変えたり、窓や鏡の周りにタイルやレンガを張ったりすることで、手軽にブルックリンスタイルのインテリアにできます。
ただし、すべての作業をDIYで実現できるわけではありません。たとえば天井高を高くしたり、スケルトン階段を設置したり、外壁にレンガを張ったりするときは、ハウスメーカーや工務店に依頼することが必要です。より完成度の高いブルックリンスタイルを目指すなら、注文住宅を選び、家を建てる時点で細かくオーダーしておきましょう。
ここまで、ブルックリンスタイルのメリットをご紹介しましたが、希望する間取りを実現するには、どんなパターンがあって、どんな予算感になるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
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3.ブルックリンスタイルの注意点と対処策
メリットの多いブルックリンスタイルですが、いくつか注意すべき点もあります。とりわけ次の点には注意が必要です。
- ダークカラーを多用するため暗くなりがち……
- 天井高を変更できない……
- 大きめの家具や設備で圧迫感がある……
それぞれの注意点を説明し、具体的な対処策を解説します。
3-1.ダークカラーを多用するため暗くなりがち……
ブルックリンスタイルはダークブラウンやグレーを基調としたスタイルです。落ち着いたスタイルではありますが、ダークカラーを多用することで空間が暗くなってしまう点に注意が必要です。
とりわけ日当たりが良くない部屋や狭い部屋では、暗さが気になるかもしれません。暗さが気になったときは、次の対処策を実践してみてはいかがでしょうか。
対策1:窓枠をブラックアイアンにして、明るさとブルックリンスタイルを両立
対策2:観葉植物を多用する
壁の色全体をダークカラーにすると一気に暗くなりますが、差し色的に窓枠だけダークカラーにすれば、部屋を明るく維持したまま落ち着いたブルックリンスタイルを実現できます。また、観葉植物を多用すると、室内に明るいグリーンがプラスされ、ダークな色味の空間に明るさが生まれるでしょう。
3-2.天井高を変更できない……
家具や小物などでブルックリンスタイルを採り入れることは簡単ですが、天井高のように住宅の構造に関わる部分は容易に変更できません。現在暮らしている住まいをブルックリンスタイルに変更できないときは、次の方法を検討してみてはいかがでしょうか。
対策1:天井板を外して、梁や配管をむき出しにする
対策2:住宅を建てる時点でブルックリンスタイルを選ぶ
天井高を変更できないときでも、天井板を外せば空間が縦に広がります。梁や配管をあえてむき出しにするのは、工場を由来とするブルックリンスタイルの基本です。空間が広くなる分、断熱対策が必要になりますが、ぜひハウスメーカーや工務店の担当者と相談してみてください。
また、居住中の住宅の天井高を変えるのは、容易ではありません。大がかりな工事が必要になるだけでなく、費用もかさむため、できれば住宅を建てる時点でブルックリンスタイルを選びましょう。
3-3.大きめの家具や設備で圧迫感がある……
ブルックリンスタイルでは、大きな皮張りのソファーや業務用のキッチンカウンターなど、大きめの家具や設備を置くことも少なくありません。大きなアイテムを使うことで重厚感が増しますが、スペースに余裕がないときは圧迫感を覚える可能性があります。
狭く感じたときは、次の対策を検討してみてください。
対策1:仕切りにガラスを用い、圧迫感のないようにする
対策2:家具を減らす。扉のない収納棚を活用する
仕切りにガラスを用いると、圧迫感なしに空間を区切れます。視界を少し遮りたいときは、すりガラスやロールスクリーンなどもおすすめです。
また、家具を減らすことでも、空間の圧迫感を減らせます。空間に余裕がないときは、最低限の家具・設備のみ置くことを意識してください。また、キッチンやリビングに扉のない収納棚を置くこともおすすめです。扉がないことで棚の奥行きの分、空間が広く見えます。
注意点もありながら、その対処策が複数あることも分かりましたね。
希望するブルックリンスタイルの家の場合、どんな選択や対処が適切か、後悔しない間取り設計をハウスメーカー出身のアドバイザーに相談してみることもできますよ。
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4.DIYで実現するブルックリン風の家の作り方
本格的なブルックリンスタイルを実現するなら、注文住宅で天井高や外壁などのすべてにこだわることが必要です。しかし、ブルックリン風のスタイルなら、DIYでもある程度実現できます。ブルックリン風スタイルを完成させる、おすすめのDIYアイデアを紹介します。
4-1.オープンシェルフのキッチン収納
オープンシェルフのキッチン収納を作ると、キッチンの空間に奥行きが生まれて少し広く見えます。ダークブラウンの木材を使えば、よりブルックリン風に仕上がります。
また、オープンシェルフなら小物や食器がしっかりと見えるため、センスの良いものを集めて、空間をさらにおしゃれに格上げしましょう。
4-2.天然素材のカーテンやブラインドを取り付ける
ブルックリンスタイルにはブラックアイアンやタモ材などの窓枠がおすすめですが、DIYで窓枠を変えるのは簡単ではありません。
しかし、カーテンやブラインドを取り換えるだけなら、DIYでも簡単に実現できます。リネンやコットンなどの重みのある天然素材のカーテンや、ダークブラウンの木材を使ったブラインドを取り付けて、窓周りをブルックリン風に仕上げましょう。
4-3.レンガを貼ってヴィンテージ風に仕上げる
外壁全体にレンガを張るのは、DIYでは難しいといえます。誤って転落するリスクもあるため、外壁を張り替えるときは専門業者に依頼しましょう。
DIYでレンガ張りをするなら、リビングや書斎などの室内がおすすめです。一面だけ、あるいは一部だけのレンガ張りなら、DIY初心者でも気軽に取り組めます。
4-4.水回りにタイルを貼ってアンティーク風に仕上げる
こなれ感のあるモザイクタイルを水回りに張るのもおすすめです。水回りが一気にアーティスティックな雰囲気になり、ブルックリン風に仕上がります。
全体的にタイルを張るよりも、鏡周りの一部のみに張るほうが、より芸術的な雰囲気を出せるかもしれません。壁の色合いや鏡の枠にもこだわり、世界に一つだけのおしゃれ空間を完成させてください。
4-5.ペインティングやコラージュで小物を飾る
小物の置き方にもこだわるのが、ブルックリン風です。複数の小物をコラージュ風に配置し、ハイセンスな空間を作りましょう。
色合いのバランスが取れないときは、小物や壁を好きな色で塗ってみてはいかがでしょうか。アーティストが好んで暮らしたブルックリンに思いを馳せ、アートな空間を演出してください。
ここまでの代表例から、
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まとめ
ブルックリンスタイルの家づくりを本格的に進めるなら、注文住宅がおすすめです。天井高や外壁材などにこだわって、おしゃれでアーティスティックな家を作りましょう。
DIYでも、手軽にブルックリン風の空間を実現できます。ブルックリンスタイルのエッセンスを採り入れて、心地良い住空間を完成させてください。
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